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トイレの尿石の掃除方法は?こびりついた頑固な尿石の取り方も紹介

トイレの尿石の掃除方法は?こびりついた頑固な尿石の取り方も紹介
トイレの便器のフタやふちの裏に尿石がこびりつき、なかなか除去できず困っていませんか?

尿石は普段のトイレ掃除で落とすことはできませんが、放置するほど大きさや頑固さが増してさらに落ちづらくなります。悪臭の原因にもなるため、「早めの除去」「普段からの予防」が大切です。

今回はトイレの便器にこびりついた尿石について、尿石の頑固レベル別に5つの掃除方法を紹介します。お子さんのいるご家庭でも安心して実践できるよう、洗剤を使用しない方法もまとめています。

また、尿石を放置する危険性や予防する方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

そもそも尿石とは?トイレの便器に尿石ができる原因を知ろう

そもそも尿石とは「尿が石化して固まったもの」であり、尿石の原因は「便器内に残ってしまった尿」です。

排泄の際、便器のフタやふちの裏に尿が飛び散ってしまうと、トイレの水を流しても流しきれず便器内に残ってしまうことがあります。便器内に残された尿は、時間の経過とともに尿に含まれるカルシウムが化学反応を起こして石化することで尿石となってしまいます。

尿石はアンモニア臭を放ちトイレの悪臭の原因となるため、発見したら早めに落とすのがおすすめです。

しかし、一般的にトイレ掃除に使われる洗剤は中性が多く、尿石はアルカリ性のため普段の掃除ではなかなか落とすことができません。

尿石の掃除方法は?

尿石の掃除方法は大きく分けて2つに分かれます。

  • 酸性の成分で中和する
  • 削り取る


酸性の成分で中和する方法

アルカリ性の尿石は、酸性の成分で中和することで除去しやすくなります。 今回紹介する掃除方法は下記の4種類です。

  • クエン酸(頑固度:★☆☆)
  • 酸性洗剤(頑固度:★☆☆)
  • クエン酸+重曹(頑固度:★★☆)
  • 尿石用洗剤(頑固度:★★☆)


尿石の頑固レベルに応じ、お子さんのいるご家庭でも安心して掃除できるようクエン酸や重曹を使用した方法と、市販の酸性洗剤を使用した方法を紹介します。 詳しい掃除方法は後述しているのでぜひ参考にしてください。

削り取る方法

黄ばみ程度の軽度な尿石であれば、酸性の成分を含ませて掃除することで落とすことができますが、便器にこびりついた頑固な尿石は直接削り取る必要があります。

使用する道具や具体的な掃除方法に関しては後述しているので、ぜひ参考にしてください。

尿石を掃除するときの注意点

尿石を掃除するときの注意点 尿石を掃除する際は、下記2点に気をつけておこなってください。

  • 換気をする
  • 間違った方法で掃除しない


換気をする

酸性洗剤を使って掃除する場合、ツンとした洗剤の臭いに気分を悪くしてしまう方もいます。そのため、締め切った状態ではなく、トイレの扉や窓を開けて換気しながら掃除するようにしてください。

間違った方法で掃除しない

尿石をむやみに擦り力任せで落とそうとしたり、指定の時間を無視して洗剤を長時間放置したりすると便器を傷つけてしまう恐れがあります。傷ついた箇所からは菌が入り、菌の繁殖や尿石のこびりつき具合を助長させてしまう可能性があるため危険です。

また、複数の洗剤を混ぜ合わせることも危険なので絶対にやめましょう。 必ず正しい方法で尿石を除去するようにしてください。

掃除方法①クエン酸(頑固度:★☆☆)

軽度の尿石の掃除方法として、まずはクエン酸を使用した方法を紹介します。

クエン酸を使用した掃除は、尿石だけでなくアンモニア臭を取り除くこともできます。 20分程度で掃除できるうえにやり方もシンプルなので、週1回のお手入れとして取り入れることもおすすめです。

用意するもの

掃除するにあたり、以下のものを用意してください。

  • スプレーボトル
  • クエン酸(小さじ1/2)
  • 水(200ml)
  • ゴム手袋
  • トイレ用ブラシ
  • トイレットペーパー


  • 手順

    実際の手順は以下の通りです。

  • スプレーボトルに、小さじ1/2のクエン酸と200mlの水を入れてよく混ぜ、クエン酸水のスプレーをつくる
  • 手荒れ防止のためゴム手袋をして、尿石にクエン酸スプレーを直接吹きかける
  • 2〜3分放置してから、尿石をトイレ用ブラシで擦って水を流す
  • 尿石が落ちない場合は、トイレットペーパーを尿石にかぶせた上からスプレーを再度吹きかけ、10分ほど放置する
  • 水を流し、トイレ用ブラシで尿石を擦って落とす


  • 多くの場合、クエン酸スプレーを尿石に吹きかけただけではなかなか落ちません。その場合は、トイレットペーパーを使ってパックをし、尿石にクエン酸を浸透させることで落ちやすくなります。

    掃除方法②酸性洗剤(頑固度:★☆☆)

    軽度の尿石の掃除方法として次に紹介するのは、市販の酸性洗剤を使用した方法です。掃除の手順は、クエン酸スプレーを使用する方法とほとんど変わりません。

    20分程度で掃除できるうえにやり方もシンプルなので、週1回のお手入れとして取り入れることもおすすめです。

    用意するもの

    掃除するにあたり、以下のものを用意してください。

  • 酸性洗剤
  • ゴム手袋
  • トイレ用ブラシ
  • トイレットペーパー


  • 手順

    実際の手順は以下の通りです。

  • トイレの扉や窓を開けて風通しを良くする
  • 尿石に酸性洗剤を直接かける
  • パッケージに記載の置き時間を守ったうえで放置する(記載のない場合は2〜3分程度)
  • トイレ用ブラシで尿石を擦り、水を流す
  • 落ちない場合は、トイレットペーパーを尿石にかぶせた上から、酸性洗剤を再度かけて5分ほど放置する
  • 水を流し、トイレ用ブラシで尿石を擦って落とす


  • クエン酸スプレーを使用したときと同様、尿石が落ちない場合はトイレットペーパーでパックをして洗剤を染み込ませるのがおすすめです。

    注意点として、酸性洗剤は刺激が強いため長時間放置すると便器を傷つけてしまう恐れがあります。必ずパッケージに表記されている時間を守って掃除しましょう。

    掃除方法③クエン酸+重曹(頑固度:★★☆)

    少し頑固な尿石の掃除方法として、まずはクエン酸と重曹を使用した方法を紹介します。

    クエン酸スプレーで落とせなかった尿石は、重曹をプラスすることで落としやすくなります。「掃除方法①」で尿石を落とせなかった方はぜひ試してみてください。

    置き時間も含め、全体の作業時間は40分程度です。

    用意するもの

    掃除するにあたり、以下のものを用意してください。

  • スプレーボトル
  • クエン酸(小さじ1/2)
  • 水(200ml)
  • 重曹(小さじ2)
  • ゴム手袋
  • トイレ用ブラシ
  • トイレットペーパー


  • 手順

    実際の手順は以下の通りです。

  • スプレーボトルに、小さじ1/2のクエン酸と200mlの水を入れてよく混ぜ、クエン酸水のスプレーをつくる
  • 手荒れ防止のためゴム手袋をして、尿石にクエン酸スプレーを直接吹きかける
  • クエン酸スプレーを吹きかけた上から重曹をまぶしてフタをする
  • 30分ほど放置してから、尿石をトイレ用ブラシで擦って水を流す


  • 上記の手順で尿石が落ちない場合は、①置き時間を延ばす、②クエン酸水の濃度を上げる、③重曹の量を増やすなど工夫してみてください。

    また、重曹をまぶしにくい箇所に尿石がある場合は、少量の水で重曹を溶いてペースト状にすると塗りやすくなります。

    掃除方法④尿石用洗剤(頑固度:★★☆)

    少し頑固な尿石の掃除方法として次に紹介するのは、市販の尿石用洗剤を使用した方法です。

    尿石用洗剤にはジェルタイプと液体タイプの2種類があり、用途に合わせて使い分けることができます。どちらもドラッグストアやホームセンター、ECサイトなどで販売されているので手軽に入手することが可能です。

    頑固な尿石がある場合は、必ず換気をしながら尿石用洗剤を使って掃除をしてみてください。全体の作業時間は40分程度です。

    用意するもの

    掃除するにあたり、以下のものを用意してください。

  • 尿石用洗剤(ジェルタイプまたは液体タイプ)
  • ゴム手袋
  • トイレ用ブラシ
  • トイレットペーパー


  • 手順

    実際の手順は以下の通りです。

  • トイレの扉や窓を開けて風通しを良くする
  • 手荒れ防止のためゴム手袋をする
  • トイレットペーパーを便器全体に敷き詰める(ふち裏にもしっかりと貼り付ける)
  • 便器全体に尿石用洗剤をまんべんなくかける
  • パッケージの記載にある置き時間を守って放置する(記載のない場合は5分程度)
  • トイレブラシを使って、トイレットペーパーを水たまりに向かって全体的に擦る
  • 尿石のある箇所はしっかりと擦り、水を流す


  • 一回では落ちない尿石も、アプローチを繰り返すことで落とすことができます。パッケージに記載の使用方法を守りながら掃除をしましょう。

    また、液体タイプはジェルタイプに比べて強力で即効性があるため、ジェルタイプで尿石が落ちない場合は液体タイプで掃除してみてください。

    掃除方法⑤削り取る(頑固度:★★★)

    尿石用洗剤を使っても除去できないほど頑固な尿石には、直接削り取る方法が有効です。

    クエン酸や酸性洗剤を尿石に含ませてから、メラニンスポンジや耐水性のサンドペーパー、尿石落とし専用のたわしなどを使って削り落としましょう。

    ただし、上記のアイテムの使用箇所は陶器部分に限られているため、プラスチック製のフタや便座にこびりついた尿石はトイレブラシや柔らかいスポンジなどを使用してください。

    用意するもの

    掃除するにあたり、以下のものを用意してください。

  • ゴム手袋
  • クエン酸スプレー(または酸性洗剤)
  • トイレットペーパー
  • メラニンスポンジ


  • クエン酸スプレーの作り方は「掃除方法①」または「掃除方法③」を参考にしてください。

    手順

    手順は以下の通りです。
  • 手荒れ防止のためゴム手袋をする
  • 尿石にクエン酸スプレーを吹きかけてからトイレットペーパーをかぶせ、上からクエン酸スプレーを再度吹きかける
  • 10分ほど放置してからトイレットペーパーを外し、メラニンスポンジで擦る


  • 強く擦りすぎると便器を傷つけてしまう恐れがあるため、どうしても落とせない尿石はプロへ依頼しましょう。

    下記記事では、水道業者に依頼する際の選び方や注意点についてまとめているのでぜひ参考にしてください。 >>トイレ修理のぼったくりに注意!適正料金で依頼するには

    尿石を放置するとどうなる?

    尿石を放置するとどうなる? 尿石を除去せずに放置していると、下記のようなトラブルに繋がる恐れがあります・

    • トイレの悪臭
    • 便器の機能低下
    • 排水管の詰まり
    • 便器の破損


    先述しているように、尿石はアンモニア臭を放つため、放置しているとトイレの悪臭の原因になります。また、放置した尿石は次第に大きくなり、便器の機能低下や排水管の詰まりを招く恐れもあります。

    尿石を放置する期間が長いほど、尿石は便器に頑固にこびりつき、除去するのに強力な洗剤が必要となります。強力な洗剤は便器を痛め、便器の寿命を縮めてしまいます。便器を交換するには高額な費用がかかるため、尿石は見つけたらすぐに落とすことがおすすめです。

    下記記事では、便器の交換費用について詳しくまとめています。ぜひ併せてご覧ください。 >>トイレ交換・リフォームについて、費用相場や業者の選び方を徹底解説

    尿石を予防する方法は?

    尿石を予防する方法として、下記の3つを紹介します。

    • 排泄後は毎回適量の水で流す
    • こまめに掃除する
    • クエン酸スプレーや酸性洗剤を掃除に活用する


    排泄後は毎回適量の水で流す

    「毎回の排泄後にトイレの水を流すのはもったいない」という方もいますが、これは尿石が付着する原因になります。排泄後は毎回適量の水を流すようにしましょう。

    こまめに掃除する

    一番の尿石予防は、毎日こまめにトイレ掃除をすることです。トイレ用ブラシで簡単に掃除するだけで便器に残った尿は取り除けます。さらに週一回ほどの頻度で丁寧に掃除することで、キレイな状態を長持ちさせることができます。

    また、最近では擦らずに洗浄できる泡タイプの洗剤なども販売されています。日々のお手入れを手軽に続けられるよう、このような便利アイテムの活用もおすすめです。

    下記記事では、トイレ掃除の方法やポイントなどについてまとめているのでぜひ参考にしてください。 >>トイレ掃除のやり方を解説。毎日できる簡単な方法から月1回の徹底的な方法まで

    クエン酸スプレーや酸性洗剤を掃除に活用する

    週一回ほどの頻度で、クエン酸スプレーや酸性洗剤を使ってトイレ掃除をすることで尿石予防になります。クエン酸スプレーはアンモニア臭の除去にも効果的なので、トイレの悪臭予防にもなります。

    まとめ

    今回はトイレの尿石の掃除方法についてまとめました。 トイレの便器にこびりついた尿石は、酸性の成分や尿石用洗剤を含ませ、トイレ用ブラシで擦ることで落とすことができます。頑固な場合は、メラニンスポンジや専用のたわしなどで直接擦って落とします。

    尿石を放置すると頑固にこびりついて落としにくくなったり、悪臭や詰まりなどトイレのトラブルの原因になったりするため、尿石を見つけたら早めの対処がおすすめです。

    自分での対処が難しい場合やトイレのトラブルでお困りの際は、ぜひ弊社「水プロ」にご相談ください。