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トイレの便座を交換する方法は?通常・ウォシュレットタイプ別に紹介

トイレの便座を交換する方法は?通常・ウォシュレットタイプ別に紹介
「便座に座るとガタガタする」「便座が割れてしまった」など長年便座を使用していると、交換しなくてはならない場面が出てくることがあるかもしれません。

トイレの便座を交換する際は、まず便座の種類を確認することが重要です。さらに、通常の便座とウォシュレット付きの便座では、取り外し方法が異なります。

そこで本記事では、トイレ便座の選び方や交換する方法を紹介します。便座の交換は比較的簡単な作業ですが、トラブルを避けるためにも便座の種類に合わせた適切な手順で行うことが大切です。

また、便座の寿命は7〜10年と言われているので、「そろそろ交換時期かな?」と思う方もいざというときのために、これから紹介する便座の交換方法を参考にしてください。

トイレの便座を交換する際の注意点

トイレの便座を交換する前に、確認しておきたい項目を見ていきましょう。トイレの便座には種類があるので、自宅で使用しているタイプをチェックすることが大切です。

トイレの便座が交換できるタイプか

トイレの便座が交換できるかは、トイレ本体の形状によります。ここでは以下「分離型」「タンクレストイレ」「一体型」に関して詳しく解説します。

分離型の場合

分離型トイレは便器とタンクが別々になっているため、便座のみ交換できます。便器を交換する必要がなく、便座部分だけを手軽に変更できるのが特徴です。交換の費用や手間も一体型に比べて少なくて済みます。分離型であればDIYでも対応できるでしょう。

タンクレストイレの場合

タンクレストイレは、その名の通りタンクがなく、便座と機能部で構成されているタイプです。トイレ内の空間が狭いときにタンクレストイレにすると圧迫感を感じさせず、広く見えるのがメリットです。

しかし、便座が便器と一体型になっているため、便座のみの交換は難しくなります。便座に不具合が発生した場合は便器ごと交換しなければならず、費用もかかります。

一体型の場合

一体型トイレは便器とタンクが一体化しているタイプです。 一体型トイレはスタイリッシュな空間を作れ、掃除がしやすいというメリットがありますが、パーツの交換や機能追加が難しいのが欠点です。便器ごと交換する必要があり、自分でDIYするのは困難でしょう。

また、40年以上前に設置されたトイレは、現代の温水洗浄便座とは大きく異なる構造になっている可能性があります。さらに40年以上前のトイレの内装は、電源コンセントの設置も考慮されていないため、温水洗浄便座を取り付けるためには、新たな電源工事が必要になるかもしれません。

便座のサイズを測っておく

便器には主に2種類あり、大型の「エロンゲートサイズ」と標準の「レギュラーサイズ」があります。

便座の取り付け穴から便器
の先端までの長さ
便器の内側の長さ
エロンゲートサイズ 約470mm 355〜380mm
レギュラーサイズ 約440mm 320〜355mm


エロンゲートサイズの特徴は、便座の取り付け穴から便器の先端までの長さが約470mmに対応していることです。一方、レギュラーサイズは、便座の取り付け穴から便器先端までの長さが約440mmに対応しているのが特徴です。 エロンゲートサイズとレギュラーサイズとでは約30mm程度の差があるため、取り付けられる便座のタイプが異なります。

ただし、機種によっては大型と標準の両方に対応できる便座もあります。

トイレの便座を自分で交換する方法|通常タイプ

トイレの便座を自分で交換する方法|通常タイプ トイレの便座を購入したら早速交換しましょう。ここでは便座が通常タイプの交換方法を紹介します。なお、ウォシュレットタイプの交換方法は下記で紹介します。

必要な道具

トイレの便座を交換する前に、必要な道具を揃えておきましょう。作業をスムーズに進めるためにも事前準備が大切です。

  • 交換用の便座
  • スパナまたはプライヤー
  • プラス・マイナスドライバー
  • 軍手またはゴム手袋
  • 掃除道具
  • パッキン(必要な場合)


工具はホームセンターや通販サイトでも販売しています。

便座の取り外し方

便座を取り外す際の大まかな流れは下記の通りです。

  1. 便器のふたを外す
  2. 便座の下部にあるナットを外す
  3. 便座を取り外す
  4. 汚れを掃除する


まずは便器のふたを取り外します。次に便座の下にある取り付け用のナットを確認します。通常、便座の下部に固定された2つのナットが左右に確認できるはずです。

便座の下部に化粧カバーが取り付けられている場合もあるので、外してからナットを取り外しましょう。ボルトが固くて外れにくい場合は、スパナを使います。

ボルトが外れたら、便座本体を持ち上げて取り外します。この際、便座が固着していて外れにくいときは、便座の周りを優しくたたいて少しずつ浮かせていくようにしてください。

力任せに引き抜くと便器を破損させる可能性があるので注意しましょう。

便座を取り外したら、取り付け用の金具やパッキンなども確認し、必要に応じて新しいものに交換しましょう。これで便座の取り外し作業は完了です。次に新しい便座の取り付けに移ります。

便座を取り付ける

便座を取り付ける際の大まかな流れは下記の通りです。ここでは通常タイプの便座を取り付ける方法を紹介しています。

  1. 便座用ベースを設置する
  2. 固定ナットを付ける
  3. 便座を取り付ける


新しい便座を取り付ける際は、まず取り付け用の金具やパッキンを確認し、必要に応じて新しいものに交換しましょう。金具やパッキンが劣化していると、新しく便座を取り付けてもガタガタと不安定になり、水漏れの原因になる可能性があります。

次に、便座の取り付け穴と便器の取り付け穴を合わせ、便座のベースを設置します。ナットは手で締めた後、スパナを使ってしっかり締め付けましょう。ただし締め付け過ぎると便器が破損する恐れがあるため、適度な力加減が重要です。

ナットの締め付けが完了したら、便座が確実に固定されているか確認します。最後に便座の周りをもう一度清掃し、動作確認を行えば便座の交換作業は完了です。

通常タイプからウォシュレットタイプに交換したい方は、下記の取り付け方法からご覧ください。

トイレの便座を自分で交換する方法|ウォシュレットタイプ

トイレの便座を自分で交換する方法|ウォシュレットタイプ 通常タイプの便座を交換するのは比較的簡単な作業ですが、ウォシュレットタイプの便座の交換方法はやや複雑です。下記で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ここではウォシュレットタイプから同じウォシュレットタイプに交換する方法を紹介しています。また、自分で交換できないと感じたら、無理をせず業者にお願いしましょう。

必要な道具

ウォシュレットタイプの便座を交換する際に必要な道具は以下の通りです。

  • 新しいウォシュレットタイプの便座
  • スパナまたはプライヤー
  • プラス・マイナスドライバー
  • 軍手またはゴム手袋
  • 掃除道具
  • パッキン(必要な場合)
  • 床に敷く新聞紙またはビニールシート(水漏れ対策)
  • いらないタオル


購入したウォシュレットタイプの便座に付属されている部品をなくさないようにまとめておきましょう。

止水栓を止める

作業を開始する前に、「止水栓」というトイレタンクへ給水している部分を閉めます。止水栓は床や壁付近にあるので確認してください。

止水栓を止める

止水栓



止水栓にはマイナスになっている窪みがあるので、マイナスドライバーを使って時計回りに回せば水の供給が止まります。止水栓が蛇口タイプならそのまま手で右に回して止めましょう。

ここでしっかり止水栓を閉めておかないと、ホースを取り外す際に水が漏れてしまうため注意してください。

ウォシュレットのホースを外す

ウォシュレットのホースを取り外して新しいホースと交換するまでの流れを紹介します。

  1. ウォシュレットのホースを取り外す
  2. 分岐金具を取り外す


給水管につながっているウォシュレットのホースをスパナを使って取り外します。続いて分岐金具を取り外しましょう。分岐金具は止水栓に取り付けられており、スパナで取り外します。

ただし、同じウォシュレットを取り付ける場合は、分岐金具の取り外しは必要ありません。説明書を読んで確認しましょう。

本体を取り外す

給水管周りの処理が完了したら、次はウォシュレットつき便座を取り外す作業を行います。

  1. 便座本体の左右に設置されている着脱ボタンを確認する
  2. ボタンを押しながらゆっくりと手前に引く


ウォシュレットの便座本体を取り外します。便座本体には取り外しボタンやレバーがあるので、それを押しながら本体を手前に引き出すと簡単に着脱が可能です。

ベースプレートを取り外す

トイレのベースプレートは、ウォシュレットやシャワートイレの本体を便器に固定するための土台となる部品です。便器のサイズに合わせてベースプレートの取り付け位置を調整することで、さまざまな便器サイズに対応したウォシュレットを設置できます。

ベースプレートを取り外す

ベースプレート



取り外し方法は下記の通りです。

  1. ベースプレートに固定されているネジをドライバーを使って外す
  2. ベースプレートを引き抜く
  3. ゴム製の台座も一緒に外す
  4. 便器周りを掃除する
  5. 新しいベースプレートを取り付ける


ベースプレートに固定されているネジを外し、ベースプレートを引き抜きましょう。その際にゴム製の台座も一緒に外します。便器周りの汚れをきれいにしてから新しいベースプレートを取り付けます。

トイレタンクと給水ホースを取り付ける

分岐金具に給水ホースをつなげます。このときにナットをしっかり締めないと水漏れが起こってしまうので、注意しましょう。

ウォシュレットを取り付ける

いよいよウォシュレットの取り付け作業を行います。

  1. ベースプレートにウォシュレット便座を取り付ける
  2. 電源プラグを差し込む


本体を挿入する際、「カチッ」と音がするまで押し込みます。ただし、ウォシュレットの取り付け方は製品によって異なるので、取扱説明書に従って確実に取り付けましょう。

動作確認を行う

電源プラグを差し込めば、後は確認作業を行うだけです。以下の項目をチェックしましょう。

  1. 付属のリモコンまたは本体の制御ボタンでウォシュレットが作動するか確認
  2. 止水栓を開けてトイレの水を流す
  3. 分岐金具や排水管などで水漏れが起こっていないか確認


もし、どこかの接続部分で水漏れが起こっていた場合は、一度止水栓を閉め直してからナットに緩みがないかを確認しましょう。

トイレの便座を自分で交換できない場合は業者に依頼する

トイレの便座を自分で交換できない場合は業者に依頼する 便座の取り付けには専門的な知識と工具が必要です。さらに便器の形状に合わせた調整が必要で、適切に取り付けないと水漏れや不安定な取り付けになる可能性があります。

また、便座の取り外しには便器の材質に合わせた適切な工具が必要で、不適切な工具を使うと便器を傷つける恐れがあります。

さらにウォシュレットタイプは電気が近くに走っているため、安全性の確保も重要です。業者なら適切な安全対策を講じて作業が行えます。加えて、業者に依頼すれば便座の選定から取り付けまでを一貫して行えるため、自分で行うよりも確実に時間短縮ができます。

便座交換は見た目の変更だけでなく、水漏れなどの重大な問題にもつながるため、専門家に依頼するのが賢明でしょう。

業者の選び方として注意したいポイントは以下の通りです。

  • 見積もりは無料か
  • 水道局指定工事店か
  • 出張やキャンセル料は無料か
  • 口コミ評価が高いか
  • 独自のサービスがあるか


見積もりを出す際は2社以上がおすすめです。料金やサービス内容は会社によって異なるため、できるだけ比較するようにしましょう。

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トイレ便座を交換する際の費用

トイレ便座を交換する際の費用

トイレの便座を交換する際の価格は、便座の種類やメーカー、取り付け工事の内容によって異なります。基本的な相場は1万円前後となっています。

工事費用には便座の取り外し、新しい便座の取り付け、シーリング処理、清掃などの作業が含まれます。

そこからさらに本体の価格、メーカー保証などのオプションを含めると、目安として5万円程度かかると思って良いでしょう。

また、便座交換時にはトイレ本体の状態も確認し、便器の交換や水漏れ修繕など、トイレ全体のリフォームを検討することも大切です。

関連記事:トイレ交換・リフォームについて、費用相場や業者の選び方を徹底解説

トイレ便座の選び方

トイレ便座を購入する際は機能やリモコンの種類、便座の形に着目しましょう。こだわりたいポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。

便座の機能

便座の機能を選ぶ際は、自分や家族のニーズに合わせて慎重に検討することが大切です。まず、温水洗浄機能や暖房機能など、必要な機能を明確にしましょう。最新の便座機能は以下のような項目が挙げられます。

  • 温水洗浄機能
  • 暖房機能
  • 乾燥機能
  • 自動開閉機能
  • 脱臭機能
  • 除菌ミスト機能
  • ウォシュレット機能
  • リズム洗浄機能
  • ツインノズル
  • 節電機能


温水洗浄機能は手軽に清潔を保てる一方で電気代がかかるため、使用頻度を考えて選ぶと良いでしょう。暖房機能は寒い季節に快適ですが、電力消費が高めなので省エネ性能にも注目することをおすすめします。

また、自動開閉や脱臭機能など、便利な機能も検討対象に含めてみてはいかがでしょうか。さらに、操作パネルの位置や使いやすさも重要です。便座の形状や取り付け方法など、設置環境にも合わせて選ぶことが肝心です。メーカーや価格帯、デザインなども総合的に検討し、自分に最適な便座を見つけることが大切です。

リモコンの種類

トイレのリモコンを選ぶ際は、機能性と操作性、デザイン性を総合的に検討することが重要です。まず、便座と一体式の「袖リモコン」と、壁に設置される「壁リモコン」の2種類があり、設置環境に合わせて選択できます。

リモコンの種類 特徴
袖リモコン袖リモコン
  • 便座と一体型のリモコン
  • ベーシックタイプに多い
  • 温風乾燥機能などがある
  • 手元で操作しやすい
壁リモコン壁リモコン
  • 壁に穴を開けて取り付ける
  • スタイリッシュなイメージ
  • ふたを自動開閉できるタイプもある
  • 機能性が高い


袖リモコンは手元で操作しやすく、便座の機能を直接コントロールできるのが特徴です。 一方、壁リモコンは空間のデザイン性を損なわずに設置できるというメリットがあります。機能面では温水洗浄や暖房、脱臭など、自分に必要な機能を確認し、使いやすさにも注目しましょう。

シンプルでスリムなデザインのリモコンは、トイレ空間の美観を損なわずに設置できるでしょう。

メーカーによってもデザインが異なるため、人気シリーズが揃っているTOTOやLIXIL(リクシル)、パナソニックなどの製品を比較してみてください。

便座の形

便座の形状は主にO型とU型の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

便座の形状 特徴
O型便座
  • 暖房便座やウォシュレットタイプに多い
  • 安定感がある
  • ほとんどの家庭で使用されている
U型便座
  • 公共施設に多い
  • 男性が座ったときの衛生面に配慮


まず、丸型のO型便座は、一般的な家庭用トイレに多く採用されています。O型は安定感があり、座り心地が良いのが特徴です。

一方、U型便座は前部が開いた形状で、男性が座っても衛生面で安心と考えられます。

O型タイプはU型タイプと比べて衛生面では劣るものの、便座の強度が高くなります。特に暖房機能付きなので、長時間使用していても故障する心配がありません。

貯湯式と瞬間式の違いを知っておく

温水洗浄便座には貯湯式と瞬間式の2種類があります。

温水洗浄便座 特徴
貯湯式
  • タンク内に温水を貯める
  • 温度が一定している
  • 保温するため電気代がかかる
瞬間式
  • 水は貯めず瞬時に加熱する
  • 電気代の節約になる
  • 温度が変動しやすい


貯湯式は、内蔵タンクに温水を貯めておき、洗浄時にその温水を使用するタイプです。事前に温水を用意しておくため、洗浄時の温度が安定しており、すぐに温水が使えるのが特徴です。一方で、タンクを保温するためのエネルギーが必要となり、電気代がかかるデメリットがあります。

一方、瞬間式は、洗浄時に水を瞬間的に加熱して温水を供給するタイプです。温水を事前に用意する必要がないため、電気代の節約につながります。ただし、洗浄時に温度が少し変動する可能性があり、瞬間的に温水が出るまでに若干の待ち時間が生じるのが難点です。

両者のメリット・デメリットを比較し、ご家庭の用途や予算に合わせて選択するのが良いでしょう。最新のウォシュレットは省エネ性能に優れ、快適な使い心地を提供してくれます。

まとめ

トイレの便座交換は、便座の種類や取り付け方法によって異なりますが、自分で行うことも可能です。修理前には既存の便座を取り外し、新しい便座を取り付ける手順を丁寧に確認することが大切です。

また、便座交換時にはトイレ本体の状態も確認し、必要に応じて水漏れ修繕やトイレ全体のリフォームを検討するのがよいでしょう。

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