2023.04.27
トイレ
トイレ掃除のやり方を解説。毎日できる簡単な方法から月1回の徹底的な方法まで
トイレで汚れやすい場所は?
トイレ掃除で「汚れやすい場所」とは、どんなところでしょうか?トイレの汚れが目で見える場所は大体決まっています。
「便座の裏」「便器の裏」「便器のフチ」などは、その代表例です。
共通しているのは、どちらも排泄した便や尿が溜まりやすい場所ということ。
尿の汚れは放っておくと尿石化し、頑固な黄ばみになってしまいます。
便も同様に、放っておくと水分がなくなり汚れが固着します。
ちなみに、便器の水たまり部分にも「さぼったリング」と呼ばれるフチ状の汚れがよく現れます。
しかし、さぼったリングができる原因はタンク内の汚れが原因であることもあるため、トイレ掃除のタイミングに合わせてタンクの中が汚れていないかを確認しておくといいでしょう。
他にもトイレの中には、汚れてしまうポイントがあります。
例えば、壁や床についた汚れもトイレ掃除では見落とされがちなポイントなんです。
用を足す際の尿の飛び散りは、誰しもが避けることが難しく、どうしてもついてしまう汚れです。
なんとなくキレイに見えるし、目立たない汚れは良いか…。
そう思って汚れを放っておくと、染みついた尿が嫌な臭いの原因になってしまいます。
トイレの室内に、飾りや小物が置いてある方は、尿の飛び散りや悪臭がつかないように、置き場所には十分気をつけましょう。
トイレの汚れの種類
トイレの汚れの種類は、大きく分けて3つあります。アンモニア、尿石、カビなどの黒ずみです。
汚れが発生する原因がそれぞれ違うため、お手入れ方法を工夫することで効率よくトイレの汚れを落とすことができます。
それでは、アンモニア、尿石、カビの黒ずみの順に、それぞれのお手入れ方法を見ていきましょう。
アンモニア
トイレの嫌な臭いの主な原因は、尿の成分に含まれるアンモニアです。排泄直後の尿は強烈な悪臭がするほど臭いませんが、放置していると尿素が分解されアンモニア臭を放つようになってしまいます。
尿の汚れが残りやすいのは、便器のフチ裏や便座と便器の間です。
また、立ったまま用を足すと、どれだけ注意していても壁や床にも尿が飛び散り汚れます。
便器に黄ばみが付いていれば尿汚れとして誰にでも分かりますが、床や壁に飛び散った微細な尿は気付くのが難しい汚れです。
このような目に見えない「壁」と「床」に残った尿も立派な悪臭の原因になります。
アンモニアはアルカリ性の汚れの為、お掃除の際には酸性のクエン酸水を含ませた雑巾で拭き上げると汚れが落ちやすくなります。
また、アンモニアは空気中より軽い為、トイレ内に舞いやすい性質があります。
「便器」「壁」「床」を掃除した後にもアンモニア臭がするときは、換気扇に汚れがついていないか注目してみましょう。
換気扇をしっかり洗って拭き掃除をすると、嫌な臭いが取れる可能性があります。
尿石
白く輝いていた便器の内側が、だんだん黄色く見え始めたら…。それは、便器の表面に黄ばみ汚れがついてしまったという印です。
トイレの黄ばみの原因は、便器の細菌が尿の成分のタンパク質や尿素を凝固させ、尿石化させてしまうことにあります。
真っ白な便器についた黄ばみ汚れを放っておくと、見た目が悪くなるだけでなく、嫌な臭いもどんどん取れにくくなってしまいます。
黄ばみ汚れはアルカリ性の性質を持っているため、トイレ掃除では酸性の洗剤やクエン酸で中和させることで、効率的に汚れを落とすことができます。
このとき、重曹も一緒に使用すると汚れをさらに浮かせやすくなります。
また、消臭効果も期待できるのでオススメです。
黒ずみ
「便器のフチまわり」や「水たまり部分」は、気をつけていても黒ずみ汚れが発生しやすいスポットです。見つけてしまうと思わずため息が出てしまうトイレの黒ずみ。
この黒ずみの正体は、便器の表面に発生したカビの集合体です。
トイレ内は常に湿度が高く雑菌やカビが繁殖しやすい環境なので、少し見ない間にあっという間にカビが広がってしまいます。
トイレは毎日使う場所ですから、できるだけキレイに保ち、気持ちよく使っていきたいですよね。
トイレの黒ずみ汚れは、中性洗剤を使って磨くとキレイに落とすことができます。
強い力で擦ると便器に傷がついてしまうので、力加減には気をつけましょう。
深く根づいたカビには、トイレットペーパーを黒ずみの上に敷き、洗剤をかけて時間を置いておくと汚れが落ちやすくなります。
黒ずみの掃除が終わった後は、残った洗剤もしっかりと流すことも忘れずに。
洗剤の成分が残ってしまうと、カビ発生のもとになってしまいます。
トイレ掃除の適切な頻度とタイミング
トイレ掃除の適切な頻度は、「1日にどのくらいトイレを使うか」や、「一世帯の家族の人数」によって大きく変わります。大きな目安として、トイレの使用が少ない一人暮らしでは週1回のトイレ掃除。
在宅勤務や夫婦、家族と同居している場合は、使用頻度が増えるので週2回以上のトイレ掃除がおすすめです。
同居人数が3人を超えてくると、トイレの汚れはさらに溜まりやすくなってきます。
人数が多いご家庭では、少なくても1日おきの間隔で掃除ができると清潔で気持ちよく保てます。
最適なトイレ掃除の頻度がわからないときは、上記を目安としてトイレ掃除をしてみましょう。
ただ、トイレは毎日汚れやすい場所なので、時間の余裕があれば毎日トイレ掃除をするのが一番です。
また、適切な頻度とあわせて、トイレ掃除が必要なタイミングを知ることも大切です。
汚れてきたからといって、一気にトイレをキレイにするのは大変ですよね。
トイレ掃除は、便器まわりのような汚れやすい場所と、そのほかの目立ちにくい場所とで掃除回数を分けるとグッと効率が上がります。
便器まわりは尿や便が飛びやすく、早いサイクルで黄ばみや黒ずみ汚れが発生しがちです。
そのため、便器は毎日こまめなお手入れをするのが望ましいです。
ですが、トイレの壁や床は便器まわりほど汚れが目立たないので、週1、2回さっと拭き掃除するだけでも十分清潔になり、悪臭も防げます。
ただし、壁が黄ばんできている場合は、キレイに掃除をするべきタイミングとなります。
ちなみに、よくトイレの中に手を拭く用のタオルを置いているお家もあると思います。
濡れたタオルは雑菌がすぐに繁殖してきます。
さらに、トイレは湿度が高いのでなおさらです。
もしどうしてもトイレ内にタオルを置いておきたい方は、毎日こまめにタオルを取り替えるようにしましょう。
トイレ掃除に必要な道具と選び方
トイレ掃除では、汚れの特徴に合わせた落とし方をすることが大切です。ここからは、トイレ掃除に必要な6つの道具と選び方を解説していきます。
トイレ掃除シート
まず初めに紹介するのは「トイレ掃除シート」です。トイレ掃除シートは、トイレの拭き掃除でオールマイティーに活躍してくれる万能アイテムです。
便器内の水たまり部分以外の場所で使用でき、使い捨てなので面倒な洗う手間もかかりません。
トイレを使用した後にシートで拭くようにすれば、トイレ掃除のときの作業がかなり楽になりますね。
薄手のものだとすぐに汚れてしまうので、しっかり拭きたい場合は売り場の中から厚みのある商品を選びましょう。
そして、トイレ掃除シートは使い終わったらトイレに流せるタイプがほとんどです。ですが、1度に大量に流してしまうと詰まりやすくなるので注意しましょう。
せっかくキレイにしたトイレが詰まってしまわないようにしましょう。
トイレブラシ
便器の内側で大活躍してくれるのが「トイレブラシ」です。トイレブラシは、さぼったリング、水たまり部分、便器のフチ裏をお掃除できるトイレ掃除の必須アイテムです。
トイレブラシは、壁に立てかけたりケースに入れて保管することが多いですが、最近ではブラシ部分が着脱し使い捨てにできるタイプも増えてきています。
便器の内側をこする道具なので、ずっとトイレに置いておくのは衛生的に心配…という方も多いかと思います。
そんな方には、手を汚さずにブラシ部分の取り替えができる使い捨てタイプが便利です。
便が便器内にこびりついたときなど、便器内に付いた汚れを掃除する場合もあるので、トイレ内のすぐに使えるところにトイレブラシを置いておくのがオススメです。
中性洗剤
3つ目に紹介するのは、「トイレ用の中性洗剤」です。他の酸性やアルカリ性洗剤と違い、中性洗剤は洗浄効果が比較的優しいのが特徴です。
そのため、使う場所を選ばず汚れだけをキレイにすることができます。
酸性の洗剤は頑固な黄ばみ汚れに効果的で、アルカリ性の洗剤はカビ・黒ずみ汚れを落とすのに効果があります。
どちらも洗浄力が高くとても強力です。
強い酸性やアルカリ性の洗剤の場合は、少量でも洗剤が付着してしまうと、便座やペーパータオルのホルダープラスチックの部分にダメージを与えてしまうので気をつけましょう。
その点、中性洗剤なら問題ありません。
ドラッグストアやホームセンターの売り場には様々なタイプの中性洗剤が並んでいますが、トイレ掃除のときに扱いやすいのは「スプレータイプ」の洗剤です。
スプレータイプの洗剤は、掃除の難しい「便器のフチ裏」にも届きやすく、狙ったところに洗剤を掛けられるのでおすすめです。
ゴム手袋
4つ目はトイレ掃除で必ず使うべき便利グッズ、「ゴム手袋」です。洗剤や薬品で手荒れをしたことがないから大丈夫という方でも、ゴム手袋はしっかりつけてからトイレ掃除を始めるようにしましょう。
便器まわり、トイレの壁、トイレの床など、トイレ内には目に見えない雑菌が数え切れないほど存在しています。
トイレ掃除でおすすめなゴム手袋は、薄手でも丈夫な使い捨てタイプの手袋です。
使い捨てタイプは、使用した後に洗う必要がないので時間の短縮にもなります。
歯ブラシ
次に紹介するのは「使い捨て歯ブラシ」です。使い捨ての歯ブラシは、便器の裏、便座と便器の隙間、温水洗浄便座のノズルなど、手の届きにくい場所のトイレ掃除に役立ちます。
普通のトイレ掃除用のブラシよりも毛先が細いので、小さなホコリをかき出すような細かい作業にも適しています。
また、使用済みの歯ブラシでもキレイに洗っておけば使う事ができます。
使用済み歯ブラシは、捨てずにトイレ掃除用として取っておくようにしましょう。
そのときは、歯磨きで使う歯ブラシと混ざってしまわないように、置き場所に注意が必要です。
漂白剤
最後のアイテムは、トイレ掃除の汚れを落とす最終手段、「漂白剤」です!普段から定期的に掃除をしている方は、漂白剤を使わなくてもトイレをキレイな状態に保てます。
しかし、トイレ掃除をしていない期間が続いてしまうと、黄ばみや黒ずみ汚れ・カビは便器にしっかりと染みついてしまいます。
こうなると、中性洗剤をつけてこすっただけではなかなか汚れをキレイに落とすことはできません。
トイレ掃除に使える漂白剤は、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2つがあり、それぞれの特徴を知っておくと購入するときに選びやすいです。
塩素系漂白剤は非常に殺菌力が強く、汚れが落ちるまでの時間がとても早いといったメリットがあります。
しかし、含まれている次亜塩素酸ナトリウムの臭いはかなりきつく、トイレ掃除が終わった後も臭いが薄れるまで換気を続けないといけません。
さらに、酸性の洗剤と混ざってしまうと有毒な塩素ガスが発生してしまうので、絶対に混ぜないよう注意が必要です。
一方、酸素系漂白剤は刺激臭がなく扱いやすいといった良さがあります。
便器だけでなく、タンク内部のトイレ掃除にも使える便利なアイテムです。
しかし、塩素系漂白剤よりも漂白力と殺菌力が落ちるのがデメリットです。
塩素のニオイが苦手な方や、薬品が肌につくのが心配という人には酸素系漂白剤がオススメです。
どちらの漂白剤を使うにせよ、扱い方はメーカーの注意書きをよく読むことが必要不可欠です。
どちらを使うのが自分に合っているかを、購入前に考えておきましょう!
毎日のトイレ掃除のやり方
あなたは、「毎日のトイレ掃除なんて面倒くさい…」なんて思っていませんか?確かに面倒くさいです。
ですが、毎日「ある事」を習慣化するだけで、トイレ掃除の頻度をグッと抑えられます。
約1分の簡単なお手入れ方法なので、ぜひ実践してみて下さい。
用意するものもとても簡単で、
- 中性洗剤
- トイレブラシ
- トイレ掃除シート
まず、便器の蓋と便座を上げ、便器内の水が溜まっている部分へ中性洗剤を掛けていきます。
次に、便器の内部をトイレブラシでこすり、汚れをサッと落とします。
このときのポイントは、はっきりとした汚れが見えなくても、磨き残しがないようにすること。
こうすると、目に見えない黄ばみ、黒ずみ予備軍までサッと撃退できます。
最後は、トイレ掃除シートで「便座まわり」の表面をサッと拭き掃除しましょう!
このときに大切になってくるのが、拭きあげる順番です。
初めは汚れが少なく素肌に触れる便座の表から拭いていくのがポイントです。
次に便器の外側を、最後は便器のフチ裏を拭いていきましょう。
このように、汚れがより多く付きそうな場所に向けて掃除していきましょう。
拭き終えたら使用済みのトイレ掃除シートを、汚れや洗剤と一緒に便器へ流して終了です!
どうでしたか?想像しただけでも、簡単にできそうな手順ではないでしょうか。
習慣にしてしまえば、トイレの後に約1分でできてしまう手軽な方法です。
それでも面倒くさいといった方は、毎日寝る前だけでもいいので試してみてください。
トイレ掃除の頻度を減らせるということは、その分トイレが清潔が保たれます。
週1回のトイレ掃除のやり方
こまめにトイレ掃除をしていても、黄ばみ、黒ずみ汚れがついてしまうこともあります。毎日のトイレ掃除で落とせていなかった汚れは、週1回を目安にキレイにしていきましょう。
用意する物は毎日のお手入れと同じ、
「中性洗剤」「トイレブラシ」「トイレ掃除シート」
この3つに加えて、頑固な汚れを落とすための
- アルカリ洗剤(セスキ炭酸ソーダ、重曹、塩素系漂白剤のうちどれか)
- 酸性洗剤(市販の洗剤かクエン酸)
- ゴム手袋
どれも100均で購入できます。
それでは早速、尿の飛び散りが原因の黄ばみ汚れから落としていきます。
まずは、トイレの便器の水を全部抜いてしまいましょう。
お家のトイレによっても変わりますが、止水栓を閉めてトイレタンクのハンドルを回すとタンク内の水は全て流れていき、便器内の水もなくなります。
水を抜くと、洗剤が水で薄まらず便器に残ってくれるので、汚れが落としやすくなります。
次に、便器の中をトイレットペーパーで覆いましょう。
イメージがつきにくい場合は、お肌のパックをするような想像をしてみてください。何枚か重ねたトイレットペーパーを、隙間のないように畳んで添わせてあげると効果的です。
便器内をトイレットペーパーで覆ったら、上から酸性の洗剤を掛けていきましょう。
もし、黄ばみが気になる場所があれば重点的に洗剤を掛けてください。
このとき、洗剤が肌についてしまうと肌荒れしますので、肌荒れしないように華菜r図ゴム手袋を着用して下さい。
まんべんなく洗剤を掛けたら、30分から1時間ほど放置しておきましょう。
汚れが酷い場合は、長めに時間を置いてください。
最後は、止水栓を元通り開けて、トイレットペーパーごと水を流しましょう。
さらに黄ばみのあった場所をトイレブラシで軽くこすれば、黄ばみのは掃除完了です!
次に、黒ずみ汚れが目立つようになったときのトイレ掃除の方法を紹介します。
便器内の水が溜まっている部分に、うっすら黒い線ができたら水垢やカビで汚れてきている印です。
水垢が固着して落ちにくくなる前に、漂白剤を使ってトイレ掃除をしましょう。
まずは先ほどと同じように便器内の水を抜きます。
止水栓を閉めて、タンクの水を流しましょう。
水が抜けたら、便器の内側の黒ずみ部分にトイレットペーパーを敷いていきます。
傾斜がある箇所なので難しいと思いますが、水たまり部分に残っている水分を利用して、トイレットぺーパーを貼り付けるようにすると上手くいきます。
黒ずみで汚れている場所をトイレットペーパーで覆えたら、塩素系漂白剤をかけていきましょう。
このときも、必ずゴム手袋をして下さい。
また、念のため窓を開け換気扇を回しながら作業してください。
塩素系漂白剤の場合は、15分から1時間の放置時間を取るといいでしょう。
汚れが軽い場合は15分程度でもいいですが、カビが深くまで根付いていて落ちにくいときは1時間ほど置いても大丈夫です。
最後に、トイレの止水栓を開けて水を流しましょう。
トイレブラシで汚れのあった場所を、こすり洗いして黒ずみ汚れの掃除は完了です。
黄ばみ、黒ずみ汚れの掃除が終わったら、ついでに便器の表面のやフチをトイレシートで拭きあげておきましょう。
飛び散った水滴や洗剤の残りやホコリを、拭き取ります。
以上で、週1回のトイレ掃除は終了です!
少し時間は掛かってしまいますが、お手入れを頑張った分、気持ちよくトイレを使えます。
月1回のトイレ掃除のやり方
月1回のトイレ掃除では、普段覗くことのないタンクの中や、壁、床。換気扇をキレイにしていきましょう!トイレ掃除は便器の汚れに注目しがちですが、実は便器以外にも相当な汚れが蓄積しています。
そのため、よく見て見たら換気扇が埃だらけ!なんてこともあります。
また、トイレタンク内部を掃除したことがない方が多いのではないでしょうか。
トイレタンクの内部も汚れます。まずはタンクの掃除方法から見ていきましょう。
トイレタンクを掃除するときに用意するものは、
- ゴム手袋
- ドライバー(マイナス)
- 使い捨て歯ブラシ
- トイレブラシ
- スポンジ
- 中性洗剤
- クエン酸…小さじ1
- 重曹
- 水…200ml
- スプレーボトル
まずは、トイレの止水栓を止めましょう。
そしてレバーを回して、タンク内の水を抜きます。
タンク内の水が無くなったら、トイレタンクの蓋から掃除していきましょう。
先に、空のスプレーボトルにクエン酸と水を入れてクエン酸水のスプレーを作っておきましょう。
そしてクエン酸水を少しずつ吹きつけながら、蓋や手洗い管のホコリ汚れを落としていきましょう。
トイレタンクの蓋の水垢などは、酸性の洗剤で落とすことができるので、こすり洗いすると汚れを徐々に落としていくことができます。
タンクの蓋が掃除できたら、次はタンクの中の掃除をしていきます。
タンクの中を覗いてみて、汚れの多さにびっくりしたという人も多いはず。
外からは見えない場所なので、長い間気づかず放置してしまった…なんてことも多い見逃しスポットなんです。 トイレタンク内部は、中性洗剤とスポンジを使って掃除していくのがおすすめです。側面についてしまった黒ずみ汚れやカビを、中性洗剤をつけたスポンジで丁寧にこすっていきましょう。
ここで注意が必要なのが、タンク内部の部品は壊れやすいという事です。
経年劣化している部品は、かなり脆くなっているので、焦らず丁寧に掃除していきましょう。
タンクの中の汚れをキレイに出来たら、トイレタンクの蓋を戻し、止水栓を開けてタンクへ水を入れ込みましょう。
ちなみに、トイレタンクの蓋に使用したクエン酸水は、タンク内部に流れると中の部品を傷める可能性があります。
クエン酸スプレーの使用は蓋のみにして、タンクの中に流れていかないように気をつけましょう!
次は、トイレの「壁」と「床」の拭き掃除をしましょう。
男性、女性にかかわらず、排泄した尿は思ったより広い範囲に散ってしまっています。
経ったまま排尿した場合は、トイレ中に尿が飛び散っていると言っても過言ではありません。
飛び散った尿を放置してしまうと、壁紙にアンモニア臭が染みいて取れなくなってしまうんです。
この壁や床の掃除に使用するのはトイレの掃除シートです。
トイレ掃除シートは除菌と消臭の両方の効果があります。
壁は、立ったときの腰の位置まで拭くようにしましょう。
床は、ホコリも溜まりやすい部分です。
尿も飛び散っているので、隅々まで拭いてあげましょう。
また、クエン酸水も消臭効果があるので併用しましょう。
ちなみに、トイレマットを敷いている方がほとんどだと思いますが、トイレマットは1ヶ月に1度取り替えるか洗濯するのが理想的です。
最後はトイレの換気扇です。
換気扇は様々な形状がありますが、どのような換気扇でも1ヶ月に1回はフィルターの掃除をしましょう。
溜まったホコリの内部で雑菌が繁殖してしまいます。
お手入れは簡単で、トイレのお掃除シートを使って拭き上げるだけです。
これで月に1回は行っておきたいトイレ掃除が完了となります。
便器以外のトイレ掃除方法
トイレを気持ちよく使うためには、便器以外の場所も清潔にしておきたいですよね。便器以外のトイレ掃除は、主に「電球・ドア・ドアノブ・天井」と「温水洗浄便座」の掃除の2つがメインになります。 汚れは上から下へ溜まってくので、まずは天井の掃除から取りかかりましょう。
用意するものは、
- 中性洗剤(スプレータイプ)
- ゴム手袋
- 雑巾(使い終わったタオルなど)
ゴム手袋をはめてから、中性洗剤を吹きつけた雑巾で上(天井)から下(床)へ向かって順番に拭いていきましょう。
ポイントは、雑巾の水分が多いと壁紙や天井の材質を傷めてしまうかもしれません。
雑巾は水が滴らない程度にぎゅっと絞っておきましょう。
もし目立つ汚れがあったとしても、濡れるほどの量をスプレーしてしまうと、壁紙を傷めてしまうのでNGです!
壁は、腰から下の位置には排尿時に散った尿が多く付いています。
しっかり拭き上げましょう。
次はトイレのドアです。
トイレのドアの掃除も壁と同じように、洗剤スプレーをつけた雑巾で拭いていきます。
トイレのドアは、排泄の汚れがついていない外側の面から、内側の順に拭いていくのがポイントです。
特に、内側の面の腰から下の位置は尿の飛び散りがついている可能性が高いので、汚れが見えなくてもしっかり拭いておきたいです。
トイレの天井やドアがキレイに出来たら、最後に床を掃除していきます。
準備するものは、基本的に壁と同じです。
しかし、トイレの形状によっては、使い終わった歯ブラシがあるとトイレ掃除がさらにしやすくなります。
床掃除では、まず乾拭きをして乾いたホコリを隅々まで取ってから、直接「床」に洗剤スプレーをかけます。
そして、濡らした雑巾で濡れ拭きをしましょう。
使い終わった歯ブラシは、「便器と床の接着部分」の隙間に詰まったホコリや汚れを掃除するのにとっても便利です。
洗剤スプレーを吹きつけて歯ブラシでこすれば、隙間にこびりついた汚れも簡単にかきだせます。
床の汚れが落ちても、便器との間にうっすら線が残っていたら、なんだか気になってしまいますよね。
この部分がキレイになれば、必然的に見栄えも良くなり、トイレ掃除の前よりもずっと清潔になりますよ!
あとは温水洗浄便座のお手入れもしておきましょう。
トイレの「温水洗浄便座」も、ついつい掃除が先延ばしになりがちな場所です。
なくてはならない「温水洗浄便座」ですが、いざ掃除をするとなるとどこから手をつければいいか悩みますよね…。
その間にも、汚れはどんどん溜まってしまい、黒ずみやカビの温床となってしまうかもしれません。
温水洗浄便座の掃除の前には、取りかかる前に取扱説明書を良く読みましょう。
まず、「洗浄機ノズル」の掃除に準備するものは、
- ゴム手袋
- クエン酸(顆粒タイプ)
- 使い終わった歯ブラシ
- 爪楊枝
まずは、洗浄ノズルを掃除しましょう。
説明書の手順どおりに「洗浄機ノズル」が引き出せたら、ノズルについた汚れを使い終わった歯ブラシを使って掃除していきます。
このとき、クエン酸の顆粒をつけてこすると、石化してしまった頑固な汚れも落とせます。
シャワーの穴の部分には細かい汚れが詰まっていることが多いので、爪楊枝でかき出していきましょう。
最後にノズル全体を水ですすいで、汚れを洗い流します。
あとは手順に沿ってノズルを戻しましょう!
温水洗浄便座は、実際に掃除してみると、汚れの多さに驚く人が多い汚れスポットです。
こまめにお手入れしておくと安心です。
トイレの汚れを防ぐポイント
ここまでトイレのお掃除について解説してきました。ですが、トイレが汚れないように予防できればお掃除の頻度も減らせます。
いつの間にか蓄積してしまうトイレの汚れに、悩まない人はいませんよね。
普段のトイレ掃除をできるだけ楽に、負担を少なくする方法があれば…。
そのように思っている人は多いはずです。
ここからは、おトイレの汚れを予防する方法を紹介します・
コーティング剤を使った予防方法と、洗剤を使った小技を紹介します。
コーティング剤で床や便器内をコーティングする
1つ目に紹介するのは、トイレのコーティング剤を使う方法です。床や便器をコーティングする事によって、汚れにくくできます。
コーティング剤ってなんのこと?と思っている方もいると思います。
簡単に説明すると、コーティング剤とは便器や床の表面を薄い膜で覆ってくれる薬剤の事です。
トイレのコーティング剤は、ホームセンターやドラッグストアで簡単に入手でき、トイレタンクの中に設置するタイプや受け皿に置くタイプ、スタンプのように便器の表面にくっつくタイプまで様々な種類があります。
最近のトイレは手洗い管がないトイレもあるので、購入前にはお家のトイレの形状に合ったものはどれかを考えておきましょう!
スプレータイプのコーティング剤なら、どんな形状のトイレでも使用可能です。
ただし、コーティング剤は長く効果を発揮できるもは少なく、2週間~1ヶ月程度が有効な期間です。
定期的にコーティング剤を使用することで、汚れ予防になります。
便器に洗剤をかけておく
次に紹介するのは、トイレの便器に洗剤を掛けておく方法です。やり方はとても簡単で、トイレを使った後にトイレ掃除に使っている中性洗剤を便器に掛けて放置するだけです。
少しの汚れなら水を流したときに一緒に流してくれるので、わざわざトイレブラシで擦る必要がありません。
中性の洗剤なので、便器を傷める心配もありません。
習慣化しておけば、トイレの黄ばみや黒ずみ汚れを簡単に予防することができます。
ただし、洗剤を入れ過ぎると下水が泡だってしまうので、少量に留めておきましょう。
掃除をしても落ちない汚れは専門業者にトイレクリーニングを依頼
トイレ掃除をしても落ちない汚れは、専門のハウスクリーニング業者に清掃を依頼する方法もあります。例えば、換気扇や壁は汚れが落ちにくい場所の代表例です。
換気扇は、尿の成分が揮発したアンモニアが吸い込まれやすい場所でもあります。
それらが空気中のホコリと絡まり、換気扇の表面に吸着されると、落ちにくい頑固な汚れになってしまいます。
フィルターの汚れについては、ホコリを掃除機で吸ったりトイレシートで掃除することができます。
しかし、取り外すことができない換気扇の内部の汚れを自分で掃除するのは本当に大変です。
換気扇の内部の掃除など、自分でお手入れできない部分は、掃除の専門業者に頼んでピカピカにしてもらいましょう。
壁や天井も、自分でキレイに掃除するには少しハードルが高いかもしれません。
長年染み込んだ汚れや悪臭は、どれだけ掃除しても取れない時があります。
このようなときも、専門のクリーニング業者に相談してみましょう。
トイレ掃除を業者に依頼するメリット
長年溜まったトイレの汚れが、自分ではどうにもできないほど頑固にこびりついている…。そんなときは、迷わず専門業者へトイレ掃除を依頼しましょう!
ここからは、手間のかかるトイレ掃除を業者に依頼するメリットを点を解説していきます。
ウォシュレットを取り外して掃除してくれる
1つ目のメリットは、トイレ掃除の専門業者にお願いするとウォシュレットを取り外して掃除をしてくれることです。ほとんどのご家庭についているウォシュレットですが、精密な家電製品でもあるため、自分で取り外したり掃除をしたりするのは心配ですよね。
しかし、専門業者に依頼をすれば温水洗浄便座も込みで、隅々までキレイにしてもらうことができるんです。
便器とウォシュレットを設置している部分は、実はかなり汚れが溜まります。
ちょっとした隙間から、尿が入り込み汚れが蓄積しています。
専門業者に依頼することで、ウォシュレットを取り外してキレイに掃除できるのは大きなメリットです。
汚れを防ぐコーティングをしてもらえる
2つ目のおすすめポイントは、汚れを防ぐコーティングをしてもらえることです。業者に頼む場合、申し込みのときには事前に汚れの状況やトイレ掃除をしてほしい場所などのヒアリングがある場合がほとんどです。
ヒアリングの際、オプションとして汚れがつきにくくなる「コーティングをして欲しい」と伝えれば、対応してもらえます。
専門業者にキレイにしてもらった後は、できるだけ長く清潔に保ちたいものです。
コーティングをしてもらうことで、トイレ掃除がグッと楽になります。
自力で落とせない頑固な汚れを落としてもらえる
3つ目のメリットは、セルフのトイレ掃除では落とせない頑固な汚れを落としてもらえることです。先ほども述べたように、ウォシュレットを取り外したりトイレタンク内部を掃除するには、どうしても不安な部分があると思います。
でも、奥に見え隠れする汚れは気になる…。という方も多いはず。
でも、よくわからないまま無理やり作業してしまうと、故障や水漏れの原因になってしまう可能性もあります。
そう考えると、初めから専門業者にトイレ掃除をお願いしたほうが、安心して確実にキレイにしてもらえます。
トイレクリーニングの費用相場
では、専門業者にトイレ掃除を依頼すると、トイレのクリーニングの費用は一体どのくらいが相場なのでしょうか?多くあるクリーニング業者の中から選ぶのは迷ってしまいますよね…。
トイレ掃除の代行は会社選びははもちろんですが、掃除プランによっても料金に違いが出てきます。
以下は、専門業者にトイレ掃除代行を依頼した際の料金のまとめです。
- おそうじ本舗…9,900円(約90分)
- カジタク…13,200円(約90分で洗面所とセット)
- ダスキン…9,460円(ー)
- おそうじ革命…8,250円(約60〜90分)
- ベアーズ…10,340円(ー)
- くらしのマーケット(個人業者によって開きあり)…4,000円(約30分〜)
セットでお得なプランや短時間から依頼ができるものまで様々ですが、料金が安い業者の場合は交通費や追加費用が掛かることもあります。
オプションも頼む可能性を考え、全体の料金を見積りをしてから比較することをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、トイレ掃除のやり方や最適な掃除の回数とタイミング、トイレ掃除で使う便利な道具など、自分でできるトイレ掃除から専門業者のハウスクリーニングについてまでを紹介しました。お家でのトイレ掃除の最大のポイントは、落としたい臭い、黄ばみ、黒ずみをそれぞれの特性に合う掃除方法で除去することです。
お家にある掃除道具や洗剤を使えば、手の届く範囲の汚れを隅々までキレイにすることができますし、工夫をすれば汚れの蓄積を予防することも可能です。
タンクや温水洗浄便座も定期的に掃除すると良いですが、自分で掃除できるか不安に思ったときは、迷わず専門業者にトイレ掃除をお願いしましょう!
汚れやすい場所やトイレ掃除のポイントについて知ったあなたは、トイレ掃除マスターと言っても過言ではありません。
まずは毎日の簡単お手入れの積み重ねから、白く輝くトイレを維持していきましょう。