2023.05.09
配管
排水口が臭いのはなぜ?悪臭の原因や掃除方法、予防方法の解説
キッチンや浴室の排水口から漂う悪臭…一度気づくと、ずっと気になってしまいますよね。
しかし、臭いは気になるのに原因が分からなくて、対処できない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、排水口が臭くなる原因と、その対処法として掃除方法、そして予防方法を解説していきます。
現在、排水口の臭いに悩んでいる方はもちろん、排水口の臭いに悩まされないよう対策したいという方も、ぜひご覧ください。
特に分かりやすいのはキッチンです。キッチンのシンクにはゴミ受けが備わっていますが、油汚れや食材のカスが溜まることで、ヌメリ・カビが発生します。
ゴミ受けを掃除すると、ヌルヌルしたとヌメリが気になりますよね。あのヌメリに雑菌が多く繁殖していて、臭いの元になっているのです。
キッチンほどではないですが、浴室や洗面所のゴミ受けも髪の毛や洗剤、皮脂アカが溜まるので、気づくと臭いの元であるヌメリで汚れています。
こうしたゴミ受けの汚れ・ヌメリを放置すると、悪臭の発生に繋がります。
例えばキッチンのシンクで皿洗いをした時や、浴室でシャワーを浴びた時に使った水は、すべて排水管を流れます。
基本的に、家庭内で使用する水には何かしらの汚れが含まれていることが多いです。皿洗いに使った水であれば油汚れ、シャワーに使った水であれば皮脂アカなどですね。
そして排水管内には、徐々にこうした汚れが蓄積していきます。汚れが蓄積すると、悪臭を引き起こす原因になってしまうのです。
臭いだけならまだしも、汚れの量が多い場合、排水管が詰まりを起こして、水が流れないなどのトラブルに繋がる恐れが考えられます。
マンションの場合、管理会社が定期的に排水管の洗浄を行っているため、排水管の汚れが原因で排水口から悪臭がすることは、あまりありません。
一方で、自分ですべて管理しなければならない一戸建ての家庭だと、排水管の洗浄をしていなければ、内部に汚れが蓄積し、悪臭を放っている可能性は十分に考えられます。
このS字カーブの排水管は「排水トラップ」と呼び、流した水が一定の量、溜まる仕組みになっています。
排水トラップに水を溜めるのは、下水から虫や悪臭が入り込んでこないように。つまり水が、封の役割をしているのです。
しかし、排水トラップが故障しているなどのトラブルがあると、水による封が機能しなくなり、下水の臭いが家の中まで上がってきてしまいます。
また、排水トラップ自体に汚れが溜まり、それが悪臭の原因になっていることもあります。
封水がなくなる現象を「封水切れ」と呼び、やはり水による封ができていない状態なので、下水からの悪臭が上がってくる原因になります。
なお、風水切れの原因として考えられるケースは以下の通りです。
通常、排水ホースと塩ビ管は隙間なく繋がっていますが、何らかの理由で隙間ができてしまうことも。
シンク下の扉を開けた時に悪臭がする場合、排水ホースと塩ビ管の間にできた隙間から、下水の臭いが上がってきている可能性が考えられます。
そこで、今度は悪臭の原因を突き止めるためにチェックする箇所を、場所別に解説していきます。
キッチン、浴室・お風呂場、洗面所、洗濯機の4つの場所に分けているので、原因を突き止める際の参考にしてください。
このワントラップの役割は、下水から虫や悪臭が上がってくるのを防ぐこと。つまり、ワントラップの取り付けが甘いと、下水の悪臭が上がってくる原因になります。
取り付けが甘い時は直しましょう。
チェックした結果、問題が発覚したら、ホースの交換や排水管内の洗浄など、適切な対処をしましょう。
排水ますは、丸や四角の形をしたマンホールのようなもので、中に排水が溜め込まれるようになっています。
排水を溜め込んだ後は重量のある食材カスやゴミが沈むので、汚水だけが排水管へと流れる仕組みです。
この排水ますが汚れていると、キッチンの排水口から悪臭がする原因になるため、キレイに洗浄しましょう。
ただし、浴室・お風呂場の排水口には、排水トラップ自体が存在しないことがあります。
封水トラップがなければ、下水の悪臭が家の中まで上がってしまうので、管理会社や専門業者に相談し、取り付けてもらいましょう。
チェックした結果、汚れで詰まりが起こっている様子であれば、排水管内の洗浄をしましょう。
ただし、近年はキッチンや浴室・お風呂場などの排水ますを一まとめにしている家もあります。 その場合は、一まとめになっている排水ますをチェックして、汚れていたら洗浄してください。
チェックした結果、問題が発覚したら、ホースの交換や排水管内の洗浄など、適切な対処をしましょう。
また、排水ホースの破損に関しては、収納が足りずに物がホースを圧迫したことに起因している可能性があります。
洗面所下の収納が足りないと感じていたら、整理整頓したり、収納力の大きな洗面台へ交換したりしてください。
洗濯機の排水口に設置されている排水トラップは比較的浅いことから、1週間ほど洗濯機を使っていなかった場合、封水切れを起こしている可能性があります。 心当たりがある場合は封水切れを疑いましょう。
また、浴室・お風呂場と同様、洗濯機の排水口も、排水トラップ自体が存在しないことがあります。
封水トラップがなければ、下水の悪臭が家の中まで上がってしまうので、管理会社や専門業者に相談し、取り付けてもらいましょう。
チェックした結果、汚れで詰まりが起こっている様子であれば、排水管内の洗浄をしましょう。
では、排水口の悪臭は、どのように対処すればいいのでしょうか?
悪臭の対処法は原因によって異なりますが、基本的にはゴミ受け、排水口、排水管などの掃除・洗浄によって解決できます。
また、場合によっては除菌スプレーで除菌することで、悪臭の発生をさらに抑えることも可能です。
ただし、排水トラップの故障や封水切れなどの問題がある場合は、対処法が異なります。
排水トラップが故障しているのであれば修理をする、封水切れを起こしているのであれば水を流して封水を補充するなど、原因に合わせて対処しましょう。
原因に合わせた対処のために、前の項で解説した「【場所別】悪臭の原因を突き止めるにはここをチェック!」の内容をお役立てください。
まずは、排水口の掃除方法から解説していきます。
②スポンジ、歯ブラシを使って部品の汚れを取り除く
③排水口に重曹とクエン酸を振りかける
④お湯をかけ、15〜30分ほど放置する
⑤お湯で泡を洗い流す
⑥残った汚れをスポンジ、歯ブラシで落とす
⑦部品を元に戻す
排水管の掃除は馴染みがない方が多いと思いますが、汚れを放置すると悪臭の原因になるだけではなく、詰まりのトラブルも引き起こします。
今まで一度も掃除していなかった方も、以下の内容を参考に実践してみてくださいね。
排水管の掃除方法はいくつかありますが、今回は市販のクリーナーを使う方法をご紹介します。
②排水管の中に市販のパイプクリーナーを流す(※)
③規定の時間、放置する
④水やお湯でクリーナーを洗い流す
※実際に掃除をする時は、商品の説明や注意書きをよくお読みください
排水ますは、普段目に入らないことから、排水管以上に掃除を忘れてしまいがちです。 しかし、排水ますには食材カスやゴミが溜まるため、掃除せずに放置すると悪臭を引き起こします。
悪臭を防ぐために、排水ますの掃除も怠らないようにしましょう。
こちらは一戸建てにお住まいの方向けの内容になっているので、マンションにお住まいの方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
②排水ますの中に溜まっている汚れを、スコップで取り除いてゴミ袋にまとめる
③ホースを家側の排水管に差し込み、隙間をタオルで埋める
④勢いよく水を流す
⑤家側の排水管全体に水が行き渡ったら水を止める
⑥ホースとタオルを一緒に外す
⑦シンクに水を貯め、一気に排水管に流す
⑧再びスコップで汚れを取り除く
※排水ますが複数ある場合は、フタを開けたまま、掃除したい場所の排水口から水を流すと分かります
しかし、一度排水口を掃除しても、その後何も意識しない生活を送っていては、またすぐに排水口の臭いに悩まされるようになります。
そこで、排水口の臭いを予防する方法についてまとめました。 普段から意識し、実践してくださいね。
悪臭の原因を大きく2つに分けると、「家の中で出た汚れ」もしくは「下水の汚れ」になります。
下水の汚れに関しては対処しようがありませんが、家の中で出た汚れなら、自分たちでキレイにできますよね。
汚れを残さないよう、日頃から気をつけるだけでも、ある程度の悪臭を防ぐことが可能です。
しかし、普段から上でご紹介したような手間のかかる方法で掃除をするのは難しいでしょう。
日常的な掃除は、もう少し簡単に済ませてしまって大丈夫です。
簡単な排水口の掃除方法は次の通り。
①排水口に溜まったゴミを、スポンジや歯ブラシで取り除く
②中性洗剤をつけたスポンジで、排水口のフタやゴミ受け、周辺を洗う
③水で洗剤を流す
以上、たった1分の掃除を毎日するだけで、悪臭の発生のしにくさが段違いです。
毎日の掃除は手軽に済ませ、週に一回、上で紹介したような重曹やクエン酸を使う掃除をしましょう。
また、当たり前ですが排水口のゴミを放置しておくと、それだけ雑菌が繁殖しやすくなります。 結果、悪臭の元であるヌメリができてしまうので、ゴミは必ず定期的に捨てましょう。
毎日寝る前にゴミを捨て、ついでに1分で終わる排水口の掃除をすれば、水まわりをキレイに保てますよ。
実際に、雑菌は熱に弱く、50℃以上のお湯をかけることで繁殖のスピードを抑えられます。
注意が必要なのは、60℃を超える温度のお湯を使わないこと。お湯の温度が高すぎると、排水管が溶けてしまう原因になります。
以上の理由から、排水口に60℃以上のお湯を流さないように気をつけましょう。
きちんと温度計で測定するか、温度を測るのが難しい場合はぬるま湯程度のお湯を流すのにとどめてください。
使用するスプレーに決まりはなく、市販されているアルコールの除菌スプレーで問題ありません。 もしくはクエン酸を使い、自分でスプレーを作ることもできます。
クエン酸で除菌スプレーを作る場合は、100均などで買えるスプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1杯を入れ、よく混ぜてから使ってください。
よく料理をする方ならご存知かもしれませんが、油は固まりやすく、またべたついていますよね。
油を排水口に流すと、排水管が詰まる原因になります。 万が一水の流れには影響がなくても排水管の内部に油が蓄積すれば、腐敗して悪臭を放つ原因に。当然、雑菌の繁殖も進んでしまうでしょう。
環境にも悪影響を与えてしまうので、油を排水口に流すのは絶対にやめましょう。
少量の油ならキッチンペーパーに吸収させて捨てる、大量の油なら凝固剤で固めて捨てるなどの処理をしてください。
ちなみにラーメンのスープなど、油が含まれているだろう汁物を排水口に流すのも、同じ理由でNGです。 少量とはいえ、何度も繰り返すことで徐々に排水管内に油が蓄積してしまいます。
こうした汁物も、気軽に排水口へと流すのは避けましょう。
アルミホイルは、水に反応して「アルミニウムイオン」と呼ばれる物質を放出します。 このアルミニウムイオンには抗菌作用があるので、雑菌の繁殖を防ぎ、ヌメリや悪臭の予防ができます。
一度に使うアルミホイルの量は約2cm。毎日の掃除が難しい方は、ぜひ活用してくださいね。
水道の専門業者では、キッチン、浴室・お風呂場、洗面所などの悪臭の解消に対応しています。 具体的には、排水管の詰まりを除去することで、臭いのトラブルを解決に導いています。
自分ではきちんと掃除をして詰まりを除去したつもりでも、実際にできているとは限りません。 その点、専門業者ならば知識とノウハウ、そして技術があるので、徹底した詰まりの解消が可能です。
水PROでもキッチン、浴室・お風呂場、洗面所など、様々な場所の詰まり除去サービスを提供しています。
出張費・見積・相談を無料で受け付けておりますので、排水口の臭いにお悩みの場合は、お気軽にご連絡ください。
水PROのサービスについて、詳しくはこちら
排水口が臭いと、不快な思いをしながら日々を過ごさなければなりません。 気持ちよく生活するために、悪臭がした時は排水口、排水管、排水ますの掃除をして対処しましょう。
臭いの原因が排水管の詰まりであれば、水が流れなくなるなどのトラブルにも繋がるので、こちらも早めの対処が必要です。
自力での解決が難しい場合は、水道の専門業者に相談して、詰まりを除去してもらってください。
しかし、臭いは気になるのに原因が分からなくて、対処できない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、排水口が臭くなる原因と、その対処法として掃除方法、そして予防方法を解説していきます。
現在、排水口の臭いに悩んでいる方はもちろん、排水口の臭いに悩まされないよう対策したいという方も、ぜひご覧ください。
排水口が臭い5つの原因
そもそもなぜ、排水口が臭くなってしまうのでしょうか? まずは悪臭の原因から見ていきましょう。①ゴミ受けの汚れによるもの
排水口が臭くなる原因の1つとして、ゴミ受けの汚れが挙げられます。特に分かりやすいのはキッチンです。キッチンのシンクにはゴミ受けが備わっていますが、油汚れや食材のカスが溜まることで、ヌメリ・カビが発生します。
ゴミ受けを掃除すると、ヌルヌルしたとヌメリが気になりますよね。あのヌメリに雑菌が多く繁殖していて、臭いの元になっているのです。
キッチンほどではないですが、浴室や洗面所のゴミ受けも髪の毛や洗剤、皮脂アカが溜まるので、気づくと臭いの元であるヌメリで汚れています。
こうしたゴミ受けの汚れ・ヌメリを放置すると、悪臭の発生に繋がります。
②排水管の汚れによるもの
排水管とは、家庭内で使った水を公共の下水道まで流す管です。例えばキッチンのシンクで皿洗いをした時や、浴室でシャワーを浴びた時に使った水は、すべて排水管を流れます。
基本的に、家庭内で使用する水には何かしらの汚れが含まれていることが多いです。皿洗いに使った水であれば油汚れ、シャワーに使った水であれば皮脂アカなどですね。
そして排水管内には、徐々にこうした汚れが蓄積していきます。汚れが蓄積すると、悪臭を引き起こす原因になってしまうのです。
臭いだけならまだしも、汚れの量が多い場合、排水管が詰まりを起こして、水が流れないなどのトラブルに繋がる恐れが考えられます。
マンションの場合、管理会社が定期的に排水管の洗浄を行っているため、排水管の汚れが原因で排水口から悪臭がすることは、あまりありません。
一方で、自分ですべて管理しなければならない一戸建ての家庭だと、排水管の洗浄をしていなければ、内部に汚れが蓄積し、悪臭を放っている可能性は十分に考えられます。
③排水トラップのトラブルによるもの
排水口の先を辿ると、S字にカーブした排水管がありますよね。このS字カーブの排水管は「排水トラップ」と呼び、流した水が一定の量、溜まる仕組みになっています。
排水トラップに水を溜めるのは、下水から虫や悪臭が入り込んでこないように。つまり水が、封の役割をしているのです。
しかし、排水トラップが故障しているなどのトラブルがあると、水による封が機能しなくなり、下水の臭いが家の中まで上がってきてしまいます。
また、排水トラップ自体に汚れが溜まり、それが悪臭の原因になっていることもあります。
④封水切れによるもの
故障とは別の理由で、排水トラップ内の水(封水)がなくなってしまうことも。封水がなくなる現象を「封水切れ」と呼び、やはり水による封ができていない状態なので、下水からの悪臭が上がってくる原因になります。
なお、風水切れの原因として考えられるケースは以下の通りです。
サイホン現象
排水管内に急激な気圧の変化が生じ、排水管内へと封水が引っ張られる。大量の水を勢いよく流した時に起こりやすい。毛細管現象
排水管が詰まり、封水を吸い上げてしまう。水の流れが悪いことが多い。蒸発
長期間、水を流さないことで、封水が蒸発してしまう。長期の旅行や出張などがあると起こりやすい。⑤排水ホースと塩ビ管の隙間によるもの
キッチンのシンク下には排水ホースと、そこに繋がる塩ビ管があります。通常、排水ホースと塩ビ管は隙間なく繋がっていますが、何らかの理由で隙間ができてしまうことも。
シンク下の扉を開けた時に悪臭がする場合、排水ホースと塩ビ管の間にできた隙間から、下水の臭いが上がってきている可能性が考えられます。
【場所別】悪臭の原因を突き止めるにはここをチェック!
前の項では排水口が臭い原因をご紹介しました。 いくつもの原因があるので、「どれが当てはまるのか分からない…」と感じたかもしれませんね。そこで、今度は悪臭の原因を突き止めるためにチェックする箇所を、場所別に解説していきます。
キッチン、浴室・お風呂場、洗面所、洗濯機の4つの場所に分けているので、原因を突き止める際の参考にしてください。
キッチン
キッチンの排水口から悪臭がする場合は、以下の3箇所をチェックします。ワントラップ
ゴミ受けの下には、「ワントラップ」と呼ばれる部品がついています。お椀のような形をした部品で、排水管を覆うように被さっています。このワントラップの役割は、下水から虫や悪臭が上がってくるのを防ぐこと。つまり、ワントラップの取り付けが甘いと、下水の悪臭が上がってくる原因になります。
取り付けが甘い時は直しましょう。
排水管
排水管については以下の内容をチェックしてください。- 排水ホースに破損はないか
- 排水ホースと塩ビ管に隙間ができていないか
- 排水管内で詰まりが起きていないか
チェックした結果、問題が発覚したら、ホースの交換や排水管内の洗浄など、適切な対処をしましょう。
排水ます
一戸建てにお住まいの方は、自宅の外にある排水ますもチェックします。排水ますは、丸や四角の形をしたマンホールのようなもので、中に排水が溜め込まれるようになっています。
排水を溜め込んだ後は重量のある食材カスやゴミが沈むので、汚水だけが排水管へと流れる仕組みです。
この排水ますが汚れていると、キッチンの排水口から悪臭がする原因になるため、キレイに洗浄しましょう。
浴室・お風呂場
浴室・お風呂場の排水口から悪臭がする場合は、以下の3箇所をチェックします。排水トラップ
排水トラップに故障はないか、封水切れを起こしていないかの2点を調べます。ただし、浴室・お風呂場の排水口には、排水トラップ自体が存在しないことがあります。
封水トラップがなければ、下水の悪臭が家の中まで上がってしまうので、管理会社や専門業者に相談し、取り付けてもらいましょう。
排水管
排水管については以下の内容をチェックしてください。- 排水管内で詰まりが起きていないか
チェックした結果、汚れで詰まりが起こっている様子であれば、排水管内の洗浄をしましょう。
排水ます
一般的に、排水ますは水まわりの数と同じだけ設けられています。 浴室・お風呂場の悪臭に悩まされている場合は、浴室・お風呂場の排水ますをチェックしましょう。ただし、近年はキッチンや浴室・お風呂場などの排水ますを一まとめにしている家もあります。 その場合は、一まとめになっている排水ますをチェックして、汚れていたら洗浄してください。
洗面所
洗面所の排水口から悪臭がする場合は、以下の2箇所をチェックします。排水管
排水管については以下の内容をチェックしてください。- 排水ホースに破損はないか
- 排水ホースと塩ビ管に隙間ができていないか
- 排水管内で詰まりが起きていないか
チェックした結果、問題が発覚したら、ホースの交換や排水管内の洗浄など、適切な対処をしましょう。
また、排水ホースの破損に関しては、収納が足りずに物がホースを圧迫したことに起因している可能性があります。
洗面所下の収納が足りないと感じていたら、整理整頓したり、収納力の大きな洗面台へ交換したりしてください。
排水ます
洗面所の排水ますをチェックし、汚れが溜まっていたら洗浄してください。洗濯機
洗濯機の排水口から悪臭がする場合は、以下の3箇所をチェックします。排水トラップ
排水トラップに故障はないか、封水切れを起こしていないかの2点を調べます。洗濯機の排水口に設置されている排水トラップは比較的浅いことから、1週間ほど洗濯機を使っていなかった場合、封水切れを起こしている可能性があります。 心当たりがある場合は封水切れを疑いましょう。
また、浴室・お風呂場と同様、洗濯機の排水口も、排水トラップ自体が存在しないことがあります。
封水トラップがなければ、下水の悪臭が家の中まで上がってしまうので、管理会社や専門業者に相談し、取り付けてもらいましょう。
排水管
排水管については以下の内容をチェックしてください。- 排水管内で詰まりが起きていないか
チェックした結果、汚れで詰まりが起こっている様子であれば、排水管内の洗浄をしましょう。
排水ます
洗濯機の排水ますをチェックし、汚れが溜まっていたら洗浄してください。排水口が臭い時の対処法は?
排水口から悪臭が漂う原因については分かりましたが、肝心の対処法が分からなければ悩みは解決しません。では、排水口の悪臭は、どのように対処すればいいのでしょうか?
悪臭の対処法は原因によって異なりますが、基本的にはゴミ受け、排水口、排水管などの掃除・洗浄によって解決できます。
また、場合によっては除菌スプレーで除菌することで、悪臭の発生をさらに抑えることも可能です。
ただし、排水トラップの故障や封水切れなどの問題がある場合は、対処法が異なります。
排水トラップが故障しているのであれば修理をする、封水切れを起こしているのであれば水を流して封水を補充するなど、原因に合わせて対処しましょう。
原因に合わせた対処のために、前の項で解説した「【場所別】悪臭の原因を突き止めるにはここをチェック!」の内容をお役立てください。
排水口の掃除方法
ここからは、排水口から悪臭がする時の対処法として、排水口や排水管、排水ますの掃除方法を解説します。 必要な道具や手順をまとめたので、掃除をする際の参考に、ぜひご覧ください。まずは、排水口の掃除方法から解説していきます。
必要な道具
- 重曹1カップ
- クエン酸2分の1カップ
- 60℃ほどのお湯1カップ
- スポンジ
- 歯ブラシ
手順
①排水口の部品をすべて取り外す②スポンジ、歯ブラシを使って部品の汚れを取り除く
③排水口に重曹とクエン酸を振りかける
④お湯をかけ、15〜30分ほど放置する
⑤お湯で泡を洗い流す
⑥残った汚れをスポンジ、歯ブラシで落とす
⑦部品を元に戻す
排水管の掃除方法
続いては、排水管の掃除方法を解説します。排水管の掃除は馴染みがない方が多いと思いますが、汚れを放置すると悪臭の原因になるだけではなく、詰まりのトラブルも引き起こします。
今まで一度も掃除していなかった方も、以下の内容を参考に実践してみてくださいね。
排水管の掃除方法はいくつかありますが、今回は市販のクリーナーを使う方法をご紹介します。
必要な道具
- 市販のパイプクリーナー規定量
手順
①ゴミ受けの下に備わっている排水トラップを外す②排水管の中に市販のパイプクリーナーを流す(※)
③規定の時間、放置する
④水やお湯でクリーナーを洗い流す
※実際に掃除をする時は、商品の説明や注意書きをよくお読みください
排水ますの掃除方法
最後にご紹介するのは、排水ますの掃除方法です。排水ますは、普段目に入らないことから、排水管以上に掃除を忘れてしまいがちです。 しかし、排水ますには食材カスやゴミが溜まるため、掃除せずに放置すると悪臭を引き起こします。
悪臭を防ぐために、排水ますの掃除も怠らないようにしましょう。
こちらは一戸建てにお住まいの方向けの内容になっているので、マンションにお住まいの方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
必要な道具
- マイナスドライバー
- スコップ
- ゴミ袋
- ホース
- タオル
手順
①マイナスドライバーを使い、排水ますのフタを開ける(※)②排水ますの中に溜まっている汚れを、スコップで取り除いてゴミ袋にまとめる
③ホースを家側の排水管に差し込み、隙間をタオルで埋める
④勢いよく水を流す
⑤家側の排水管全体に水が行き渡ったら水を止める
⑥ホースとタオルを一緒に外す
⑦シンクに水を貯め、一気に排水管に流す
⑧再びスコップで汚れを取り除く
※排水ますが複数ある場合は、フタを開けたまま、掃除したい場所の排水口から水を流すと分かります
排水口の悪臭を予防する方法
ここまで、排水口から悪臭がする原因や、対処法として掃除方法を解説してきました。しかし、一度排水口を掃除しても、その後何も意識しない生活を送っていては、またすぐに排水口の臭いに悩まされるようになります。
そこで、排水口の臭いを予防する方法についてまとめました。 普段から意識し、実践してくださいね。
こまめに掃除する
何より大切なのは、水まわりの掃除をこまめにすることです。悪臭の原因を大きく2つに分けると、「家の中で出た汚れ」もしくは「下水の汚れ」になります。
下水の汚れに関しては対処しようがありませんが、家の中で出た汚れなら、自分たちでキレイにできますよね。
汚れを残さないよう、日頃から気をつけるだけでも、ある程度の悪臭を防ぐことが可能です。
しかし、普段から上でご紹介したような手間のかかる方法で掃除をするのは難しいでしょう。
日常的な掃除は、もう少し簡単に済ませてしまって大丈夫です。
簡単な排水口の掃除方法は次の通り。
①排水口に溜まったゴミを、スポンジや歯ブラシで取り除く
②中性洗剤をつけたスポンジで、排水口のフタやゴミ受け、周辺を洗う
③水で洗剤を流す
以上、たった1分の掃除を毎日するだけで、悪臭の発生のしにくさが段違いです。
毎日の掃除は手軽に済ませ、週に一回、上で紹介したような重曹やクエン酸を使う掃除をしましょう。
また、当たり前ですが排水口のゴミを放置しておくと、それだけ雑菌が繁殖しやすくなります。 結果、悪臭の元であるヌメリができてしまうので、ゴミは必ず定期的に捨てましょう。
毎日寝る前にゴミを捨て、ついでに1分で終わる排水口の掃除をすれば、水まわりをキレイに保てますよ。
50〜60℃のお湯をかける
排水口、排水管で繁殖した雑菌の対策には、50〜60℃のお湯をかけるのが効果的です。実際に、雑菌は熱に弱く、50℃以上のお湯をかけることで繁殖のスピードを抑えられます。
注意が必要なのは、60℃を超える温度のお湯を使わないこと。お湯の温度が高すぎると、排水管が溶けてしまう原因になります。
以上の理由から、排水口に60℃以上のお湯を流さないように気をつけましょう。
きちんと温度計で測定するか、温度を測るのが難しい場合はぬるま湯程度のお湯を流すのにとどめてください。
除菌スプレーをかける
菌の発生が悪臭に繋がることから、除菌スプレーでそもそも菌の繁殖を防ぐことも、臭いの予防におすすめです。使用するスプレーに決まりはなく、市販されているアルコールの除菌スプレーで問題ありません。 もしくはクエン酸を使い、自分でスプレーを作ることもできます。
クエン酸で除菌スプレーを作る場合は、100均などで買えるスプレーボトルに水200mlとクエン酸小さじ1杯を入れ、よく混ぜてから使ってください。
油を流さない
揚げ物を作った時の油の残りを、何気なく排水口に流してしまっている方がいるのではないでしょうか?よく料理をする方ならご存知かもしれませんが、油は固まりやすく、またべたついていますよね。
油を排水口に流すと、排水管が詰まる原因になります。 万が一水の流れには影響がなくても排水管の内部に油が蓄積すれば、腐敗して悪臭を放つ原因に。当然、雑菌の繁殖も進んでしまうでしょう。
環境にも悪影響を与えてしまうので、油を排水口に流すのは絶対にやめましょう。
少量の油ならキッチンペーパーに吸収させて捨てる、大量の油なら凝固剤で固めて捨てるなどの処理をしてください。
ちなみにラーメンのスープなど、油が含まれているだろう汁物を排水口に流すのも、同じ理由でNGです。 少量とはいえ、何度も繰り返すことで徐々に排水管内に油が蓄積してしまいます。
こうした汁物も、気軽に排水口へと流すのは避けましょう。
ゴミ受けにアルミホイルを入れておく
キッチンのようにゴミ受けが広く大きな排水口は、ゴミ受けに丸めたアルミホイルを入れておくといいですよ。アルミホイルは、水に反応して「アルミニウムイオン」と呼ばれる物質を放出します。 このアルミニウムイオンには抗菌作用があるので、雑菌の繁殖を防ぎ、ヌメリや悪臭の予防ができます。
一度に使うアルミホイルの量は約2cm。毎日の掃除が難しい方は、ぜひ活用してくださいね。
排水口の臭いが改善されない場合は水道の専門業者へ相談
基本的には今回ご紹介した対処法を試せば、臭いのトラブルは解決できます。 しかし稀に、上述した方法では臭いが消えないケースも。そんな時は、水道の専門業者へ相談しましょう。水道の専門業者では、キッチン、浴室・お風呂場、洗面所などの悪臭の解消に対応しています。 具体的には、排水管の詰まりを除去することで、臭いのトラブルを解決に導いています。
自分ではきちんと掃除をして詰まりを除去したつもりでも、実際にできているとは限りません。 その点、専門業者ならば知識とノウハウ、そして技術があるので、徹底した詰まりの解消が可能です。
水PROでもキッチン、浴室・お風呂場、洗面所など、様々な場所の詰まり除去サービスを提供しています。
出張費・見積・相談を無料で受け付けておりますので、排水口の臭いにお悩みの場合は、お気軽にご連絡ください。
水PROのサービスについて、詳しくはこちら
まとめ
今回は排水口が臭くなる原因と、その対処法として掃除方法、そして予防方法の解説をしました。排水口が臭いと、不快な思いをしながら日々を過ごさなければなりません。 気持ちよく生活するために、悪臭がした時は排水口、排水管、排水ますの掃除をして対処しましょう。
臭いの原因が排水管の詰まりであれば、水が流れなくなるなどのトラブルにも繋がるので、こちらも早めの対処が必要です。
自力での解決が難しい場合は、水道の専門業者に相談して、詰まりを除去してもらってください。