2024.07.30
その他
自分でできる混合栓の交換方法|タイプ別にわかりやすく解説します
洗面台やお風呂、キッチンなどの混合栓を自分で交換したい!という方に向けて、混合栓の交換方法をわかりやすくまとめました。
混合栓の主な設置タイプを4つに分類し、それぞれの交換方法を解説していきます。ご自宅の混合栓がどのタイプかをまずはチェックし、作業に取り掛かっていきましょう。
混合栓を自分で交換することはできる?
混合栓の交換は、作業の専門性がそこまで高くなく、必要な道具も自分で揃えることができるため、DIYでの交換が可能です。 ただし、水道に関わる作業のため、誤った方法での取り付けにより水漏れを起こしてしまうリスクがあります。自宅の設置状況によって難易度も変わってくるため、 作業に自信のない場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。 トイレのトラブルでお困りの際は、ぜひ水道局から認可を受けた水道局指定工事店である、弊社「水プロ」にご相談ください。混合栓の交換前に!まずは試したい応急処置
混合栓を交換したい理由はさまざまですが、もし故障が原因で交換を検討している場合、応急処置として“吐水口の掃除”を試してみてください。吐水口に汚れや水垢が詰まり、水やお湯の出が悪くなっているケースがあり、掃除で解消できることがあります。 手順は次の通りです。吐水口のキャップとストレーナーを外す
吐水キャップとストレーナーの外し方はメーカーによって異なります。取扱説明書を参考に、正しい手順で外しましょう。キャップとストレーナーを掃除する
使い古しの歯ブラシや掃除用のブラシを使って、キャップとストレーナーの汚れやゴミを取り除きます。混合栓の設置タイプは4つ
混合栓には4つのタイプがあり、交換の際は同じタイプの水栓を取り付ける必要があります。システムキッチンに多い「ワンホールタイプ」
ワンホールタイプは、シンクやカウンターに1つの穴を開けて取り付ける混合栓です。1つの穴の中で給水管・給湯管の両方に接続されているのが特徴で、キッチンやバスルームで広く使用されています。取り付けが比較的簡単で、スペースを有効に活用できるのが利点です。キッチンや浴室、洗面台など広く使われる「ツーホールタイプ」
ツーホールタイプは、2つの穴を開けて取り付ける混合栓です。左右に温水と冷水のハンドルが配置されており、それぞれを調節して温度を設定するものが一般的ですが、最近では温度調節のレバーが1本になっているものもあります。取り付け穴が横長の台に2つあるという特徴で判断するのがよいでしょう。取り付けには少し手間がかかることが多いですが、温度調整が直感的に行える点が魅力です。洗面台に多い「コンビネーションタイプ」
コンビネーションタイプは、蛇口とハンドルが独立しているタイプです。穴は2つですが1つの穴で給水管・給湯管に接続されているので、ツーホールタイプとの互換性はありません。洗面台に多いタイプの混合栓です。洗面台や浴室に多い「壁付きタイプ」
壁付きタイプは、壁に直接取り付ける混合栓です。主にバスルームで使用され、シャワーやバスタブの混合栓として一般的です。キッチンの壁に設置されているものもあります。2つの偏心菅で壁に設置されており、それぞれ給水管と給湯管に接続されています。床やシンク周りがスッキリとし、掃除がしやすいタイプです。【ワンホールタイプ】混合栓の交換方法
ワンホールタイプの混合栓の交換は、難易度としては中程度。日頃からDIYをおこなっている方であれば、比較的スムーズに作業を進められるでしょう。事前準備
適合サイズをチェックする
最初に、新しい混合栓が現在のシンクやカウンターに適合するかどうかを確認します。ワンホールタイプの穴の直径は、通常は規格化されていますが、念のため新しい混合栓の取り付け穴のサイズを測定し、既存の穴と一致するか確認しましょう。 適合しない場合は、アダプターで穴のサイズを変更するなどの追加作業が必要になることがあります。給水管・給湯管の長さをチェックする
新しい混合栓の給水管と給湯管が、既存の配管に問題なく接続できる長さであるかを確認します。給水管と給湯管に逆止弁を足した長さを計測してください。必要に応じて延長ホースやアダプターを用意しておくと安心です。これにより、スムーズに交換作業を進めることができます。必要な工具を揃える
混合栓の交換には、以下の工具が必要です。- モンキーレンチ2本
- ドライバー(プラス・マイナス)
- シールテープ
- タオル・雑巾
- バケツ
- 六角レンチ
水道の元栓・止水栓を閉めておく
交換作業を開始する前に、必ず水道の元栓を閉めておきます。これにより、作業中に水が噴き出してトラブルになることを防げます。また、元栓を閉めた後、シンクやカウンターの蛇口を開けて残水を排出し、水圧を抜いておくことも重要です。 交換する箇所の止水栓がある場合は、止水栓を閉めて作業に取り掛かるのもOKです。STEP1.古い混合栓を外す
混合栓を外すには、先に給水管・給湯管からホースを取り外す必要があります。モンキーレンチで蛇口側のナットを緩めてホースを取り外しましょう。このとき、止水栓側が一緒に回らないようにもう1本のモンキーレンチで固定するとスムーズです。 水が多少漏れることがあるので、タオルや雑巾を準備しておきましょう。 ホースを取り外したら、蛇口の下から本体を固定している金具を外して、本体を引き抜きます。STEP2.配管とその周辺を掃除する
古い混合栓を取り外した後、配管とその周辺を掃除します。汚れやサビがあると新しい混合栓の取り付けがうまくいかない場合があるため、しっかりと掃除しましょう。掃除には、水垢汚れに効果のある酸性洗剤がおすすめです。ステンレスや天板を傷めないよう、薄めながら使用しましょう。STEP3.新しい混合栓の台座を固定する
新しい混合栓の台座部分を取り付け穴に合わせます。向きが決まっているため、商品の施工説明書通りに固定しましょう。STEP4.混合栓本体を取り付ける
台座をしっかり固定できたら、新しい混合栓の本体を取り付けます。台座の穴からホースを差し込み、本体をビスでしっかり固定してキャップをつけます。STEP5.混合栓本体のホースを取り付ける
止水栓と新しいホースを接続していきます。古い混合栓を取り外したときの要領で、2本のモンキーレンチを使い、止水栓側を固定しながら作業しましょう。この部分は水漏れに繋がるため、しっかりと閉めてください。 ホースを逆止弁に接続し、固定用のクリップと抜け防止用のキャップを取り付けたら完了です。 最後に止水栓もしくは元栓を開き、水漏れがないことを確認しておきましょう。【ツーホールタイプ】混合栓の交換方法
事前準備
給水管・給湯管の位置と作業スペースをチェック
まず、現在設置されている混合栓の給水管と給湯管の位置を確認します。シンクやカウンター下の壁の後ろに隠れているケースや、作業スペースが狭く特別な工具が必要な場合は自分での交換作業が難しいことも。交換を検討する際、まずはじめにこのポイントを確認し、場合によっては専門業者への依頼も検討しましょう。取付穴ピッチをチェックする
混合栓を取り付ける穴のピッチ(間隔)を測定します。ツーホールタイプの混合栓には、一定の取付穴ピッチが必要です。新しい混合栓が既存の穴に適合するかどうかを確認するために、正確なピッチを測定し、新しい混合栓の仕様と照らし合わせます。 多くの場合、- キッチン用混合栓:203mmまたは102mm
- 洗面台用混合水栓:102mm
スパウトの長さをチェックする
スパウトの長さも重要な確認ポイントです。スパウトとは蛇口の首の部分のことを指します。 新しい混合栓のスパウトがシンクやバスタブに対して適切な長さであるかを確認しましょう。スパウトが短すぎると使いにくく、長すぎると水が飛び散る可能性があります。既存の混合栓のスパウトと新しい混合栓のスパウトを比較して、適切な長さであることを確認しましょう。必要な工具を揃える
交換作業に必要な以下の工具を準備しましょう。- モンキーレンチ2本
- ドライバー(プラス・マイナス)
- シールテープ
- タオル・雑巾
- バケツ
- 六角レンチ
水道の元栓・止水栓を閉めておく
交換作業を始める前に、水道の元栓もしくは止水栓を必ず閉めておきます。これにより、作業中に水が噴き出してトラブルになることを防ぎます。元栓か止水栓を閉めた後、シンクやバスタブの蛇口を開けて残水を排出し、水圧を抜いておくことも重要です。STEP1.古い混合栓を外す
まずは古い混合栓を外します。モンキーレンチで蛇口側のナットを緩めてホースを取り外しましょう。このとき、止水栓側が一緒に回らないようにもう1本のモンキーレンチで固定するとスムーズです。水が多少漏れることがあるので、タオルや雑巾を準備しておきましょう。 ツーホールタイプの混合栓は、給水管と給湯管が直付けされているケースも。この場合は、それぞれの配管を途中で切断して、設置の際に一部配管を新しくする必要があります。 ホースを取り外したら、蛇口の下から本体を固定している金具を外して、本体を引き抜きます。STEP2.配管とその周辺を掃除する
古い混合栓を取り外した後、配管とその周辺を掃除します。汚れやサビがあると新しい混合栓の取り付けがうまくいかない場合があるため、しっかりと掃除しましょう。掃除には、水垢汚れに効果のある酸性洗剤がおすすめです。ステンレスや天板を傷めないよう、薄めながら使用しましょう。 また、古い混合栓を外したあとの裏板が腐食によって傷んでいる場合は、このタイミングで補修しておきましょう。9〜12mm厚程度の木板を使うのがおすすめです。STEP3.新しい混合栓を差し込んで取り付ける
新しい混合栓を取付穴に差し込んみます。裏側から金具をしっかりと取り付けて固定しましょう。 止水栓と新しいホースも接続していきます。古い混合栓を取り外したときの要領で、2本のモンキーレンチを使い、止水栓側を固定しながら作業しましょう。この部分は水漏れに繋がるため、しっかりと閉めてください。STEP4.漏水がないかチェックする
最後に止水栓や元栓を開いて水を出し、接続部や混合栓の根元などから水漏れが起きていないかチェックしましょう。問題なければ、交換完了です。【コンビネーションタイプ】混合栓の交換方法
事前準備
スパウトの長さをチェックする
新しい混合栓のスパウトの長さが、シンクに対して適切な長さであるかをチェックします。スパウトが短すぎると使用時に不便で、長すぎると水が飛び散ってしまうことも。既存の混合栓のスパウトの長さを測定し、新しい混合栓と比較しましょう。排水タイプの種類をチェックする
コンビネーションタイプの混合栓には、ポップアップ式やプルアウト式など、さまざまな排水タイプがあります。新しい混合栓が既存の排水システムと互換性があるかどうかを確認し、必要に応じて適切なアダプターや延長パーツを用意します。 排水システムの違いにより、必要な工具や追加の部品が変わることがあります。必要な工具を揃える
交換作業に必要な以下の工具を準備しましょう。- モンキーレンチ2本
- ドライバー(プラス・マイナス)
- シールテープ
- タオル・雑巾
- バケツ
- 六角レンチ
水道の元栓・止水栓を閉めておく
交換作業を始める前に、水道の元栓もしくは止水栓を必ず閉めておきます。これにより、作業中に水が噴き出してトラブルになることを防ぎます。元栓か止水栓を閉めた後、シンクの蛇口を開けて残水を排出し、水圧を抜いておくことも重要です。STEP1.古い混合栓を外す
まずはシンクの下の給水ホースから取り外していきます。モンキーレンチで蛇口側のナットを緩めてホースを取り外しましょう。このとき、止水栓側が一緒に回らないようにもう1本のモンキーレンチで固定するとスムーズです。水が多少漏れることがあるので、タオルや雑巾を準備しておきましょう。 ホースを取り外したら、蛇口の下から本体を固定している金具を外して、本体を引き抜きます。このとき、古い逆止弁も取り外しておきましょう。STEP2. 配管とその周辺を掃除する
古い混合栓を取り外した後、配管とその周辺を掃除します。汚れやサビがあると新しい混合栓の取り付けがうまくいかない場合があるため、しっかりと掃除しましょう。掃除には、水垢汚れに効果のある酸性洗剤がおすすめです。ステンレスや天板を傷めないよう、薄めながら使用しましょう。STEP3.新しい混合栓の台座を固定する
新しい混合栓を取付穴に差し込んみます。裏側から金具をしっかりと取り付けて固定しましょう。STEP4.ホースを取り付ける
止水栓と新しいホースの接続と、逆止弁の取り付けもしていきます。古い混合栓を取り外したときの要領で、2本のモンキーレンチを使い、止水栓側を固定しながら作業しましょう。この部分は水漏れに繋がるため、しっかりと閉めてください。 最後に止水栓や元栓を開いて水を出し、接続部や混合栓の根元などから水漏れが起きていないかチェックしましょう。問題なければ、交換完了です。【壁付きタイプ】混合栓の交換方法
事前準備
適合サイズをチェックする
最初に、新しい混合栓が既存の配管に適合するかを確認します。壁付きタイプの混合栓には、取り付け部分のサイズや間隔が異なるものがあります。これを確認するために、古い混合栓の取り付け部分の寸法を測定し、新しい混合栓の仕様と照らし合わせます。特に、取り付けネジのピッチ(間隔)が一致していることを確認してください。偏心菅のスペースをチェックする
偏心菅(クランク)は、混合栓の取り付け位置を微調整するための部品であり、壁付きタイプの混合栓の設置には重要です。壁から出ている配管と混合栓の接続部分が適切に調整できるかどうかを確認しましょう。スペースが足りず偏心菅が回せない場合は設置できないため、障害物をかわすために別売りの偏心菅アダプターが必要になります。必要な工具を揃える
交換作業に必要な以下の工具を準備しましょう。- モンキーレンチ2本
- ドライバー(プラス・マイナス)
- シールテープ
- タオル・雑巾
- バケツ
- 六角レンチ