2023.04.27
お風呂
シャワーが水漏れする原因と自分で対処する方法を解説
シャワーの水漏れが起こる箇所
浴室・キッチン・洗面台など、様々な水道設備にシャワーが設置されています。そして、このシャワーから水漏れしてしまうようなトラブルが起きる事があります。
ですが、シャワーの水漏れといっても、水漏れの起きる箇所は必ずしも同じ箇所ではなく、複数の箇所で水漏れが起きる可能性があります。
水漏れ箇所を大きく分けると、
- シャワーヘッド
- シャワーホース
- シャワー水栓本体
水漏れの起こった箇所により、原因や対処するための方法は変わってきますので、まずはシャワーのどの部分で水漏れが起こっているのかを確認していきましょう。
シャワーヘッド
シャワーヘッドで水漏れするパターンは、「蛇口を閉めているにもかかわらず、シャワーヘッドから水が垂れてくる」場合です。シャワーを使用しているときには気になりませんが、シャワーを止めた後に水がチョロチョロ流れているときは要注意です。
またシャワーホースとの繋ぎ目にあたる、シャワーヘッドの根本部分から、水漏れが発生することもあります。
シャワーホース
シャワーホースは、蛇口からシャワーヘッドまでの水やお湯の通り道です。シャワーホースは柔軟性があり、かつ丈夫に作られていますが、経年劣化には勝てません。
ホース部分に少しでも切れ目が入ってしまったり、穴が開いたりしてしまうなどの損傷があると、水漏れに繋がります。
シャワー水栓本体
シャワー水栓とは、シャワーと蛇口が一体型になっている蛇口のことです。蛇口の先端がシャワーのように使えるものや、切替レバーでシャワーとカランの切替ができる蛇口を指します。
そのシャワー水栓で水漏れが起きる可能性があるのは、
- 蛇口のハンドルの付近
- シャワーと蛇口を切り替え部分
- シャワーホースの接続部
シャワーが水漏れする原因は?
シャワーの水漏れが起きている箇所は確認できたでしょうか?水漏れ箇所が確認できたら、次に水漏れの原因はどのようなものなのかを知っておきましょう。
水漏れの起きている箇所によって、原因も変わってきます。
また、原因は1つではなく複数の原因が考えられることもあります。
ここからは、シャワーの水漏れの原因について、一つずつ詳しくみていきましょう。
シャワーヘッド内の残留水
シャワーを使った後に、シャワーヘッドから水が漏れてくることがあります。蛇口を閉めている状態でシャワーヘッドから水が滴っている場合は、「シャワーヘッド内に溜まっている残留水が出ているだけ」の可能性があります。
通常であれば水の表面張力によって、シャワーヘッドから水は漏れ出さないようになっています。
しかし、内部に空気が入ってしまったり、シャワーヘッドを下を向けると、ホースやシャワーヘッド内の残留水が漏れ出してくることがあります。
これは故障ではなく、シャワーヘッドの構造上どうしても起きてしまう現象のため、気にする必要はありません。
試しに蛇口を閉めたままシャワーヘッドを上に向けてみて、いつまでも水が漏れ出してこないのであれば、残留水が原因と考えて良いでしょう。
このような症状であれば、修理や部品交換は不要ですので安心してください。
もし、どうしても気になるようであれば、使用後にシャワーヘッドを下に向けて残留水を流すことで対策できます。
シャワーヘッド本体の劣化・故障
シャワーヘッドの根本から水漏れしている場合に考えられる原因は、「シャワーヘッド本体の劣化や故障」「パッキンの不具合」が考えられます。シャワーヘッドの耐用年数は10年程度が目安となっています。
使用期間が10年を超えてくると、水圧によってシャワーヘッド内部が摩耗し、水漏れトラブルが起こりやすくなってくるので注意が必要です。
また、シャワーホースとの接続部分のパッキンが劣化することでも、シャワーヘッドの根本から水漏れが起こります。
パッキンの状態を確認し、固くなっていたり、ひび割れたりしているのであれば、パッキンを交換することで水漏れを解決できます。
シャワーホースの接続部のゆるみ
水栓本体から水漏れしている際は、まずシャワーホースの接続部のナットやボルトにゆるみがないか確認しましょう。接続部分のゆるみが起きると、水漏れが起きてしまいます。
もしナットやボルトにゆるみが見つかれば、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーといった工具を使い、増し締めすることで対処できます。
水栓に関わる水漏れとしては、比較的簡単に原因の特定と対処を行えるので、まずはシャワーホースの接続部のゆるみをチェックすると良いでしょう。
接続部にゆるみが見当たらないのであれば、水漏れの原因は他にあると考えられるので、他の部分を確認していきましょう。
水栓内部の部品の劣化
水栓のハンドル付近から水が漏れている場合は、水栓内部にあるパッキンの劣化やカートリッジの故障が原因と考えられます。パッキンやカートリッジは消耗品です。
使用期間が長くなるにつれ、部品の劣化は進んでいき水漏れが起きてしまいます。
シャワーホースの劣化
シャワーホースに亀裂が入ってしまったり、穴が開いてしまうことで水漏れしている場合は、原因は劣化によるものがほとんどです。長年使用していると、どうしても経年劣化は避けられず強度が落ちてしまうため、亀裂や穴といった損傷が起こりやすくなってきます。
シャワーは毎日使用するものですから、何度も曲げたり伸ばしたりを繰り返すうちに、少しずつダメージが蓄積していきます。
開閉バルブの故障
水を出す給水栓から水漏れしている場合は、水道水と給湯器のお湯の量をコントロールしている開閉バルブが故障していることが原因と考えられます。開閉バルブも可動部になるため、使用すればするほど劣化してしまい、故障が起こりやすい状態になっていきます。
開閉バルブの故障が水漏れの原因となれば、開閉バルブを交換する必要があります。
またゴミを噛み込んでしまったことにより、不具合を起こしていることが原因の場合も考えられます。
シャワーが水漏れした時の対処法
実際にシャワーの蛇口から水漏れが起こってしまったら、まずは応急処置を行いましょう。どなたでもできるような簡単な方法をご紹介しますので、ぜひ試してください。
応急処置に使うものは、シールテープとプラス・マイナスドライバーです。
マイナスドライバーは硬貨で代用することもできますよ。
【応急処置の手順】
- マイナスドライバーでシャワー水栓の止水栓を閉める。
- バルブを固定しているネジをプラスドライバーでゆるめる。
- バルブの取っ手を外す。
- マイナスの溝にドライバーを差し込み、ドライバーを叩きながらゆるめて外す。
- バルブの先端部分の下側にシールテープを巻く。
- マイナスドライバーをあてた部品の周りにもシールテープを巻く。
- 外した部品を元通りにする。
- 水漏れがないか確認。
根本的な解決ではありませんが、一時的な対応として参考にしてください。
シャワーの水漏れを自分で直すことはできる?
結論から申し上げると、「シャワーの水漏れを自分で直すことは可能」です。ただし、どの部分を直すのかによって難易度が異なります。
シャワーヘッドのみの交換であれば、誰でも簡単に交換できます。
節水シャワーヘッドや塩素除去など、お好きなシャワーヘッドに取り換えるという方も多くいらっしゃいます。
ただし、シャワーヘッドのみの交換でも、シャワーホースとサイズが合わない時もあります。
この様な場合はアダプターを使う事で取り付け可能です。
また、パッキンやシャワーホースの交換も手順をしっかり確認し、作業を行えば、誰でも簡単に交換できます。
シャワー水栓全体の修理作業に関しては、扱う部品の数が多くなることや、作業内容が複雑になることもあり、専門家に修理や部品交換を依頼した方が確実です。
慣れていない方が修理作業をして、水漏れがさらに悪化したり、元に戻せなくなるなんて事もあります。
他にも、水漏れの原因が別にもあり、2度手間になってしまうような事もあります。
不安がある方は無理に作業を行わず、水道修理業者に頼ることも選択肢の一つとして考えておきましょう。
シャワーヘッド本体の交換方法
シャワーヘッド自体を分解して修理することは難しいため、基本的にはヘッドの交換をすることになります。先ほども述べたように、シャワーヘッドの交換は決して難しいものではなく、誰でも比較的簡単に交換できます。
【準備しておくもの】
-
新しいシャワーヘッド
※シャワーヘッドはお好きなものを用意して構わないのですが、規格が合ってい ないと取り付けることができません。メーカーや製品によってもさまざまな規格がありますので確認しておくことが大切です。 - モンキーレンチ・ウォーターポンププライヤー
- マイナスドライバー
- アダプター(必要に応じて)
- 止水栓を閉める。
マイナスドライバーを使って止水栓を閉めましょう。止水栓は右回しで閉められます。最後までしっかりと回しましょう。
※止水栓がない場合は、水道の元栓を閉めておくと安心です。 - シャワーヘッドを取り外す。
シャワーヘッドを左回りに回すと取り外すことができます。
シャワーヘッドとシャワーホースの接続部をしっかりと握って回しましょう。
※手で取り外すのが難しいときは、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って取り外しましょう。 - 必要に応じてアダプターを取り付ける。
アダプターが必要な場合は取り付けましょう。 - 新しいシャワーヘッドを取り付ける。
取り外しのときと反対の手順で回して取り付けます。 - 水漏れがないか確認。
試しに水を出してみて、水漏れしていないか確認し、問題がなければシャワーヘッドの交換作業は終了です。
ナットやボルトの締め直し方法
ボルトについているナットは、手を使ってある程度締めることができますが、手の力だけでは不十分なので、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーなどの工具を使って締めるようにしましょう。【準備しておくもの】
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤー
- 布
- ゴム手袋
-
ゆるんでいるナットの場所の確認。
手で構いませんので、ゆるんでいるナットの場所を確認します。 - ボルトについているナットを、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーのような工具を使って挟みながら回し、しっかりと締める。
しっかり締めるとは言っても、きつく締めすぎてもパッキンが切れてしまったり、蛇口を痛めることがあります。
ナットは真鍮製のため変形したり、水栓そのものを壊す原因となることがあるからです。
そのため適度な力加減でしっかりと締めるようにしてください。
ナットに傷がつくのが嫌な方は、ナットに布をあてた状態で、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーで挟むことで、傷をつけずに締めることができます。
なかには樹脂製のナットの場合もあるので、その場合はゴム手袋や滑り止めのついた作業用手袋を使い、手でしっかりと締めるようにしてください。 -
水漏れがないか確認。
試しに水を出してみて、水漏れしていないか確認し、締め直しの作業は終了です。
パッキンの交換方法
パッキンとは、シャワーホースの接続部分に付いている黒色のゴム製の部品のことです。パッキンは、継ぎ目から水漏れしないようにする部品です。
値段も安く、交換手順もシャワーヘッドの交換と共通していますので、同じように誰でも簡単に交換できます。
ただし、パッキンにはサイズがたくさんありますので、合うものを取り付けましょう。
【準備しておくもの】
- 新しいパッキン
- モンキーレンチ・ウォーターポンププライヤー
- ラジオペンチ
- マイナスドライバー
-
止水栓を閉める。
マイナスドライバーを使って止水栓を閉めましょう。止水栓は右回しで締められます。最後までしっかりと回しましょう。 -
シャワーヘッドを取り外す。
シャワーヘッドを左回りに回すと取り外すことができます。
シャワーヘッド本体と付け根をしっかりと握って回しましょう。
※手で取り外すのが難しいときは、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って取り外しましょう。 -
古いパッキンを取り外す。
シャワーホース側に付いている古いパッキンを取り外しましょう。
※汚れなどが付着し、取り外しにくいときは、ラジオペンチで引き剥がすようにしてください。 -
新しいパッキンを取り付ける。
古いパッキンを取り外したところへ、新しいパッキンを取り付けます。 -
シャワーヘッドを取り付ける。
取り外しのときと反対の手順で回して取り付けます。 -
水漏れがないか確認。
試しに水を出してみて、水漏れしていないか確認し、パッキンの交換作業は終了です。
シャワーホースの交換方法
シャワーホースの交換はシャワーヘッドの交換よりも手順は増えますが、作業自体は共通しているところも多く、比較的容易に交換できます。シャワーヘッドとシャワーホースの接続部がサビついていたり、汚れが付着していたりすると、うまく外せない場合があります。
そのような場合は、シャワーホースだけでなくシャワーヘッドも合わせて交換しましょう。
また、シャワーヘッドとシャワーホースがはじめから一体となっている商品もありますので、一体型の場合もシャワーヘッドとシャワーホース合わせての交換となります。
【準備しておくもの】
-
新しいシャワーホース
使用しているものと同じシャワーホースを用意できれば良いですが、なければ基本的に同じメーカーのもので問題ありません。
同じメーカーのものがない場合や違うメーカーのものが使いたいという場合は、シャワーヘッド同様アダプターを用意すれば取り付けられることもあります。
一般的にシャワーホースの長さは1.6mなのですが、ご自身に合った長さのものを用意しても構いません。 - モンキーレンチ・ウォーターポンププライヤー
- マイナスドライバー
- アダプター(必要に応じて)
-
止水栓を閉める。
マイナスドライバーを使って止水栓を閉めましょう。
止水栓は右回しで閉められます。最後までしっかりと回しましょう。 -
シャワーヘッドを取り外す。
シャワーヘッドを左回りに回すと取り外すことができます。
シャワーヘッド本体と付け根をしっかりと握って回しましょう。
※手で取り外すのが難しいときは、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って取り外しましょう。 -
シャワー水栓からシャワーホースを取り外す。
シャワー水栓のナットをモンキーレンチでゆるめ、シャワー水栓からシャワーホースを取り外しましょう。 -
新しいシャワーホースを取り付ける。
新しいシャワーホースをシャワー水栓にセットし、モンキーレンチでナットを締めます。 -
必要に応じてアダプターを取り付ける。
もし新しく用意したシャワーホースとシャワーヘッドの規格が合わなかった場合は、アダプターを用意して取り付けてください。 -
新しいシャワーホースにシャワーヘッドを取り付ける。
取り外しのときと反対の手順で回して取り付けます。 -
水漏れがないか確認。
試しに水を出してみて、水漏れしていないか確認し、交換作業は終了です。
シャワーホースの寿命は一般的に約7年程度と言われています。
交換自体は簡単ですので、水漏れなどのトラブルがなくても早めの交換を検討しても良いのではないでしょうか。
開閉バルブの修理方法
開閉バルブの修理方法は少し難しい作業ですので、一つひとつ確認しながら進めるようにしましょう。難しいと感じた場合は、水道修理業者へ依頼しましょう。
【準備しておくもの】
- 新しい開閉バルブユニット
- モンキーレンチ・ウォーターポンププライヤー
- マイナスドライバー
-
止水栓を閉める。
マイナスドライバーを使って止水栓を閉めましょう。止水栓は右回しで閉められます。最後までしっかりと回しましょう。 -
混合水栓のハンドルを取り外す。
混合水栓のハンドルをマイナスドライバーを使って取り外します。 -
ハンドルの隣に位置するインデックスを取り外す。
インデックスとはリングの形をした部品で、手で取り外すことができます。 -
外したインデックスの隣に位置するナットを取り外す。
ナット(ギザギザになっている部品)を回しながら取り外しましょう。
※手で取り外すのが難しいときは、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って取り外しましょう。 -
外したナットの隣に位置するスペーサーを取り外す。
スペーサー(白い樹脂の部品)を引き出すようにして取り外します。 -
スペーサーの隣に位置する開閉バルブを取り外す。
開閉バルブは向きが決まっており、取り付けるときのためにも、取り外す際に向きを確認しておきましょう。
※手で取り外すのが難しいときは、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使って取り外しましょう。 -
新しい開閉バルブを取り付ける。
手順7で確認した向きに注意しながら、開閉バルブを取り付けましょう。 -
取り外した部品を元の位置に取り付ける。
取り出した順番の反対から順に、元の位置に戻していきましょう。 -
水漏れがないか確認。
試しに水を出してみて、水漏れしていないか確認し、開閉バルブの交換作業は終了です。
シャワーの水漏れを自分で直す時の注意点
シャワーの水漏れは自分で直すことも可能です。ですが、シャワーの水漏れを自分で直す時には、次の3点に注意して行うようにしてください。
- 事前に止水栓を閉めておく
- 排水口を塞いでおく
- 交換用部品の種類や規格を間違えない
事前に止水栓を閉めておく
シャワーヘッド、シャワーホース、シャワー水栓のどの水道設備を直す場合には、必ず事前に止水栓を閉めておきましょう。止水栓は、水道管と給湯器から蛇口への給水をコントロールする働きをしているものです。
もし、止水栓を閉めずに作業を始めてしまうと、開閉バルブの交換時には水が噴き出してしまいます。
シャワーヘッドだけの交換であっても、うっかり水を出してしまう事もあるので、安全のためにも止水栓を閉めてから作業を始めてください。
止水栓はマイナスドライバーを使って右回しで閉めることができます。
止水栓を閉めた後には、念のため水が出ないか確認もしておくと良いでしょう。
浴室水栓の場合は止水栓が付いていない事もあるので、水道の元栓を閉めればOKです。
排水口を塞いでおく
シャワーの水漏れを直す際には、排水口を塞いでおくようにしましょう。排水口を塞がずそのまま作業をしていると、パッキンなどの部品が排水口の中に入ってしまう恐れがあります。
排水口に入らない大きさのものは問題ないのですが、小さな部品もありますので、万が一のときのために、排水口は必ず塞いでおきましょう。
ビニール袋を被せておくだけで大丈夫です。
交換用部品の種類や規格を間違えない
交換用の部品には、さまざまな種類や規格があります。規格が合わない部品は、取り付けができません。
交換用の部品のなかでもパッキン(Oリング)は交換する機会が多いのですが、サイズを間違えやすい部品なので注意が必要です。
もしOリングのサイズを間違えてしまうと、交換したのに水漏れが直らなかったり、そもそもうまく交換できなかったりするので、必ず同じサイズのパッキンを使用して下さい。
Oリングのサイズは、シャワーヘッドのメーカーや型番によっても異なります。
購入する前には必ずシャワーヘッドのメーカーや型番を確認し、対応しているOリングの規格や型番までしっかりと調べるておけば間違いありません。
見た目だけでサイズを判断するのは難しく、似たような型番のOリングが複数あることも考えられますので、購入する際にも型番や規格の確認は怠らないようにすることが大切です。
ご自身で判断するのが心配なら、取り外したパッキンをホームセンターに持っていき、スタッフに確認してもらっても良いでしょう。
ただ長年使用していた場合には、同じ型番のOリングが廃盤となっている可能性があります。
もし廃番となっていた場合は型番が違っていても、サイズが同じで互換性があるものを選ぶようにしましょう。
またOリング以外の交換用部品でも同じように、種類や規格は必ず確認することが大切です。
シャワーヘッドであれば、本体にメーカーや型番の記載がされていることがほとんどです。
見当たらなければ、シャワー水栓にメーカーの記載がないか確認してください。
シャワーヘッドのなかには、変換アダプターの付いた製品も販売されています。
変換アダプターが付いていれば、さまざまな種類や規格にも対応できるので、不安な方は変換アダプター付きのシャワーヘッドを選ぶのもおすすめです。
シャワーの水漏れを自分で直せないケースとは?
次に、シャワーの水漏れを自分で直せないケースをご紹介します。以下のケースに当てはまる場合には、水道修理業者へ相談しましょう。
-
水漏れが激しく、急を要するケース
水漏れが激しく修理に急を要する場合は、交換部品が必ず必要になるので、自分で直すのは困難です。 -
水漏れの原因が特定できないケース
水漏れの原因が特定できない場合は、個人の判断でむやみに直さないようにしましょう。
必要のない修理により、費用や時間を無駄に費やすことになります。 -
修理や交換をしても水漏れが直らないケース
水漏れが直らなかった場合、他の専門的な領域に原因があることも考えられます。 -
開閉バルブが故障しているケース
記事内でも開閉バルブの修理方法について解説しましたが、作業の難易度が高く、慣れていない方が直すのは困難と考えられます。 -
ご自身で直せないと判断したケース
この記事では修理や交換の手順を解説していますが、その解説を見て「自分で直すのはハードルが高いな」と判断された場合です。
自分で直せないシャワーの水漏れは水道修理業者へ相談
自分で直せないシャワーの水漏れトラブルは、水道修理業者へ相談して修理・交換作業を行ってもらいましょう。特に水栓についての知識や技術が必要となる場合は、専門家に依頼するのが確実です。
水栓本体は構造が複雑になっており、部品の種類も多いため、元の状態に戻せなくなることがあるかもしれません。
また修理や交換してみたは良いものの、かえって水漏れが悪化してしまうことや、慣れない作業で、関係のない場所まで傷つけてしまう可能性もあります。
不慣れな方や細かい作業が苦手という方が、無理に自分で直そうとする必要はありません。
自分で直せないと判断した場合やどうしても原因がわからない場合は、余計なことはせず、水道修理業者に任せるようにしましょう。
シャワーの水漏れ修理を水道修理業者へ依頼した時の費用相場
自分でシャワーの水漏れ修理をする場合にかかる費用は、部品代だけで済みます。ところがシャワーの水漏れ修理を水道修理業者に依頼するとなると、部品代の他にも様々な費用が必要です。
修理にかかる料金次第で、水道修理業者に依頼するか、自分で修理するかを決めたいという方もいらっしゃると思います。
そこで、ここではシャワーの水漏れ修理を水道修理業者へ依頼した時の費用相場についてご紹介したいと思います。
内訳
シャワーの水漏れ修理を水道修理業者に依頼する場合にかかる費用の項目は- 交換用の部品代
- 修理料金(工賃)
- 出張料金
- 見積費用
- 諸経費
ただし、業者によっては無料になっている項目もあります。
実際の費用相場の内訳は以下のようなイメージになりますので、参考にしてください。
作業内容 | 部品料金 | 修理料金(工賃) | 出張料金 | 見積費用 | 諸経費 | 作業料金合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
シャワーヘッド交換 | 3,000円〜 | 4,000円〜 | 0円〜8,000円 | 0円~5,000円 | 0円~3,000円 | 7,000円〜 |
パッキン交換 | 〜1,000円 | 4,000円 | 0円〜8,000円 | 0円~5,000円 | 0円~3,000円 | 5,000円〜 |
水栓本体交換 | 12,000円〜55,000円 | 8,000円〜18,000円 | 0円〜8,000円 | 0円~5,000円 | 0円~3,000円 | 23,000円〜 |
ただし、水栓本体は10万円以上する商品もありますので、選ぶ蛇口によってかなり費用は変わってきます。
また、修理費用は項目ごとで比較するのではなく、総額で比較するようにしましょう。
シャワーの水漏れ修理を依頼する水道修理業者の選び方
水のトラブルが起きる事は滅多にないので、いざシャワーの水漏れ修理を依頼しようとしても、水道修理業者がたくさんあって、どの水道修理業者を選べばいいのかわからない事も多いと思います。そこで、水道修理業者の選び方について5つのポイントをピックアップし、ご紹介しますので参考にしてください。
①実績
信頼のできる水道修理業者かを見極めるためには、《過去にどのくらいの実績があるかどうか》をチェックしましょう。実績がたくさんあるということは、多くの方から依頼を受けている証拠です。
特に数十年前から営業が続いているのであれば、実力の証になります。
また上・下水道ともに「水道局指定工事店」の認定を受けているかどうかで、確かな技術力やノウハウを持った水道修理業者かの判断にもなります。
②料金
料金は水道修理業者によってかなり異なるため、《修理料金》も判断基準の1つです。料金が安いに越したことはありませんが、その分評判が悪い場合もあるかもしれません。
反対に、料金が高いからと言って信頼できる業者とも限りません。
料金だけではなく、総合的に見て判断するようにしましょう。
見極めるポイントとしては、見積書がしっかり作成されているか確認しましょう。
よくわからない項目があったり、一つにまとめられて雑に掛かれている見積書は要注意です。
複数の業者に見積もりをして、料金と内訳を比較してみましょう。
見積もりをした料金を比較することで、相場に対して妥当な料金であるかの判断もできます。
③口コミ
口コミを調べることで、《実際に修理を依頼した方の率直な意見や評価を知る》ことができます。評価の基準は人それぞれなので、一概に良し悪しは判断できませんが、悪い評価やコメントが多いのにはそれ相応の理由があると考えられるので注意が必要です。
良い意見と悪い意見の両方に目を通し、それでも安心して依頼できそうな業者を選ぶと良いのではないでしょうか。
また修理を依頼した方の生の声は、SNS上でも調べることができますので、そちらにも目を通すと、より業者のイメージがつきやすいと思います。
④対応地域
全国に対応している業者から、地域に密着した業者まで、それぞれの対応地域があります。シャワーの修理の依頼をする前に、《自分の住んでいる地域が対応地域か》を確認しておきましょう。
また地域によっては、移動距離の関係から修理に取り掛かるまでの時間も変わってきます。
自宅近くの業者であれば、依頼してからすぐに駆けつけて修理に取り掛かることができますので、すぐに修理してもらいたい場合はお近くの業者に依頼しましょう。
その際にも水道局指定工事店を選べば、近くの修理スタッフが来てくれます。
また、営業時間も業者によって様々です。
夜中や早朝に水漏れトラブルが起きた際には、24時間対応の業者を選びましょう。
⑤アフターフォロー
修理作業が完了した後の《アフターフォローが充実している》かどうかも、業者の選び方のポイントです。アフターフォローとして何年間か保証があると安心できますし、相談窓口が設置されていれば便利です。
もし修理作業の終了後に不備や不具合が見つかった場合の対応や、再び水漏れが起きた場合の対応など詳しく確認しておきましょう。
万が一のことがありますので、アフターフォローのない業者は、できるだけ避けた方が良いでしょう。
まとめ
この記事では、シャワーが水漏れする原因と自分で対処する方法について解説してきました。シャワーは長く使用していると、それぞれの部品が劣化してしまうため、どうしても水漏れが起きることがあります。
シャワーヘッドやシャワーホースの水漏れの場合は、自分でも簡単に対処できることが多いので、この記事を参考にしながら、交換作業をしてください。
シャワー水栓全体の交換になると、自分で対処するのが難しいため、水道修理業者に相談し、修理・交換してもらうようにしましょう。
自分では原因が特定できない場合や、自分で直そうとしたけど治せなかった場合も、さらに悪化する前に、できるだけ早く業者に修理を依頼することをおすすめします。
水道修理業者の選び方のポイントは
- 実績
- 料金
- 口コミ
- 対応地域
- アフターフォロー