2023.07.26
トイレ
トイレつまりが自然に治るまでにかかる時間は?放置の目安と短時間での解消法
トイレつまり起きた後、しばらくしたら自然に治っていたことはありませんか?
「さっきまで確かにトイレがつまっていたのに、なぜ?」と思いますが、実はトイレつまりには時間が経つと自然に治るケースがあります。
できれば費用や手間を掛けずに、トイレつまりを解消したいものです。
では、どのようなトイレつまりなら自然に治るのでしょうか?
また、どのくらいの時間が経てば、トイレつまりが解消されるのでしょうか?
この記事ではそんな疑問に対して、徹底解説していきます。
「自然に治るトイレつまりの原因」「トイレつまりが自然に治るまでに掛かる時間」「短時間でトイレつまりを解消する方法」を紹介していきます。
知っているだけで必ず役に立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
水の流れが悪いと感じた時に、何をトイレに流したか思い出してみて下さい。
トイレの流れが悪くなった原因がわかれば、放置するだけで改善できるトイレつまりなのかが判断できます。
ですが、中には放置しすると悪化するケースもありますので、「つまりの原因はわからないけど、とりあえず放置してみよう」といった事はやめておきましょう。
では、具体的なトイレつまりが自然に治る時間ですが、目安は【2時間程度】です。
2時間以上放置しても、トイレの詰まりが治らない場合は他の方法を試しましょう。
また、日本製のトイレットペーパーはJIS規格によって「100秒で水に溶ける」様に定められています。
100秒で水に溶けるのに、なぜ2時間も必要なの?と思われた方もいらっしゃると思います。
便器の内部や排水管の内部は、常に水で満たされているわけではありません。
むしろ、ただの空洞です。
そのため、トイレットペーパー全体に水が染み込むまでに時間が掛かります。
また便が絡んでいると、より時間が必要になります。
これらのことから、自然にトイレつまりが治る時間は2時間程度が目安となります。
どんなトイレつまりでも自然に解消されるわけではありません。
つまりの原因によっては悪化しますので、キチンと見極めることが大切です。
このセクションでは「自然に治るトイレつまりの原因」を紹介します。
自然に治るトイレつまりの原因は大きく分けて3つあります。
ですが、原因によって自然に治るまでの時間も変わってきます。
一つ一つ紹介していきますので、トイレつまりが起きたときの参考にしてください。
トイレットペーパーは水に溶けやすく作られていますが、一気に大量に流してしまうとトイレつまりの原因となります。
トイレットペーパーを大量に流した後にトイレがつまってしまったときは、1〜2時間ほど放置してみましょう。
トイレットペーパーは短い繊維で固められて作られているため、ほぐれやすく水に溶けやすい特徴があります。
排水管の中で少しずつ分解されていきます。
ただ、同じトイレットペーパーでも厚手素材やダブルのトイレットペーパーは、さらに放置時間が必要となります。
海外製のトイレットペーパーも触り心地が良いですが、日本のトイレの構造を考慮して作られていないので、お家のトイレでは流しきれないこともあります。
他にも、タンクレストイレの方は要注意で、トイレを流すために必要な水が非常に少なく、水流の勢いも弱いので大量のトイレットペーパーを使用した時はつまりやすくなります。
ただ、大量のトイレットペーパーが原因のトイレつまりは、放置する事で解消できる可能性があります。
トイレットペーパーと同様に、便は水でふやけて溶けやすくなります。
徐々に柔らかくなっていくと、排水管の通りが良くなり自然とつまりが解消していくのです。
大便は、流す水の量が少なかったり水分が少ない便の場合は詰まりやすくなります。
慢性的に便秘の方や、病気で便が固い方はこまめに水を流すようにしましょう。
特に節水トイレやタンクレストイレは気を付けるべきです。
また、トイレタンク内にペットボトルを入れて節水している場合も、水量が少ないことが原因で大便が排水管の中で詰まってしまうことがあります。
時間とともに自然に治る可能性はありますが、突然便器が溢れてしまうような恐れもありますので、無理な節水は控えたほうが無難です。
使用した後の後片付けが楽なので、買うときの判断基準にしている人も多いはずです。
これらの製品が原因となりトイレがつまった場合は、約半日から一晩の放置で自然と改善される場合があります。
トイレに流せる製品は、トイレットペーパーと同じように水に溶けやすく作られていて、トイレがつまった場合でも時間が経てば自然に治ることがあります。
ただ、実際に商品を触ってみると、お掃除シートの素材は少し厚めにできており、トイレットペーパーより溶けにくくなっていることがわかります。
「水に溶ける」と記載があっても、お掃除の後に大量に流してしまうと詰まりの原因となります。
トラブルを避けるためには、「水に流せる」と書いてある製品でも可燃ごみとして処理するほうが安心です。
もしくは、トイレに流すときは、少量ずつに分けて流すようにしましょう。
放置した結果、悪化してしまうケースもあります。
放置しても治る見込みが少ないトイレつまりの原因を紹介します。
自然に治らないトイレつまりの原因は主に
この3つが原因でお家のトイレがつまってしまったときは、絶対にそのままにしていてはいけません。
放置しても治らないので、トイレが使えなくなってしまいます。
特にオムツや生理用品に使われている「高吸水性ポリマー」は、水を吸う事で何倍にも膨張してしまうので、時間が経つほど悪化してしまいます。
上記3つが原因のトイレつまりは、規模の大きい修理になる前に専門の水道修理業者へ相談するようにしましょう。
トイレに固形物を流してしまったら、絶対に放置してはいけません。
スマホを便器に落としてしまったときは精神的なダメージが大きいですが、「固形物を詰まらせてしまう」ことは、トイレの便器自体にもとても大きなダメージを与えます。
先ほど紹介したような固形物は、紙や排泄物などと違い水に溶けません。
そのため、固形物自体を取り除かなければトイレつまりが解消されないのです。
キーホルダーなどの小さなものでも排水管に引っかかってしまうと、トイレに流したものが次々に絡まり、重大なトイレつまりの原因になります。
固形物が排水管の奥に入り取れなくなってしまったら、早めに対処するべきと覚えておきましょう。
トイレの便器や排水管は、汚れが蓄積するとだんだん水が流れにくくなり、つまってしまうことがあります。
トイレットペーパーや排泄物がつまっていないのに流れが悪い、悪臭がする…。それは、「尿石」によるトイレつまりです。
「尿石」は尿に含まれる尿素やたんぱく質が排水管や便器の内側に付着し、石のように固まっていきます。
日々の排泄でどうしても溜まっていってしまう黄ばみ汚れが尿石です。
定期的に掃除をしていないと、便器だけでなく排水管の中にも尿石が堆積します。
中には、排水管の7割が尿石でつまっていたという事例もあるそうです。
尿石のつまりは、放置していると汚れが固着し、どんどん取れにくくなっていきます。
尿石の汚れが大きなつまりに発展する前に、定期的に尿石を除去していきましょう。
ナプキンやオムツには「吸水性ポリマー」と呼ばれる、水を吸ってゼリー状に膨らむ物質が使われています。
特に紙おむつは尿を吸収して最大で70倍近くまで膨らみ、あっという間に排水管を塞いでしまいます。
厄介なことに、吸水性ポリマーは一度水を吸ってしまうと元に戻ることはありません。
そのため、もし排水口や排水管の中で詰まったら、一刻も早く修理業者に依頼し対応してもらってください。
トイレットペーパーや便、水に流せる製品のつまりは2、3時間から一晩置いておくことでつまりがふやけ、解消されます。
一方で、固形物や尿石のつまりは、原因を取り除かなければ便器や排水管の中に残り続け、放置では解消しません。
ナプキンやオムツのように、排水管の水の流れを完全に塞ぐような緊急性の高いトイレつまりも存在します。
トイレのつまりが自然に治るかどうかの基準は、
ここからは、自然放置して直るトイレつまりの特徴を説明します。
時間を置くことで解消できるトイレつまりは、トイレットペーパーや排泄物、水に流せるシートなどの「水溶性(水に溶けやすい)」の性質をもつものになります。
トイレットペーパーや掃除シートは薄いものの方がつまりにくいですが、一度に大量に流してしまうと、厚手素材のものを流したときのようにつまりやすくなってしまいます。
そのため、お家のトイレの構造をふまえ、一度に使う量を調節しなければなりません。
特にタンクのないタンクレストイレの場合は、流れる水の量が通常のトイレの1/3と少なく、つまる可能性も高くなります。
つまっているものが薄く水に溶けやすい性質で、そこまで大量に流れていないようなら、2、3時間自然放置してみてもいいですね。
「改善されないなら業者を呼ぶしかないのでは?」と考える人も多いと思います。
しかし、数分の時間を置いてみて便器の中の水が少しずつ流れていっているようであれば、さらに放置して排水管が通るかもしれません。
しかし、時間を置く以外にもトイレつまりを取り除く方法は存在します。
流れが改善したからとすぐにレバーを回すと、水が逆流し便器から溢れることも考えられます。
可能であれば、他の方法で早めにつまりを取ることをおすすめします。
自然放置はたしかに手間要らずで楽ですが、それより早くトイレを使いたい場合は、お家にある身近なものや掃除道具を使ってつまりを取ることが可能です。
ここからは、トイレのつまりを解消する以下の6つの方法を紹介します。
この方法は紙のつまりや排泄物などの「水に溶けやすいもの」に有効で、スマートフォンやボールペンなどの固形物には効果がありません。
用意しておくものも少ないので、軽度のつまりが起きたときに一番試しやすい方法といえます。
<準備物>
①便器まわりに養生しておく
トイレの床や壁にビニール袋(シート)を敷き、便器の中の汚水が周囲に飛び散らないようにしておく。
②便器の中の水の量が多くないかチェック
養生が済んだら、便器の中をのぞいて排水口の水位がいつもより上がっていないか確認します。水が多く入っていると、バケツのお湯が加わってさらに水量が増し、汚水がトイレの床にあふれかねません。 バケツなどの容器を使い、事前に調節しておきましょう。
②バケツにお湯を汲んで準備する
バケツに60℃ほどのお湯を溜めます。(※60℃以上のお湯は使わないこと)水量は、バケツの深さスレスレに用意する必要はありません。
便器に注いだときに半分近くが埋まるまでにしておくと、入れすぎを防ぐことができます。
③お湯を流し入れる
胸元あたりまでバケツを持ち上げたら、排水口へ少しずつお湯を入れます。
このとき、高い位置から流し入れると気泡が入り、つまりが流れやすくなります。
ある程度注いだら数分置き、便器の水位を確認しましょう。
お湯の水量が減っていたら、つまりが少しずつ取れてきたということです。
水の流れがスムーズになるまで繰り返しましょう。
④つまりが取れたかチェック
便器の水量が落ち着いたら、最後にバケツの水を流し、排水できているか確認します。
つまったまま洗浄レバーを引くと、勢いよく水が流れ危険です。
最後の最後でトイレの床に汚水が撒かれることにならないよう、排水の確認は気を抜かずに行いましょう。
2つとも、水まわり全般の掃除に使うことができ、浴室や台所の頑固な水アカやぬめりをスッキリ落としてくれるほど有能です。
2つを合わせて発生する炭酸ガスの気泡はとても細かく、便器や排水管にこびりついた尿石やぬめりを浮かせ、キレイに落とすことができます。
<準備物>
①床にビニール袋を敷く
始めに用意したビニール袋を開き、トイレの便器周りを囲むように敷いておきます。
汚水が飛ぶ心配が減り、後片付けを楽にすることができます。
②便器の水位チェック
便器に汚水が多く入っていると、重曹とクエン酸の効果が薄まってしまいます。
水位を見て、できるだけ排水口のギリギリまで水を汲み出しておくようにしてください。
③便器全体に重曹をかける
便器の水を減らしたら、便器の表面へまんべんなく重曹をかけていきます。
黄ばみや黒ずみが見える部分には、隠れるくらいしっかりと振りかけましょう。
②クエン酸をかける
重曹の上から、さらにクエン酸(お酢)をかけていきます。
ここでの重要なポイントは、入れる順番です!まず先に重曹を入れ、その次にクエン酸(お酢)をかけてくださいね。
③お湯を注ぐ
次に用意していた60℃ほどのお湯を全体に回しかけます。
泡立ってきたら、そのまま約1時間放置しましょう。
④つまりが取れたか確認
最後にバケツの水を少しずつ入れ、問題なく水が流れたらトイレのつまり除去完了です。
軽い紙のつまりや尿石汚れに有効で、香りのある洗剤を使えば尿石の悪臭を消してくれる効果もあります。
ただ、中性洗剤には界面活性剤という泡立ちが良くなる物質が多く入っているので、少量でもたくさんの泡が立ちます。
洗剤の使用量が多いと泡が下水の方まで流れていってしまうので、入れすぎないように気をつけましょう。
<準備物>
①ビニール袋で養生する
ビニール袋を切り開いて、便器まわりの床に沿うように敷いておきます。
汚水の混じった洗剤の泡が落ちることがあるので、しっかり養生しておきましょう。
②便器内の水位を見ておく
作業に入る前に、便器の水量が適量か見ておきましょう。
もし便器内の水位が半分より高い場合は、泡があふれないようバケツなどで汚水を汲み出します。
②洗剤を便器内へ入れる
中性洗剤100ccを便器にかけ、続けてお湯を入れて約20分放置します。
③排水できているか確認
時間が経ったら、水が流れているかどうか、お湯をゆっくり注ぎ確認します。
水位が上がらず流れていけば、トイレのつまり解消です。
<中性洗剤を扱う注意点>
中性洗剤の中には手荒れを起こしやすい洗浄力が強めなものもあるので、扱う際は手袋をはめるようにしましょう。
また、洗剤を使ったつまりの解消は、1種類だけを使うようにしましょう。混ぜることで有毒ガスが発生するような組み合わせも存在します。
特に、注意書きの欄に「混ぜるな」「危険」などの表記があるものは混ぜないように気をつけましょう。
「スッポン」という名前で親しまれ、持ち手の先のところにゴムでできた吸引カップがあります。
キッチンのシンクや浴室のつまりを取るときにも便利なアイテムで、なんと100円均一でも買うことができます。
ホームセンターでも1,000円程度と入手しやすい価格です。
軽いトイレつまりであれば難なく解消できるので、常備しておくことをおすすめします!
家にない場合は、次に紹介するペットボトルを使った方法でも代用が可能です。
<つまりを取る手順>
①便器の水量を調整する
ラバーカップを入れる前に、トイレの便器の水量を調整します。
水が多い状態でラバーカップが便器に入ると、水のかさが増えてラバーカップを動かすのが難しくなります。
バケツやポンプなどで便器内の水を汲み出し、ラバーカップを入れた時にゴム部分が浸かるくらいの水位にしておきましょう。
反対に、少なすぎても水が押し出せずつまりを取ることができません。
水が足りなければ、バケツから水を注ぎ足すようにしてください。
②養生する
汚水が便器から飛び散らないようにビニール袋の覆いをかけます。
ビニールには前もって便器の中心に切り込みを入れ、ラバーカップの持つ部分を通せるようにしておきます。
作業中に水滴が飛ばないので、詰まりを取った後の片付けが楽になります。
③ラバーカップを入れ、引き上げる
排水口にカップ部分を密着させるように押し込み、上に向かってラバーカップを強めに引き上げます。
きちんと排水するまで動作を繰り返し、様子を見ましょう。
④つまりが取れたかチェック
トイレのつまりが除去できたら、最後に水を流して排水の確認をしましょう。
タンクの水をいきなり流すと、つまりが残っていた場合に汚水があふれる可能性があります。
せっかくした作業を台無しにしないためにも、タンクの水を流す前には通りが良くなったか水を注いで確認するようにしましょう。
ラバーカップと同じく空気の力を使いますが、比べると威力はかなり落ちます。
軽いつまりでも対応できない可能性が高いですが、手軽で経済的な方法といえます。
<つまりを取る手順>
①トイレの床にビニールを広げる
作業中に便器の中から水が飛んでしまわないよう、切り開いたビニール袋で養生をしておきます。
②ペットボトルを切る
用意したペットボトルの底を切っていきます。
底から定規で2〜3cmのあたりに印をつけ、はさみで切り取ります。
切り口が尖っていると手を怪我しますので、指を切らないよう慎重に作業しましょう。
③ペットボトルを排水口に挿す
ゴム手袋をはめ、切り取ったペットボトルの口の部分に親指部分を入れ、隙間なく塞ぎます。
そのまま切り口の側を便器の排水口に当て、奥まで入れ込みます。
③ペットボトルを上下に動かす
しっかり入れ込んだら、つまりがなくなるまで押し込み、引く動作を繰り返します。
複数回行ったら一旦ペットボトルを引き上げ、便器の水位に変化がないかチェックしてください。
この工程をつまりが取れるまで繰り返します。
④排水確認をする
流れが良くなったと感じたら、水を汲み排水口へ少しずつ流し入れましょう。
注いだ水が排水管まで流れていけば、トイレのつまりが取れたということです。
先に紹介したラバーカップ(スッポン)やペットボトルと同じく空気圧を利用した方法です。
ラバーカップのように完全に密閉状態をつくることは難しく、他に道具がないときの非常時用として覚えておくといざというときに便利です。
<準備物>
①ビニール袋を2枚重ねる
まず、ゴム手袋をはめます。準備していたビニール袋を2枚重ね、利き手に被せます。
②便器内へ手を突っ込む
ビニール袋の中の利き手をグーのかたちにします。
水が入ってこないよう準備ができたら、ビニール袋ごとトイレの排水口の中に入れていきましょう。
③水を送る動きを繰り返す
こぶしを奥まで入れたら、排水口から手を引き、再び押しこんで圧をかけていきます。
何回か繰り返したら、ラバーカップのときと同じく時間をおいて水位を見てみましょう。
④トイレのつまりが取り除けたか確認する
最後に、つまっていたものがきちんと流れたかどうか、水を注いでチェックしましょう。
水位が変わらなければ、つまり除去は完了です。
<注意点>
無事につまりが流れたら、使ったビニール袋が排水口から奥へ引き込まれないよう、早めに便器から出しましょう。
解消するコツは、できるだけ隙間を空けずにラバーカップと同じような状況をつくり出すことです。
ただし、手が大きい人は水を送る段階で排水口から手が抜けなくなることもあるので、やり過ぎには注意は必要です。
ラバーカップと同じくらい有名で、昔からあるトイレつまりの直し方の一つです。
使用イメージは「針金ハンガーの工具版」で、排水管の中へ挿入しワイヤーをかき回すことでトイレつまりを解消します。
短いものでも約1メートルの長さがあり、排水管の奥つまりにも有効です。
<準備物>
①排水口へワイヤーを入れる
まず、両手にゴム手袋をはめます。ワイヤーブラシを用意し、先のブラシヘッド部分を排水口の奥の方へ入れます。
②つまり箇所で回転させる
ワイヤーを入れていくと、つまっている部分で行き止まります。
その場所で、ワイヤーブラシの持ち手を少しずつ動かし、回転させていきます。
回転させたまま、奥へ押し込むようなイメージで動かしましょう。
行き止まりになっていた場所の先へワイヤーの先端が入っていく感じがしたら、つまりは抜けているはずです。
③つまり解消の確認
つまっていたものが取れて水が流れたと感じたら、バケツに汲んだ水を流してみましょう。
水位が上がってこなければ、つまりはなくなったということになります。
<ワイヤーブラシを扱う注意点>
ワイヤーブラシは、針金ハンガーと違い先端にブラシがついています。
しかし、つまりを無理に押し込んでしまうと便器や排水管を傷つけてしまうので注意しましょう。
また、自分だけでは取れないような奥にまでつまりを押し込んでしまう危険もあります。
ワイヤーブラシのデメリットはラバーカップと違い作業時間が長く掛かるので、緊急性の低い状況のときに使い分けることをおすすめします。
その焦りから、トイレがつまったときにしてはいけないNG行動をしてしまうかもしれません。
最悪の場合トイレを壊してしまう可能性もあるので、
どうしてしてはいけないのか、一つ一つ紹介していきますね。
このときにうっかり洗浄レバーを回すと、便器の水量だけが増えて外にあふれ出してしまうのです。
自分で詰まりを解消する前には、必ず止水栓を閉めてから作業に入るようにしましょう。
温水洗浄便座のあるお家は、電源も切っておくことをおすすめします。
止水栓はトイレタンクに水を流す蛇口の役割をしているため、閉めてしまえばそれ以上水が入ってくることはありません。
よくあるタンク付きトイレでは便器近くの壁や床に設置されているので、マイナスドライバーを時計回り(右)に回し、栓を閉めましょう。
ポイントは、閉める時にどれだけ回したかを覚えておくことです。そうすれば、再び開ける時に元通りの水量まで戻すことができます。
しかし、熱すぎるお湯は便器に大きなダメージを与えてしまいます。
便器の素材は陶器なので、熱湯に近い温度をかけると塗装が剥がれ、ひび割れや故障の原因になるのです。
修理業者に依頼すると作業代と合わせて約10万円前後が必要になり、費用の面でもおすすめできません。
便器に熱湯をかけるのは絶対にやめましょう。
しかし、自然放置で治ってもまたすぐにつまってしまうようなら、他の対策を考える必要があります。
放置を繰り返すと、つまりは徐々に悪化してしまうかもしれません。
自分で解消を試みても上手くいかない、原因がわからないとなったら、専門の修理業者へ早めにお願いするようにしましょう。
時間をおいてトイレつまりが治るケースもありますが、根本的なつまり部分を解決しなければ水の流れはずっと悪いままです。
トイレは日常的に使うものなので、長時間の放置はつまり以上の大きなトイレトラブルに繋がりやすくなります。
以下の3つのトラブルは、長時間放置で発生する代表的なものです。
便器の排水口に溜まっている水は「封水」といい、下水から上がってくる悪臭を封じる役割があります。
トイレに匂いがこもったままにしていると、壁や周囲の小物にも悪臭が染みつき、消臭剤をおいても臭いを消すことが難しくなります。
トイレの封水切れが起こったら、早めにつまりを解消する手立てを考えましょう。
排水管でつまりが起こると、水の通りが悪くなり便器へ逆流することがあります。
このとき、流れをよくしようと何度もレバーを引くと、便器の中の水かさが増してフチからトイレの床まで汚水が溢れてしまいます。
この場合、まずしなければならないのはトイレのつまりの原因を取ることです。
自分でできる解消法を試すか、異物がつまっていないか確認するようにしましょう。
一戸建てなら自分の家庭内で収まりますが、マンションなど他の住人が住んでいるなら被害に対しての補償が必要になります。
実際に、つまりを放置していて階下に汚水が漏れ、多額の支払いを請求されたというケースもあります。
水漏れ被害は火災保険が適応されることもありますが、不具合を放っておいた過失があった場合は適応外となることもあります。
トイレ以外でも、水まわりで設備の不良があれば、まずは管理会社へ連絡し修理してもらうことを考えましょう。
トイレつまりがひんぱんに起こるなら、問題はトイレではなく使い方にあるのかもしれません。
トイレは一度に流せる量が決まっているので、無理に少ない水で大きなものを流そうとするとつまりやすくなってしまいます。
トイレつまりがひんぱんに起きる原因は以下の3つが考えられます。
水に溶けやすい性質のトイレットペーパーでも、一度に大量に流すとつまりを繰り返しやすくなります。
女性や手を汚したくないという人は、毎回の使用回数も多くなりますよね。
トイレットペーパーの素材によっても変わりますが、トイレットペーパーの一回で流す量の目安は5mです。
家庭に女性が多いお家では、なるべく洗浄レバーの「大」を使用するようにすればつまり予防になります。
よくあるのは、トイレタンクの中にペットボトルを入れて流れる水の量を少なくする方法です。
かさ増しは確かに節水になりますが、水の量が少ないとしっかり流し切ることができず、排水管の途中でつまりを起こしてしまいます。
数回のトイレをまとめて流すのも同様です。
流すものが大きくなると必要な水量も比例して多くなります。一回分はきちんと適切な水量で流すことを心がけましょう。
考えられるのは、掃除の不足からトイレに「尿石つまり」が発生している場合です。
普段から便器をこまめに掃除していれば、つまるほど尿石が溜まることはありません。
尿石は尿の成分のタンパク質や尿素が変化して固まったもので、アルカリ性の汚れです。
固まってしまうと厄介ですが、反対の性質をもつ酸性洗剤でこすれば、キレイに落とすことは可能です。
排水管がつまりかけていると感じたら、一度しっかりトイレ掃除をしてみることをおすすめします。
自然放置できちんとつまりが治ればいいですが、つまっているものによっては置いておくと大変なことになるケースもあります。
自分で試しても事態が改善しなければ、ひどくなる前にプロの修理業者へ連絡し、修理を依頼するようにしましょう。
専門の業者は色々なタイプのトイレつまりを直す専門家なので、原因がわからない場合でもしっかり究明してくれますし、部品の劣化による不具合も見つけてくれます。
ただ、会社によって料金形態や追加費用の有無が変わってきますので、本契約の前に信頼できる修理業者かどうかを見極めておく必要があります。
普段から頼むべき業者が決まっていたら、早い段階で依頼できますよね。
しかし、普段依頼する機会がなければ、何を基準に業者を選べばいいのか迷ってしまいます。
ここでは、水道業者を選ぶときのポイントとなる3つを紹介します。
「水道局指定工事店」は、水道局(地方自治体)からの厳しい審査を通過した業者だけに許可される証明です。
認定を受けるには水回りの修理全般においての幅広い専門的知識がなければなりません。 しかし、この証明があると作業できる修理の幅がより大きく広がり、水道設備工事にも携わることができるのです。
ただ、設備工事にかかわるには複数の資格が必要で、作業の専門性に応じて種類が異なります。
依頼する側からしても、国家資格のあるスタッフが対応してくれるなら安心ですよね。
もし修理業者をどうするか迷っていたら、HPや会社の紹介に「水道局指定工事店」という表記があるかを確認してみてください。
参考資料:指定給水装置工事事業者 制度について – 厚生労働省
業者によって料金システムやオプションには違いがあります。
しかし、修理にかかる費用の多くは「基本料+作業費+器具・部品の交換費」の合算となる場合が多く、さらに部品が大きくなると作業自体の規模も大きくなります。
トイレタンクの着脱なども含めると、金額は高くなることを知っておきましょう。
料金相場を事前に知ることは、悪徳業者の被害に遭わないためにとても重要です。
見積もりの際は気になることがあれば担当者に相談し、できるだけ詳細を明確にすることを意識しておきましょう。
早い段階できちんと見抜くには、「相見積もり」をするのがおすすめです。
相見積もりとは、「見積もりを複数の業者に出してもらう」ことをいい、比較対象をつくることで、適正な金額かを判断する基準にすることができます。
デメリットは数社に依頼する分、手間と時間がかかることです。
しかし、ぼったくりを防ぎ安心して修理を依頼できるのであれば、必要な手段と捉えたいですね。
トイレつまりが緊急でなければ、2、3社へ見積もりを依頼するようにしましょう。
中には見積り費用を請求する業者もいるので、初めに詳細を聞いておくと安心ですね。
専門性の高い資格を持ったスタッフが多く在籍し、トイレつまりから下水関係の大きなトラブルまでを請け負う実績ある業者です。
各エリアに担当者の配置があり、緊急のトラブルに対しても作業員が最短15分で駆けつける地域密着型がモットーの会社です。
他の業者と比べアフターフォローまでのサポートが手厚く、万が一修理後の不備があった場合も最後まで責任を持ち対応します。
相場通りの料金ですが、見積もり後の追加料金請求はありません。
また、見積もりや出張費、相談も無料なので、安心して相談できますよ!
詳細は公式サイトをぜひチェックしてみてください。
自然に治るのはトイレットペーパーや排泄物などの軽度のつまりで、水中でふやけて溶けていく性質があります。
一方固形物や吸水性のあるオムツなどの水に溶けないつまりはいつまでもなくならず、自分で取り除こうとして悪化する場合もあります。
お家のトイレつまりが軽いものであれば、ラバーカップや身近な道具を使い解消法を試してみましょう。
中には効果の出ないものもあるので、つまりの原因や注意事項を確認しておく必要があります。
なかなか効果が出ず便器の水位が戻らなければ、信頼できる業者へ修理を依頼することを考えましょう。
水道修理業者の水PROは、地域密着型のスピード対応がモットーの業者です。
無料の見積もり相談からアフターフォローまで徹底した丁寧なサービスで評価も高く、出張費や追加費用がかかりません。
何より、水道局から認可を受けた「水道局指定工事店」でもあります。
WEBからのお申し込みであれば、3,000円の割引も可能です!修理費用を少しでも抑えたい方はぜひご検討をおすすめします。
見積もりのご相談はこちらの公式サイトからご覧ください。
「さっきまで確かにトイレがつまっていたのに、なぜ?」と思いますが、実はトイレつまりには時間が経つと自然に治るケースがあります。
できれば費用や手間を掛けずに、トイレつまりを解消したいものです。
では、どのようなトイレつまりなら自然に治るのでしょうか?
また、どのくらいの時間が経てば、トイレつまりが解消されるのでしょうか?
この記事ではそんな疑問に対して、徹底解説していきます。
「自然に治るトイレつまりの原因」「トイレつまりが自然に治るまでに掛かる時間」「短時間でトイレつまりを解消する方法」を紹介していきます。
知っているだけで必ず役に立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレつまりが自然に治るまでにかかる時間
トイレつまりが自然に治るまでの時間は、トイレの排水口や排水管がつまっている原因で異なります。水の流れが悪いと感じた時に、何をトイレに流したか思い出してみて下さい。
トイレの流れが悪くなった原因がわかれば、放置するだけで改善できるトイレつまりなのかが判断できます。
ですが、中には放置しすると悪化するケースもありますので、「つまりの原因はわからないけど、とりあえず放置してみよう」といった事はやめておきましょう。
では、具体的なトイレつまりが自然に治る時間ですが、目安は【2時間程度】です。
2時間以上放置しても、トイレの詰まりが治らない場合は他の方法を試しましょう。
また、日本製のトイレットペーパーはJIS規格によって「100秒で水に溶ける」様に定められています。
100秒で水に溶けるのに、なぜ2時間も必要なの?と思われた方もいらっしゃると思います。
便器の内部や排水管の内部は、常に水で満たされているわけではありません。
むしろ、ただの空洞です。
そのため、トイレットペーパー全体に水が染み込むまでに時間が掛かります。
また便が絡んでいると、より時間が必要になります。
これらのことから、自然にトイレつまりが治る時間は2時間程度が目安となります。
自然に治るトイレつまりの原因
トイレつまりが自然に治る時間がわかったら、次は自然に治る原因なのかを確認しましょう。どんなトイレつまりでも自然に解消されるわけではありません。
つまりの原因によっては悪化しますので、キチンと見極めることが大切です。
このセクションでは「自然に治るトイレつまりの原因」を紹介します。
自然に治るトイレつまりの原因は大きく分けて3つあります。
- トイレットペーパー
- 排泄物(便)
- トイレに流せる(水に溶けやすい)製品
ですが、原因によって自然に治るまでの時間も変わってきます。
一つ一つ紹介していきますので、トイレつまりが起きたときの参考にしてください。
トイレットペーパーが詰まった場合
トイレつまりが自然と解消していたケースでよくある事例が、大量のトイレットペーパーを使用した時です。トイレットペーパーは水に溶けやすく作られていますが、一気に大量に流してしまうとトイレつまりの原因となります。
トイレットペーパーを大量に流した後にトイレがつまってしまったときは、1〜2時間ほど放置してみましょう。
トイレットペーパーは短い繊維で固められて作られているため、ほぐれやすく水に溶けやすい特徴があります。
排水管の中で少しずつ分解されていきます。
ただ、同じトイレットペーパーでも厚手素材やダブルのトイレットペーパーは、さらに放置時間が必要となります。
海外製のトイレットペーパーも触り心地が良いですが、日本のトイレの構造を考慮して作られていないので、お家のトイレでは流しきれないこともあります。
他にも、タンクレストイレの方は要注意で、トイレを流すために必要な水が非常に少なく、水流の勢いも弱いので大量のトイレットペーパーを使用した時はつまりやすくなります。
ただ、大量のトイレットペーパーが原因のトイレつまりは、放置する事で解消できる可能性があります。
排泄物(便)が詰まった場合
排泄物が原因の場合も、時間が経てば自然とトイレつまりが解消できることがあります。トイレットペーパーと同様に、便は水でふやけて溶けやすくなります。
徐々に柔らかくなっていくと、排水管の通りが良くなり自然とつまりが解消していくのです。
大便は、流す水の量が少なかったり水分が少ない便の場合は詰まりやすくなります。
慢性的に便秘の方や、病気で便が固い方はこまめに水を流すようにしましょう。
特に節水トイレやタンクレストイレは気を付けるべきです。
また、トイレタンク内にペットボトルを入れて節水している場合も、水量が少ないことが原因で大便が排水管の中で詰まってしまうことがあります。
時間とともに自然に治る可能性はありますが、突然便器が溢れてしまうような恐れもありますので、無理な節水は控えたほうが無難です。
トイレに流せる製品が詰まった場合
おトイレ掃除用品やペット用品には「水に流せる」と記載がある製品があります。使用した後の後片付けが楽なので、買うときの判断基準にしている人も多いはずです。
これらの製品が原因となりトイレがつまった場合は、約半日から一晩の放置で自然と改善される場合があります。
トイレに流せる製品は、トイレットペーパーと同じように水に溶けやすく作られていて、トイレがつまった場合でも時間が経てば自然に治ることがあります。
ただ、実際に商品を触ってみると、お掃除シートの素材は少し厚めにできており、トイレットペーパーより溶けにくくなっていることがわかります。
「水に溶ける」と記載があっても、お掃除の後に大量に流してしまうと詰まりの原因となります。
トラブルを避けるためには、「水に流せる」と書いてある製品でも可燃ごみとして処理するほうが安心です。
もしくは、トイレに流すときは、少量ずつに分けて流すようにしましょう。
自然に治らないトイレつまりの原因
トイレ詰まりは自然に治るケースばかりではありません。放置した結果、悪化してしまうケースもあります。
放置しても治る見込みが少ないトイレつまりの原因を紹介します。
自然に治らないトイレつまりの原因は主に
- スマホやおもちゃなどの固形物
- 尿石や汚れの蓄積
- オムツや生理用品など吸水性の高い製品
この3つが原因でお家のトイレがつまってしまったときは、絶対にそのままにしていてはいけません。
放置しても治らないので、トイレが使えなくなってしまいます。
特にオムツや生理用品に使われている「高吸水性ポリマー」は、水を吸う事で何倍にも膨張してしまうので、時間が経つほど悪化してしまいます。
上記3つが原因のトイレつまりは、規模の大きい修理になる前に専門の水道修理業者へ相談するようにしましょう。
固形物が詰まった場合
トイレに詰まりがちな「固形物」には、スマートフォンやボールペン、メガネなどの小物があります。トイレに入ったとき、服やカバンのポケットからうっかり便器へ落としてしまうこともあります。トイレに固形物を流してしまったら、絶対に放置してはいけません。
スマホを便器に落としてしまったときは精神的なダメージが大きいですが、「固形物を詰まらせてしまう」ことは、トイレの便器自体にもとても大きなダメージを与えます。
先ほど紹介したような固形物は、紙や排泄物などと違い水に溶けません。
そのため、固形物自体を取り除かなければトイレつまりが解消されないのです。
キーホルダーなどの小さなものでも排水管に引っかかってしまうと、トイレに流したものが次々に絡まり、重大なトイレつまりの原因になります。
固形物が排水管の奥に入り取れなくなってしまったら、早めに対処するべきと覚えておきましょう。
尿石が詰まった場合
あなたが最後にトイレ掃除をしたときから、どのくらいの日数が経っていますか?トイレの便器や排水管は、汚れが蓄積するとだんだん水が流れにくくなり、つまってしまうことがあります。
トイレットペーパーや排泄物がつまっていないのに流れが悪い、悪臭がする…。それは、「尿石」によるトイレつまりです。
「尿石」は尿に含まれる尿素やたんぱく質が排水管や便器の内側に付着し、石のように固まっていきます。
日々の排泄でどうしても溜まっていってしまう黄ばみ汚れが尿石です。
定期的に掃除をしていないと、便器だけでなく排水管の中にも尿石が堆積します。
中には、排水管の7割が尿石でつまっていたという事例もあるそうです。
尿石のつまりは、放置していると汚れが固着し、どんどん取れにくくなっていきます。
尿石の汚れが大きなつまりに発展する前に、定期的に尿石を除去していきましょう。
ナプキンなど吸水性の高い製品が詰まった場合
ナプキンやおむつなどの吸水性の高い製品がトイレに詰まったとき、「自然に治るかも」と放置しておくのは絶対にNGです。ナプキンやオムツには「吸水性ポリマー」と呼ばれる、水を吸ってゼリー状に膨らむ物質が使われています。
特に紙おむつは尿を吸収して最大で70倍近くまで膨らみ、あっという間に排水管を塞いでしまいます。
厄介なことに、吸水性ポリマーは一度水を吸ってしまうと元に戻ることはありません。
そのため、もし排水口や排水管の中で詰まったら、一刻も早く修理業者に依頼し対応してもらってください。
トイレつまりが自然に治るかどうかの判断基準
ここまで、自然に治るトイレつまりの原因や治るまでの時間、放置しても治らないケースを紹介してきました。トイレットペーパーや便、水に流せる製品のつまりは2、3時間から一晩置いておくことでつまりがふやけ、解消されます。
一方で、固形物や尿石のつまりは、原因を取り除かなければ便器や排水管の中に残り続け、放置では解消しません。
ナプキンやオムツのように、排水管の水の流れを完全に塞ぐような緊急性の高いトイレつまりも存在します。
トイレのつまりが自然に治るかどうかの基準は、
- つまっているもののの形状、性質や量
- トイレのつまりが少しずつ流れるかどうか
ここからは、自然放置して直るトイレつまりの特徴を説明します。
つまっているものの形状、性質や量
トイレの流れが悪いときに自然に置いていいかわからなければ、まずはつまっているものの形状、性質や量をチェックしましょう。時間を置くことで解消できるトイレつまりは、トイレットペーパーや排泄物、水に流せるシートなどの「水溶性(水に溶けやすい)」の性質をもつものになります。
トイレットペーパーや掃除シートは薄いものの方がつまりにくいですが、一度に大量に流してしまうと、厚手素材のものを流したときのようにつまりやすくなってしまいます。
そのため、お家のトイレの構造をふまえ、一度に使う量を調節しなければなりません。
特にタンクのないタンクレストイレの場合は、流れる水の量が通常のトイレの1/3と少なく、つまる可能性も高くなります。
つまっているものが薄く水に溶けやすい性質で、そこまで大量に流れていないようなら、2、3時間自然放置してみてもいいですね。
トイレのつまりが少しずつ流れるかどうか
先に説明した通り、固形物がつまってしまうと自分で直すことは難しいです。紙やトイレットペーパー、便なども同様で、大量に流してしまうと何時間置いていても改善されません。「改善されないなら業者を呼ぶしかないのでは?」と考える人も多いと思います。
しかし、数分の時間を置いてみて便器の中の水が少しずつ流れていっているようであれば、さらに放置して排水管が通るかもしれません。
しかし、時間を置く以外にもトイレつまりを取り除く方法は存在します。
流れが改善したからとすぐにレバーを回すと、水が逆流し便器から溢れることも考えられます。
可能であれば、他の方法で早めにつまりを取ることをおすすめします。
トイレつまりが自然に治るまでの時間を短縮する方法
自然に治るトイレつまりは、水中で溶けて流れていくまでに2、3時間はかかってしまいます。自然放置はたしかに手間要らずで楽ですが、それより早くトイレを使いたい場合は、お家にある身近なものや掃除道具を使ってつまりを取ることが可能です。
ここからは、トイレのつまりを解消する以下の6つの方法を紹介します。
- 60℃程度のお湯を注ぐ
- 重曹とクエン酸を使用する
- 中性洗剤を使用する
- ラバーカップを使用する
- ビニール袋を使い
- ワイヤーブラシで取り除く
60℃程度のお湯を注ぐ
便器に60℃程度のお湯を注ぐと、固まっていたつまりが溶け、流れやすくなります。この方法は紙のつまりや排泄物などの「水に溶けやすいもの」に有効で、スマートフォンやボールペンなどの固形物には効果がありません。
用意しておくものも少ないので、軽度のつまりが起きたときに一番試しやすい方法といえます。
<準備物>
- ビニール袋
- バケツ
- 60℃程度のお湯(便器の半分が埋まるまでの量)
①便器まわりに養生しておく
トイレの床や壁にビニール袋(シート)を敷き、便器の中の汚水が周囲に飛び散らないようにしておく。
②便器の中の水の量が多くないかチェック
養生が済んだら、便器の中をのぞいて排水口の水位がいつもより上がっていないか確認します。水が多く入っていると、バケツのお湯が加わってさらに水量が増し、汚水がトイレの床にあふれかねません。 バケツなどの容器を使い、事前に調節しておきましょう。
②バケツにお湯を汲んで準備する
バケツに60℃ほどのお湯を溜めます。(※60℃以上のお湯は使わないこと)水量は、バケツの深さスレスレに用意する必要はありません。
便器に注いだときに半分近くが埋まるまでにしておくと、入れすぎを防ぐことができます。
③お湯を流し入れる
胸元あたりまでバケツを持ち上げたら、排水口へ少しずつお湯を入れます。
このとき、高い位置から流し入れると気泡が入り、つまりが流れやすくなります。
ある程度注いだら数分置き、便器の水位を確認しましょう。
お湯の水量が減っていたら、つまりが少しずつ取れてきたということです。
水の流れがスムーズになるまで繰り返しましょう。
④つまりが取れたかチェック
便器の水量が落ち着いたら、最後にバケツの水を流し、排水できているか確認します。
つまったまま洗浄レバーを引くと、勢いよく水が流れ危険です。
最後の最後でトイレの床に汚水が撒かれることにならないよう、排水の確認は気を抜かずに行いましょう。
重曹とクエン酸を使用する
溜まった尿石やトイレットペーパーなどのつまりを取りたいときは、「重曹とクエン酸(お酢)」の出番です!2つとも、水まわり全般の掃除に使うことができ、浴室や台所の頑固な水アカやぬめりをスッキリ落としてくれるほど有能です。
2つを合わせて発生する炭酸ガスの気泡はとても細かく、便器や排水管にこびりついた尿石やぬめりを浮かせ、キレイに落とすことができます。
<準備物>
- ビニール袋 2、3枚
- ゴム手袋
- 重曹 ¼カップ
- クエン酸(またはお酢) ½カップ
- お湯 60度ほどのお湯(便器の半分が埋まる程度の量)
①床にビニール袋を敷く
始めに用意したビニール袋を開き、トイレの便器周りを囲むように敷いておきます。
汚水が飛ぶ心配が減り、後片付けを楽にすることができます。
②便器の水位チェック
便器に汚水が多く入っていると、重曹とクエン酸の効果が薄まってしまいます。
水位を見て、できるだけ排水口のギリギリまで水を汲み出しておくようにしてください。
③便器全体に重曹をかける
便器の水を減らしたら、便器の表面へまんべんなく重曹をかけていきます。
黄ばみや黒ずみが見える部分には、隠れるくらいしっかりと振りかけましょう。
②クエン酸をかける
重曹の上から、さらにクエン酸(お酢)をかけていきます。
ここでの重要なポイントは、入れる順番です!まず先に重曹を入れ、その次にクエン酸(お酢)をかけてくださいね。
③お湯を注ぐ
次に用意していた60℃ほどのお湯を全体に回しかけます。
泡立ってきたら、そのまま約1時間放置しましょう。
④つまりが取れたか確認
最後にバケツの水を少しずつ入れ、問題なく水が流れたらトイレのつまり除去完了です。
中性洗剤を使用する
トイレ用の洗剤でなくても、中性洗剤を使ってトイレつまりは簡単に解消できます。軽い紙のつまりや尿石汚れに有効で、香りのある洗剤を使えば尿石の悪臭を消してくれる効果もあります。
ただ、中性洗剤には界面活性剤という泡立ちが良くなる物質が多く入っているので、少量でもたくさんの泡が立ちます。
洗剤の使用量が多いと泡が下水の方まで流れていってしまうので、入れすぎないように気をつけましょう。
<準備物>
- ビニール袋 2、3枚
- ゴム手袋
- 中性洗剤 100ml
- お湯 60度ほどのお湯(便器の半分が埋まる程度の量)
①ビニール袋で養生する
ビニール袋を切り開いて、便器まわりの床に沿うように敷いておきます。
汚水の混じった洗剤の泡が落ちることがあるので、しっかり養生しておきましょう。
②便器内の水位を見ておく
作業に入る前に、便器の水量が適量か見ておきましょう。
もし便器内の水位が半分より高い場合は、泡があふれないようバケツなどで汚水を汲み出します。
②洗剤を便器内へ入れる
中性洗剤100ccを便器にかけ、続けてお湯を入れて約20分放置します。
③排水できているか確認
時間が経ったら、水が流れているかどうか、お湯をゆっくり注ぎ確認します。
水位が上がらず流れていけば、トイレのつまり解消です。
<中性洗剤を扱う注意点>
中性洗剤の中には手荒れを起こしやすい洗浄力が強めなものもあるので、扱う際は手袋をはめるようにしましょう。
また、洗剤を使ったつまりの解消は、1種類だけを使うようにしましょう。混ぜることで有毒ガスが発生するような組み合わせも存在します。
特に、注意書きの欄に「混ぜるな」「危険」などの表記があるものは混ぜないように気をつけましょう。
ラバーカップを使用する
ラバーカップ(吸引カップ)は、一番メジャーなトイレつまりの掃除道具です。「スッポン」という名前で親しまれ、持ち手の先のところにゴムでできた吸引カップがあります。
キッチンのシンクや浴室のつまりを取るときにも便利なアイテムで、なんと100円均一でも買うことができます。
ホームセンターでも1,000円程度と入手しやすい価格です。
軽いトイレつまりであれば難なく解消できるので、常備しておくことをおすすめします!
家にない場合は、次に紹介するペットボトルを使った方法でも代用が可能です。
<つまりを取る手順>
①便器の水量を調整する
ラバーカップを入れる前に、トイレの便器の水量を調整します。
水が多い状態でラバーカップが便器に入ると、水のかさが増えてラバーカップを動かすのが難しくなります。
バケツやポンプなどで便器内の水を汲み出し、ラバーカップを入れた時にゴム部分が浸かるくらいの水位にしておきましょう。
反対に、少なすぎても水が押し出せずつまりを取ることができません。
水が足りなければ、バケツから水を注ぎ足すようにしてください。
②養生する
汚水が便器から飛び散らないようにビニール袋の覆いをかけます。
ビニールには前もって便器の中心に切り込みを入れ、ラバーカップの持つ部分を通せるようにしておきます。
作業中に水滴が飛ばないので、詰まりを取った後の片付けが楽になります。
③ラバーカップを入れ、引き上げる
排水口にカップ部分を密着させるように押し込み、上に向かってラバーカップを強めに引き上げます。
きちんと排水するまで動作を繰り返し、様子を見ましょう。
④つまりが取れたかチェック
トイレのつまりが除去できたら、最後に水を流して排水の確認をしましょう。
タンクの水をいきなり流すと、つまりが残っていた場合に汚水があふれる可能性があります。
せっかくした作業を台無しにしないためにも、タンクの水を流す前には通りが良くなったか水を注いで確認するようにしましょう。
ペットボトルを使う方法
ペットボトルを使ったトイレつまり解消法は、先ほど紹介したラバーカップの代用となるものを簡易的に作って行うというものです。ラバーカップと同じく空気の力を使いますが、比べると威力はかなり落ちます。
軽いつまりでも対応できない可能性が高いですが、手軽で経済的な方法といえます。
<つまりを取る手順>
①トイレの床にビニールを広げる
作業中に便器の中から水が飛んでしまわないよう、切り開いたビニール袋で養生をしておきます。
②ペットボトルを切る
用意したペットボトルの底を切っていきます。
底から定規で2〜3cmのあたりに印をつけ、はさみで切り取ります。
切り口が尖っていると手を怪我しますので、指を切らないよう慎重に作業しましょう。
③ペットボトルを排水口に挿す
ゴム手袋をはめ、切り取ったペットボトルの口の部分に親指部分を入れ、隙間なく塞ぎます。
そのまま切り口の側を便器の排水口に当て、奥まで入れ込みます。
③ペットボトルを上下に動かす
しっかり入れ込んだら、つまりがなくなるまで押し込み、引く動作を繰り返します。
複数回行ったら一旦ペットボトルを引き上げ、便器の水位に変化がないかチェックしてください。
この工程をつまりが取れるまで繰り返します。
④排水確認をする
流れが良くなったと感じたら、水を汲み排水口へ少しずつ流し入れましょう。
注いだ水が排水管まで流れていけば、トイレのつまりが取れたということです。
ビニール袋を使う
つまりの解消にビニール袋を使う方法もあります。先に紹介したラバーカップ(スッポン)やペットボトルと同じく空気圧を利用した方法です。
ラバーカップのように完全に密閉状態をつくることは難しく、他に道具がないときの非常時用として覚えておくといざというときに便利です。
<準備物>
- ビニール袋 2、3枚
- ゴム手袋 1組
①ビニール袋を2枚重ねる
まず、ゴム手袋をはめます。準備していたビニール袋を2枚重ね、利き手に被せます。
②便器内へ手を突っ込む
ビニール袋の中の利き手をグーのかたちにします。
水が入ってこないよう準備ができたら、ビニール袋ごとトイレの排水口の中に入れていきましょう。
③水を送る動きを繰り返す
こぶしを奥まで入れたら、排水口から手を引き、再び押しこんで圧をかけていきます。
何回か繰り返したら、ラバーカップのときと同じく時間をおいて水位を見てみましょう。
④トイレのつまりが取り除けたか確認する
最後に、つまっていたものがきちんと流れたかどうか、水を注いでチェックしましょう。
水位が変わらなければ、つまり除去は完了です。
<注意点>
無事につまりが流れたら、使ったビニール袋が排水口から奥へ引き込まれないよう、早めに便器から出しましょう。
解消するコツは、できるだけ隙間を空けずにラバーカップと同じような状況をつくり出すことです。
ただし、手が大きい人は水を送る段階で排水口から手が抜けなくなることもあるので、やり過ぎには注意は必要です。
ワイヤーブラシで取り除く
ワイヤーブラシは排水管のつまりを解消するための掃除道具で、トイレ以外にも活用することができます。ラバーカップと同じくらい有名で、昔からあるトイレつまりの直し方の一つです。
使用イメージは「針金ハンガーの工具版」で、排水管の中へ挿入しワイヤーをかき回すことでトイレつまりを解消します。
短いものでも約1メートルの長さがあり、排水管の奥つまりにも有効です。
<準備物>
- ゴム手袋 1組
- ワイヤーブラシ
①排水口へワイヤーを入れる
まず、両手にゴム手袋をはめます。ワイヤーブラシを用意し、先のブラシヘッド部分を排水口の奥の方へ入れます。
②つまり箇所で回転させる
ワイヤーを入れていくと、つまっている部分で行き止まります。
その場所で、ワイヤーブラシの持ち手を少しずつ動かし、回転させていきます。
回転させたまま、奥へ押し込むようなイメージで動かしましょう。
行き止まりになっていた場所の先へワイヤーの先端が入っていく感じがしたら、つまりは抜けているはずです。
③つまり解消の確認
つまっていたものが取れて水が流れたと感じたら、バケツに汲んだ水を流してみましょう。
水位が上がってこなければ、つまりはなくなったということになります。
<ワイヤーブラシを扱う注意点>
ワイヤーブラシは、針金ハンガーと違い先端にブラシがついています。
しかし、つまりを無理に押し込んでしまうと便器や排水管を傷つけてしまうので注意しましょう。
また、自分だけでは取れないような奥にまでつまりを押し込んでしまう危険もあります。
ワイヤーブラシのデメリットはラバーカップと違い作業時間が長く掛かるので、緊急性の低い状況のときに使い分けることをおすすめします。
トイレがつまった時にしてはいけないNG行動
トイレが流れなくなったり汚水があふれたりすると、「早く解決しなければ…!」と焦ってしまいますよね。その焦りから、トイレがつまったときにしてはいけないNG行動をしてしまうかもしれません。
最悪の場合トイレを壊してしまう可能性もあるので、
- 止水栓を閉めずに作業する
- 熱湯を使用する
- 長い間放置を続ける
どうしてしてはいけないのか、一つ一つ紹介していきますね。
止水栓を閉めずに作業する
トイレがつまったときは、水の流れが極端に悪くなったり、全く止まっている状態になります。このときにうっかり洗浄レバーを回すと、便器の水量だけが増えて外にあふれ出してしまうのです。
自分で詰まりを解消する前には、必ず止水栓を閉めてから作業に入るようにしましょう。
温水洗浄便座のあるお家は、電源も切っておくことをおすすめします。
止水栓はトイレタンクに水を流す蛇口の役割をしているため、閉めてしまえばそれ以上水が入ってくることはありません。
よくあるタンク付きトイレでは便器近くの壁や床に設置されているので、マイナスドライバーを時計回り(右)に回し、栓を閉めましょう。
ポイントは、閉める時にどれだけ回したかを覚えておくことです。そうすれば、再び開ける時に元通りの水量まで戻すことができます。
熱湯を使用する
水溶性のトイレつまりは、水よりお湯の方が早く溶かせるという特徴があります。しかし、熱すぎるお湯は便器に大きなダメージを与えてしまいます。
便器の素材は陶器なので、熱湯に近い温度をかけると塗装が剥がれ、ひび割れや故障の原因になるのです。
修理業者に依頼すると作業代と合わせて約10万円前後が必要になり、費用の面でもおすすめできません。
便器に熱湯をかけるのは絶対にやめましょう。
長い間放置を続ける
トイレつまりは、自然に置いて治るケースがあると紹介しました。しかし、自然放置で治ってもまたすぐにつまってしまうようなら、他の対策を考える必要があります。
放置を繰り返すと、つまりは徐々に悪化してしまうかもしれません。
自分で解消を試みても上手くいかない、原因がわからないとなったら、専門の修理業者へ早めにお願いするようにしましょう。
トイレつまりを長時間放置することで発生するトラブル
「いつもなら自然に治っているのに、つまりが治らない…」時間をおいてトイレつまりが治るケースもありますが、根本的なつまり部分を解決しなければ水の流れはずっと悪いままです。
トイレは日常的に使うものなので、長時間の放置はつまり以上の大きなトイレトラブルに繋がりやすくなります。
以下の3つのトラブルは、長時間放置で発生する代表的なものです。
- 悪臭の発生
- 便器の水が溢れる
- 階下への水漏れ
悪臭の発生
トイレの流れが悪いまま放置していると、排水管のつまりが原因で便器の水位が下がり、悪臭が発生してしまいます。便器の排水口に溜まっている水は「封水」といい、下水から上がってくる悪臭を封じる役割があります。
トイレに匂いがこもったままにしていると、壁や周囲の小物にも悪臭が染みつき、消臭剤をおいても臭いを消すことが難しくなります。
トイレの封水切れが起こったら、早めにつまりを解消する手立てを考えましょう。
便器の水が溢れる
トイレの洗浄レバーを引いたら、便器の中の水がぐっと増えてしまった経験はありませんか?排水管でつまりが起こると、水の通りが悪くなり便器へ逆流することがあります。
このとき、流れをよくしようと何度もレバーを引くと、便器の中の水かさが増してフチからトイレの床まで汚水が溢れてしまいます。
この場合、まずしなければならないのはトイレのつまりの原因を取ることです。
自分でできる解消法を試すか、異物がつまっていないか確認するようにしましょう。
階下への水漏れ
トイレが2階以上の場所にあれば、トイレつまりが起きたときに真下にある部屋に水漏れが起こるかもしれません。一戸建てなら自分の家庭内で収まりますが、マンションなど他の住人が住んでいるなら被害に対しての補償が必要になります。
実際に、つまりを放置していて階下に汚水が漏れ、多額の支払いを請求されたというケースもあります。
水漏れ被害は火災保険が適応されることもありますが、不具合を放っておいた過失があった場合は適応外となることもあります。
トイレ以外でも、水まわりで設備の不良があれば、まずは管理会社へ連絡し修理してもらうことを考えましょう。
自然に治るトイレつまりをひんぱんに繰り返す原因
自然に治ったと思っていたら、またつまってしまった…。トイレつまりがひんぱんに起こるなら、問題はトイレではなく使い方にあるのかもしれません。
トイレは一度に流せる量が決まっているので、無理に少ない水で大きなものを流そうとするとつまりやすくなってしまいます。
トイレつまりがひんぱんに起きる原因は以下の3つが考えられます。
- 大量のトイレットペーパーを流している
- 節水している
- 排水管がつまりかけている
大量のトイレットペーパーを流している
あなたが普段、トイレで使うペーパーの量はどれくらいですか?水に溶けやすい性質のトイレットペーパーでも、一度に大量に流すとつまりを繰り返しやすくなります。
女性や手を汚したくないという人は、毎回の使用回数も多くなりますよね。
トイレットペーパーの素材によっても変わりますが、トイレットペーパーの一回で流す量の目安は5mです。
家庭に女性が多いお家では、なるべく洗浄レバーの「大」を使用するようにすればつまり予防になります。
節水している
水道代節約のためにトイレの水を節水すると、トイレつまりは起こりやすくなります。よくあるのは、トイレタンクの中にペットボトルを入れて流れる水の量を少なくする方法です。
かさ増しは確かに節水になりますが、水の量が少ないとしっかり流し切ることができず、排水管の途中でつまりを起こしてしまいます。
数回のトイレをまとめて流すのも同様です。
流すものが大きくなると必要な水量も比例して多くなります。一回分はきちんと適切な水量で流すことを心がけましょう。
排水管がつまりかけている
水量も流すものの量も適切なのにつまりが起きたなら、他の理由で排水管がつまっている可能性を疑いましょう。考えられるのは、掃除の不足からトイレに「尿石つまり」が発生している場合です。
普段から便器をこまめに掃除していれば、つまるほど尿石が溜まることはありません。
尿石は尿の成分のタンパク質や尿素が変化して固まったもので、アルカリ性の汚れです。
固まってしまうと厄介ですが、反対の性質をもつ酸性洗剤でこすれば、キレイに落とすことは可能です。
排水管がつまりかけていると感じたら、一度しっかりトイレ掃除をしてみることをおすすめします。
自然に治らない場合や繰り返すトイレつまりは水道業者に相談
ここまで、自然に治らないトイレつまりの原因や、繰り返しつまる理由を説明してきました。自然放置できちんとつまりが治ればいいですが、つまっているものによっては置いておくと大変なことになるケースもあります。
自分で試しても事態が改善しなければ、ひどくなる前にプロの修理業者へ連絡し、修理を依頼するようにしましょう。
専門の業者は色々なタイプのトイレつまりを直す専門家なので、原因がわからない場合でもしっかり究明してくれますし、部品の劣化による不具合も見つけてくれます。
ただ、会社によって料金形態や追加費用の有無が変わってきますので、本契約の前に信頼できる修理業者かどうかを見極めておく必要があります。
水道業者を選ぶ時のポイント
全国にはたくさんの修理業者があり、どの業者を選ぶかで料金や修理内容も変わってきます。普段から頼むべき業者が決まっていたら、早い段階で依頼できますよね。
しかし、普段依頼する機会がなければ、何を基準に業者を選べばいいのか迷ってしまいます。
ここでは、水道業者を選ぶときのポイントとなる3つを紹介します。
- 水道局指定工事店かどうかチェック
- 費用相場を事前に確認
- 複数の業者に見積もりを依頼する
水道局指定工事店かどうかチェック
修理業者選びでは、まず「水道局指定工事店」の認定があるかどうかを調べましょう。「水道局指定工事店」は、水道局(地方自治体)からの厳しい審査を通過した業者だけに許可される証明です。
認定を受けるには水回りの修理全般においての幅広い専門的知識がなければなりません。 しかし、この証明があると作業できる修理の幅がより大きく広がり、水道設備工事にも携わることができるのです。
ただ、設備工事にかかわるには複数の資格が必要で、作業の専門性に応じて種類が異なります。
- 給水設備工事は「給水装置工事主任技術者(国家資格)」
- 排水設備工事は「排水設備工事責任技術者」
- ガス機器の工事は「液化石油ガス設備士」「簡易内管施工士」
依頼する側からしても、国家資格のあるスタッフが対応してくれるなら安心ですよね。
もし修理業者をどうするか迷っていたら、HPや会社の紹介に「水道局指定工事店」という表記があるかを確認してみてください。
参考資料:指定給水装置工事事業者 制度について – 厚生労働省
費用相場を事前に確認
トイレつまりの修理業者を選ぶときに、多くの人が気になるのは「修理にかかる費用の相場」ですよね。業者によって料金システムやオプションには違いがあります。
しかし、修理にかかる費用の多くは「基本料+作業費+器具・部品の交換費」の合算となる場合が多く、さらに部品が大きくなると作業自体の規模も大きくなります。
トイレタンクの着脱なども含めると、金額は高くなることを知っておきましょう。
料金相場を事前に知ることは、悪徳業者の被害に遭わないためにとても重要です。
見積もりの際は気になることがあれば担当者に相談し、できるだけ詳細を明確にすることを意識しておきましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
水まわり修理のような専門性の高い分野では、内容に見合わない高額な費用を請求する業者も存在します。早い段階できちんと見抜くには、「相見積もり」をするのがおすすめです。
相見積もりとは、「見積もりを複数の業者に出してもらう」ことをいい、比較対象をつくることで、適正な金額かを判断する基準にすることができます。
デメリットは数社に依頼する分、手間と時間がかかることです。
しかし、ぼったくりを防ぎ安心して修理を依頼できるのであれば、必要な手段と捉えたいですね。
トイレつまりが緊急でなければ、2、3社へ見積もりを依頼するようにしましょう。
中には見積り費用を請求する業者もいるので、初めに詳細を聞いておくと安心ですね。
トイレつまりの修理、ご相談は水プロまで
水道修理業者の水PROは、水道局から水道工事の許可を受けた専門の「水道局指定水道局指定工事店」です。専門性の高い資格を持ったスタッフが多く在籍し、トイレつまりから下水関係の大きなトラブルまでを請け負う実績ある業者です。
各エリアに担当者の配置があり、緊急のトラブルに対しても作業員が最短15分で駆けつける地域密着型がモットーの会社です。
他の業者と比べアフターフォローまでのサポートが手厚く、万が一修理後の不備があった場合も最後まで責任を持ち対応します。
相場通りの料金ですが、見積もり後の追加料金請求はありません。
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まとめ
トイレつまりには、放っておいて自然に治るケースと治らないケースがあります。自然に治るのはトイレットペーパーや排泄物などの軽度のつまりで、水中でふやけて溶けていく性質があります。
一方固形物や吸水性のあるオムツなどの水に溶けないつまりはいつまでもなくならず、自分で取り除こうとして悪化する場合もあります。
お家のトイレつまりが軽いものであれば、ラバーカップや身近な道具を使い解消法を試してみましょう。
中には効果の出ないものもあるので、つまりの原因や注意事項を確認しておく必要があります。
なかなか効果が出ず便器の水位が戻らなければ、信頼できる業者へ修理を依頼することを考えましょう。
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