2022.10.06
トイレ
【トラブル別】トイレの修理方法と原因について
トイレトラブルは比較的身近なものであり、些細なものであれば多くの人が体験したことのあるものでしょう。
それだけトイレというものは日常的に使用されており、その分他の場所よりもトラブルが起きやすいということでもあります。
そこで、今回はトラブル別にトイレの修理方法を紹介していきます。
トイレをつまらせてしまい焦った経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんなトイレつまりの症状から原因、対処法まで確認してみましょう。
流れが悪い状態が続くとつまりが悪化してしまい、完全に排水できなくなってしまうことも。
水の流れが普段より悪いと感じたら、悪化をさせないために放置しないようにしましょう。
水位の上昇は便器の排水口付近や排水管内でつまりが起きている時の症状です。
全く排水されずに水位が上がっていき、水が溢れてしまうこともあるので、違和感を感じたら水は流さないようにしましょう。
このとき、下水から異臭が上がってきているような症状もがあれば「封水」が減っていることが疑われます。
「封水」とは便器の中に常にたまっている水で、下水から悪臭などが上がってくるのを防ぐものです。
その封水が減ってしまっている場合、便器の排水路でつまりが起きているかもしれません。
ただし、しばらくの間トイレを使っていなかったという場合にも似たような症状が起きます。
こういった場合では封水が蒸発してしまっただけなので、一度トイレの水を流してみましょう。
封水が再び溜まれば下水のニオイも上がって来なくなり、便器内の水位も本来の位置に戻ります。
そのため、音がするだけで水の流れ方に異常がなければ問題ありません。
しかし、水の流れがいつもより遅いようであれば、排水管のつまりの初期症状の可能性が高いです。
本来トイレでは聞きなれない音がした時は水の流れを確認してみましょう。
特に最近は節水トイレも多く出回っており、流す時の水量が最小限に押さえられているため、勢いが不足して流せずにつまってしまうのです。
トイレットペーパーの使用量をできるだけ減らすためにウォシュレットを活用したり、適切な水の勢いで押し流すために大洗浄を利用したりするようにしましょう。
貴重品であれば気づくかもしれませんが、子どもがふざけて固形物をトイレに入れてしまったという事例もあるので、油断はできません。
ピアスといったアクセサリーのように小さな物でも水に溶けないものはつまり原因になることも。
固形物をトイレに落とさないように注意し、もし落としてしまった場合は必ず拾うようにしましょう。
また、勘違いされていることも多いですが、ティッシュペーパーは水に溶けないため固形物と同じくトイレつまりの原因になります。
ティッシュペーパーは簡単に水に溶けないように作られているため、くれぐれも流さないようにしましょう。
洗浄水量が不足しているとトイレットペーパーや便が押し流せずに、排水管を塞いでしまうのです。
トイレタンク内にペットボトルを入れて流れる水量を減らすといった節水方法がありますが、過剰な節水はつまりの原因となってしまいます。
つまりトラブルを起こさないためにも大洗浄と小洗浄を正しく使い分けて、トイレタンクには手を加えないようにしてください。
「何かがつまっている様子がないのに流れが悪い」というような場合は、便器に尿石が溜まっているかもしれません。
尿石とは、尿に含まれるカルシウムイオンが固まったもので、便器の黄ばみの原因にもなります。
これが、便器や排水管に溜まってしまうことで、つまりだけでなく悪臭の元になってしまうケースも。
さらに、尿石は時間の経過とともに頑固な汚れになってしまうため、放置していていると掃除が大変になってしまいます。
尿石を溜めないためには、日頃からこまめにトイレの清掃をすることが重要です。
既に尿石が溜まっている場合、頑固な尿石は家庭用の洗剤やこすり洗いでは取りきるのが難しくなってしまいます。
尿石が取れなくて困った場合は専門業者に依頼して取ってもらうようにしましょう。
排水管内に木の根が侵入して排水路が確保できていない場合や、排水管が破損していて排水が上手くいかないといったこともしばしば。
自然災害によって排水管が破損していることもあるので、不安な場合はプロに依頼して調査・修理してもらうのが良いでしょう。
クエン酸が手元にない場合は酢でも代用できます。
キッチンの排水口つまりの解消にもよく利用され、薬品を使わないため手が荒れる心配もありません。
家にあるものでできるという点でもおすすめの方法です。
1.便器の排水口に重曹をふりかける
2.クエン酸または酢を重曹の2倍測って入れる
3.お湯を入れて泡立ってきたら1時間ほど放置
4.バケツで水を流し、スムーズに排水することができるか確認
ただし、この方法では重度のつまりや固形物がつまっている場合には効果が期待できないので、注意してください。
以下の手順に沿って適切な使い方でトイレつまりを解消してください。
1.便器の水位を調整する 便器の水位が高い状態でラバーカップを入れると、汚水が溢れてしまうことがあります。 灯油ポンプなどを使って水を汲み出し、便器の排水口からカップ部分が浸るくらいの水位になるまで調整します。 逆に水が少な過ぎる場合には、バケツで水を足しておくようにしましょう。
2.ビニールシートで便器を覆う 便器の周辺に汚水が飛散するのを防ぐため、ビニールシートで便器を覆います。 大きめのビニールシートの中心にラバーカップの柄が通すための穴を開けましょう。 穴にラバーカップの柄を通したら、実際にビニールシートで便器を覆います。
3.ラバーカップを使う 便器の排水口にラバーカップをゆっくり押し込んで密着させたら、勢いよく引っ張り上げます。 つまりの原因が取り除かれて正常に排水されるようになるまで押し引きを繰り返します。
ただし、ラバーカップを押し込むときに力を入れ過ぎてしまうと、つまりの原因がさらに奥に行ってしまうので注意しましょう。
4.バケツ等で水を流し込む つまりの原因が取り除かれたのであれば、バケツでゆっくりと水を流し込み、正常に排水できるかを確認します。
このとき、いきなりレバーを引いてタンクの水を使うと水量が調節できず、一気に水が流れてきます。
もし、つまりが解消されていなかった場合に便器から水が溢れてしまう危険があるので、必ずバケツやペットボトルで水を流し込むようにしましょう。
ラバーカップはつまりを解消に便利な道具ですが、使い方を間違うと事態を深刻化さてしまう恐れがあります。 押しこむときには強い力を入れ過ぎないよう注意しましょう。 自分でやってみて、難しいと感じたら無理はせず、専門の業者に任せるのがおすすめです。
これからラバーカップを購入する予定なら、真空式パイプクリーナーの購入も考えておくのが良いでしょう。
用途によって吸引キャップの形状やサイズが異なるので、購入する際は目的に合わせて選んでください。
使用方法は、先端の吸引カップ部分を排水口部分に押し当てて密着させ、ハンドルを上下させるだけです。
この動きでラバーカップよりも強力な吸引と圧力が加わり、つまりを解消します。
長いワイヤーを排水管に差し込み、削り取ってつまりを取り除くための道具であり、水に溶けない固形物がつまった場合に使用します。
ただし、家庭用のワイヤーブラシは強度が弱く操作性も良くないので、あまりおすすめはできません。
削り取った異物がさらに奥でつまりを引き起こしたり、便器や排水管を傷めたりする可能性も。
また、つまりが解消できても使用後にワイヤーに付着した汚物を掃除する必要があるため、使い勝手という観点からも非推奨です。
ある日、突然水漏れが起きてしまい、床が濡れていることもあります。
水漏れも放置していると予期せぬ被害につながることがあるので、早急に対処しましょう。
侵食がひどい場合はリフォームが必要になることも。
また、マンションやアパートといった集合住宅に住んでいる場合は、下の階まで漏れた水が流れてしまい住民間のトラブルに発展することも。
被害の内容によっては損害賠償を請求されてしまってもおかしくはありません。
水漏れを見つけたら、すぐに対処するようにしましょう。
便器は丁寧に扱っていれば長い期間使えるものですが、硬いものをぶつけたり、熱湯を流したりした場合に破損することがあります。
水漏れが起きた時は、便器をよく観察してヒビ割れや破損箇所がないか確認してみましょう。
便器を取り付けた際に業者が必要な部品を付け忘れていたという例もありますので、可能であれば問い合わせてみましょう。
もし、引っ越したばかりで不備が確認できた場合は、管理会社に連絡して対応をお願いしましょう。
接続がうまくいっていない場合や、タンク内の部品が故障して機能していない可能性があります。
劣化したパッキンを新しいものに交換することで修理できます。
パッキンの交換手順は以下の通り。
1.元栓を閉める
2.止水栓の場所を確認する
3.モンキーレンチでナットを取り外し、止水栓を外す
4.パッキンを交換する
5.止水栓とナットを元に戻す
6.元栓を開けて水が漏れないか確認する
止水栓の修理の修理中に水が噴き出してしまわないよう、元栓から水を止める必要があります。
ただし、元栓を閉めると家全体で水を使うことができなくなるので、作業時間をできるだけ短くするよう意識しましょう。
トイレタンク内の部品の交換にはある程度の知識が必要なほか、陶器の部分が割れていたら大掛かりな交換が必要になる場合もあります。
パッキン交換であっても難しい人には難しいでしょう。
そんな時は無理をせず、修理を依頼するようにしましょう。
トイレタンクや給水に関わる部品が故障しているかもしれません。
トイレが使えないままになってしまうと非常に不便なので、早めに対応するようにしましょう。
ただ流れが弱いという場合でも、トイレットペーパーや便を押し流すことができないため、つまりに発展してしまうことも。
流れが悪いだけで即座に二次被害につながるということは少ないですが、衛生的に良く無い上にトイレが機能しなくなってしまいます。
タンク内に水が溜まらない原因はさまざまです。
タンク内の水量は内部の仕掛けによって制御されています。
この仕掛けに故障や異常があった場合は水の量が十分に溜まらないことがあるため、水が流れないときはタンク内の部品も確認することが必要です。
水の流れが気になった場合はタンク内の水量を確認してみましょう。
トイレの点検や工事をするために、一時的に止水栓を閉めたまま開栓することを忘れていないでしょうか。
止水栓にはトイレのタンクへ水を供給する役割があり、タンク周辺の給水管に取り付けられていることが多いです。
普段は触れることのない止水栓ですが、点検時に閉めたまま元の状態に戻すことを忘れるケースは珍しくありません。
止水栓が閉まったままではタンクに水がうまく供給されず、結果として流した時の水量が少なくなってしまいます。
まずは止水栓の状態を確認して、閉まっている場合はマイナスドライバーで開けましょう。
タンク内部の部品が経年劣化によって故障している可能性が考えられます。
故障しやすい部品のひとつが、フロートバルブです。
フロートバルブとは、タンク内にあるゴム栓のことで、通常はレバーと鎖でつながれています。
レバーを回すと鎖でフロートバルブが引き上げられ、すぐ下の隙間からタンク内の水が便器へ流れる仕組みです。
古いトイレでは水垢がつまっていたり、レバーとつなぐ鎖が切れたりしていることもあるため、フロートバルブ自体の劣化と、その周りで異変がないか確認しましょう。
浮き球とはその名のとおりタンク内の水面に浮いている球状の部品です。
浮き球がタンク内で上下することで、水位の上昇や下降を他の部品へ伝えることができます。
浮き球の上下によって給水弁の開け閉めがコントロールされており、浮き球が正常な位置まで上昇しなければ水が流れ続けてしまうため早急な対応が必要です。
タンク内の水位が極端に低い位置で止まっていたら、浮き球が割れて沈んでいる可能性があります。
フロートバルブの交換手順は以下の通りです。
1.止水栓を閉めてトイレタンクを開ける まずは止水栓を閉めて水が流れないようにしてから、トイレタンクを開けます。 止水栓を閉めるのにはマイナスドライバーを使用しましょう。 トイレタンクを開けた後は、作業しやすいようにタンク内の水を流し出しておくことをおすすめします。 止水栓が閉められていれば、タンク内の水を流し出しても給水されることはありません。
2.フロートバルブを外す タンク内の水を抜いたら、古くなったフロートバルブを取り外します。 トイレレバーとつながっている鎖はそのまま利用するため、特に異常がなければタンクの端にかけて保管しておいてください。 稀にですが、フロートバルブの劣化や故障ではなく、単純に排水口から位置がずれて機能していなかっただけのケースもあります。 正しい位置に戻すだけで正常に機能するようになることもあるので、交換の必要がなくなるかもしれません。 フロートバルブの位置を確認して、故障以外の原因がないか確認するようにしましょう。
3.新しいフロートバルブを付ける 新しいフロートバルブを、取り外し時と反対の手順で取り付けます。 新品のフロートバルブは、ホームセンターや通販で購入可能です。 フロートバルブがきちんと排水口を防げるよう、周囲に水垢など隙間の原因となるものがある場合は取り除いておくと良いでしょう。
4.鎖を調整して付ける 先に外しておいたトイレレバーとつなぐ鎖も、忘れずに取り付けましょう。 トイレが正常に動作するように、鎖の長さとフロートバルブの位置に注意してください。 鎖が長すぎると水が流れなくなり、鎖が短すぎたりフロートバルブがずれたりしていると、水が隙間から流れてしまいタンク内に水が溜まりません。 多少遊びを設けて、ちょうど良い位置に調整するようにしてください。
5.タンクとカバーを閉めて確認 鎖を取り付けたら、タンクカバーも元通りに閉めます。 最後に閉めていた止水栓を開け、トイレレバーを回転させて正常に水が流れるか確認してください。 タンク内に水が溜まらず便器内に流れる場合は、フロートバルブの設置がうまくいっていなかったり、鎖を短くしすぎたりしている可能性があります。
ここでは浮き球(ボールタップ)の交換手順を紹介します。
ただし、トイレの機種によっては浮き球がないものもあるため、事前にタンク内を確認しておきましょう。
1.止水栓を閉めてトイレタンクを開ける まずは浮き球に原因があるか調べましょう。 浮き球を持ち上げたときに水が止まり、下げたときに水が溜められれば、浮き球の働き自体に問題はないでしょう。 この場合は動作以外の原因が考えられます。 確認後は止水栓をマイナスドライバーで閉めます。 止水栓を閉めた後にも浮き球を動かして、水が完全に止められたか確認してから、作業を進めてください。
2.古い浮き球を外す 続けて古い浮き球を取り外していきます。 ボールタップ本体と浮き球をつないでいるナットを、レンチを使用してゆるめましょう。 フロートバルブの時と同様、交換前にタンク内の水を抜いておくと作業を進めやすくなります。
3.新しい浮き球を付ける 取り外し時と逆の手順で、新しい浮き球を取り付けます。 きちんと上下に動作できるよう、フロートバルブの鎖などに他の部品等に引っ掛かっていないか確認しながら取り付けてください。
4.新しい浮き球の動作を確認する 取り付けた浮き球が正常に動くか、手で持って上下させて確認しましょう。 ナットがきちんと締められているか、ボールタップ本体に異常はないか確認します。 水が流せるようであれば、止水栓を少しだけ開けて軽く水を流し、浮き球が水位に合わせて動くことを確認します。
5.タンクのカバーを閉めて確認 動作に問題なければ、タンクのカバーを元通りに閉めて作業終了です。 止水栓をしっかりと開け、元通りの水流となっているか確認しましょう。 タンクカバーを戻す際は上部の手洗い部分につながっている手洗い管にぶつけて破損させないよう、注意して戻してください。
作業前の準備段階で必要なことなので以下の項目には注意して修理作業に取り掛かるようにしましょう。
つまりが起きている時に水を流してしまうと、水位が上がって汚水が便器から溢れ出してしまう危険性があります。
止水栓は給水管とタンクに繋がっており、壁や床に設置されていることが多いので場所を確認してみてください。
止水栓は基本的に手かマイナスドライバーを使って右に回せば閉めることができるので、修理作業前に必ず閉めるようにしましょう。
また、修理後は必ず開けることも忘れないようにしてください。
誤操作でトイレが勝手に流れてしまったり、ノズルから水が出てきてしまったりするのを防ぎます。
また、濡れている手で電源プラグに触ってしまうと感電の危険性もあります。
作業中はできるだけ電源プラグには触れず、プラグ本体も濡らさないようにしましょう。
後片付けが楽になるほか、汚水の飛散を気にしなくてよいため作業がしやすくなります。
また、もし便器内の水位が高く、作業がしづらい場合には灯油ポンプなどを使って水位をある程度低くしておくと良いでしょう。
以上のことを踏まえて、安全面や衛生面、感電防止を考えてゴム手袋を装着しておけば修理前の準備としては問題ないでしょう。
もし、ここまでに紹介した方法でトイレトラブルが解決できていなければ、既に自分で直すことのは非常に困難な状況にあります。
ここで、無理やり自分で直そうとしたり、諦めてそのまま放置したりしてしまうと、状況を悪化させてしまう可能性があります。
事態を悪化させてしまうと修理費用が高額になってしまうこともあるため、無理は禁物です。
「つまりを自力で直せない」、「故障の原因がわからない」といった場合は、悪化する前に水道修理業者に依頼するようにしましょう。
トイレトラブルにはいくつも種類があり、どれもいつ起こるかわからないものです。
トラブルの原因も、多くの場合は意識せずに発生していることが多く、自分では気づけないこともあるでしょう。
原因がわからないトラブルには、不安を感じどうしていいかわからず慌ててしまうものですが、水道業者なら適切な修理を実施することが出来ます。
また、部品の経年劣化などは避けられませんが、普段からつまりが起こらないようにするために、トイレットペーパーの使う量を意識する、適切な水量で流すということは今日からでもできます。
それでも、いつかトイレトラブルは起きてしまうものです。
そのような時でも慌てないで済むよう、今回の内容を参考に対処するようにしてください。
トラブルが起きた時に慌てて水道業者を探すのではなく、あらかじめ依頼したいと考えている水道業者の目処を立てておくと、トイレ以外にも浴室やキッチンなど、水まわり全般の修理をお任せできて頼もしいです。
それだけトイレというものは日常的に使用されており、その分他の場所よりもトラブルが起きやすいということでもあります。
そこで、今回はトラブル別にトイレの修理方法を紹介していきます。
トイレでつまりが起きたとき
まずは最も起こりやすいトラブルとしてトイレつまりについてです。トイレをつまらせてしまい焦った経験のある方も多いのではないでしょうか。
そんなトイレつまりの症状から原因、対処法まで確認してみましょう。
症状
水の流れが悪い
トイレがつまっていると、水の流れが悪くなかなか流れきらないことがあります。流れが悪い状態が続くとつまりが悪化してしまい、完全に排水できなくなってしまうことも。
水の流れが普段より悪いと感じたら、悪化をさせないために放置しないようにしましょう。
便器内の水位上昇
トイレの水を流した時に水位が上がってしまうという経験はありませんか。水位の上昇は便器の排水口付近や排水管内でつまりが起きている時の症状です。
全く排水されずに水位が上がっていき、水が溢れてしまうこともあるので、違和感を感じたら水は流さないようにしましょう。
水位の低下
逆に水位が低下している場合もつまりが起きている可能性があります。このとき、下水から異臭が上がってきているような症状もがあれば「封水」が減っていることが疑われます。
「封水」とは便器の中に常にたまっている水で、下水から悪臭などが上がってくるのを防ぐものです。
その封水が減ってしまっている場合、便器の排水路でつまりが起きているかもしれません。
ただし、しばらくの間トイレを使っていなかったという場合にも似たような症状が起きます。
こういった場合では封水が蒸発してしまっただけなので、一度トイレの水を流してみましょう。
封水が再び溜まれば下水のニオイも上がって来なくなり、便器内の水位も本来の位置に戻ります。
ゴポゴポと異音がする
洋式便器の水が溜まっている部分から、「コポコポ」「ゴボゴボ」という異音がしているのは、水に空気が混ざって出ている音です。そのため、音がするだけで水の流れ方に異常がなければ問題ありません。
しかし、水の流れがいつもより遅いようであれば、排水管のつまりの初期症状の可能性が高いです。
本来トイレでは聞きなれない音がした時は水の流れを確認してみましょう。
原因1:トイレットペーパー
本来、水に溶けるように作られているトイレットペーパーでも、一度に大量に流すとつまりの原因になってしまいます。特に最近は節水トイレも多く出回っており、流す時の水量が最小限に押さえられているため、勢いが不足して流せずにつまってしまうのです。
トイレットペーパーの使用量をできるだけ減らすためにウォシュレットを活用したり、適切な水の勢いで押し流すために大洗浄を利用したりするようにしましょう。
原因2:固形物
ポケットに入っていた小物やトイレに飾っているインテリアを便器に落下させて誤って流してしまうことがあります。貴重品であれば気づくかもしれませんが、子どもがふざけて固形物をトイレに入れてしまったという事例もあるので、油断はできません。
ピアスといったアクセサリーのように小さな物でも水に溶けないものはつまり原因になることも。
固形物をトイレに落とさないように注意し、もし落としてしまった場合は必ず拾うようにしましょう。
また、勘違いされていることも多いですが、ティッシュペーパーは水に溶けないため固形物と同じくトイレつまりの原因になります。
ティッシュペーパーは簡単に水に溶けないように作られているため、くれぐれも流さないようにしましょう。
原因3:無理な節水
節水を目的として、流している水の量を意図的に減らしている場合、それがつまりの原因になります。洗浄水量が不足しているとトイレットペーパーや便が押し流せずに、排水管を塞いでしまうのです。
トイレタンク内にペットボトルを入れて流れる水量を減らすといった節水方法がありますが、過剰な節水はつまりの原因となってしまいます。
つまりトラブルを起こさないためにも大洗浄と小洗浄を正しく使い分けて、トイレタンクには手を加えないようにしてください。
原因4:尿石
尿石が排水路付近に溜まることで、つまりの原因になることがあります。「何かがつまっている様子がないのに流れが悪い」というような場合は、便器に尿石が溜まっているかもしれません。
尿石とは、尿に含まれるカルシウムイオンが固まったもので、便器の黄ばみの原因にもなります。
これが、便器や排水管に溜まってしまうことで、つまりだけでなく悪臭の元になってしまうケースも。
さらに、尿石は時間の経過とともに頑固な汚れになってしまうため、放置していていると掃除が大変になってしまいます。
尿石を溜めないためには、日頃からこまめにトイレの清掃をすることが重要です。
既に尿石が溜まっている場合、頑固な尿石は家庭用の洗剤やこすり洗いでは取りきるのが難しくなってしまいます。
尿石が取れなくて困った場合は専門業者に依頼して取ってもらうようにしましょう。
原因5:屋外の排水管トラブル
屋外の排水管がつまっていると家中の排水が上手くいかなくなってしまうことがあります。排水管内に木の根が侵入して排水路が確保できていない場合や、排水管が破損していて排水が上手くいかないといったこともしばしば。
自然災害によって排水管が破損していることもあるので、不安な場合はプロに依頼して調査・修理してもらうのが良いでしょう。
対処法1:重曹とクエン酸を使うつまり解消方法
トイレつまりが起きてしまった時の対処法として重曹とクエン酸を混ぜた時に発生する炭酸ガスの泡によって汚れを落とし、つまりを解消する方法があります。クエン酸が手元にない場合は酢でも代用できます。
キッチンの排水口つまりの解消にもよく利用され、薬品を使わないため手が荒れる心配もありません。
家にあるものでできるという点でもおすすめの方法です。
1.便器の排水口に重曹をふりかける
2.クエン酸または酢を重曹の2倍測って入れる
3.お湯を入れて泡立ってきたら1時間ほど放置
4.バケツで水を流し、スムーズに排水することができるか確認
ただし、この方法では重度のつまりや固形物がつまっている場合には効果が期待できないので、注意してください。
対処法2:ラバーカップ(スッポン)でつまり解消
ラバーカップ(スッポン)は手軽にトイレのつまりを解消できる便利なアイテムである一方で、使い方を間違えてしまうと逆効果になってしまうため使用には注意が必要です。以下の手順に沿って適切な使い方でトイレつまりを解消してください。
1.便器の水位を調整する 便器の水位が高い状態でラバーカップを入れると、汚水が溢れてしまうことがあります。 灯油ポンプなどを使って水を汲み出し、便器の排水口からカップ部分が浸るくらいの水位になるまで調整します。 逆に水が少な過ぎる場合には、バケツで水を足しておくようにしましょう。
2.ビニールシートで便器を覆う 便器の周辺に汚水が飛散するのを防ぐため、ビニールシートで便器を覆います。 大きめのビニールシートの中心にラバーカップの柄が通すための穴を開けましょう。 穴にラバーカップの柄を通したら、実際にビニールシートで便器を覆います。
3.ラバーカップを使う 便器の排水口にラバーカップをゆっくり押し込んで密着させたら、勢いよく引っ張り上げます。 つまりの原因が取り除かれて正常に排水されるようになるまで押し引きを繰り返します。
ただし、ラバーカップを押し込むときに力を入れ過ぎてしまうと、つまりの原因がさらに奥に行ってしまうので注意しましょう。
4.バケツ等で水を流し込む つまりの原因が取り除かれたのであれば、バケツでゆっくりと水を流し込み、正常に排水できるかを確認します。
このとき、いきなりレバーを引いてタンクの水を使うと水量が調節できず、一気に水が流れてきます。
もし、つまりが解消されていなかった場合に便器から水が溢れてしまう危険があるので、必ずバケツやペットボトルで水を流し込むようにしましょう。
ラバーカップはつまりを解消に便利な道具ですが、使い方を間違うと事態を深刻化さてしまう恐れがあります。 押しこむときには強い力を入れ過ぎないよう注意しましょう。 自分でやってみて、難しいと感じたら無理はせず、専門の業者に任せるのがおすすめです。
対処法3:真空式パイプクリーナーでつまり解消
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップより吸引力が強いポンプ付きの道具です。これからラバーカップを購入する予定なら、真空式パイプクリーナーの購入も考えておくのが良いでしょう。
用途によって吸引キャップの形状やサイズが異なるので、購入する際は目的に合わせて選んでください。
使用方法は、先端の吸引カップ部分を排水口部分に押し当てて密着させ、ハンドルを上下させるだけです。
この動きでラバーカップよりも強力な吸引と圧力が加わり、つまりを解消します。
対処法4:家庭用ワイヤーブラシでつまり解消
ワイヤーブラシまたはパイプクリーナーと呼ばれる、排水管やトイレのつまりを解消するための道具があります。長いワイヤーを排水管に差し込み、削り取ってつまりを取り除くための道具であり、水に溶けない固形物がつまった場合に使用します。
ただし、家庭用のワイヤーブラシは強度が弱く操作性も良くないので、あまりおすすめはできません。
削り取った異物がさらに奥でつまりを引き起こしたり、便器や排水管を傷めたりする可能性も。
また、つまりが解消できても使用後にワイヤーに付着した汚物を掃除する必要があるため、使い勝手という観点からも非推奨です。
トイレで水漏れが起きたとき
トイレのトラブルはつまりだけではありません。ある日、突然水漏れが起きてしまい、床が濡れていることもあります。
水漏れも放置していると予期せぬ被害につながることがあるので、早急に対処しましょう。
症状
水漏れをそのままにしていると床でカビの発生や腐食が起こってしまいます。侵食がひどい場合はリフォームが必要になることも。
また、マンションやアパートといった集合住宅に住んでいる場合は、下の階まで漏れた水が流れてしまい住民間のトラブルに発展することも。
被害の内容によっては損害賠償を請求されてしまってもおかしくはありません。
水漏れを見つけたら、すぐに対処するようにしましょう。
原因1:便器のヒビ割れ
便器にヒビ割れがあると、そこから汚水が漏れ出してきてしまう可能性があります。便器は丁寧に扱っていれば長い期間使えるものですが、硬いものをぶつけたり、熱湯を流したりした場合に破損することがあります。
水漏れが起きた時は、便器をよく観察してヒビ割れや破損箇所がないか確認してみましょう。
原因2:便器設置時の不備
便器やタンクに水が垂れた跡が見られず、水を流すと床から染み出してくる場合は、便器設置時に不備があったかもしれません。便器を取り付けた際に業者が必要な部品を付け忘れていたという例もありますので、可能であれば問い合わせてみましょう。
もし、引っ越したばかりで不備が確認できた場合は、管理会社に連絡して対応をお願いしましょう。
原因3:タンクと水道管の接続部の故障
タンクまわりから水が漏れている場合は、タンクと水道管の接続部分を確認してみてください。接続がうまくいっていない場合や、タンク内の部品が故障して機能していない可能性があります。
原因4:止水栓のパッキンの劣化
止水栓の付近から水が漏れている場合は、止水栓のパッキンの劣化の可能性が高いです。劣化したパッキンを新しいものに交換することで修理できます。
対処法:止水栓のパッキンを交換する
自宅でできる水漏れ対処は止水栓のパッキンの劣化や破損が水漏れの原因の場合です。パッキンの交換手順は以下の通り。
1.元栓を閉める
2.止水栓の場所を確認する
3.モンキーレンチでナットを取り外し、止水栓を外す
4.パッキンを交換する
5.止水栓とナットを元に戻す
6.元栓を開けて水が漏れないか確認する
止水栓の修理の修理中に水が噴き出してしまわないよう、元栓から水を止める必要があります。
ただし、元栓を閉めると家全体で水を使うことができなくなるので、作業時間をできるだけ短くするよう意識しましょう。
水漏れ修理は業者に依頼がおすすめ
トイレの水漏れが起きてしまった場合、修理業者に依頼した方が確実で安心です。トイレタンク内の部品の交換にはある程度の知識が必要なほか、陶器の部分が割れていたら大掛かりな交換が必要になる場合もあります。
パッキン交換であっても難しい人には難しいでしょう。
そんな時は無理をせず、修理を依頼するようにしましょう。
トイレの水が流れないとき
トイレトラブルの中には水が流れないということもあります。トイレタンクや給水に関わる部品が故障しているかもしれません。
トイレが使えないままになってしまうと非常に不便なので、早めに対応するようにしましょう。
症状
トイレの水が流れなくなることで、排水もできなくなってしまいます。ただ流れが弱いという場合でも、トイレットペーパーや便を押し流すことができないため、つまりに発展してしまうことも。
流れが悪いだけで即座に二次被害につながるということは少ないですが、衛生的に良く無い上にトイレが機能しなくなってしまいます。
原因1:タンク内の水量
タンク内に水が十分に溜まっていない状態で水を流すと、水圧も弱くなるため、水や汚物を押し流せません。タンク内に水が溜まらない原因はさまざまです。
タンク内の水量は内部の仕掛けによって制御されています。
この仕掛けに故障や異常があった場合は水の量が十分に溜まらないことがあるため、水が流れないときはタンク内の部品も確認することが必要です。
水の流れが気になった場合はタンク内の水量を確認してみましょう。
原因2:止水栓が閉まっている
水圧が弱まっている原因のひとつとして、止水栓が閉まっていることがあげられます。トイレの点検や工事をするために、一時的に止水栓を閉めたまま開栓することを忘れていないでしょうか。
止水栓にはトイレのタンクへ水を供給する役割があり、タンク周辺の給水管に取り付けられていることが多いです。
普段は触れることのない止水栓ですが、点検時に閉めたまま元の状態に戻すことを忘れるケースは珍しくありません。
止水栓が閉まったままではタンクに水がうまく供給されず、結果として流した時の水量が少なくなってしまいます。
まずは止水栓の状態を確認して、閉まっている場合はマイナスドライバーで開けましょう。
原因3:フロートバルブの故障
止水栓に問題がない場合は、タンク内部の構造に注目しましょう。タンク内部の部品が経年劣化によって故障している可能性が考えられます。
故障しやすい部品のひとつが、フロートバルブです。
フロートバルブとは、タンク内にあるゴム栓のことで、通常はレバーと鎖でつながれています。
レバーを回すと鎖でフロートバルブが引き上げられ、すぐ下の隙間からタンク内の水が便器へ流れる仕組みです。
古いトイレでは水垢がつまっていたり、レバーとつなぐ鎖が切れたりしていることもあるため、フロートバルブ自体の劣化と、その周りで異変がないか確認しましょう。
原因4:浮き球(ボールタップ)の故障
フロートバルブと同様に、故障しやすいのが浮き球(ボールタップ)です。浮き球とはその名のとおりタンク内の水面に浮いている球状の部品です。
浮き球がタンク内で上下することで、水位の上昇や下降を他の部品へ伝えることができます。
浮き球の上下によって給水弁の開け閉めがコントロールされており、浮き球が正常な位置まで上昇しなければ水が流れ続けてしまうため早急な対応が必要です。
タンク内の水位が極端に低い位置で止まっていたら、浮き球が割れて沈んでいる可能性があります。
対処法1:フロートバルブを自分で交換する
フロートバルブはゴム製あるいはプラスチック製のため経年劣化することがあり、結果としてタンク内に水を溜めることができなくなってしまいます。フロートバルブの交換手順は以下の通りです。
1.止水栓を閉めてトイレタンクを開ける まずは止水栓を閉めて水が流れないようにしてから、トイレタンクを開けます。 止水栓を閉めるのにはマイナスドライバーを使用しましょう。 トイレタンクを開けた後は、作業しやすいようにタンク内の水を流し出しておくことをおすすめします。 止水栓が閉められていれば、タンク内の水を流し出しても給水されることはありません。
2.フロートバルブを外す タンク内の水を抜いたら、古くなったフロートバルブを取り外します。 トイレレバーとつながっている鎖はそのまま利用するため、特に異常がなければタンクの端にかけて保管しておいてください。 稀にですが、フロートバルブの劣化や故障ではなく、単純に排水口から位置がずれて機能していなかっただけのケースもあります。 正しい位置に戻すだけで正常に機能するようになることもあるので、交換の必要がなくなるかもしれません。 フロートバルブの位置を確認して、故障以外の原因がないか確認するようにしましょう。
3.新しいフロートバルブを付ける 新しいフロートバルブを、取り外し時と反対の手順で取り付けます。 新品のフロートバルブは、ホームセンターや通販で購入可能です。 フロートバルブがきちんと排水口を防げるよう、周囲に水垢など隙間の原因となるものがある場合は取り除いておくと良いでしょう。
4.鎖を調整して付ける 先に外しておいたトイレレバーとつなぐ鎖も、忘れずに取り付けましょう。 トイレが正常に動作するように、鎖の長さとフロートバルブの位置に注意してください。 鎖が長すぎると水が流れなくなり、鎖が短すぎたりフロートバルブがずれたりしていると、水が隙間から流れてしまいタンク内に水が溜まりません。 多少遊びを設けて、ちょうど良い位置に調整するようにしてください。
5.タンクとカバーを閉めて確認 鎖を取り付けたら、タンクカバーも元通りに閉めます。 最後に閉めていた止水栓を開け、トイレレバーを回転させて正常に水が流れるか確認してください。 タンク内に水が溜まらず便器内に流れる場合は、フロートバルブの設置がうまくいっていなかったり、鎖を短くしすぎたりしている可能性があります。
対処法3:浮き球(ボールタップ)を自分で交換する
浮き球(ボールタップ)に穴が開いているなど異常がある場合は部品交換を行います。ここでは浮き球(ボールタップ)の交換手順を紹介します。
ただし、トイレの機種によっては浮き球がないものもあるため、事前にタンク内を確認しておきましょう。
1.止水栓を閉めてトイレタンクを開ける まずは浮き球に原因があるか調べましょう。 浮き球を持ち上げたときに水が止まり、下げたときに水が溜められれば、浮き球の働き自体に問題はないでしょう。 この場合は動作以外の原因が考えられます。 確認後は止水栓をマイナスドライバーで閉めます。 止水栓を閉めた後にも浮き球を動かして、水が完全に止められたか確認してから、作業を進めてください。
2.古い浮き球を外す 続けて古い浮き球を取り外していきます。 ボールタップ本体と浮き球をつないでいるナットを、レンチを使用してゆるめましょう。 フロートバルブの時と同様、交換前にタンク内の水を抜いておくと作業を進めやすくなります。
3.新しい浮き球を付ける 取り外し時と逆の手順で、新しい浮き球を取り付けます。 きちんと上下に動作できるよう、フロートバルブの鎖などに他の部品等に引っ掛かっていないか確認しながら取り付けてください。
4.新しい浮き球の動作を確認する 取り付けた浮き球が正常に動くか、手で持って上下させて確認しましょう。 ナットがきちんと締められているか、ボールタップ本体に異常はないか確認します。 水が流せるようであれば、止水栓を少しだけ開けて軽く水を流し、浮き球が水位に合わせて動くことを確認します。
5.タンクのカバーを閉めて確認 動作に問題なければ、タンクのカバーを元通りに閉めて作業終了です。 止水栓をしっかりと開け、元通りの水流となっているか確認しましょう。 タンクカバーを戻す際は上部の手洗い部分につながっている手洗い管にぶつけて破損させないよう、注意して戻してください。
自分で修理するときの注意点
ここまで様々なトイレトラブルの修理方法について紹介してきましたが、共通して注意しておきたいことがあります。作業前の準備段階で必要なことなので以下の項目には注意して修理作業に取り掛かるようにしましょう。
止水栓を閉める
止水栓を閉めることでトイレタンクに給水されなくなるため、間違って水を流してしまうことがなくなります。つまりが起きている時に水を流してしまうと、水位が上がって汚水が便器から溢れ出してしまう危険性があります。
止水栓は給水管とタンクに繋がっており、壁や床に設置されていることが多いので場所を確認してみてください。
止水栓は基本的に手かマイナスドライバーを使って右に回せば閉めることができるので、修理作業前に必ず閉めるようにしましょう。
また、修理後は必ず開けることも忘れないようにしてください。
電源プラグを抜く
修理するトイレがウォシュレットなどの温水洗浄便座であれば電源プラグを抜いておきましょう。誤操作でトイレが勝手に流れてしまったり、ノズルから水が出てきてしまったりするのを防ぎます。
また、濡れている手で電源プラグに触ってしまうと感電の危険性もあります。
作業中はできるだけ電源プラグには触れず、プラグ本体も濡らさないようにしましょう。
養生する
便器内の汚水が飛び散るのが気になる場合は床に新聞紙やビニールシートを敷いて汚れないようにしましょう。後片付けが楽になるほか、汚水の飛散を気にしなくてよいため作業がしやすくなります。
また、もし便器内の水位が高く、作業がしづらい場合には灯油ポンプなどを使って水位をある程度低くしておくと良いでしょう。
以上のことを踏まえて、安全面や衛生面、感電防止を考えてゴム手袋を装着しておけば修理前の準備としては問題ないでしょう。
業者に頼んだ方が良い場合
業者に依頼した方が良いのか、自分で修理した方が良いのかわからないと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。もし、ここまでに紹介した方法でトイレトラブルが解決できていなければ、既に自分で直すことのは非常に困難な状況にあります。
ここで、無理やり自分で直そうとしたり、諦めてそのまま放置したりしてしまうと、状況を悪化させてしまう可能性があります。
事態を悪化させてしまうと修理費用が高額になってしまうこともあるため、無理は禁物です。
「つまりを自力で直せない」、「故障の原因がわからない」といった場合は、悪化する前に水道修理業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
今回は、トイレのトラブルの原因や対処法についての情報をご紹介してきました。トイレトラブルにはいくつも種類があり、どれもいつ起こるかわからないものです。
トラブルの原因も、多くの場合は意識せずに発生していることが多く、自分では気づけないこともあるでしょう。
原因がわからないトラブルには、不安を感じどうしていいかわからず慌ててしまうものですが、水道業者なら適切な修理を実施することが出来ます。
また、部品の経年劣化などは避けられませんが、普段からつまりが起こらないようにするために、トイレットペーパーの使う量を意識する、適切な水量で流すということは今日からでもできます。
それでも、いつかトイレトラブルは起きてしまうものです。
そのような時でも慌てないで済むよう、今回の内容を参考に対処するようにしてください。
トラブルが起きた時に慌てて水道業者を探すのではなく、あらかじめ依頼したいと考えている水道業者の目処を立てておくと、トイレ以外にも浴室やキッチンなど、水まわり全般の修理をお任せできて頼もしいです。