シャワーホースには寿命があり、ある日急に水漏れしたり破損したりすることも。そんなときは自分でシャワーホースを交換できないか考える方が多いでしょう。

結論から言うと、シャワーホースの交換は自分でも可能です。本記事では、水栓メーカーのサイズを確認する方法や自分で交換する手順、費用相場に関して詳しく解説しています。

また、交換時の注意ポイントもご紹介しているので参考にしてください。

お風呂場のシャワーホースを交換する目安は約5年

お風呂場のシャワーホースの交換目安は約5年が一般的です。しかし、使用頻度や水質、ホースの材質によっても寿命は変わるため、以下のようなサインが見られたら交換をおすすめします。

• ホースにひび割れや破損が見られる場合
• 水漏れが発生している
• ホースが硬くなり、柔軟性が失われている
• 接続部分からの水漏れ
• カビや黒ずみが目立つ

しかし、賃貸の場合はシャワーホースの寿命がわからないケースがほとんどです。家主に確認するか上記のようなトラブルが発生したら交換しましょう。

関連記事：シャワーが水漏れする原因と自分で対処する方法を解説

シャワーホース・ヘッドを自分で交換する前に知りたい注意点

シャワーホースやシャワーヘッドを自分で交換する前に、注意しておきたいポイントを下記でまとめました。

• 現在使用しているシャワーホースの種類を確認
• 水栓メーカーやサイズを確認
• シャワーホースの長さを確認
• シャワーヘッドが取り外せるか
• 賃貸の場合は家主に相談する

現在使用しているシャワーホースの種類を確認

シャワーヘッドには大きく分けて取り外しが可能なタイプと、一体型のタイプが存在します。

取り外しが可能なタイプのシャワーヘッドは、シャワー本体からヘッド部分を取り外すことができるものです。このタイプの大きなメリットは、掃除がしやすいことが挙げられます。

デメリットとしては、接続部が緩んでしまうと水漏れの原因になることです。そのため、定期的なメンテナンスが必要になる場合もあります。

一方、一体型のシャワーヘッドは、シャワー本体とヘッドが一体となっており、取り外すことができないタイプです。このタイプのメリットは、構造がシンプルなので水漏れが起こりにくいことです。しかし、掃除がしにくいというデメリットがあります。

シャワーヘッドを選ぶ際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと理解してから選択することが大切です。

水栓メーカーやサイズを確認

水栓のメーカーやモデルによって、接続部分のサイズや形状が異なる場合があります。正しいメーカーとサイズを知っておくことで、新しく購入する部品が現在の設備と互換性があるかどうかを確認できます。

メーカー名はホースの接続部分に記載されていることが多いです。取り付け時のトラブルを避けられるので、必ずチェックしましょう。

シャワーホースの長さを確認

シャワーホースが短すぎると、シャワーを使用する際に不便さを感じることがあります。

反対に、長すぎると扱いにくくなり、不必要なスペースを取ることになるかもしれません。そのため、バスルームのサイズやシャワーを使用する際の具体的な動作範囲を考慮して、適切な長さを選ぶことが肝要です。

賃貸の場合は家主に相談する

まず、賃貸契約書や管理会社の規定を確認してください。契約書には住宅の改造や修繕に関する項目が記載されていることが多く、その範囲内であれば交換が許可されている場合があります。

通常、賃貸物件での改修には大家さんや管理会社の了解が必要なので確認しましょう。

また交換する際には、古いシャワーホースを保管しておき、退去時には元の状態に戻せるようにしておくことが望ましいです。これにより、退去時のトラブルを避けられます。

シャワーホースを交換する方法

シャワーホースの交換は特別な技術を必要としないため、DIYで行えます。以下に必要な工具や道具、そして交換手順を詳しく説明します。

必要な工具・道具

必要な工具や道具は以下の通りです。

• 新しいシャワーホース
• ウォーターポンププライヤーまたはモンキーレンチ
• ゴム手袋
• タオルまたは布
• 古いブラシ

シャワーホースの交換手順

作業を始める前に、シャワーの水栓を閉めて、水の供給を停止してください。

1. シャワーの水栓を閉める
2. プライヤーやモンキーレンチを使って古いシャワーホースをシャワーヘッドと蛇口から取り外す
3. ブラシを使って接続部分の汚れをきれいに掃除する
4. 新しいホース側の袋ナットにパッキンを入れる
5. 片端を蛇口に、もう一方の端をシャワーヘッドに手でしっかりと取り付ける
6. 水栓を開き、シャワーホースに水漏れがないかをチェック

ウォーターポンププライヤーやモンキーレンチを使ってシャワーホースの両端を締めるときは、過度に締めすぎないよう注意してください。タオルや布を使用して表面を保護しましょう。

この手順に従えば特別な技術や知識がなくても、自宅で簡単にシャワーホースを交換できます。

シャワーヘッドを交換する方法

次にシャワーヘッドの交換するやり方を解説します。ここでは必要な工具や道具、交換手順、そしてシャワーヘッドが外れない場合の対処法について説明します。

必要な工具・道具

準備する工具や道具は以下の通りです。

• 新しいシャワーヘッド
• アダプター（必要な場合）
• ウォーターポンププライヤーまたはモンキーレンチ
• ゴム手袋
• タオルまたは布
• 古いブラシ

シャワーヘッドの交換手順

シャワーヘッドの交換手順は以下の通りです。

1. シャワーの水栓を閉める
2. プライヤーやモンキーレンチを使って、古いシャワーヘッドをシャワーホースまたは接続部から外す
3. シャワーヘッドを取り外した後に汚れを掃除する
4. 同じメーカー以外ならアダプターを付ける
5. 接続部分にパッキンを取り付ける
6. シャワーヘッドをホースにつなげる
7. 水が出るか確認する

アダプターが必要なければそのまま取り付けるだけなので簡単です。

シャワーヘッドが外れない場合の対処法

シャワーヘッドが外れにくい場合には、いくつかの対処法があります。まず、手の滑りを防ぐためにゴム手袋を使用する方法が効果的です。

ゴム手袋をはめることで手の滑りを抑え、より強くしっかりとシャワーヘッドを握れます。

その他にも、シャワーヘッドの接続部分に溜まった汚れや水垢が原因で外れにくくなっている可能性も考えられます。この場合は掃除を行うことで改善できることが多いです。シャワーヘッドとホースの接続部分を柔らかい布やスポンジを使用して優しくこすり、汚れを取り除きましょう。

それでもシャワーヘッドが外れない場合は、ウォーターポンププライヤーを用いる方法があります。ウォーターポンププライヤーはグリップ力が強く、シャワーヘッドの固い部分をしっかりと掴めるため、外れにくいシャワーヘッドを外すのに適しています。ただし、この方法を行う際は、シャワーヘッドやホースを傷つけないようにしましょう。

これらの方法を試してもシャワーヘッドが外れない場合は、専門業者に相談することをおすすめします。専門業者に依頼することで、シャワーヘッドの問題を迅速に解決できます。

関連記事：シャワーヘッドの交換は自分でできる？早めの対処なら修理可能！

ホース・シャワー一体型を交換するやり方

ホースとシャワーヘッドが一体型になっている製品の交換は、一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、基本的にシャワーホースの交換作業と同じです。必要な工具や道具、そして交換手順を詳しく解説していくのでぜひご覧ください。

必要な工具・道具

交換する際に必要な工具や道具は下記の通りです。

• 新しい一体型のシャワーホース
• ウォーターポンププライヤーまたはモンキーレンチ
• ゴム手袋
• タオルまたは布
• 古いブラシ

ホース・ヘッド一体型の交換手順

まずは水道のメインバルブを閉じて、水が出ない状態にします。

1. ウォーターポンププライヤーを使用して接続部分のナットを緩める
2. 接続部分の汚れや水アカをきれいに掃除する
3. 交換用のホースの接続部分にパッキンを入れる
4. ホースの先端と接続部分を取り付ける
5. 水漏れの確認をする

モンキーレンチを使用する際は、パーツを破損させないように気をつけましょう。取り付けが完了したら、シャワーを数分間稼働させて、接続部分に水漏れがないかを再度チェックします。

シャワーホースを自分で交換する際の費用相場

シャワーホースを自分で交換する際の費用は、主に新しいシャワーホースの購入費用と、もし必要な工具が自宅にない場合のそれらの購入費用に分けられます。

	費用相場
シャワーホース	1,000円〜3,000円
シャワーヘッド	3,000円〜10,000円
ウォーターポンププライヤー	1,000円～3,000円
モンキーレンチ	700円～1800円
アダプター	500～800円

シャワーホースやヘッドの価格は、長さ、材質、機能、ブランドによって大きく異なります。一般的なプラスチック製のホースであれば、1,000円から3,000円程度で購入できる場合が多いです。

耐久性のあるステンレス製や特殊な機能のある製品は、3,000円以上になる場合も。

なお、ホースや工具はホームセンターやインターネットの通販サイトで入手できます。ホームセンターで購入する際は、実際にホースやヘッドを持参するかメーカーをメモしておくと確実です。

シャワーホースが劣化してしまう原因

シャワーホースの劣化は避けられない問題ですが、その原因を理解することで、適切な対策が取れます。主に以下の2点がシャワーホースの劣化を招く原因として挙げられます。

• 経年劣化
• 水圧が強い

経年劣化

シャワーホースはプラスチック、ゴムなどさまざまな材料で作られています。これらの材料は時間の経過と共に自然と劣化してしまう特性です。プラスチックやゴム製のホースは使用しているうちに材質が硬化したり、ひび割れが生じたりすることがあります。

また熱湯を頻繁に使用することでシャワーホースに熱が加わり、材質が劣化しやすくなります。温度変化による収縮と膨張は、材料にストレスを与え寿命を短くするため、日頃から注意が必要です。

水圧が強い

水圧が高い環境下で使用する際は、シャワーホースの内部にかかる圧力により、材質が徐々に伸びることがあります。

強い水圧で頻繁に使用すると、シャワーホースが耐えられる限界を超えることがあるからです。そうなるとホースの内部構造が損傷し、最終的には漏水や破裂につながる原因となるので注意しなくてはなりません。

また、ホースを無理に引っ張ったり、ねじれた状態で使用したりすると、内部の構造に負担がかかり劣化を早めることになります。

シャワーホースを自分で交換できない場合は水道業者に依頼

シャワーホースの交換作業が予想以上に難しくて不安に感じた場合、その作業を専門の業者に依頼しましょう。水道業者による正確な診断は、専門的な知識と経験に基づいているので安心してお任せできます。

時間を有効活用できる

自分で交換作業を行うと準備から作業方法の確認、作業、そして問題が生じた際の対処まで、予想外の時間と労力がかかることがあります。しかし、水道業者に依頼すれば、その間に他の重要な仕事や自分の時間を有効に使えます。

安全に取り付けてくれる

専門の水道業者による作業は、安全性の面でも大きな利点があります。シャワーホースの交換は、水漏れやその他の予期せぬトラブルが起こる可能性がありますが、専門家であれば適切な安全対策を取ってくれます。

万が一の事態が発生しても、迅速に対応してくれるでしょう。

メンテナンスの方法を教えてくれる

水道業者はシャワーホースの交換だけでなく、メンテナンス方法の情報も提供してくれます。これにより、長期的に見てコストを節約し、シャワーホースをより効果的に長持ちさせることが可能です。

また、水回りに関する質問であれば、どのようなことでも的確に答えてくれるでしょう。

水道業者に依頼する際にかかる費用相場

シャワーホースの交換作業にかかる費用は地域や水道業者によって異なりますが、一般的には数千円から数万円の範囲で変動します。

内訳	費用相場
シャワーホースの材料費	2,000円〜5,000円程度
基本料金	5,000円〜8,000円程度
交換作業費	5,000円〜10,000円程度
出張費	無料〜5,000円程度

全体的な費用はシャワーホースの材料費と作業費を合わせて、大体12,000円から30,000円程度が相場となることが多いです。

水道業者に依頼する前に、複数の業者から見積もりを取得し、サービス内容と費用を比較検討することをおすすめします。

なお、水PROでは基本料金5,500円（税込）のところ、WEB限定特別割引を利用すれば3,000円オフになるサービスを実施しています。気になる方は当社のホームページをご覧ください。

シャワーホースを長持ちさせるお手入れポイント

シャワーホースは日々使用するため、適切なお手入れを行うことで耐久性を高め、長持ちさせられます。特に浴室は湿気が多く、カビやサビの発生しやすい環境です。

ここではシャワーホースを長持ちさせるポイントを解説します。

浴室の換気や水気を拭く

浴室を使用した後は扉を開け、換気扇も回して湿気を外に逃がしましょう。湿気がシャワーホースや浴室内に付着するのを防ぎます。

また、シャワーホースや蛇口、壁面などの水滴を拭き取ることも大切です。これによって水垢の蓄積やカビの発生を抑制できます。特にシャワーホースの接続部分に水垢やカビが発生すると、水漏れの原因にもなり得るため、しっかり拭き取るようにしましょう。

冬や寒い地域の場合は水拭きする

冬季や寒冷地域では、シャワーホース内の水が凍結し、ホースが破損する可能性があります。使用後にホース内の水をしっかり排水し、水気を拭き取ることで凍結によるダメージを防げます。

また、急激な温度変化はシャワーホースにストレスを与え、素材の劣化を早める原因となるので注意が必要です。寒冷地では浴室内の温度管理にも注意し、極端な温度差が生じないようにしましょう。

失敗しないシャワーホースの選び方

シャワーホースを選ぶ際には、失敗しないためにもいくつかのポイントを押さえておく必要があります。まずは、予算の設定から始めましょう。

予算を決めておく

シャワーホースは、さまざまな価格帯の製品が販売されています。予算をあらかじめ決めておくことで、選択肢を絞り込みやすくなります。

ただ安い製品を選ぶのではなく耐久性や機能性を考慮した上で、価格に見合った価値のある製品を選ぶことが大切です。

長期的に見て、初期投資が高くてもメンテナンス費用が少なくて済む、または使用感が良い製品のほうが結果的にコストパフォーマンスが高くなるケースがあります。

アダプター付きを選ぶ

シャワーホースのメーカーがわからない場合、アダプター付きのシャワーホースを選ぶことで、さまざまなタイプのシャワーヘッドに対応できるようになります。

アダプターが付属されていると、特別な工具がなくても簡単に取り付けられることが多いです。そのため、DIYが得意でない方でも、手軽に自分で取り替えができます。

なお、以下のメーカーだった場合は、専用の付属アダプターが必要です。

• KVK
• MYM
• ガスター

お風呂場のシャワーホースを確認してから購入しましょう。

シャワーホースを交換するメリット

シャワーホースを交換することは、一見すると小さな変更に思えるかもしれませんが、実際には多くのメリットがあります。

特に節水効果のあるモデルへの交換、美容に良い効果が期待できるタイプへの変更、お手入れがしやすい製品への更新は、日々の生活において大きなプラスとなるでしょう。

節水効果がある

節水型のシャワーホースに交換することで水使用量が減少し、水道料金の節約につながります。長期的に見れば、交換にかかる初期費用を上回る節約が見込めます。

また、水の使用量を減らすことは、地球環境への負担を軽減することにもつながります。資源を大切に使うことは、持続可能な生活を送る上でも重要です。

美容系なら肌への効果が期待できる

美容系のシャワーヘッドは、水流を微細にすることで肌への優しさを追求しているタイプが多いです。肌の乾燥を防ぎ、健康な状態を保つのに役立ちます。

また、水流の質を改善することで、シャワー時にマッサージ効果が期待でき、血行促進やリラクゼーションにもなるので、バスタイムが楽しい時間となるでしょう。

お手入れがラクになる

現在販売されている新しいシャワーホースには、汚れが付きにくい材質を使用しているものが多く、取り外して洗える設計のタイプもあります。カビや水垢の発生を抑え、衛生的な状態を維持しやすくなります。

古いシャワーホースは、内部の劣化や詰まりが原因でメンテナンスが必要になることがありますが、新しいモデルでは、そうした問題が解消されることが多いです。

まとめ

シャワーホースの交換時には長さや接続部の形状を確認して、適切な商品を選ぶことが重要です。定期的な点検と普段からのメンテナンスで、快適なバスタイムを保ちましょう。

水道指定工事店でもある水PROは、水回りのトラブルやリフォームを取り扱っている水道修理専門会社です。

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シャワーホースの交換でお困りなら、ぜひ当社へお気軽に電話やメールでお問い合わせください。