2021.11.30
キッチン
キッチンの排水トラップがつまる原因とは?対処法についても解説
キッチンのシンクの中にある排水トラップや排水溝は、キッチンの中で最もつまりやすい場所。
排水トラップのつまりは洗い物の時の食材の残りカスや油汚れなどが流れ込むことでつまりが発生します。
排水トラップでつまりが発生した場合は排水トラップの取り外し、つまりの原因を取りのぞくことができます。
洗面台やキッチンシンクの下の水道管などが、真っ直ぐではなく曲がっているのを見たことがあると思います。
その曲がっている部分に水がたまることで、下水道から臭いや害虫などが上がってくるのを防いでいるのです。
この仕組みを水封(すいふう)と呼んでおり、水封のための水を封水(ふうすい)といいます。
トラップの種類や構造はさまざまですが、水封をする役割は共通しています。
排水トラップ、配管の曲がった部分に一定量の水が溜まるようにするためにシンク下の配管は曲がっているのです。
排水管にお椀をかぶせて蓋をしたような構造からこの名前で呼ばれることが多いです。
ワントラップの場合、お椀型になっているトラップを自分で外して掃除することができます。
ワントラップの方が一般的ですが、排水口が小さいキッチンの配管には、このSトラップやPトラップが用いられている場合もあります。
排水管自体が細くなっており、曲がりくねった構造なので、つまりが起こりやすいトラップでもあります。
軽度のつまりであれば、これから紹介する方法は自宅で簡単に解消することができるので、ぜひ試してみてください。
手順は以下の通りです。
排水溝や排水パイプの中の軽度のつまりであれば、この方法で解消することができます。
液体パイプクリーナーは完全に固まっていない汚れを溶かして、つまりを解消してくれます。
使用する手順は以下の通りです。
パイプクリーナーは液状やジェルタイプといった粘度が高いものの方が効果も期待できるので、おすすめです。
パイプクリーナーと同様に配管に流しいれて使用します。
ピーピースルーはかなり強力な洗浄剤ですが、一般の方でもネット通販で購入できます。
ただし、使用するときはゴム手袋やマスク、ゴーグルを着用し、目や口に入らないよう細心の注意を払って使用しましょう。
キッチン用に備えておくのも良いかもしれません。
使用の手順は以下の通りです。
ラバーカップを使用すれば短時間で流れが悪いのを解消できます。
しかし、排水管奥のつまりや、固形物のつまりには効果を発揮しないことがあります。
真空式パイプクリーナーでも同じような効果が期待できるので、持っている方は試してみてください。
この場合、ワイヤーブラシを使って直接つまりの原因を削り落とす方法があります。
ワイヤーブラシはホームセンターやネット通販で1,000円前後で購入することができるので、気になる場合は試してみてください。
使用の手順は以下の通りです。
原因がわかっていれば、事前に予防することも可能です。
ここからは、排水トラップがつまる原因や簡単な予防法について紹介します。
これらが排水トラップや排水口の奥にたまってしまい、つまりを引き起こす原因になるのです。
予防法としてはこれらが排水トラップや排水口の奥に流れて行かないように、目の細かい「排水ネット」を付けておくのが良いでしょう。
食器を洗う際に排水と一緒にその脂分が、排水口に流れ込んでしまいます。
油は水に溶けにくい性質の他に粘り気があり排水口や配水管の中で固まってしまう性質もあります。
できるだけ、油を排水口に流さないために、食器に残った脂分をキッチンペーパーなどで拭きとってから洗うようにしましょう。
水に溶けきらなかった洗剤や石けんが、排水管に徐々にこびりついてしまうことがあるのです。
洗剤や石けんは日常生活に必要なものですが、過剰に使いすぎないように気をつけましょう。
自宅でも簡単に直すことができるので、まずはご自身で解消を試みても良いかもしれません。
しかし、場合によっては今回紹介した方法では解決できないことがあるかもしれません。
困ったときには無理をせず、水道業者に頼るのも一つの手です。
業者に依頼する時には、料金表やサービス内容を確認し、実際に見積もりを行ってもらうようにしましょう。
キッチンのつまり修理はもちろん、幅広い水道トラブルに対応している業者が数多く存在しています。
まずは気になる業者を探してみましょう。
排水トラップのつまりは洗い物の時の食材の残りカスや油汚れなどが流れ込むことでつまりが発生します。
排水トラップでつまりが発生した場合は排水トラップの取り外し、つまりの原因を取りのぞくことができます。
排水口トラップの役割と3つのタイプ
排水トラップとは、排水経路の途中に水を溜めておくことで経路を遮断する器具のことです。洗面台やキッチンシンクの下の水道管などが、真っ直ぐではなく曲がっているのを見たことがあると思います。
その曲がっている部分に水がたまることで、下水道から臭いや害虫などが上がってくるのを防いでいるのです。
この仕組みを水封(すいふう)と呼んでおり、水封のための水を封水(ふうすい)といいます。
トラップの種類や構造はさまざまですが、水封をする役割は共通しています。
排水トラップ、配管の曲がった部分に一定量の水が溜まるようにするためにシンク下の配管は曲がっているのです。
ワン(椀)トラップ
台所・キッチンシンクの排水口で用いられている一般的な排水トラップはワントラップと言います。排水管にお椀をかぶせて蓋をしたような構造からこの名前で呼ばれることが多いです。
ワントラップの場合、お椀型になっているトラップを自分で外して掃除することができます。
Sトラップ・Pトラップ
排水トラップの曲がっており、水が溜まる部分の形状がS字・P字になっているのが、それぞれSトラップ・Pトラップです。ワントラップの方が一般的ですが、排水口が小さいキッチンの配管には、このSトラップやPトラップが用いられている場合もあります。
排水管自体が細くなっており、曲がりくねった構造なので、つまりが起こりやすいトラップでもあります。
自分でできる排水トラップつまりの対処法
キッチンの排水トラップがつまってしまい、流れが悪くなってしまった時の対処法について紹介します。軽度のつまりであれば、これから紹介する方法は自宅で簡単に解消することができるので、ぜひ試してみてください。
タオルとお湯を使う
自宅につまり解消に使用できそうな道具が何もない場合に、まず最初に試して欲しい対処方法です。手順は以下の通りです。
- 排水トラップを外す
- タオルを排水管の穴につめる
- シンクの中にお湯をはる
- お湯を張った後、タオルを一気に引き抜く
排水溝や排水パイプの中の軽度のつまりであれば、この方法で解消することができます。
パイプクリーナーを使う
排水トラップの流れが悪くなってきたときには、液体パイプクリーナーを使用するのが効果的です。液体パイプクリーナーは完全に固まっていない汚れを溶かして、つまりを解消してくれます。
使用する手順は以下の通りです。
- 排水トラップを外し、配管の入り口が見えるようにする
- 排水口の穴にパイプクリーナーを入れる
- 30~60分放置した後、水で流す
パイプクリーナーは液状やジェルタイプといった粘度が高いものの方が効果も期待できるので、おすすめです。
ピーピースルーを使う
ピーピースルーとは水道業者が使用する強力な業務用排水管洗浄剤です。パイプクリーナーと同様に配管に流しいれて使用します。
ピーピースルーはかなり強力な洗浄剤ですが、一般の方でもネット通販で購入できます。
ただし、使用するときはゴム手袋やマスク、ゴーグルを着用し、目や口に入らないよう細心の注意を払って使用しましょう。
ラバーカップ(すっぽん)を使う
トイレで使用するイメージが強いラバーカップ(すっぽん)ですが、キッチンの排水溝にも効果はあります。キッチン用に備えておくのも良いかもしれません。
使用の手順は以下の通りです。
- 排水トラップを外し、配管の入り口が見えるようにする
- ラバーカップを排水溝にぴったりあてる
- ゆっくりカップを押しつけてから一気に引き上げる
- 流れがよくなるまで1~3を繰り返す
ラバーカップを使用すれば短時間で流れが悪いのを解消できます。
しかし、排水管奥のつまりや、固形物のつまりには効果を発揮しないことがあります。
真空式パイプクリーナーでも同じような効果が期待できるので、持っている方は試してみてください。
ワイヤーブラシ
これまでに紹介した方法を行っても、排水トラップの流れが悪いのが解消できない場合、固形のつまりが問題かもしれません。この場合、ワイヤーブラシを使って直接つまりの原因を削り落とす方法があります。
ワイヤーブラシはホームセンターやネット通販で1,000円前後で購入することができるので、気になる場合は試してみてください。
使用の手順は以下の通りです。
- 排水トラップを外し、配管の入り口が見えるようにする
- らせん状のヘッドが付いたワイヤーブラシの先を、排水口の中に押し込む
- 押し込める限界地点まで達したら、ワイヤーブラシのハンドルを回す
- 3を何度か繰り返し汚れを削り落とした後、一度ワイヤーブラシを抜き反対側のブラシのヘッドを差し込む
- ブラシで排水管内の汚れをはがす様に落とす
キッチン排水トラップがつまる原因
自分でできるつまりの対処法を紹介しましたが、何が原因でつまりが起きてしまうのでしょうか。原因がわかっていれば、事前に予防することも可能です。
ここからは、排水トラップがつまる原因や簡単な予防法について紹介します。
食材カスやゴミ
食器等を洗う際に食材のカスや小さなゴミというのはどうしても排水口へ流れていってしまいます。これらが排水トラップや排水口の奥にたまってしまい、つまりを引き起こす原因になるのです。
予防法としてはこれらが排水トラップや排水口の奥に流れて行かないように、目の細かい「排水ネット」を付けておくのが良いでしょう。
油汚れ
料理を作る時や食材そのものに脂分が含まれているものもあります。食器を洗う際に排水と一緒にその脂分が、排水口に流れ込んでしまいます。
油は水に溶けにくい性質の他に粘り気があり排水口や配水管の中で固まってしまう性質もあります。
できるだけ、油を排水口に流さないために、食器に残った脂分をキッチンペーパーなどで拭きとってから洗うようにしましょう。
洗剤や石けんのカス
意外なことに食器用の洗剤や手洗い用の石けんのカスも排水トラップのつまりの原因になります。水に溶けきらなかった洗剤や石けんが、排水管に徐々にこびりついてしまうことがあるのです。
洗剤や石けんは日常生活に必要なものですが、過剰に使いすぎないように気をつけましょう。
まとめ
キッチンの排水トラップのつまりの対処法や原因について紹介してきました。自宅でも簡単に直すことができるので、まずはご自身で解消を試みても良いかもしれません。
しかし、場合によっては今回紹介した方法では解決できないことがあるかもしれません。
困ったときには無理をせず、水道業者に頼るのも一つの手です。
業者に依頼する時には、料金表やサービス内容を確認し、実際に見積もりを行ってもらうようにしましょう。
キッチンのつまり修理はもちろん、幅広い水道トラブルに対応している業者が数多く存在しています。
まずは気になる業者を探してみましょう。