トイレのウォシュレットにおいて、水の出が悪くなる原因はいくつかありますが、そのほとんどはつまりであることが多いです。

ウォシュレットのつまりは汚れの蓄積によって引き起こされます。

この記事では、ウォシュレットつまりの原因と解決方法、修理を依頼する際に見るべきポイント、修理料金の相場について解説します。

ウォシュレットのつまりが疑われる時に確認するべきこと

ウォシュレットの水が出ないなどのトラブルはつまりによって引き起こされることも多いですが、原因を決めつける前に確認しておきたいことがあります。

まずはウォシュレットの電源が入っているかどうかを確認してください。

当たり前だと感じるかもしれませんが意外と見落としている場合もあるので、コンセントが刺さっているか、ブレーカーが落ちていないかを確認しましょう。

コンセントに問題がないのにも関わらずウォシュレットが作動しない場合は故障も考えられます。

次に、ウォシュレットのノズルの動きに問題がないか確認しましょう。

ノズルが何かに引っかかって出てこないのであればノズルの動きが悪いのは汚れなどが原因の場合が多いです。

しかし、電源が入っているのにも関わらずノズルがびくとも動かないのであれば故障かもしれません。

ウォシュレットつまりの原因

ウォシュレットつまりが発生する原因はいくつか存在します。

それぞれの原因によって対処方法も違うので、何が原因かを見極めましょう。

ウォシュレットノズルの目つまり

ウォシュレットノズルのつまりの原因で一番代表的なものが、ウォシュレットノズルの目つまりです。

ウォシュレットのノズルや周辺の部品などが汚れていると目つまりが発生し、正しく動作しないことがあります。

ウォシュレットノズルの目つまりが発生すると水の通り道が狭くなり、ノズルからの水の出が悪くなります。

ウォシュレットノズルの目つまりを引き起こす主な原因は、尿石やカルキ、カビなどです。

尿石やカビがこびりついている場合は衛生上もよくないですね。

これらの原因は、ノズルを清掃することでちゃんと落とすことができます。

ウォシュレットの給水フィルターの目つまり

ウォシュレットの給水フィルターの目つまりが原因で、ウォシュレットから水が出ないなどの不具合が起こることもあります。

ウォシュレットと給水管をつなぐ接続部の近くには給水フィルターが設置されています。

これは、水道管内に含まれるゴミなどを取り除くための部品です。

この給水フィルターに目つまりが発生すると、ウォシュレットからの水の出も悪くなります。

ウォシュレットのノズルを清掃して綺麗にしても水の出が悪いなどの症状が改善されない場合は給水フィルターも清掃してみると解決することがあります。

ウォシュレットの水漏れ

ウォシュレットの水漏れが原因となってノズルから水が出ないこともあります。

給水管やウォシュレットの部品などから水が漏れていた場合はウォシュレットノズルに水が十分に行き渡らなくなってしまい、供給されません。

ウォシュレットのノズルや給水フィルターに目つまりなどが見られないのに、ウォシュレットの水の出が悪いと感じる時は、水漏れが起こっていないか確認してみるといいでしょう。

ウォシュレットノズルの目つまりの直し方

ウォシュレットの不具合の原因がウォシュレットノズルの目つまりであることがわかった場合は、目つまりを直しましょう。

ウォシュレットノズルの目つまりを直すにはまず、ウォシュレットにあるノズル掃除のボタンを押してみましょう。

ノズルが前に出て少量の水が出てくるはずです。

目つまりが軽い場合はこのノズル掃除の機能でつまりが解消されることもあります。

ノズル掃除のボタンがないタイプのウォシュレットであれば、ゴム手袋をしてノズルを手動で引っ張り出してから水で洗い流しましょう。

水を流すだけではつまりが解消されなかった場合は、トイレ用中性洗剤やトイレ掃除シート、歯ブラシを使って掃除してみてください。

最初にトイレ掃除シートでノズル全体を拭いたら、歯ブラシを使って細かな汚れを落としていきます。

落ちにくい汚れにはトイレ用中性洗剤を使いましょう。

最後にノズル清掃ボタンを押して水を流し（ボタンがない場合は水をかけてください）ノズルを収納すれば完了です。

給水フィルターの目つまりの直し方

給水フィルターの目つまりも、清掃を行うことで解消することができます。

給水フィルターは基本的に給水ホースをウォシュレットの接続部分にありますが、機種によって設置場所が異なるのでわからない場合は取扱説明書を見ましょう。

まずはトイレの止水栓を閉め、水が流れないようにしておくと安心です。

給水フィルターのふたを外す際にマイナスドライバーが必要な場合もあります。

ふたの溝にマイナスドライバーをさして回せばふたが外れるようになっています。

ふたを開けたら中のフィルターを取り出し、歯ブラシでフィルターにつまった汚れやゴミを取り除きながら水で洗いましょう。

フィルターの掃除が終わったらフィルターを元どおりに設置してふたを閉めます。

給水フィルターの清掃が終了したら止水栓を開け、水漏れなどが発生してないかを確認しましょう。

ウォシュレットつまりの修理業者選びのポイント

ウォシュレットのつまりなどの不具合が起こり、自分で解決できない場合は修理業者に依頼しましょう。

無理に自分で解決しようとすると機械を破損させる、症状を悪化させるなどといった危険性があります。

ウォシュレットつまりの修理業者選びのポイントをご紹介します。

複数の業者の料金を見比べる

業者に修理を依頼する前に必ず複数の業者のサイトなどを見て比較することをおすすめします。

一つの業者の料金だけ見ても相場がわからず、その業者の料金が高いか安いかわかりません。

複数の業者を比較することで料金の差も認識でき、業者に修理を依頼するときに値引き交渉ができる可能性もあります。

修理料金が極端に安い業者は避ける

誰もが修理料金をなるべく抑えたいと考えるでしょう。

しかし、料金が相場と比べて極端に安すぎる業者には注意が必要かもしれません。

基本料金は安く表記しておきながら細かいオプション料金などがたくさん加わり、最終的に高額請求をするという悪徳な業者も存在します。

もちろん、料金が安すぎる業者が必ずしもそうであるとは限りませんが、あまりにも安すぎる場合は注意しましょう。

早朝や深夜の割増料金に注意する

早朝や深夜の対応には割増料金がかかる業者もあります。

料金表の近くにその旨が記載されていることが多いので、どの時間帯も同じ料金なのか時間帯によって料金が変わるのかはチェックしておきましょう。

水道局指定工事店だと安心

市区町村の水道局に認められている業者は、水道局指定工事店を名乗ることができます。

水道局指定工事店でないと信頼できないとは一概に言えませんが、水道局指定工事店と記載されているものは悪徳業者である可能性は低いと言えます。

ウォシュレットの修理料金の相場

ウォシュレットが故障して修理することになった場合の料金の相場を見てみましょう。

ノズルの故障であれば、13,000〜23,000円ほど、ウォシュレットのリモコン部分の修理であれば13,000〜25,000円ほど、電装基板の修理であれば15,000〜28,000円ほどの費用がかかります。

また、一体型のトイレやタンクレストイレを使用している場合は、ウォシュレットが壊れるとトイレを丸々取り替える必要があることも。

そうなった場合の費用は40,000〜100,000円ほどにまでなるので、複数の業者を比べて安く修理してくれるところを選びましょう。

まとめ

ウォシュレットつまりの原因や直し方、業者に修理を依頼する際に気をつけたい点、修理費用の相場についてお話ししてきました。

ウォシュレットつまりの原因が汚れである場合は自分で直すことも可能ですが、掃除をしても改善されない場合や原因がわからない場合は、自分でなんとか解決しようとするよりも、専門の業者に任せた方がいいでしょう。