2022.01.11
屋外
【寒波に注意】水栓柱(立水栓)の凍結防止・対策方法を紹介
水栓柱(立水栓)とは屋外にある柱状の水栓のことです。
冬場、気温の低下により水栓柱が凍結して使えなくなってしまうことがあります。
今回は、水栓柱の凍結に関して、原因や対策の解説や、凍結防止機能がついている水栓柱「不凍水栓柱」を紹介いたします。
冬場の寒い時期には、水栓柱の水管を通る水が凍り、凍結状態になってしまうことがあります。
では、水栓柱は凍結してしまうとどうなるのでしょうか?
また、水管内の水が凍ると、水管が破裂して水漏れしてしまうこともあります。
水は凍ると体積が増えて膨張する性質がありますが、水管は地中に埋められているため膨張に対応できません。
水管内で水が凍ってしまうと、膨張して逃げ場がなくなり凍結破損を起こしてしまうのです。
水管とは水が通っている管のことであり、水栓柱の蛇口を捻ると、水は水管の中を通って出口まで運ばれ外に放出されます。
水管の中の水が凍りやすい状況は2つあり、「気温が氷点下を超える時」と「水栓柱が長時間使われていない時」です。
水栓柱は屋外に設置されており外気温の影響を受けます。
水は0度以下になると凍る性質があるため、気温が氷点下を超える時や急激に冷えた時などは水管の中の水は凍りやすいです。
また、気温が氷点下を超えていても水管の中の水に動きがあると凍りにくいですが、長時間使われず溜まったままだと凍る原因となってしまいます。
寒冷地で凍結が多く見られそうな感じがしますが、寒冷地ではしっかり凍結防止の対策を行っているため、実際は普段暖かい地域(被寒冷地)の方が凍結を起こしてしまうケースが多いです。
また、寒冷地以外でも気温が低くなりやすい山間部や水栓柱の設置場所によっては氷点下になりやすいのでお気をつけ下さい。
水抜きとは、凍結の原因となる水管内の水を全て抜くことです。
通常の水栓柱では水抜きができないので、市販の「水抜き栓」を別途購入する必要があります。
水抜き機能がついている「不凍水栓柱」と呼ばれる水栓柱であれば、水抜き栓を用意しなくても簡単に水抜きができるので、これから水栓柱を買う方や寒冷地に住んでいる方におすすめです。
冷たい外気が直接触れることで、蛇口や水管は冷えて凍ってしまいます。
蛇口は、外気が常に触れており水栓柱の中で最も凍結しやすい箇所です。
蛇口の凍結を防ぐためには外気が直接触れないようにする必要があります。
そこで、タオルを巻いて風の冷気を遮ぎることで断熱効果が生まれ、凍結を防止することができるのです。
また、水栓柱の中には水管(配管)がむき出しになっているタイプもあります。
冷気に直接触れてしまっている状態なので、蛇口と同じように、タオルを巻いたり市販のパイプや保湿テープで覆ったりして断熱をし、凍結を防ぎましょう。
タオルさえ用意できれば簡単にできるので、比較的水抜きよりも試しやすい凍結防止方法です。
通常の水栓柱は水抜きができませんが、不凍水栓柱は凍結防止機能として水抜き機能がついている水栓柱です。
水抜き・通水を操作する部分には種類があり「ハンドルタイプ」「90度回転タイプ」「ワンプッシュタイプ」に分かれています。
それぞれハンドルを回したりスイッチを押したりするだけでで水抜き・通水が簡単にできるよう造られています。
比較的水栓柱が凍結しやすい寒冷地で使われていることが多いです。
(90度タイプも同じ様に回します。プッシュ式は1回押すだけです。)
2.蛇口を開けて空気を取り込みます。
立上り管(水管)に空気が入ることで水が下に落ちていきます。
3.水の抜ける音が聞こえなくなったら、蛇口を閉めて完了です。
下まで落ちた水は、排水部というところで地中に排出される仕組みとなっているため、水管内には水は残りません。
※ホースがついている場合には、必ずホースを外してから水抜きを行ってください。
ホースがついたまま水抜きを行うと空気を抜き切ることができず、凍結つながってしまう恐れがあります。
立上り管に水が上り、通水状態になります。
(水抜き同様、90度タイプも同じ様に回し、プッシュ式は1回押すだけです。)
2.完全に通水したら、普段通り蛇口を操作して水栓柱を使用することができます。
※通水操作直後は、ホースから水が出る際飛び散る可能性があるのでご注意ください。
また、蛇口が凍結により固まってしまっていたら、無理矢理回さないようにしてください。
内部のパッキン等を痛めてしまう恐れがあります。
あまりおすすめはしませんが、どうしても早く水栓柱を使いたい場合には、蛇口にタオルを巻いて40〜50度のぬるま湯をかけることで解凍することができます。
※熱湯はかけないように気をつけてください。
自分で無理に解凍することで水栓柱を傷つけてしまうこともあるので、行う際は十分にお気をつけください。
しっかり知識を持っているプロであれば安心して任せることができますし、解凍依頼は比較的安価で依頼することができます。
自分で対処した際にあやまって故障させてしまう方が高い修理代が必要になるため、早く解凍させたいけど自分で対処するのが不安な方や、対処する時間を避けないという方にはおすすめの解決策です。
凍結以外にも、水栓柱に関するトラブルはその分野の専門である水道業者に相談してみてはいかがでしょうか。
冬場、気温の低下により水栓柱が凍結して使えなくなってしまうことがあります。
今回は、水栓柱の凍結に関して、原因や対策の解説や、凍結防止機能がついている水栓柱「不凍水栓柱」を紹介いたします。
屋外にある水栓柱(立水栓)は寒波に注意
水栓柱は屋外に設置されているため、外気の気温の変化に影響を受けやすいです。冬場の寒い時期には、水栓柱の水管を通る水が凍り、凍結状態になってしまうことがあります。
では、水栓柱は凍結してしまうとどうなるのでしょうか?
水栓柱が凍結するとどうなる?
水栓柱が凍結すると、蛇口を捻ることができず使用できなくなってしまったり、水管内で水が凍り水管劣化の原因になってしまったりします。また、水管内の水が凍ると、水管が破裂して水漏れしてしまうこともあります。
水は凍ると体積が増えて膨張する性質がありますが、水管は地中に埋められているため膨張に対応できません。
水管内で水が凍ってしまうと、膨張して逃げ場がなくなり凍結破損を起こしてしまうのです。
水栓柱が凍結する原因
水栓柱が凍結する原因は、寒さで蛇口が凍ってしまったり、水栓柱とつながっている「水管」の中の水が凍ってしまったりするためです。水管とは水が通っている管のことであり、水栓柱の蛇口を捻ると、水は水管の中を通って出口まで運ばれ外に放出されます。
水管の中の水が凍りやすい状況は2つあり、「気温が氷点下を超える時」と「水栓柱が長時間使われていない時」です。
水栓柱は屋外に設置されており外気温の影響を受けます。
水は0度以下になると凍る性質があるため、気温が氷点下を超える時や急激に冷えた時などは水管の中の水は凍りやすいです。
また、気温が氷点下を超えていても水管の中の水に動きがあると凍りにくいですが、長時間使われず溜まったままだと凍る原因となってしまいます。
寒冷地で凍結が多く見られそうな感じがしますが、寒冷地ではしっかり凍結防止の対策を行っているため、実際は普段暖かい地域(被寒冷地)の方が凍結を起こしてしまうケースが多いです。
また、寒冷地以外でも気温が低くなりやすい山間部や水栓柱の設置場所によっては氷点下になりやすいのでお気をつけ下さい。
水栓柱凍結の対策
水栓柱が凍結しないための対策は以下の2つです。水抜きをする
水栓柱の凍結を確実に防ぐには、水抜きを行うのがベストでしょう。水抜きとは、凍結の原因となる水管内の水を全て抜くことです。
通常の水栓柱では水抜きができないので、市販の「水抜き栓」を別途購入する必要があります。
水抜き機能がついている「不凍水栓柱」と呼ばれる水栓柱であれば、水抜き栓を用意しなくても簡単に水抜きができるので、これから水栓柱を買う方や寒冷地に住んでいる方におすすめです。
タオルなどを巻く
ふたつ目の方法は、蛇口や水管をタオルやパイプなどを巻いて覆うことです。冷たい外気が直接触れることで、蛇口や水管は冷えて凍ってしまいます。
蛇口は、外気が常に触れており水栓柱の中で最も凍結しやすい箇所です。
蛇口の凍結を防ぐためには外気が直接触れないようにする必要があります。
そこで、タオルを巻いて風の冷気を遮ぎることで断熱効果が生まれ、凍結を防止することができるのです。
また、水栓柱の中には水管(配管)がむき出しになっているタイプもあります。
冷気に直接触れてしまっている状態なので、蛇口と同じように、タオルを巻いたり市販のパイプや保湿テープで覆ったりして断熱をし、凍結を防ぎましょう。
タオルさえ用意できれば簡単にできるので、比較的水抜きよりも試しやすい凍結防止方法です。
凍結防止機能がついた「不凍水栓柱」
先ほども少し触れましたが、水栓柱の中には「不凍水栓柱」と呼ばれるものがあります。通常の水栓柱は水抜きができませんが、不凍水栓柱は凍結防止機能として水抜き機能がついている水栓柱です。
水抜き・通水を操作する部分には種類があり「ハンドルタイプ」「90度回転タイプ」「ワンプッシュタイプ」に分かれています。
それぞれハンドルを回したりスイッチを押したりするだけでで水抜き・通水が簡単にできるよう造られています。
比較的水栓柱が凍結しやすい寒冷地で使われていることが多いです。
不凍水栓柱の水抜き・通水の操作方法と仕組み
不凍水栓柱の操作方法と水抜き・通水の仕組みは以下の通りです。水抜き
1.水抜きハンドルを水抜きさせる方向(右回り)に止まるまで回しきり、完全に閉めます。(90度タイプも同じ様に回します。プッシュ式は1回押すだけです。)
2.蛇口を開けて空気を取り込みます。
立上り管(水管)に空気が入ることで水が下に落ちていきます。
3.水の抜ける音が聞こえなくなったら、蛇口を閉めて完了です。
下まで落ちた水は、排水部というところで地中に排出される仕組みとなっているため、水管内には水は残りません。
※ホースがついている場合には、必ずホースを外してから水抜きを行ってください。
ホースがついたまま水抜きを行うと空気を抜き切ることができず、凍結つながってしまう恐れがあります。
通水
1.水抜きハンドルを通水させる方向(左回り)に止まるまで回しきります。立上り管に水が上り、通水状態になります。
(水抜き同様、90度タイプも同じ様に回し、プッシュ式は1回押すだけです。)
2.完全に通水したら、普段通り蛇口を操作して水栓柱を使用することができます。
※通水操作直後は、ホースから水が出る際飛び散る可能性があるのでご注意ください。
水栓柱が凍結してしまった時の対処方法
水栓柱の凍結は気温が上がることで自然と解消されるので、万が一水栓柱が凍結してしまっても基本的には自然に解凍されるまで待ちましょう。また、蛇口が凍結により固まってしまっていたら、無理矢理回さないようにしてください。
内部のパッキン等を痛めてしまう恐れがあります。
あまりおすすめはしませんが、どうしても早く水栓柱を使いたい場合には、蛇口にタオルを巻いて40〜50度のぬるま湯をかけることで解凍することができます。
※熱湯はかけないように気をつけてください。
自分で無理に解凍することで水栓柱を傷つけてしまうこともあるので、行う際は十分にお気をつけください。
水栓柱のトラブルは業者に相談しよう
凍結してしまった水栓柱を解凍させる方法のひとつに、業者に解凍を依頼するという選択肢もあります。しっかり知識を持っているプロであれば安心して任せることができますし、解凍依頼は比較的安価で依頼することができます。
自分で対処した際にあやまって故障させてしまう方が高い修理代が必要になるため、早く解凍させたいけど自分で対処するのが不安な方や、対処する時間を避けないという方にはおすすめの解決策です。
凍結以外にも、水栓柱に関するトラブルはその分野の専門である水道業者に相談してみてはいかがでしょうか。