2022.01.11
屋外
家庭用井戸ポンプとは?その種類と特徴について解説
家庭用井戸ポンプと言われた時にどのようなものをイメージするでしょうか。
井戸ポンプがある公園等が近所にある場合は印象に残っている方も多いかもしれません。
井戸ポンプは都会よりも自然豊かな地域での方がよく見かけるものです。
しかし、井戸ポンプが家庭に設置できるということをご存知でしたでしょうか。
そこで今回は井戸ポンプとはどのようなものか、家庭用のものはどのようにして設置するのか等について解説していきます。
井戸ポンプは家庭用にも作られていて、庭などに設置する方もいらっしゃいます。
井戸ポンプには種類があります。見ていきましょう。
後述する電動ポンプは電気を使わなくていいので、電気代がかからなく、災害時等に停電したときも水が使えます。
メンテナンスに関してもマメにしていれば、20年程度使用できるので、かなり長持ちです。
ただし、手押しポンプの場合は手で押すために力が必要になるので、一度に何度も使用すると手が疲れてしまいます。
お子様がいる家庭で使用する場合は、砂を入れる等の水質に関わるいたずらや手をはさんで怪我をしてしまうおそれも。
お子様に限らず、怪我は大人にも当てはまるので、注意が必要になります。
手押しポンプは力がいるのに対し、電動ポンプは蛇口をひねるだけでいいので力が必要ありません。
一度に使用する水量が多いので、車を洗う、庭への散水も簡単です。
ただし、電気で動くので電気代がかかってしまうというデメリットもあります。
手押しポンプと違い、災害に弱いという点もあります。
水を汲み上げる仕組みで種類が分けられているので、それらについても紹介していきます。
地表から水面まで8メートルほどであれば、この浅井戸ポンプ式で汲み上げることが可能です。
地表から水面までが20メートルくらいまでなら、このジェット式が使用可能です。
深井戸のジェットポンプには、吸込管と圧力管と呼ばれる2本の管があります。
それぞれポンプから井戸に水を送る、その水をジェットノズルから吸込管に高速で吹き出すといった役割があります。
圧力管、ジェットノズル、吸込管、ポンプの中を水がぐるぐると回っている仕組みです。
ポンプから地上まで揚水管があり、水を押し上げる仕組みです。
同じ深井戸ポンプでもジェット式は圧送管がありますが、水中式にはありません。
水中式の配管は揚水管1本で井戸としての役割を果たします。
水中にモーターを置くことで、モーター回転音が聞こえないので騒音トラブルにならないのが利点です。
早速、設置の手順についてみていきましょう。
井戸周りが広いのと、障害物が少ないところを選ぶようにしましょう。
井戸掘り作業のためのスペースを確保しておくと、障害物で苦労しません。
井戸は配管工事をするときに苦労しない場所に設置するといいでしょう。
そうではない場合は敷地の隅っこなど、井戸があっても邪魔にならないような場所に設置しましょう。
2 スコップで1mぐらい掘る
3 鞘管(さやかん)と呼ばれる塩ビパイプを掘った穴に設置
4 井戸掘り道具を使ってさらに穴を掘る
井戸掘り道具は機械と手作業と2種類あり、井戸掘り道具は購入・レンタルもできます。
5 水が出てきたら井戸ポンプを設置
穴を掘り進めて、水が出てきたら井戸ポンプを設置しましょう。
穴に塩ビパイプを差し込み、塩ビパイプの周りを埋め直し、管を固定します。
その後、井戸ポンプを繋げて水を吸い上げていきます。
うまく井戸ポンプが作動し、吐水できれば作業は完了です。
しかし、井戸掘りは水が出るまで掘り続けることが大変です。
そのため、井戸掘り工事に関しては業者に依頼することをおすすめします。
井戸ポンプの設置のための工事費用はどれくらいなのでしょうか。
実際は見積もりをする業者によって異なるのですが、目安を紹介します。
井戸掘りをするための基本ツールを1週間レンタルすることができます。
有名なツールレンタルでは60,000円のレンタル料を支払うと、複数人で井戸掘りできるだけのツールを借りることができます。
おすすめはしませんが、レンタルだけではなく購入も可能です。
井戸掘りを自分でするのは難しいと感じる場合は、井戸掘り工事を依頼可能することで、スタッフと一緒に自分も作業する体験もできます。
一般的には機械掘りの方が料金は高いとされています。
人力掘削よりもスピーディではありますが、どちらも低額な工事ではありません。
依頼の際は慎重に決断する必要があるでしょう。
必ずしも期待した場所に設置できるとは限らないので、注意しましょう。
井戸ポンプ以外にも、井戸掘りをするための道具や塩ビ管も必要になるのでその費用が設置費用としてかかります。
地下水のない場所には井戸を作ることができません。
人力で掘っても、水が出なかったというケースも考えておきましょう。
全ての地下水が飲める水とは限りません。
もし、汚れている水を飲んだ場合、様々な病気のリスクがあります。
中にはピロリ菌のような人体に害のある菌がいる可能性もあるので、飲み水に使用する場合は検査をしておく必要があります。
飲まない場合でも、地下水に鉄などが多く含まれていると、洗濯物が黄色や黒に変色してしまうこともあるので、注意が必要です。
井戸水は水道代がかからないイメージがありますが、下水費用を徴収される地域もあります。
設置する前に運用にかかるコストについて確認しておきましょう。
自宅で設置したいと考えている方は是非道具をレンタルか購入してチャレンジしてみてください。
しかし、自宅での設置はかなりの労力が必要になるので、無理をせず業者に依頼してしまうのも手です。
本当にお金をかけたくないという場合を除けば業者に依頼してしまった方が、時間も体力も温存できるのでおすすめです。
どうしても業者を呼ばずにやりたいという場合は一人では作業せず、力のある人と協力して設置するのがよいでしょう。
井戸ポンプがある公園等が近所にある場合は印象に残っている方も多いかもしれません。
井戸ポンプは都会よりも自然豊かな地域での方がよく見かけるものです。
しかし、井戸ポンプが家庭に設置できるということをご存知でしたでしょうか。
そこで今回は井戸ポンプとはどのようなものか、家庭用のものはどのようにして設置するのか等について解説していきます。
井戸ポンプとは
井戸ポンプとは、名前の通り井戸水を汲み上げるためのポンプを指します。井戸ポンプは家庭用にも作られていて、庭などに設置する方もいらっしゃいます。
井戸ポンプには種類があります。見ていきましょう。
手押しポンプ
手押しポンプは手で押して水を出すポンプです。後述する電動ポンプは電気を使わなくていいので、電気代がかからなく、災害時等に停電したときも水が使えます。
メンテナンスに関してもマメにしていれば、20年程度使用できるので、かなり長持ちです。
ただし、手押しポンプの場合は手で押すために力が必要になるので、一度に何度も使用すると手が疲れてしまいます。
お子様がいる家庭で使用する場合は、砂を入れる等の水質に関わるいたずらや手をはさんで怪我をしてしまうおそれも。
お子様に限らず、怪我は大人にも当てはまるので、注意が必要になります。
電動ポンプ
電動ポンプは名前の通り、電気で動かして水を出すポンプです。手押しポンプは力がいるのに対し、電動ポンプは蛇口をひねるだけでいいので力が必要ありません。
一度に使用する水量が多いので、車を洗う、庭への散水も簡単です。
ただし、電気で動くので電気代がかかってしまうというデメリットもあります。
手押しポンプと違い、災害に弱いという点もあります。
仕組み別!井戸ポンプの種類
手押しか電動かという区分の他に、井戸ポンプには仕組みの違いがあります。水を汲み上げる仕組みで種類が分けられているので、それらについても紹介していきます。
浅井戸ポンプ式
浅井戸ポンプはポンプが井戸水を吸いあげることで水を汲み上げます。地表から水面まで8メートルほどであれば、この浅井戸ポンプ式で汲み上げることが可能です。
深井戸ポンプ式(ジェット式)
井戸の水面が吸い上げ可能な高さよりも低い場合、吸い上げ可能な高さまで持っていくためにジェットポンプを使用します。地表から水面までが20メートルくらいまでなら、このジェット式が使用可能です。
深井戸のジェットポンプには、吸込管と圧力管と呼ばれる2本の管があります。
それぞれポンプから井戸に水を送る、その水をジェットノズルから吸込管に高速で吹き出すといった役割があります。
圧力管、ジェットノズル、吸込管、ポンプの中を水がぐるぐると回っている仕組みです。
深井戸ポンプ式(水中式)
深井戸の水中式は井戸の水中に設置するタイプの井戸ポンプです。ポンプから地上まで揚水管があり、水を押し上げる仕組みです。
同じ深井戸ポンプでもジェット式は圧送管がありますが、水中式にはありません。
水中式の配管は揚水管1本で井戸としての役割を果たします。
水中にモーターを置くことで、モーター回転音が聞こえないので騒音トラブルにならないのが利点です。
井戸ポンプの設置について
井戸ポンプの種類がわかったところで、ここからは設置について紹介していきます。早速、設置の手順についてみていきましょう。
設置の手順
1 井戸掘りする場所を決める井戸周りが広いのと、障害物が少ないところを選ぶようにしましょう。
井戸掘り作業のためのスペースを確保しておくと、障害物で苦労しません。
井戸は配管工事をするときに苦労しない場所に設置するといいでしょう。
そうではない場合は敷地の隅っこなど、井戸があっても邪魔にならないような場所に設置しましょう。
2 スコップで1mぐらい掘る
3 鞘管(さやかん)と呼ばれる塩ビパイプを掘った穴に設置
4 井戸掘り道具を使ってさらに穴を掘る
井戸掘り道具は機械と手作業と2種類あり、井戸掘り道具は購入・レンタルもできます。
5 水が出てきたら井戸ポンプを設置
穴を掘り進めて、水が出てきたら井戸ポンプを設置しましょう。
穴に塩ビパイプを差し込み、塩ビパイプの周りを埋め直し、管を固定します。
その後、井戸ポンプを繋げて水を吸い上げていきます。
うまく井戸ポンプが作動し、吐水できれば作業は完了です。
自宅で設置できるのか
井戸ポンプの設置作業はとても体力がいる作業になりますが、自宅でも可能です。しかし、井戸掘りは水が出るまで掘り続けることが大変です。
そのため、井戸掘り工事に関しては業者に依頼することをおすすめします。
井戸ポンプ設置の工事費用
井戸ポンプの設置を依頼する際、費用を気にする方は多いのではないでしょうか。井戸ポンプの設置のための工事費用はどれくらいなのでしょうか。
実際は見積もりをする業者によって異なるのですが、目安を紹介します。
DIYでする場合の費用
業者に依頼せず自宅で井戸ポンプを設置する場合はツールレンタルがおすすめです。井戸掘りをするための基本ツールを1週間レンタルすることができます。
有名なツールレンタルでは60,000円のレンタル料を支払うと、複数人で井戸掘りできるだけのツールを借りることができます。
おすすめはしませんが、レンタルだけではなく購入も可能です。
井戸掘りを自分でするのは難しいと感じる場合は、井戸掘り工事を依頼可能することで、スタッフと一緒に自分も作業する体験もできます。
業者に依頼する
井戸ポンプの設置を業者に依頼する場合は人力掘削か機械掘りかで料金が変わってきます。一般的には機械掘りの方が料金は高いとされています。
人力掘削よりもスピーディではありますが、どちらも低額な工事ではありません。
依頼の際は慎重に決断する必要があるでしょう。
井戸ポンプ設置の注意点
井戸ポンプの設置について紹介してきましたが、設置の際に気をつけておきたいことがいくつかあります。必ずしも期待した場所に設置できるとは限らないので、注意しましょう。
工事コスト
井戸ポンプは安くても10万円程する商品です。井戸ポンプ以外にも、井戸掘りをするための道具や塩ビ管も必要になるのでその費用が設置費用としてかかります。
水が出ないことも
井戸用の穴を掘っても水が出ない場合もあります。地下水のない場所には井戸を作ることができません。
人力で掘っても、水が出なかったというケースも考えておきましょう。
水質調査が必要
水が出たとしても井戸水が汚れていることもあります。全ての地下水が飲める水とは限りません。
もし、汚れている水を飲んだ場合、様々な病気のリスクがあります。
中にはピロリ菌のような人体に害のある菌がいる可能性もあるので、飲み水に使用する場合は検査をしておく必要があります。
飲まない場合でも、地下水に鉄などが多く含まれていると、洗濯物が黄色や黒に変色してしまうこともあるので、注意が必要です。
運用コスト
井戸のメンテナンス、ポンプの電気代など、運用コストがかかることも忘れてはいけません。井戸水は水道代がかからないイメージがありますが、下水費用を徴収される地域もあります。
設置する前に運用にかかるコストについて確認しておきましょう。
まとめ
井戸ポンプについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。自宅で設置したいと考えている方は是非道具をレンタルか購入してチャレンジしてみてください。
しかし、自宅での設置はかなりの労力が必要になるので、無理をせず業者に依頼してしまうのも手です。
本当にお金をかけたくないという場合を除けば業者に依頼してしまった方が、時間も体力も温存できるのでおすすめです。
どうしても業者を呼ばずにやりたいという場合は一人では作業せず、力のある人と協力して設置するのがよいでしょう。