2025.10.03
その他
排水詰まりを解消する高圧洗浄とは?手順やプロに依頼するメリット、料金相場などを解説
排水管内は普段目に付くところではないので、メンテナンスされないまま何年も放置されてしまう場合が多いです。
排水管が詰まって流れなくなってしまうと日常生活に大きな支障を出してしまいかねません。
不便な生活を強いられてしまうので、排水詰まりは未然に防げるようにしたいです。
そこで、今回は排水詰まりを解消する高圧洗浄について紹介していきます。
高圧洗浄機は、モーターやエンジンの力でポンプを動かし、高い圧力をかけた水を噴射する仕組みになっています。高圧で噴射される水の勢いを利用して汚れを取り除く清掃機材です。
高圧洗浄機は排水詰まりの解消だけではなく、洗車の際や住宅の外壁を洗浄する際などにも使用されます。
もちろん、ご自身での掃除で排水詰まりを解消できるならばそれが一番です。しかし実際には、排水管の内側にこびりついた汚れは、パイプクリーナーなどの市販の薬剤など使っても簡単には落とせず、ご自身で掃除をしても効果を実感できないことがあります。
薬剤で解消できない排水詰まりは、それだけ重症化しているということです。このような場合は、より高い効果を得られる高圧洗浄が必要になります。
以上のような症状が見られる場合は、高圧洗浄による排水詰まりの解消をおすすめします。
上記のサインを無視してしまうと、さらに汚れが蓄積して排水管に水が流れなくなる、排水管自体が故障してしまうなどのリスクが生じます。
高圧洗浄は基本的に管内を清掃する目的で使用する場合と詰まりを除去する場合に活用されます。
一見同じ高圧洗浄ですが、目的の違いがあるので詳しく見ていきましょう。
掃除をしなければ排水管は掃除をしないままでいれば必ず汚れてしまうものです。
その汚れが年々ひどくなり、詰まりとなってしまうのです。
排水管のなかは直接目視することができないため、詰まって流れなくなるタイミングがわかりません。
そのため、定期的な排水管清掃によって詰まりを予防する必要があります。
そこで有効的に管内を清掃できるのが、高圧洗浄機なのです。
高圧洗浄機を使用すると、水の力で管内の汚れを一気に押し出すことが可能です。
通常の排水管の詰まりの場合、トーラー機と言われる詰まり除去器具を使用して詰まりを除去します。
そこから管内に付着している詰まりの原因を高圧戦場 で除去していきます。
私たちは普段から排水管に水以外のさまざまな物も流しています。
そのつもりがなくても、小さなゴミや汚れが少しずつ流されて排水管内で堆積してしまうのです。
それが詰まりの原因となり、トラブルを引き起こすのです。
ここからは、各水回りの詰まりについて紹介していきます。
トイレットペーパーの使い過ぎや流す水の勢いが弱すぎる場合に引き起こされることが多いです。
トイレットペーパーの使い過ぎには注意していても、流す水の量を気にしていないこともしばしば。
節水も大切ですが、流す水の勢いはしっかりと使い分けるようにしましょう。
食器を洗えば排水管のなかにはほとんどの場合、排水管には油と食べカスが流れていきます。
それらが管内に付着し、管内の排水の流れをストップさせてしまうのです。
日頃から少しでも油や食べカスが流れないように気をつけるだけでも詰まりのリスクは減らせるのでできることから始めていきましょう。
特に排水管内での詰まりではなく、排水口での詰まりが多いです。
排水口にはトラップという、通常水を溜め管内の臭気や虫が家に入ってこない様な構造があり、このトラップに髪の毛が蓄積していきます。
水の溜まっているカップ内の周りに付着している髪の毛をきれいに取り除くようにしてください。
もし浴室の排水口が流れなくなり詰まりの原因が排水口内の髪の毛だと、賃貸の場合でも修理費用が個人負担になってしまうかもしれません。
定期的に排水口のチェックとお掃除をしておくとよいでしょう。
洗濯場の排水口は、浴室の排水口と同じ様なトラップ形状になっています。
そのため、洗濯機さえ移動できれば皆さんでお掃除することは可能です。
ただし、その洗濯機の移動が難しい場合もあるので、無理せず業者に依頼したほうがよいこともあります。
高圧洗浄の目的は以上の通りですが、集合住宅と戸建て住宅とでやり方が違ってきます。
そのため、排水口から高圧洗浄のホースを挿入させて洗浄します。
集合住宅と違って排水管の構造がシンプルなため、より的確に高圧洗浄が行えます。
ご自身で高圧洗浄を行う場合、家庭用の高圧洗浄機と排水管洗浄用のホースが必要になります。また、排水管内の異物を掬う柄杓、異物をまとめておくバケツ、水濡れからご自身や周囲を保護するカッパ・ビニールシートなどもあると安心です。
いずれもホームセンターや、最近ではインターネット通販でも購入することができます。
排水口の構造上ホースを差し入れるのが難しい場合は、排水ホースを取り外してから差し入れてみましょう。
排水管洗浄用のホースを使用していると、その構造によって手前側に水が噴出する恐れがあります。カッパを着用していない場合は充分に注意しながら作業をしてください。
特に排水詰まりが下水側に近い部分で生じているときは排水口からの高圧洗浄では原因を取り除けない可能性があるため、排水桝からの洗浄を行うようにしてください。
加えて排水管は複雑に折れ曲がっていることから、ホースを差し込むのが難しく、ノウハウがないとうまく洗浄できません。
結局プロに依頼することになると、ご自身で高圧洗浄を行った時間と手間が無駄になってしまいます。
排水管の損傷を防ぐためには、排水管の状態を確認しながら適切な水圧の高圧洗浄を実施する必要がありますが、一般の方では排水管の状態の判断も、水圧の調節も難しいでしょう。
こちらも排水管内の状態を確認することで防げるトラブルではありますが、やはり一般の方では困難です。
以上で解説した通り、排水管の高圧洗浄はご自身で行うことが可能ですが、さまざまなデメリットがあることも事実です。
「せっかく家庭用に高圧洗浄機を買ったのに、結局プロに頼むことになった」 「高圧洗浄をしたことで水漏れが起こってしまった」
このようなトラブルを避けるために、排水管の高圧洗浄は最初から水道業者のプロに依頼することをおすすめします。
プロによる排水管の高圧洗浄には以下のようなメリットがあります。
ご自身で排水管の高圧洗浄をしようと考えていた方は、上記をふまえてプロへの依頼を検討してみてはいかがでしょうか?
水道業者のなかには見積り時点で料金が確定し、その後の追加料金が発生しない業者があります。そのような水道業者は追加料金の心配をせず安心して作業を依頼できます。
北海道から沖縄まで、全国対応してくれる水道業者もあります。まずはホームページでご自宅に駆けつけてもらえるかどうかをチェックしてみてください。
プロによる高圧洗浄作業では、洗浄を行う前に管内カメラを使って詰まりの原因を特定します。その後、原因に応じた対応をするのが一般的です。事前調査をすることで、排水詰まりの問題を確実に解決してくれるのです。
プロによる高圧洗浄作業は、逆流のリスクを防ぐために屋外の排水桝から洗浄を行うのが基本です。ただし、マンションやアパートなどの集合住宅は屋外からの洗浄ができないため、排水口側から洗浄を行います。
また、排水管の構造によってはホースを差し入れることが難しいため、その場合は排水管を分解してから高圧洗浄を実施します。
特に排水桝は異物を溜める役割を担っていることから、付近で詰まりが発生しやすいです。プロによる高圧洗浄で異物を取り除いてもらうことで、排水詰まりの問題解決やリスク低下につながります。
集合住宅すべてが必ず行っているわけではありません。
定期的に実施していない集合住宅では個々に水道業者に直接頼むようにしましょう。
また、住民内で自治会が組織されている集合住宅では、個々に頼まなくても自治会にて業者に依頼するということが可能かもしれません。
その場合は1件で頼むよりも安い作業料金で行ってもらえるケースも。
可能であれば自治会で業者を探すか管理会社やオーナーに相談し、知っている業者があれば紹介してもらうのがよいでしょう。
まずは、高圧洗浄を行ってもらう業者を探します。
この場合、いくつかの業者に実際に来てもらい見積りを作成してもらいます。
自身で業者を選ぶ必要があるので、慎重に選ぶようにしましょう。
先述した通り、戸建てか集合住宅かでも料金は違ってきます。
特別な条件下でない限り、高圧洗浄の料金相場は以下が目安とされています。
戸建て住宅:17,000円〜35,000円 集合住宅:48,000円〜60,000円
ただし、些細な条件であっても料金は変動するため、高圧洗浄による管清掃を行う場合には必ず見積りをとるようにしましょう。
見積もり内容を確認し、ご自身で納得したできるところに依頼することをおすすめします。
「排水管が詰まる原因」で解説した通り、排水管は場所によって詰まりの原因が変わります。利用する場所に応じて適切な対策を意識しながら生活してみましょう。
そこで大事なのが、こまめに排水管の掃除をすることです。排水詰まりが起こる前に、排水管のなかにある異物を取り除くことで、大きなトラブルを防ぐことができます。
排水管内の異物を取り除く方法には以下のようなものがあります。
このような掃除をこまめに行うことで、排水管内に異物が溜まりにくくなり、排水詰まりを予防することが可能です。
「高圧洗浄は排水管が詰まってから行うもの」と考えている方は多いかもしれませんが、排水詰まりが起こってからでは時間的にも精神的にも余裕がなく、水道業者選びの判断などを誤ってしまう恐れがあります。後悔することがないよう、余裕があるうちに高圧洗浄を依頼しておくことが大切です。
前述の通り、排水管のこまめな清掃は排水詰まりを防ぐための対策として効果的です。
そこで、排水管の清掃方法についても解説します。さほど難しくないのでぜひ取り入れてみてください。
なかでももっとも高い効果を見込めるのは、パイプクリーナーなどの市販の薬剤を使用する方法です。市販の薬剤は汚れを分解したり、汚れに密着したりするように作られているため、排水管内をしっかりと洗浄できます。
排水管洗浄に使う市販の薬剤には、「固形・粉末タイプ」と「液体タイプ」の2種類があります。
固形・粉末タイプは業務用として販売されている商品が多く、優れた洗浄力を備えています。水に溶けることで効果を発揮するため、主に水が貯まる構造の排水管で使用します。
液体タイプは固形・粉末タイプに比べてメジャーで扱いやすいのが特徴です。手に付着しないよう注意する必要はありますが、水が貯まらない構造の排水管にも使用することができます。
薬剤を使用する清掃は月に1回を目安に実施しましょう。固形・粉末タイプと液体タイプの薬剤はどちらを使用しても構いませんが、年に1回はタイプを問わず洗浄力に優れる業務用の薬剤を使って清掃することをおすすめします。
軸となっているワイヤーは柔軟性があるので、奥の曲がった部分にぶつかってしまっても、先端を折り曲げればより深くまで清掃することが可能です。
専用のワイヤーブラシはホームセンターやインターネット通販で購入することができます。
排水桝とは、排水管と下水管をつないでいる小さなマンホールのようなものです。複数の役割を持っており、その1つが「異物を溜める」という役割です。つまり、清掃せずにいると排水詰まりが起こる原因となりやすいため、定期的に異物を取り除く必要があります。
排水桝の清掃方法は以下の通りです。
排水桝の清掃は半年〜1年に1回を目安に実施しましょう。
では、どのくらいの頻度で高圧洗浄を行えばよいのでしょうか?
前述の通り、集合住宅では年に数回、排水管の高圧洗浄が実施されるため、ご自身で依頼する必要は基本的にありません。マンションやアパートで実施されていない場合は、年に1〜2回を目安に高圧洗浄を依頼しましょう。
戸建て住宅の場合は、3〜5年に1回の頻度で高圧洗浄を実施することをおすすめします。
集合住宅の場合も戸建て住宅の場合も、「高圧洗浄が必要なサイン」に挙げた症状が見られた場合は、上記の頻度に関わらず水道業者にご相談ください。放置することで詰まりが悪化する可能性があります。
水PROは見積り、出張費、追加請求すべて無料で、水に関するさまざまなトラブルを解決します。24時間365日、ご相談を承っており、ご連絡をいただいてから最短15分で、水道修理のプロが駆けつけます。
各市町村の水道局から許可を受けた「水道局指定工事店」であるのも特徴です。一定水準以上の知識・技術・スタッフなどを備えているため、安心してご相談ください。
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詰まりが起きていない場合にも定期的なメンテナンスとしてぜひ高圧洗浄を考えてみてください。
また、近年では簡単な高圧洗浄機であればホームセンターなどで購入できる様になりました。
しかし、それによって高圧洗浄機のホースを詰まらせてしまうことや、やり方を間違えて近隣住民とのトラブルになってしまうケースも見受けられます。
ご自身で行ってみようと考えたときでも、難しいと感じた場合はただちに作業を中断し、トラブルになる前に業者にご相談ください。
排水管が詰まって流れなくなってしまうと日常生活に大きな支障を出してしまいかねません。
不便な生活を強いられてしまうので、排水詰まりは未然に防げるようにしたいです。
そこで、今回は排水詰まりを解消する高圧洗浄について紹介していきます。
高圧洗浄とは?
高圧洗浄とは、「高圧洗浄機」と呼ばれる専用の機材を使用した清掃方法のことです。高圧洗浄機は、モーターやエンジンの力でポンプを動かし、高い圧力をかけた水を噴射する仕組みになっています。高圧で噴射される水の勢いを利用して汚れを取り除く清掃機材です。
高圧洗浄機は排水詰まりの解消だけではなく、洗車の際や住宅の外壁を洗浄する際などにも使用されます。
排水管の高圧洗浄は必要?
高圧洗浄に馴染みがない方は意外と多くいらっしゃいます。馴染みがないと、「自分で掃除して排水詰まりを解消することはできないの?」と考えてしまいます。もちろん、ご自身での掃除で排水詰まりを解消できるならばそれが一番です。しかし実際には、排水管の内側にこびりついた汚れは、パイプクリーナーなどの市販の薬剤など使っても簡単には落とせず、ご自身で掃除をしても効果を実感できないことがあります。
薬剤で解消できない排水詰まりは、それだけ重症化しているということです。このような場合は、より高い効果を得られる高圧洗浄が必要になります。
高圧洗浄が必要なサイン
排水管の高圧洗浄が必要なサインはいくつもあります。- 排水管から異音がする
- 排水管から異臭がする
- 水の流れが悪い
以上のような症状が見られる場合は、高圧洗浄による排水詰まりの解消をおすすめします。
上記のサインを無視してしまうと、さらに汚れが蓄積して排水管に水が流れなくなる、排水管自体が故障してしまうなどのリスクが生じます。
高圧洗浄を行う目的
高圧洗浄は基本的に管内を清掃する目的で使用する場合と詰まりを除去する場合に活用されます。
一見同じ高圧洗浄ですが、目的の違いがあるので詳しく見ていきましょう。
管内清掃(詰まり予防)
実際に排水管が詰まっていない場合でも、詰まりが起きない様に予防として高圧洗浄を行うことがあります。掃除をしなければ排水管は掃除をしないままでいれば必ず汚れてしまうものです。
その汚れが年々ひどくなり、詰まりとなってしまうのです。
排水管のなかは直接目視することができないため、詰まって流れなくなるタイミングがわかりません。
そのため、定期的な排水管清掃によって詰まりを予防する必要があります。
そこで有効的に管内を清掃できるのが、高圧洗浄機なのです。
高圧洗浄機を使用すると、水の力で管内の汚れを一気に押し出すことが可能です。
詰まり除去
高圧洗浄機は詰まってしまってからでも効果があります。通常の排水管の詰まりの場合、トーラー機と言われる詰まり除去器具を使用して詰まりを除去します。
そこから管内に付着している詰まりの原因を高圧戦場 で除去していきます。
排水管が詰まる原因
私たちは普段から排水管に水以外のさまざまな物も流しています。
そのつもりがなくても、小さなゴミや汚れが少しずつ流されて排水管内で堆積してしまうのです。
それが詰まりの原因となり、トラブルを引き起こすのです。
ここからは、各水回りの詰まりについて紹介していきます。
トイレ詰まり
トイレ詰まりの主な原因はトイレットペーパーです。トイレットペーパーの使い過ぎや流す水の勢いが弱すぎる場合に引き起こされることが多いです。
トイレットペーパーの使い過ぎには注意していても、流す水の量を気にしていないこともしばしば。
節水も大切ですが、流す水の勢いはしっかりと使い分けるようにしましょう。
台所の詰まり
排水管の詰まりの主な原因は油と食べカスです。食器を洗えば排水管のなかにはほとんどの場合、排水管には油と食べカスが流れていきます。
それらが管内に付着し、管内の排水の流れをストップさせてしまうのです。
日頃から少しでも油や食べカスが流れないように気をつけるだけでも詰まりのリスクは減らせるのでできることから始めていきましょう。
浴室の詰まりの原因
浴室での排水詰まりの原因のほとんどは髪の毛による詰まりです。特に排水管内での詰まりではなく、排水口での詰まりが多いです。
排水口にはトラップという、通常水を溜め管内の臭気や虫が家に入ってこない様な構造があり、このトラップに髪の毛が蓄積していきます。
水の溜まっているカップ内の周りに付着している髪の毛をきれいに取り除くようにしてください。
もし浴室の排水口が流れなくなり詰まりの原因が排水口内の髪の毛だと、賃貸の場合でも修理費用が個人負担になってしまうかもしれません。
定期的に排水口のチェックとお掃除をしておくとよいでしょう。
洗濯場の詰まりの原因
洗濯場の詰まりの原因で多いのは、衣類の繊維による毛ゴミや、洗濯機周りから排水口に入り込む埃とされています。洗濯場の排水口は、浴室の排水口と同じ様なトラップ形状になっています。
そのため、洗濯機さえ移動できれば皆さんでお掃除することは可能です。
ただし、その洗濯機の移動が難しい場合もあるので、無理せず業者に依頼したほうがよいこともあります。
高圧洗浄のやり方は住宅によって異なる
高圧洗浄の目的は以上の通りですが、集合住宅と戸建て住宅とでやり方が違ってきます。
集合住宅の高圧洗浄
集合住宅で高圧洗浄を行う場合、下水マスから高圧洗浄のホースを管内に入れることは難しいです。そのため、排水口から高圧洗浄のホースを挿入させて洗浄します。
戸建て住宅の高圧洗浄
戸建て住宅の場合には、基本は下手にある屋外の下水マスより、高圧洗浄のホースを挿入させ、管内を清掃します。集合住宅と違って排水管の構造がシンプルなため、より的確に高圧洗浄が行えます。
高圧洗浄は自分でできる?
排水管の高圧洗浄というと水道業者などのプロに依頼してやってもらうイメージがありますが、ご自身で対応することも可能です。ご自身で高圧洗浄を行う場合、家庭用の高圧洗浄機と排水管洗浄用のホースが必要になります。また、排水管内の異物を掬う柄杓、異物をまとめておくバケツ、水濡れからご自身や周囲を保護するカッパ・ビニールシートなどもあると安心です。
いずれもホームセンターや、最近ではインターネット通販でも購入することができます。
排水管の高圧洗浄を自分でする場合の手順
以下では、排水管の高圧洗浄をご自身で行う場合の一般的な手順を解説します。自分で高圧洗浄をしようと考えている方は参考にしてください。1.作業場所の周囲を保護する
高圧洗浄機は水圧がとても強いうえに、排水管洗浄用のホースは特殊な構造をしていることから、排水管の高圧洗浄を行うと作業場所の周囲が濡れる恐れがあります。このため高圧洗浄を始める前に、まず濡らしたくない物を移動させたり、ビニールシートを被せたりして作業場所の周囲を保護しましょう。2.排水口に高圧洗浄機のホースを差し入れる
周囲の保護が完了したら、最初は排水口側から高圧洗浄を始めます。排水口のフタを明け、高圧洗浄機のホースを(難しい場合は排水管洗浄用のホースを取り付けて)排水管内に差し入れてください。排水口の構造上ホースを差し入れるのが難しい場合は、排水ホースを取り外してから差し入れてみましょう。
3.排水管内部を洗浄する
取扱説明書など従い 、排水管内部の洗浄を始めます。排水管洗浄用のホースを使用していると、その構造によって手前側に水が噴出する恐れがあります。カッパを着用していない場合は充分に注意しながら作業をしてください。
4.排水桝側から高圧洗浄をする(戸建て住宅)
戸建て住宅の場合、排水桝側からも高圧洗浄を行うことで、より高い洗浄効果を望めます。特に排水詰まりが下水側に近い部分で生じているときは排水口からの高圧洗浄では原因を取り除けない可能性があるため、排水桝からの洗浄を行うようにしてください。
5.異物を処分する
最後に、高圧洗浄によって排水管から取り除いた異物を処分する必要があります。このとき、そのまま流してしまっては再び排水詰まりが起こってしまいますので、柄杓でバケツにまとめておき、燃えるゴミなどとして処分することが望ましいです。自分で高圧洗浄を行うデメリット
ご自身でも高圧洗浄はできるものの、以下のようなデメリットがあることも事実です。道具を揃える前に、自分で高圧洗浄をするデメリットもしっかりと理解しておきましょう。時間と手間がかかる
当然ですが、ご自身で高圧洗浄を行うとなれば、それだけ時間と手間がかかります。汚れを除去しきれない
時間をかけたにも関わらず、汚れを除去しきれず、排水詰まりが解消しないケースもあります。これは、家庭用の高圧洗浄機が、業務用の高圧洗浄機に比べて威力に劣っていることが原因です。加えて排水管は複雑に折れ曲がっていることから、ホースを差し込むのが難しく、ノウハウがないとうまく洗浄できません。
結局プロに依頼することになると、ご自身で高圧洗浄を行った時間と手間が無駄になってしまいます。
排水管が損傷するリスクがある
排水管が熱湯や中性以外の洗剤、老朽化などで劣化し、耐久力が低下している場合、高圧洗浄による強い水圧を当てることによって損傷してしまうリスクがあります。万が一排水管が損傷してしまうと、水漏れのトラブルにつながります。排水管の損傷を防ぐためには、排水管の状態を確認しながら適切な水圧の高圧洗浄を実施する必要がありますが、一般の方では排水管の状態の判断も、水圧の調節も難しいでしょう。
汚水が逆流する可能性がある
排水管内に異物が詰まっている状態で高圧洗浄を行うと、流した大量の水が逆流してしまうリスクがあります。その際に排水管内の汚れや詰まった異物がともに逆流してくることがあり、大変不衛生です。こちらも排水管内の状態を確認することで防げるトラブルではありますが、やはり一般の方では困難です。
高圧洗浄はプロへの依頼がおすすめ
以上で解説した通り、排水管の高圧洗浄はご自身で行うことが可能ですが、さまざまなデメリットがあることも事実です。
「せっかく家庭用に高圧洗浄機を買ったのに、結局プロに頼むことになった」 「高圧洗浄をしたことで水漏れが起こってしまった」
このようなトラブルを避けるために、排水管の高圧洗浄は最初から水道業者のプロに依頼することをおすすめします。
プロによる排水管の高圧洗浄には以下のようなメリットがあります。
- 道具の準備から洗浄、その後の片付けに至るまでの手間を省略できる
- 業務用の機材で徹底した高圧洗浄ができる
- 排水管内の状態を見極め、適切な作業をしてくれる
- 万が一想定外のトラブルが起こった場合にスムーズな対応をしてくれる
ご自身で排水管の高圧洗浄をしようと考えていた方は、上記をふまえてプロへの依頼を検討してみてはいかがでしょうか?
高圧洗浄を依頼する水道業者の選び方
ここでは、高圧洗浄を依頼するのにおすすめの水道業者の選び方を解説します。適正料金で対応してくれる
水道業者を選ぶとき、まず気になるのは料金面です。金額が適切かどうかはもちろん、見積りと実際の料金に大きな差がないことも重要な要素といえます。水道業者のなかには見積り時点で料金が確定し、その後の追加料金が発生しない業者があります。そのような水道業者は追加料金の心配をせず安心して作業を依頼できます。
お住まいのエリアに対応している
どれほど信頼できる水道業者でも、お住まいのエリアに対応していなければ作業を依頼することができません。ご自身の住んでいるエリアに対応している水道業者を探しましょう。北海道から沖縄まで、全国対応してくれる水道業者もあります。まずはホームページでご自宅に駆けつけてもらえるかどうかをチェックしてみてください。
すぐに対応してくれる
定期的な高圧洗浄ならばともかく、排水詰まりが起こっているときの高圧洗浄は緊急性が高く、できるだけ早く対応してもらいたいものです。土日祝日や夜間でも問い合わせができるか、問い合わせをしてからどのくらいで自宅へ向かってくれるのかをあわせてチェックしておきましょう。アフターフォローが充実している
高圧洗浄を行ったあと、どのような作業をしたか説明してくれたり、排水詰まりが起こらないようアドバイスをくれたり、アフターフォローが充実している水道業者もおすすめです。作業内容がわかることで安心できますし、次のトラブル防止にもつながります。プロに依頼した場合の高圧洗浄作業の一般的な流れ
プロに排水管の高圧洗浄を依頼した場合の一般的な作業の流れは以下の通りです。1.洗浄する範囲を確認する
プロに高圧洗浄を依頼すると、まず洗浄する範囲の確認が行われます。これは、排水詰まりの問題が必ずしも高圧洗浄で解決するとは限らないためです。プロによる高圧洗浄作業では、洗浄を行う前に管内カメラを使って詰まりの原因を特定します。その後、原因に応じた対応をするのが一般的です。事前調査をすることで、排水詰まりの問題を確実に解決してくれるのです。
2.高圧洗浄機を使用して排水管内を洗浄する
原因を調べた結果、高圧洗浄の必要性があると結論が出たら、実際に高圧洗浄機を使用した排水管内の洗浄へと進みます。プロによる高圧洗浄作業は、逆流のリスクを防ぐために屋外の排水桝から洗浄を行うのが基本です。ただし、マンションやアパートなどの集合住宅は屋外からの洗浄ができないため、排水口側から洗浄を行います。
また、排水管の構造によってはホースを差し入れることが難しいため、その場合は排水管を分解してから高圧洗浄を実施します。
3.屋外の排水管や排水桝を洗浄する
戸建て住宅の場合、屋外の排水管や排水桝の洗浄にも対応してくれます。特に排水桝は異物を溜める役割を担っていることから、付近で詰まりが発生しやすいです。プロによる高圧洗浄で異物を取り除いてもらうことで、排水詰まりの問題解決やリスク低下につながります。
高圧洗浄の依頼方法
高圧洗浄での排水管掃除を実際に依頼する際には、どのように対応したらよいのでしょうか。 集合住宅や戸建てでは対応の仕方も変わってきます。集合住宅の場合
集合住宅の場合、マンションや公共の団地などではオーナーや管理会社・管理組合が年に数回、高圧洗浄での管清掃を実施していることがあります。集合住宅すべてが必ず行っているわけではありません。
定期的に実施していない集合住宅では個々に水道業者に直接頼むようにしましょう。
また、住民内で自治会が組織されている集合住宅では、個々に頼まなくても自治会にて業者に依頼するということが可能かもしれません。
その場合は1件で頼むよりも安い作業料金で行ってもらえるケースも。
可能であれば自治会で業者を探すか管理会社やオーナーに相談し、知っている業者があれば紹介してもらうのがよいでしょう。
戸建て住宅の場合
戸建住宅の場合、借家でない限り自分ですべてを決めて行わなければいけません。まずは、高圧洗浄を行ってもらう業者を探します。
この場合、いくつかの業者に実際に来てもらい見積りを作成してもらいます。
自身で業者を選ぶ必要があるので、慎重に選ぶようにしましょう。
高圧洗浄の料金の相場
排水管清掃の料金相場は住宅の大きさ、庭などを含めた敷地の広さでも排水管の長さが変ってくるため、差異が出てくるでしょう。先述した通り、戸建てか集合住宅かでも料金は違ってきます。
特別な条件下でない限り、高圧洗浄の料金相場は以下が目安とされています。
戸建て住宅:17,000円〜35,000円 集合住宅:48,000円〜60,000円
ただし、些細な条件であっても料金は変動するため、高圧洗浄による管清掃を行う場合には必ず見積りをとるようにしましょう。
見積もり内容を確認し、ご自身で納得したできるところに依頼することをおすすめします。
排水詰まりの予防方法
プロへの高圧洗浄で排水詰まりが解消するとはいえ、排水詰まりは起こさないことがベストです。そこで、排水詰まりの予防方法をご紹介します。今日から実践してみてください。詰まりの原因になる物を極力流さない
もっとも重要なのは、詰まりの原因になる物を極力流さないように注意することです。「排水管が詰まる原因」で解説した通り、排水管は場所によって詰まりの原因が変わります。利用する場所に応じて適切な対策を意識しながら生活してみましょう。
こまめな清掃を行う
詰まりの原因になる物を流さないように気をつけていても、完全に詰まりを予防できるわけではありません。取り除ききれなかった油や洗剤カス、ネットの網目をすり抜けてしまった髪の毛などが、少しずつ排水管のなかに溜まっていってしまいます。そこで大事なのが、こまめに排水管の掃除をすることです。排水詰まりが起こる前に、排水管のなかにある異物を取り除くことで、大きなトラブルを防ぐことができます。
排水管内の異物を取り除く方法には以下のようなものがあります。
- 大量のお湯を貯めて一気に流す
- 重曹とお酢を混ぜたものを流す
- パイプクリーナーなどの薬剤を使用する
このような掃除をこまめに行うことで、排水管内に異物が溜まりにくくなり、排水詰まりを予防することが可能です。
定期的に高圧洗浄を行う
排水詰まりの予防には、定期的な高圧洗浄も効果的です。異物が詰まる前に高圧洗浄を行い、徹底的に取り除くことで、排水詰まりが起こるリスクを格段に減らすことができます。「高圧洗浄は排水管が詰まってから行うもの」と考えている方は多いかもしれませんが、排水詰まりが起こってからでは時間的にも精神的にも余裕がなく、水道業者選びの判断などを誤ってしまう恐れがあります。後悔することがないよう、余裕があるうちに高圧洗浄を依頼しておくことが大切です。
排水詰まりのリスクを下げる排水管の清掃方法
前述の通り、排水管のこまめな清掃は排水詰まりを防ぐための対策として効果的です。
そこで、排水管の清掃方法についても解説します。さほど難しくないのでぜひ取り入れてみてください。
市販の薬剤を使用する
先ほど、排水管のなかにある異物を取り除く方法として大量のお湯を流す方法、重曹とお酢を混ぜたものを流す方法、パイプクリーナーなどの薬剤を使用する方法の3つをご紹介しました。なかでももっとも高い効果を見込めるのは、パイプクリーナーなどの市販の薬剤を使用する方法です。市販の薬剤は汚れを分解したり、汚れに密着したりするように作られているため、排水管内をしっかりと洗浄できます。
排水管洗浄に使う市販の薬剤には、「固形・粉末タイプ」と「液体タイプ」の2種類があります。
固形・粉末タイプは業務用として販売されている商品が多く、優れた洗浄力を備えています。水に溶けることで効果を発揮するため、主に水が貯まる構造の排水管で使用します。
液体タイプは固形・粉末タイプに比べてメジャーで扱いやすいのが特徴です。手に付着しないよう注意する必要はありますが、水が貯まらない構造の排水管にも使用することができます。
薬剤を使用する清掃は月に1回を目安に実施しましょう。固形・粉末タイプと液体タイプの薬剤はどちらを使用しても構いませんが、年に1回はタイプを問わず洗浄力に優れる業務用の薬剤を使って清掃することをおすすめします。
専用のワイヤーブラシを使用する
薬剤の他に、排水管清掃のための専用ワイヤーブラシも販売されています。3〜5mm程度の細長いワイヤーにブラシがついている道具で、排水管のなかに差し入れることで、汚れを直接削ぎ落とすことができます。排水管のなかに汚れが溜まっている様子が目に見える場合は、ワイヤーブラシを使って汚れを取り除きましょう。軸となっているワイヤーは柔軟性があるので、奥の曲がった部分にぶつかってしまっても、先端を折り曲げればより深くまで清掃することが可能です。
専用のワイヤーブラシはホームセンターやインターネット通販で購入することができます。
排水桝まで掃除する(戸建て住宅の場合)
戸建て住宅の場合は排水口からの排水管清掃だけではなく、排水桝までしっかりと掃除することが大切です。排水桝とは、排水管と下水管をつないでいる小さなマンホールのようなものです。複数の役割を持っており、その1つが「異物を溜める」という役割です。つまり、清掃せずにいると排水詰まりが起こる原因となりやすいため、定期的に異物を取り除く必要があります。
排水桝の清掃方法は以下の通りです。
- ふたを開ける
- なかの汚れを柄杓などで掬い出し、取り除く
- ホースなどで水を流し、排水管内を洗浄する
排水桝の清掃は半年〜1年に1回を目安に実施しましょう。
高圧洗浄を行う頻度
こまめな清掃をしていても、排水管の汚れを取り切ることは困難です。このような理由から、高圧洗浄は定期的に行うことが推奨されています。では、どのくらいの頻度で高圧洗浄を行えばよいのでしょうか?
前述の通り、集合住宅では年に数回、排水管の高圧洗浄が実施されるため、ご自身で依頼する必要は基本的にありません。マンションやアパートで実施されていない場合は、年に1〜2回を目安に高圧洗浄を依頼しましょう。
戸建て住宅の場合は、3〜5年に1回の頻度で高圧洗浄を実施することをおすすめします。
集合住宅の場合も戸建て住宅の場合も、「高圧洗浄が必要なサイン」に挙げた症状が見られた場合は、上記の頻度に関わらず水道業者にご相談ください。放置することで詰まりが悪化する可能性があります。
水PROは見積り、出張費、追加請求すべて無料で、水に関するさまざまなトラブルを解決します。24時間365日、ご相談を承っており、ご連絡をいただいてから最短15分で、水道修理のプロが駆けつけます。
各市町村の水道局から許可を受けた「水道局指定工事店」であるのも特徴です。一定水準以上の知識・技術・スタッフなどを備えているため、安心してご相談ください。
水PROへのご相談・お問い合わせはこちら
まとめ
高圧洗浄について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。詰まりが起きていない場合にも定期的なメンテナンスとしてぜひ高圧洗浄を考えてみてください。
また、近年では簡単な高圧洗浄機であればホームセンターなどで購入できる様になりました。
しかし、それによって高圧洗浄機のホースを詰まらせてしまうことや、やり方を間違えて近隣住民とのトラブルになってしまうケースも見受けられます。
ご自身で行ってみようと考えたときでも、難しいと感じた場合はただちに作業を中断し、トラブルになる前に業者にご相談ください。