2021.12.27
屋外
散水栓の凍結防止・対策方法をご紹介
散水栓とは屋外にある水栓のうちのひとつであり、高さのある立水栓や水栓柱とは異なり蛇口が地中に埋まっているタイプのものです。
屋外に設置されているため外気温の影響を受けやすく、気温の下がる冬場では凍結して使えなくなってしまうこともあります。
今回は、散水栓は凍結するとどうなってしまうのか、散水栓の凍結防止・対策方法などをご紹介いたします。
散水栓は地中に埋め込まれたボックスの中にあり、使用する時にフタをあけて蛇口にホースを繋いで水を放出させます。
屋外に設置されている散水栓は外気温の影響を受けやすいです。
気温の低い冬場には、寒さで凍結してしまうことがあります。
また配管が凍結すると、配管破裂による水漏れが起こることもあります。
水漏れの原因には「パッキン劣化」「本体の損傷」「配管の破損」の3つがあり、それぞれの起因はいくつか考えられますが、どれも凍結の影響によっても起こり得ることです。
長年使い続けたり、寒さで凍結してしまったりすると、パッキンは劣化して効力を失い、蛇口の隙間から水漏れが起きてしまいます。
パッキンの劣化による水漏れは、新しい物に交換することで解決します。
散水栓の蛇口の3箇所でパッキンが使用されており、それぞれで使われているパッキンの種類は異なりますが、水漏れする箇所によって交換するべきパッキンを判断することができます。
蛇口の先端から水漏れしている場合はコマパッキン、ハンドルの付け根から水漏れしている場合は三角パッキン、パイプの付け根から水漏れしている場合はUパッキンを交換しましょう。
また、凍結によって蛇口が破裂したり、本体の劣化原因となることもあります。
パッキンを変えても水漏れが治らない場合には、本体にヒビが入っていないかを確認しましょう。
水道代の急激な高騰や配管付近が常に濡れているといった変化が見られた場合は、地震などの外部による衝撃で配管が破裂している可能性があります。
配管内の水が凍結してしまうことも配管破裂の原因の一つです。
水は液体から固体に変わることで体積が増量して膨張します。
配管内で水が凍ってしまうと、地中に埋められた配管は水の体積増加に対応仕切れず破裂してしますのです。
配管の損傷は自分での修理が難しいので、業者に依頼するようにしましょう。
散水栓で一番最初に凍結しやすい箇所です。
外気によって冷やされることで凍ってしまい、回せなくなるほど固まってしまいます。
蛇口が回らない場合、回らない蛇口を無理に捻ろうとすると内部にあるパッキンなどを痛めてしまう恐れがある為やめましょう。
配管内の水が凍るには2つ条件があり、「気温が氷点下を超えること」と「配管内の水に動きがないこと」です。
水は0度以下になると凍る性質があるため、外気温が氷点下を超えるような日は配管が凍結しやすくなります。
しかし、散水栓から水を流して配管内の水に動きが生まれていれば氷点下を超えていても凍結は起きません。
長い時間散水栓を使わずにいると冷気で冷えて凍ってしまいます。
配管内の水が溜まったままになりやすい夜間は気温が下がりやすく凍結しやすいタイミングです。
寒波の前日や旅行に出かける前には凍結防止対策を行いましょう。
水管内の水を全て抜いて、凍結の元をなくすことで対策します。
市販で売られている「水抜き栓」を別途購入し、利用規約に従って水抜きを行ってください。
水抜き後、すぐに蛇口を閉めてしまったり、水抜き栓のハンドルの動きが悪いと、水管内に水が残ってしまうことがあるので注意しましょう。
今は、不凍結水栓と呼ばれる伸縮式の散水栓があり、水抜きを簡単に行うことができるので交換することもおすすめです。
凍結防止アイテムとして売られている保温テープも効果的です。
家庭によっては配管がむき出しになっていることもあるので、自分の家の配管の位置を確認して外気に触れている状態であれば同じようにタオルや保湿テープを巻きましょう。
温度を感知する部品(サーモエレメント)が内蔵されており、1.7度以下を感知すると自動で少量の水を流し、水の流動により本体の温度4.5度以上になると止まる仕組みになっています。
コンセントが不要なので屋外の蛇口に最適なアイテムです。
配管を長く使用しているご家庭は、新しい配管への変更を検討しましょう。
散水栓が設置されている屋外には暖房暖房設備がなく、冬場は凍結してしまうことが多いため、上記に示した寒冷地・準寒冷地では散水栓を取り付ける際に凍結防止工事を行います。
一般的に散水栓を取り付ける際は、土を掘り返して塩化ビニル管(塩ビ管)を埋める工程があります。
地中熱の影響により、冬場の地中は地上から離れるほど温かい傾向があるので、寒冷地域で散水栓を取り付ける際には、凍結防止として塩ビ管を地下70cmほど掘った位置に埋める工事が行われます。
蛇口を解凍させる応急処置法として、蛇口にタオルを巻きつけて40〜50度のぬるいお湯をゆっくりかけることで解凍させる方法があります。
※熱湯をかけると蛇口や配管が破裂する恐れがあるため必ずぬるま湯で行ってください。
ただし、応急処置の方法は、蛇口の劣化の原因となり得るためおすすめはしません。
どうしても早く散水栓を使いたい場合には、業者に依頼するという選択肢もあります。
自分で対処したことによって蛇口や配管を破裂させてしまっては、高い修理代を払うことになってしまいます。
業者に依頼すれば専門知識を持ったプロが安全に解凍作業を行ってくれ、費用も修理代より安価に済むため、自然解凍を待つのが厳しい方は業者に依頼することがおすすめです。
凍結させないことが一番なので、きちんと凍結防止対策を行うようにしてください。
屋外に設置されているため外気温の影響を受けやすく、気温の下がる冬場では凍結して使えなくなってしまうこともあります。
今回は、散水栓は凍結するとどうなってしまうのか、散水栓の凍結防止・対策方法などをご紹介いたします。
屋外にある散水栓は凍結に注意
散水栓は屋外に設置されている外水栓設備です。散水栓は地中に埋め込まれたボックスの中にあり、使用する時にフタをあけて蛇口にホースを繋いで水を放出させます。
屋外に設置されている散水栓は外気温の影響を受けやすいです。
気温の低い冬場には、寒さで凍結してしまうことがあります。
散水栓は凍結するとどうなる?
散水栓は凍結すると、蛇口が凍って回せなくなったり、配管の凍結によって水が出てこなかったりと使用できなくなってしまいます。また配管が凍結すると、配管破裂による水漏れが起こることもあります。
水漏れの原因には「パッキン劣化」「本体の損傷」「配管の破損」の3つがあり、それぞれの起因はいくつか考えられますが、どれも凍結の影響によっても起こり得ることです。
散水栓が水漏れする原因:パッキンの劣化
パッキン(パッキング)は蛇口内部に取り付けられており、液体・気体が内部から漏れることや外部から侵入することを防ぐ部品です。長年使い続けたり、寒さで凍結してしまったりすると、パッキンは劣化して効力を失い、蛇口の隙間から水漏れが起きてしまいます。
パッキンの劣化による水漏れは、新しい物に交換することで解決します。
散水栓の蛇口の3箇所でパッキンが使用されており、それぞれで使われているパッキンの種類は異なりますが、水漏れする箇所によって交換するべきパッキンを判断することができます。
蛇口の先端から水漏れしている場合はコマパッキン、ハンドルの付け根から水漏れしている場合は三角パッキン、パイプの付け根から水漏れしている場合はUパッキンを交換しましょう。
散水栓が水漏れする原因:本体の損傷
地震などの自然災害による衝撃や、車で踏みつけてしまった事による損傷など、蛇口本体を破損させてしまった場合には蛇口本体を交換するしかありません。また、凍結によって蛇口が破裂したり、本体の劣化原因となることもあります。
パッキンを変えても水漏れが治らない場合には、本体にヒビが入っていないかを確認しましょう。
散水栓が水漏れする原因:配管の破損
配管は地中に埋められているのでトラブルに気づきにくいです。水道代の急激な高騰や配管付近が常に濡れているといった変化が見られた場合は、地震などの外部による衝撃で配管が破裂している可能性があります。
配管内の水が凍結してしまうことも配管破裂の原因の一つです。
水は液体から固体に変わることで体積が増量して膨張します。
配管内で水が凍ってしまうと、地中に埋められた配管は水の体積増加に対応仕切れず破裂してしますのです。
配管の損傷は自分での修理が難しいので、業者に依頼するようにしましょう。
散水栓が凍結する原因
散水栓の凍結が寒波のような寒い時期に起こりやすいのは、蛇口や配管が外の冷気によって凍らされてしまうためです。蛇口の凍結
フタをしているとはいえ、地上に顔を出している蛇口は外の冷気による影響を最も受けます。散水栓で一番最初に凍結しやすい箇所です。
外気によって冷やされることで凍ってしまい、回せなくなるほど固まってしまいます。
蛇口が回らない場合、回らない蛇口を無理に捻ろうとすると内部にあるパッキンなどを痛めてしまう恐れがある為やめましょう。
配管の凍結
配管の凍結は、配管内を通っている水が寒さによって凍らされてしまうことで起こります。配管内の水が凍るには2つ条件があり、「気温が氷点下を超えること」と「配管内の水に動きがないこと」です。
水は0度以下になると凍る性質があるため、外気温が氷点下を超えるような日は配管が凍結しやすくなります。
しかし、散水栓から水を流して配管内の水に動きが生まれていれば氷点下を超えていても凍結は起きません。
長い時間散水栓を使わずにいると冷気で冷えて凍ってしまいます。
配管内の水が溜まったままになりやすい夜間は気温が下がりやすく凍結しやすいタイミングです。
寒波の前日や旅行に出かける前には凍結防止対策を行いましょう。
散水栓の凍結防止対策
散水栓が凍結しないためには、4つの対策方法があります。水抜きする
水抜きは確実な凍結防止方法として有名です。水管内の水を全て抜いて、凍結の元をなくすことで対策します。
市販で売られている「水抜き栓」を別途購入し、利用規約に従って水抜きを行ってください。
水抜き後、すぐに蛇口を閉めてしまったり、水抜き栓のハンドルの動きが悪いと、水管内に水が残ってしまうことがあるので注意しましょう。
今は、不凍結水栓と呼ばれる伸縮式の散水栓があり、水抜きを簡単に行うことができるので交換することもおすすめです。
タオルや保湿テープを巻く
タオルやいらなくなった布切れなどを蛇口に巻くことで、冷気を断熱して凍結防止効果が得られます。凍結防止アイテムとして売られている保温テープも効果的です。
家庭によっては配管がむき出しになっていることもあるので、自分の家の配管の位置を確認して外気に触れている状態であれば同じようにタオルや保湿テープを巻きましょう。
蛇口を凍結防止水栓上部に変える
凍結防止水栓上部とは、寒波に対応した蛇口です。温度を感知する部品(サーモエレメント)が内蔵されており、1.7度以下を感知すると自動で少量の水を流し、水の流動により本体の温度4.5度以上になると止まる仕組みになっています。
コンセントが不要なので屋外の蛇口に最適なアイテムです。
配管を新しくする
本来配管には、凍結防止のために保温材が用いられていますが、使用年月の経った配管は保温材の効力が薄れてしまっています。配管を長く使用しているご家庭は、新しい配管への変更を検討しましょう。
寒冷地の凍結防止工事
冬季期間、全域で凍結防止が必要な地域のことを寒冷地、一部地域で凍結防止が必要な地域のこを準寒冷地と呼びます。散水栓が設置されている屋外には暖房暖房設備がなく、冬場は凍結してしまうことが多いため、上記に示した寒冷地・準寒冷地では散水栓を取り付ける際に凍結防止工事を行います。
一般的に散水栓を取り付ける際は、土を掘り返して塩化ビニル管(塩ビ管)を埋める工程があります。
地中熱の影響により、冬場の地中は地上から離れるほど温かい傾向があるので、寒冷地域で散水栓を取り付ける際には、凍結防止として塩ビ管を地下70cmほど掘った位置に埋める工事が行われます。
散水栓の凍結対処方法
散水栓が凍結してしまった場合には、気温が上がって自然に解凍されることを待って対処することがおすすめです。蛇口を解凍させる応急処置法として、蛇口にタオルを巻きつけて40〜50度のぬるいお湯をゆっくりかけることで解凍させる方法があります。
※熱湯をかけると蛇口や配管が破裂する恐れがあるため必ずぬるま湯で行ってください。
ただし、応急処置の方法は、蛇口の劣化の原因となり得るためおすすめはしません。
どうしても早く散水栓を使いたい場合には、業者に依頼するという選択肢もあります。
散水栓のトラブルは水道業者にご相談ください
散水栓の凍結が起こった際は、業者に対処してもらうことも考慮しましょう。自分で対処したことによって蛇口や配管を破裂させてしまっては、高い修理代を払うことになってしまいます。
業者に依頼すれば専門知識を持ったプロが安全に解凍作業を行ってくれ、費用も修理代より安価に済むため、自然解凍を待つのが厳しい方は業者に依頼することがおすすめです。
凍結させないことが一番なので、きちんと凍結防止対策を行うようにしてください。