2025.04.01
その他
ウォーターハンマー現象とは?原因や被害、対策方法を解説
水は毎日使用するので、いつか水まわりのトラブルに遭遇してしまいます。
例えば、水道の蛇口をしめたときに、「ガンッ」「ゴンッ」といった衝撃音がするのを耳にしたことはないでしょうか。
これはウォーターハンマー現象が起きているサインかもしれません。ウォーターハンマー現象は、放置しておくと思わぬトラブルにつながることがあります。
今回はこのウォーターハンマー現象についてご紹介し、その原因と対策を解説します。
まずはウォーターハンマーに関して、どのような現象なのかを詳しく解説します。
まるで水が水道管をハンマーで叩いたようであることから「ウォーターハンマー現象」といわれています。
ウォーターハンマー現象は、水道管が設置されている場所であればどこでも発生する可能性があり、一般家庭では特に給湯器、食器洗い機、全自動洗濯機で起きやすくなっています。
給湯器が発生源の場合は、キッチンや洗面所、浴室といった給湯器を使う場所で聞こえるケースもあるでしょう。
この衝撃波が配管を叩くような振動を起こすため、金属パイプを叩くような音や振動が発生します。
重度のウォーターハンマーの場合は、配管の破損や継手の緩みなどが起きる可能性があります。定期的に点検し、必要に応じて減圧弁やウォーターハンマー防止器具を設置するのがおすすめです。
以下のような症状が発生した場合は、注意してください。
これらを放置すると、水道管に負担がかかり続け、破損の原因となります。
それだけではなく、ウォーターハンマー現象が止まらないことで、水道を使うたびに「常にうるさい状態」になり、自分や周辺の人に精神的なストレスを与えてしまうかもしれません。
それぞれの違いを見てみましょう。
いきなり水栓を閉じて水の流れを遮ると、水流の勢いによって急激に圧力が上昇します。そこから配管内部に衝撃が生じ、衝撃音が発生してしまうのです。
ポンプが急停止し、水の流れが止まると止水栓の先で圧力が下がり、水道管内部の圧力が外部よりも低い負圧の箇所ができます。すると、負圧が起こっている箇所で水流同士が衝突し、衝撃音が発生します。
ウォーターハンマー現象は、一体どのようなことが原因で起きてしまうのでしょうか。対策をするためにもまずは原因を確認しましょう。
蛇口をひねるタイプは、勢いよくひねらなければ水の流れを止めるまでに少し時間がかかるので変動は少ないです。
しかし、レバーで上げ下げするタイプの蛇口では、一瞬で水を止めることができるため圧力の変化が大きくなります。
水道の水を急に止めると、流れていた運動エネルギーが行き場を失って水道管内の圧力が急激に上昇し、水道管が振動します。
それが水道管の固有振動と共振し、衝撃音が発生することでウォーターハンマー現象が起きる原因の一つです。
これを水柱分離といいます。全自動洗濯機や食器洗い機で起こるウォーターハンマー現象の多くは、これが原因です。
しかし、この水撃防止器が劣化・故障してしまうと途端にウォーターハンマー現象が起きることがあります。
ある日突然、異音が聞こえるようになったという場合は注意が必要です。
ウォーターハンマー現象の音は水道を止めた場所で発生する異音ではなく、離れた場所で異音となることもあります。
道路を挟んだ近隣の家屋で異音が聞こえることもあるので、まずは調査を依頼するのがよいでしょう。
ウォーターハンマー現象が起こるのは一瞬ですが、その衝撃はかなり強力です。
特に同じ場所で頻繁に起きた場合、配管の破損の原因となり水漏れを引き起こす危険があります。
また、給湯器でウォーターハンマー現象が起きた際、給湯器に搭載されたセンサーに影響することがあります。
この場合は給湯器本体の交換を余儀なくされることもあり、交換料金が発生するリスクがあります。
音がするだけですが、軽く考えていると高額な修理が必要になる可能性があります。
これらの異音や振動が深夜や寝室の近くで発生すれば、かなりのストレスでしょう。
万が一、「嫌がらせをされている」と思われてしまった場合、ご近所トラブルに発展するケースもあります。
この振動やウォーターハンマーの衝撃を長年にわたり繰り返していると、配管の接続部分や給水装置といった場所の接合部に緩みが生じます。
これらが原因となり、いつかは水漏れを起こしてしまうかもしれません。
壁の中の水道管で水漏れが起こると気付きにくく、「いつの間にか被害が大きくなっていた」ということも考えられます。
マンションの階下の住人からの苦情で原因に気付くケースもあるので、少しでも心あたりがあれば早めの対策を取りましょう。
水道管に大量の水を流すと空気が抜けるので、水道メーターの異常も、もとに戻ります。しかし、稀にウォーターハンマー現象が続くケースもあり、この場合は放置することで、接続機器やセンサーが故障するおそれがあります。
例えば、給湯器の温度が急激に変化する、弁が壊れるといったトラブルが見られたら、それはウォーターハンマー現象が原因かもしれません。
ウォーターハンマー現象の原因やその被害をご紹介しましたが、直し方はあるのでしょうか。
ウォーターハンマー現象が起きていることに気が付いたら、以下のように対処することをおすすめします。
そうすることで、配管の水道設備にかかる負担の軽減にもつながります。
ただし、強く閉めすぎると水が出にくくなるので元栓を閉める場合は気を付けてください。
ウォーターハンマー現象の原因となる水栓に、この水撃防止器を取り付けることで、水の勢いを吸収し音の発生を抑制できます。
適切に設置すると効果は期待できますが、発生箇所と水栓の種類により設置する水撃防止器が異なることもあり、自己判断が難しいでしょう。
自分で判断できないときは、専門業者に相談するのも一つの手段です。放置すると配管に破損が生じることもありますので、早めの対処が必要となります。
この場合は自分で対処することが難しいため、専門の業者による配管工事が必要です。
通常、配管工事は水道修理業者へ依頼します。信頼できる業者を探して相談しましょう。
>>水漏れ修理・トイレつまり・水道業者の選び方
しかし、ご近所トラブルや漏水事故、水道メーターの異常、給湯器、センサー、ポンプなどの故障といった被害につながることを考えると、できれば発生の前に予防したいものです。
そこで、ウォーターハンマー現象を防ぐ予防方法を6つご紹介します。 専門業者の力を借りる必要はありますが、ウォーターハンマー現象を未然に防ぎたい方は検討してください。
配管にサージタンクを取り付けると、水圧が急激に変化した際に、タンクから水が供給されて水量が調節されます。これにより圧力の上昇が緩和され、水流同士の衝突が緩やかになり、衝撃が起こりにくくなります。
そこで、水の使用量に見合うよう配管口径をあらかじめ広げることで、水が流れるスピードが下がり、ウォーターハンマー現象を防げます。
ただし、配管口径を変更する際は、大規模工事となりコストだけではなく配管設計の見直しの必要が生じます。
空気弁は通販サイトでも手頃な価格で購入できますが、自分で取り付けるのは困難です。誤った取り付けは水漏れや配管損傷のリスクを高め、最悪の場合、自宅の水道全体に影響を及ぼす可能性があります。
フライホイールを取り付けることで、停電でモーターが停止したときに、慣性エネルギーによってポンプの回転が急に止まるのを防ぎます。
ポンプの急停止が原因で、水の流量が急激に変化するのを緩和させます。
そこで、配管の取り付け位置を低くすることで、水が流れるスピードを一定にし、圧力の上昇を防ぎます。
圧力水槽を設置すると、ポンプが急停止してもポンプの代わりとして役目を果たしてくれるので、配管内を流れる水の量が一定に保たれ、ウォーターハンマー現象を防げます。
ここからはトイレや洗面所など、具体的な場所のウォーターハンマー対策を詳しく解説します。
こちらは比較的シンプルな方法で、配管工事が少なくて済みます。水撃防止装置の価格は5,000〜20,000円が相場で、ホームセンターや通販サイトで購入できます。
そのため、洗濯機用の蛇口に水撃防止装置を取り付けるという対策が効果的です。取り付け方法としてはトイレの止水栓と同じですが、洗濯機の場合は蛇口に設置します。
蛇口に水撃防止装置を設置することで、洗濯機の給水バルブが急閉鎖した際の圧力波を吸収し、ウォーターハンマー現象を防止できます。
なお、ウォーターハンマー現象を洗濯機自体の故障と勘違いしてしまい、新しく買い替える方も少なくありません。新しい洗濯機に買い替えても、配管の問題が根本的に解決されていないため、同じ現象が繰り返し発生してしまいます。
なお、水栓によって取り付け方が異なります。下記では3つの方法をご紹介します。
カバーナットを外す際は、水漏れに備えてタオルを敷いておきます。もとのハンドルは不要になるが、念のため保管しておくようにしましょう。
作業中は無理な力を加えず、部品の紛失に注意してください。不安がある場合は専門家に相談することをおすすめします。
ウォーターハンマー現象が起きたとき、原因によっては自分で対処できますが、より安心なのは水道修理業者に相談することです。
水道修理業者は、水道トラブルに関するプロフェッショナルです。ウォーターハンマー現象に関しても、的確な原因究明と確実な対処をしてくれます。
ウォーターハンマー現象は、放置することで被害が拡大し、さまざまなトラブルを引き起こします。原因がわからない、対処しても音がなくならないなどの悩みがあるときは、水道修理業者に相談してみましょう。
ただし、対応力は水道修理業者によって差があります。焦って近くの適当な業者に頼むのではなく、信頼できて対応力に優れている業者を探し、相談するようにしてください。
水道修理業者にウォーターハンマー現象への対処を依頼した場合、費用相場はどの程度になるのでしょうか?
水道修理業者によるウォーターハンマー現象の対処方法は2種類あります。
このうち、水撃防止器を設置する場合は、水撃防止器本体の価格である5,000円〜20,000円に、作業料金やその他諸経費がプラスされた金額が相場です。
一方で配管工事は、構造や配管の長さが家庭によって違い、費用にも大きな差が生じます。
いずれにしても、ウォーターハンマー現象の対処を水道修理業者に依頼するならば、事前に複数者から見積もりを取るようにしましょう。
下記では、おすすめの水道業者をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
>>水道修理業者のおすすめ10選!
最後に水道修理業者を選ぶコツをご紹介します。水道修理業者を探すときは、以下のポイントを押さえることで、信頼できる業者を見つけられます。
この3点が揃っている業者がおすすめです。
特にウォーターハンマー現象のような配管の問題は、その場しのぎの対処だけでなく根本的な解決が必要です。
実績のある業者であれば、水撃防止装置の設置、減圧弁の調整、配管の補強など、症状に応じた方法を提案してくれるはずです。
なお、水PROでは、お電話一本で最短15分以内にお客様のもとへ駆けつけます。お気軽にご相談ください。
良質なアフターフォローがある業者であれば、修理後一定期間内に問題が再発した場合の無料点検や再修理などのサービスを提供していることが多いです。
アフターフォローを確認する際のポイントは下記の通りです。
修理前の契約時にこれらの点を明確にしておくことで、後々のトラブルを避け、安心して修理を依頼できます。
Webサイトに対応エリアを明記しているので、事前に確認しておくとよいでしょう。また、地元密着型の業者は地域特有の水道事情や建物の特徴にも詳しいことが多く、最適な対応が受けられるメリットもあります。
業者に問い合わせる際には、ウォーターハンマー現象の対策経験があるかを具体的に確認するとよいでしょう。
対応の仕方を口コミで調べておくとよいでしょう。 詳細は水漏れ修理・トイレつまり・水道業者の選び方をご覧ください。
ウォーターハンマー現象に関して、多くの方が疑問に思っている項目をまとめました。ぜひ参考にしてください。
業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することをおすすめします。また、見積もりには具体的にどのような作業を行うのか、使用する部品は何かなどの詳細が含まれているかも確認するとよいでしょう。
不明な点があれば、都度確認することが重要です。
水漏れが発生した際には、まず水道修理業者に連絡するとともに、加入している火災保険の補償内容を確認することで、修理費用の負担を軽減できる可能性があります。
その他にも以下のような項目が挙げられます。
アパートを借りる前に、一度管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。
配管が関わることや原因箇所がわかりづらいこともあるので、困った際は水道業者に頼ってみましょう。料金はかかりますが、確実に解決してくれます。
気になる業者があれば料金表や実績を確認し、実際に見積もりを出してもらうようにしましょう。
無料見積もりの業者に依頼すれば無料でいくつもの業者を比較できます。
水PROには、ウォーターハンマー現象の原因を突き止め、早急に問題を解決できるスタッフが在籍しています。水道局指定工事店なので、修理に関する知識やアドバイスも行っています。
見積もり料や出張料、追加請求は一切かかりません。さらにWebからのお申し込みであれば、3,000円引きという特別価格でご提供しています。
ウォーターハンマーだけではなく、トイレやキッチン、お風呂場などの水まわりにも対応しています。
ご相談のみでもOKですので、気になる方は一度お問い合わせください。
例えば、水道の蛇口をしめたときに、「ガンッ」「ゴンッ」といった衝撃音がするのを耳にしたことはないでしょうか。
これはウォーターハンマー現象が起きているサインかもしれません。ウォーターハンマー現象は、放置しておくと思わぬトラブルにつながることがあります。
今回はこのウォーターハンマー現象についてご紹介し、その原因と対策を解説します。
ウォーターハンマー現象とは?
ウォーターハンマー現象の特徴
ウォーターハンマー現象は、別名「水撃作用」とも呼ばれ、水道管内部を通る水が急激な圧力の変化により、内側から激しくぶつかってしまう現象のことです。まるで水が水道管をハンマーで叩いたようであることから「ウォーターハンマー現象」といわれています。
ウォーターハンマー現象は、水道管が設置されている場所であればどこでも発生する可能性があり、一般家庭では特に給湯器、食器洗い機、全自動洗濯機で起きやすくなっています。
給湯器が発生源の場合は、キッチンや洗面所、浴室といった給湯器を使う場所で聞こえるケースもあるでしょう。
どんな音がする?
ウォーターハンマー現象は、配管内を流れる水が急に止まったときに発生する現象で、以下のような特徴的な音がします。- 「ドン」「コンコン」という鈍い打撃音
- 「カンカン」という金属的な打撃音
- 「ガタガタ」という振動音
- 場合によっては「キーン」という高音の振動音
この衝撃波が配管を叩くような振動を起こすため、金属パイプを叩くような音や振動が発生します。
重度のウォーターハンマーの場合は、配管の破損や継手の緩みなどが起きる可能性があります。定期的に点検し、必要に応じて減圧弁やウォーターハンマー防止器具を設置するのがおすすめです。
ウォーターハンマー現象の予兆
「蛇口から水が出にくい・出方が変わった」という症状は。ウォーターハンマー現象の予兆として注意すべきサインの一つです。以下のような症状が発生した場合は、注意してください。
- 水の出方が不安定
- 水の勢いが一定ではない
- 勢いよく空気と一緒に水が出てくる
これらを放置すると、水道管に負担がかかり続け、破損の原因となります。
それだけではなく、ウォーターハンマー現象が止まらないことで、水道を使うたびに「常にうるさい状態」になり、自分や周辺の人に精神的なストレスを与えてしまうかもしれません。
ウォーターハンマー現象の種類
ウォーターハンマー現象には、「圧力上昇ウォーターハンマー」と「水柱分離ウォーターハンマー」の2種類があります。それぞれの違いを見てみましょう。
圧力上昇ウォーターハンマー
圧力上昇ウォーターハンマーは、圧力変動によって起こる現象です。レバーを上げ下げするシングルレバーの蛇口でよく起こります。いきなり水栓を閉じて水の流れを遮ると、水流の勢いによって急激に圧力が上昇します。そこから配管内部に衝撃が生じ、衝撃音が発生してしまうのです。
水柱分離ウォーターハンマー
水柱分離ウォーターハンマーは、ポンプを使って水をくみ上げ、流す水道管でよく起こる現象です。ポンプが急停止し、水の流れが止まると止水栓の先で圧力が下がり、水道管内部の圧力が外部よりも低い負圧の箇所ができます。すると、負圧が起こっている箇所で水流同士が衝突し、衝撃音が発生します。
ウォーターハンマー現象が起きる原因
圧力変動
蛇口を急に閉めると、水道管内部の圧力が急激に変動します。蛇口をひねるタイプは、勢いよくひねらなければ水の流れを止めるまでに少し時間がかかるので変動は少ないです。
しかし、レバーで上げ下げするタイプの蛇口では、一瞬で水を止めることができるため圧力の変化が大きくなります。
水道の水を急に止めると、流れていた運動エネルギーが行き場を失って水道管内の圧力が急激に上昇し、水道管が振動します。
それが水道管の固有振動と共振し、衝撃音が発生することでウォーターハンマー現象が起きる原因の一つです。
水柱分離
ポンプを使って水をくみ上げて流す水道管の場合、ポンプが急停止することで圧力が大きく変化することがあります。これを水柱分離といいます。全自動洗濯機や食器洗い機で起こるウォーターハンマー現象の多くは、これが原因です。
水撃防止器の劣化
基本的にウォーターハンマー現象は、水撃防止器と呼ばれる装着が水道設備として設置してあるため頻繁には起こりません。しかし、この水撃防止器が劣化・故障してしまうと途端にウォーターハンマー現象が起きることがあります。
ある日突然、異音が聞こえるようになったという場合は注意が必要です。
給水水圧の増加
近隣の住居数が増え、給水水圧が以前より増加したという場合でもウォーターハンマー現象が起きる可能性が上がります。ウォーターハンマー現象の音は水道を止めた場所で発生する異音ではなく、離れた場所で異音となることもあります。
道路を挟んだ近隣の家屋で異音が聞こえることもあるので、まずは調査を依頼するのがよいでしょう。
ウォーターハンマー現象が引き起こす被害
特に同じ場所で頻繁に起きた場合、配管の破損の原因となり水漏れを引き起こす危険があります。
また、給湯器でウォーターハンマー現象が起きた際、給湯器に搭載されたセンサーに影響することがあります。
この場合は給湯器本体の交換を余儀なくされることもあり、交換料金が発生するリスクがあります。
音がするだけですが、軽く考えていると高額な修理が必要になる可能性があります。
音・振動でご近所トラブル
水道管で発生した衝撃音が伝わり、マンションの上下階や近隣住宅で異音や振動が伝わってしまうことがあります。これらの異音や振動が深夜や寝室の近くで発生すれば、かなりのストレスでしょう。
万が一、「嫌がらせをされている」と思われてしまった場合、ご近所トラブルに発展するケースもあります。
漏水事故
ウォーターハンマー現象の原因となる水道管の急激な水圧変動は、水道管を振動させます。この振動やウォーターハンマーの衝撃を長年にわたり繰り返していると、配管の接続部分や給水装置といった場所の接合部に緩みが生じます。
これらが原因となり、いつかは水漏れを起こしてしまうかもしれません。
壁の中の水道管で水漏れが起こると気付きにくく、「いつの間にか被害が大きくなっていた」ということも考えられます。
マンションの階下の住人からの苦情で原因に気付くケースもあるので、少しでも心あたりがあれば早めの対策を取りましょう。
水道メーターの異常
ウォーターハンマー現象が起こると、水道メーターに異常が現れることがあります。 これは水道メーターを交換したときに、水道管から空気が抜けていないことが原因です。水道管に大量の水を流すと空気が抜けるので、水道メーターの異常も、もとに戻ります。しかし、稀にウォーターハンマー現象が続くケースもあり、この場合は放置することで、接続機器やセンサーが故障するおそれがあります。
給湯器、センサー、ポンプなどの故障
ウォーターハンマー現象による衝撃が継続的に発生すると、水道管に接続されている給湯器の機器やセンサー、ポンプなどが故障するトラブルにつながります。例えば、給湯器の温度が急激に変化する、弁が壊れるといったトラブルが見られたら、それはウォーターハンマー現象が原因かもしれません。
ウォーターハンマー現象の対処法
ウォーターハンマー現象が起きていることに気が付いたら、以下のように対処することをおすすめします。
蛇口をゆっくり閉める
原因の一つである圧力変動をゆるやかにするために、蛇口をゆっくり閉めるようにしてください。そうすることで、配管の水道設備にかかる負担の軽減にもつながります。
元栓を少し閉める
水道管の元栓を、ややきつめに閉めておくと水道管の中を流れる水の量が減るため、圧力変動がゆるやかになります。ただし、強く閉めすぎると水が出にくくなるので元栓を閉める場合は気を付けてください。
水撃防止器を設置する
水撃防止器(水撃低減器)のような、ウォーターハンマー現象に対応した機器を取り付ける対処法も有効です。ウォーターハンマー現象の原因となる水栓に、この水撃防止器を取り付けることで、水の勢いを吸収し音の発生を抑制できます。
適切に設置すると効果は期待できますが、発生箇所と水栓の種類により設置する水撃防止器が異なることもあり、自己判断が難しいでしょう。
自分で判断できないときは、専門業者に相談するのも一つの手段です。放置すると配管に破損が生じることもありますので、早めの対処が必要となります。
配管工事を行う
築年数が古い物件は水道管が劣化していたり、構造に問題があったりすることから、ウォーターハンマー現象が起こる可能性があります。この場合は自分で対処することが難しいため、専門の業者による配管工事が必要です。
通常、配管工事は水道修理業者へ依頼します。信頼できる業者を探して相談しましょう。
>>水漏れ修理・トイレつまり・水道業者の選び方
ウォーターハンマー現象6つの予防方法
一部を除いて、ウォーターハンマー現象は自分で予防できます。しかし、ご近所トラブルや漏水事故、水道メーターの異常、給湯器、センサー、ポンプなどの故障といった被害につながることを考えると、できれば発生の前に予防したいものです。
そこで、ウォーターハンマー現象を防ぐ予防方法を6つご紹介します。 専門業者の力を借りる必要はありますが、ウォーターハンマー現象を未然に防ぎたい方は検討してください。
①サージタンクを取り付ける
水柱分離ウォーターハンマーの予防方法です。サージタンクとは、配管の途中に設置することで、貯水できるタンクのことです。配管にサージタンクを取り付けると、水圧が急激に変化した際に、タンクから水が供給されて水量が調節されます。これにより圧力の上昇が緩和され、水流同士の衝突が緩やかになり、衝撃が起こりにくくなります。
②配管口径を広げる
配管は、それぞれ口径ごとに水の流量が決まっています。そこで、水の使用量に見合うよう配管口径をあらかじめ広げることで、水が流れるスピードが下がり、ウォーターハンマー現象を防げます。
ただし、配管口径を変更する際は、大規模工事となりコストだけではなく配管設計の見直しの必要が生じます。
③空気弁を取り付ける
空気弁は「エア抜きバルブ」とも呼ばれ、空気を抜いたり入れたりする弁です。配管中に空気弁を取り付けることで、水柱分離が発生した際に配管へ空気を供給し、ウォーターハンマーを防ぎます。空気弁は通販サイトでも手頃な価格で購入できますが、自分で取り付けるのは困難です。誤った取り付けは水漏れや配管損傷のリスクを高め、最悪の場合、自宅の水道全体に影響を及ぼす可能性があります。
④フライホイールを取り付ける
フライホイールとは、ポンプの回転軸に取り付ける慣性車輪のことです。フライホイールを取り付けることで、停電でモーターが停止したときに、慣性エネルギーによってポンプの回転が急に止まるのを防ぎます。
ポンプの急停止が原因で、水の流量が急激に変化するのを緩和させます。
⑤配管を低めに取り付ける
配管の取り付け位置が高いと、高低差によって水が流れるスピードが場所によって変化してしまいます。そこで、配管の取り付け位置を低くすることで、水が流れるスピードを一定にし、圧力の上昇を防ぎます。
⑥圧力水槽を設置する
圧力水槽は、水の圧入によって槽内の上部に圧縮された空気圧を利用して給水する装置で、「圧力タンク」や「アキュムレータ」とも呼ばれます。圧力水槽を設置すると、ポンプが急停止してもポンプの代わりとして役目を果たしてくれるので、配管内を流れる水の量が一定に保たれ、ウォーターハンマー現象を防げます。
トイレ・洗面所・キッチンにおける予防策
トイレ対策
トイレのウォーターハンマー現象は、止水栓に水撃防止装置を設置することで予防できます。既存の止水栓の調整部分に直接水撃防止装置を取り付ける手順は下記の通りです。- 止水栓を閉める
- 止水栓の下にタオルを敷く
- 止水栓に接続しているナットを緩めて給水ホースを取り外す
- 止水栓補助型水撃防止器を止水栓に取り付ける
- 止水栓補助型水撃防止器に給水ホースを取り付ける
- 止水栓を開いてトイレの水を流して確認する
こちらは比較的シンプルな方法で、配管工事が少なくて済みます。水撃防止装置の価格は5,000〜20,000円が相場で、ホームセンターや通販サイトで購入できます。
洗面所対策
洗濯機は水のコントロールを自動的に行うため、急な給水停止が起こりやすく、結果としてウォーターハンマー現象が発生しやすくなります。そのため、洗濯機用の蛇口に水撃防止装置を取り付けるという対策が効果的です。取り付け方法としてはトイレの止水栓と同じですが、洗濯機の場合は蛇口に設置します。
蛇口に水撃防止装置を設置することで、洗濯機の給水バルブが急閉鎖した際の圧力波を吸収し、ウォーターハンマー現象を防止できます。
なお、ウォーターハンマー現象を洗濯機自体の故障と勘違いしてしまい、新しく買い替える方も少なくありません。新しい洗濯機に買い替えても、配管の問題が根本的に解決されていないため、同じ現象が繰り返し発生してしまいます。
キッチン対策
食洗機を使用している自宅では、ウォーターハンマー現象が起こりやすいことがわかっています。改善するには、蛇口に分岐水栓を取り付けるのがおすすめです。-
<準備するもの>
- モンキーレンチ(ウォータープライヤー)
- ドライバー
- 六角レンチ
- タオル(水漏れ対策用)
なお、水栓によって取り付け方が異なります。下記では3つの方法をご紹介します。
-
<シングルレバー混合水栓の場合>
- 止水栓を閉める
- レバーハンドルを外す
- レバーハンドル下のカバーナットをレンチで回して外す
- 蛇口内部のカートリッジを引き抜く(ネジ付きの場合は六角レンチで外す)
- 分岐水栓を取り付ける(ピンやピン穴の位置に注意)
- カートリッジ、カバーナット、レバーハンドルを順に戻す
- 止水栓を開ける
-
<ハンドル混合水栓の場合>
- 止水栓を閉める
- ハンドルのカラーキャップを外し、内部のネジを緩めてハンドルを外す
- ハンドル下のカバーナットをレンチで回して外す
- 蛇口内部のスピンドルとケレップを外す
- 分岐水栓を取り付ける
- 分岐水栓のナットを締める
- 止水栓を開ける
カバーナットを外す際は、水漏れに備えてタオルを敷いておきます。もとのハンドルは不要になるが、念のため保管しておくようにしましょう。
-
<単水栓の場合>
- 止水栓を閉める
- 単水栓のパイプナットをレンチで緩める
- パイプとUパッキンを取り外す
- 新しいUパッキンを水栓に取り付ける(溝が下向きになるよう注意)
- 止水栓を開ける
作業中は無理な力を加えず、部品の紛失に注意してください。不安がある場合は専門家に相談することをおすすめします。
ウォーターハンマー現象のトラブルは水道修理業者へ相談
水道修理業者は、水道トラブルに関するプロフェッショナルです。ウォーターハンマー現象に関しても、的確な原因究明と確実な対処をしてくれます。
ウォーターハンマー現象は、放置することで被害が拡大し、さまざまなトラブルを引き起こします。原因がわからない、対処しても音がなくならないなどの悩みがあるときは、水道修理業者に相談してみましょう。
ただし、対応力は水道修理業者によって差があります。焦って近くの適当な業者に頼むのではなく、信頼できて対応力に優れている業者を探し、相談するようにしてください。
水道修理業者に依頼した場合の費用相場
水道修理業者によるウォーターハンマー現象の対処方法は2種類あります。
- 水撃防止器の設置
- 配管工事
このうち、水撃防止器を設置する場合は、水撃防止器本体の価格である5,000円〜20,000円に、作業料金やその他諸経費がプラスされた金額が相場です。
一方で配管工事は、構造や配管の長さが家庭によって違い、費用にも大きな差が生じます。
いずれにしても、ウォーターハンマー現象の対処を水道修理業者に依頼するならば、事前に複数者から見積もりを取るようにしましょう。
下記では、おすすめの水道業者をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
>>水道修理業者のおすすめ10選!
水道修理業者を選ぶ7つのポイント
①料金は妥当か
一番最初にチェックする部分です。- 明朗会計である
- 見積もり時に料金を伝えてくれる
- 追加料金が発生しない
この3点が揃っている業者がおすすめです。
②技術は確かか
事例としては少ないものの、技術力の関係で業者とトラブルになるケースがあります。口コミを見て、どのような修理をしているのかをチェックしておきましょう。特にウォーターハンマー現象のような配管の問題は、その場しのぎの対処だけでなく根本的な解決が必要です。
実績のある業者であれば、水撃防止装置の設置、減圧弁の調整、配管の補強など、症状に応じた方法を提案してくれるはずです。
③スピード
駆けつけてくれるまでの時間をチェックします。特に緊急性が高いトラブルは、連絡から到着までのスピードが早い業者へ依頼することが大切です。なお、水PROでは、お電話一本で最短15分以内にお客様のもとへ駆けつけます。お気軽にご相談ください。
④サポートは充実しているか
対処・修理後に問題が起こったときに、アフターフォローがあるかどうかをチェックします。良質なアフターフォローがある業者であれば、修理後一定期間内に問題が再発した場合の無料点検や再修理などのサービスを提供していることが多いです。
アフターフォローを確認する際のポイントは下記の通りです。
- 保証期間はどれくらいか
- 保証の範囲は何を含むのか
- 問題が再発した場合の対応手順
- 追加料金の有無
修理前の契約時にこれらの点を明確にしておくことで、後々のトラブルを避け、安心して修理を依頼できます。
⑤対応可能な地域
自分の住んでいる地域に対応しているか、そして近くに拠点がある業者かどうかをチェックします。拠点が遠くにある業者だと、出張費が嵩んで全体の費用が高くなってしまいます。Webサイトに対応エリアを明記しているので、事前に確認しておくとよいでしょう。また、地元密着型の業者は地域特有の水道事情や建物の特徴にも詳しいことが多く、最適な対応が受けられるメリットもあります。
⑥業者の種類
上水道と下水道、専門分野がどちらかをチェックします。ウォーターハンマー現象が発生するのは上水道の配管なので、上水道専門の業者(水道局指定工事店)に依頼するのがおすすめです。業者に問い合わせる際には、ウォーターハンマー現象の対策経験があるかを具体的に確認するとよいでしょう。
⑦スタッフの対応
スタッフの対応に問題がないかをチェックします。多くの水道修理業者のスタッフは丁寧な対応を心がけていますが、中には対応に問題があって不快な思いをした方もいます。対応の仕方を口コミで調べておくとよいでしょう。 詳細は水漏れ修理・トイレつまり・水道業者の選び方をご覧ください。
ウォーターハンマーに関するよくある質問
ウォーターハンマーの修理料金はいくらですか?
ウォーターハンマーの修理を依頼する際の費用目安は以下の通りです。対策・修理内容 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
基本料金 | 5,000円前後 | 作業代とは別にかかる費用 |
水撃防止器の取り付け | 15,000円〜30,000円 | 最も一般的な対策方法部品代と工賃を含む |
蛇口の交換 | 35,000円〜65,000円 | 蛇口のタイプや交換の難易度により変動 |
配管の根本的な修理 | 要見積もり | 建物の構造や配管の状態により異なる |
業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することをおすすめします。また、見積もりには具体的にどのような作業を行うのか、使用する部品は何かなどの詳細が含まれているかも確認するとよいでしょう。
不明な点があれば、都度確認することが重要です。
ウォーターハンマーは火災保険の対象ですか?
ウォーターハンマー自体の火災保険は対象外です。ただし、水道管のダメージによる水漏れは、火災保険の補償対象となる可能性があります。特に「故意ではない、設備関係での破損」が対象となるケースです。水漏れが発生した際には、まず水道修理業者に連絡するとともに、加入している火災保険の補償内容を確認することで、修理費用の負担を軽減できる可能性があります。
ウォーターハンマー現象が起きやすいアパートは?
基本的に老朽化が進んでいるアパートは、同時に配管も劣化していることが多いため、ウォーターハンマー現象が起こりやすいです。その他にも以下のような項目が挙げられます。
- 満室である:入居者が多く、同時に水を使用することで水圧変動が頻繁に起こり、ウォーターハンマー現象のリスクが高まる
- 水道メーターを交換したばかり:交換時に空気が入ってしまった可能性が高い
- 配管の固定が不十分:経年劣化で配管が固定されなくなった。水圧の変化により配管自体が振動しやすくなる
- 水撃防止器が劣化している:劣化していると機能が十分に発揮されず、かえってウォーターハンマー現象が発生しやすくなる
アパートを借りる前に、一度管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。
まとめ
ウォーターハンマーは音が鳴るだけだと思われがちですが、場合によっては配管を傷つけるような重大なトラブルを招いてしまうことがあります。配管が関わることや原因箇所がわかりづらいこともあるので、困った際は水道業者に頼ってみましょう。料金はかかりますが、確実に解決してくれます。
気になる業者があれば料金表や実績を確認し、実際に見積もりを出してもらうようにしましょう。
無料見積もりの業者に依頼すれば無料でいくつもの業者を比較できます。
水PROには、ウォーターハンマー現象の原因を突き止め、早急に問題を解決できるスタッフが在籍しています。水道局指定工事店なので、修理に関する知識やアドバイスも行っています。
見積もり料や出張料、追加請求は一切かかりません。さらにWebからのお申し込みであれば、3,000円引きという特別価格でご提供しています。
ウォーターハンマーだけではなく、トイレやキッチン、お風呂場などの水まわりにも対応しています。
ご相談のみでもOKですので、気になる方は一度お問い合わせください。