排水管は日常的に気にして見る機会が少なく、故障が起きたときに何をしたらよいのか困る方も多いのではないでしょうか。
今回はその中でも排水管の交換費用や選び方について解説していきます。
DIYでの修理を考えている方も、排水管は大掛かりな作業も多いため、無理せず水道修理業者へ依頼するというのも時として大切です。
そこで気になるポイントとなるのは、排水管の交換費用。
水道修理業者を利用する機会はそれほど多くないため、料金相場や料金の内訳などが分からない方が多いのも不思議ではありません。
そこで、この記事では排水管の交換にかかる費用の相場について分かりやすく紹介していきます。

排水管交換の費用相場

排水管交換の費用相場は、100,000円~300,000円とされています。
料金相場に幅があるのは、現在の状態や交換する排水管の値段によって交換費用が変動することが要因です。
一部排水管のみの交換であれば、150,000万円程度で済むケースもありますが、排水管全体の交換が必要な場合は200,000円を超えてくることもあります。
配管の交換工事全般に言えることですが、比較的高額な工事になってしまいやすいです。
見積りをとる際は、費用相場を参考に考えてみるのも大切です。

交換費用の内訳

交換費用の内訳は「基本料金＋工事費用＋排水管本体の費用」で考えます。
基本料金は業者ごとに設定されているものなので、詳しくは業者のホームページ等で確認して、いくらくらいになるのか確認してみましょう。
選んだ業者によっては大きく価格帯が変わる場合もありますので、複数の業者の見積もりを比較すると自分に合った業者を選びやすくなります。

排水管の交換にかかる期間

排水管の交換は比較的大掛かりな水道修理になります。
そのため、工事期間は水道が使えない場合もあり、あらかじめ生活が制限されることは理解しておかなくてはいけません。
簡単なものなら数時間、長くても丸1日ほどの作業で終了します。
しかし、地面やコンクリートを掘る作業や配管の移動といった作業が必要になる場合、日を跨いでの作業となる場合も少なくありません。
依頼する業者によっても時間が違う場合もあるので、見積もりを取ってもらうタイミングで、作業期間になるかの確認も忘れないようにしましょう。

素材別！排水管の寿命・耐用年数

続いては排水管の寿命・耐用年数について紹介します。
設置された時期や環境によって排水管の素材が違い、それぞれ耐用年数が少しずつ違ってくるため、交換を考える際の参考として覚えておきましょう。

ステンレス銅管

スレンレス銅管は耐用年数が最も長い配管にあたり、その耐用年数は30年以上とされています。
錆びにくく、耐熱性が高いほか、環境にも優しいとされているため、多くの方に選ばれています。
耐用年数が長いことや素材が優秀な代わりに費用が高くなっているため、よく考えて選ぶようにしましょう。

硬化ポリ塩化ビニル管

硬化ポリ塩化ビニル管は、「塩ビ管」と呼ばれ、広く利用されているものです。
塩ビ管という名前自体は聞いたことがある人も多いでしょう。
耐用年数は20年〜25年と金属管とステンレス銅管の間ほどの耐用年数です。
安価でありながら耐用年数が20年を超えることから一定以上の人気を得ています。
硬化ポリ塩化ビニル管の中には寒さや温度変化、衝撃に弱いものもあるので、プロの方にしっかり相談して、環境に合わせたものを選びましょう。

ポリエチレン管

ポリエチレン管は、「ポリ管」と呼ばれる有名な素材で、塩ビ管と同じく多くの家屋で利用されています。
耐用年数は30~40年とされていて、塩ビ管より長く利用できます。
耐震性、耐熱性に優れており、給湯管としてメジャーな素材になっています。

排水管の交換タイミング

排水管の寿命はあくまで目安であり、実際に交換を考えなくてはいけないタイミングはトラブルが起きるタイミングであることが多いです。
定期的にメンテナンスを行うのが理想ではありますが、費用もかかるので、実際に定期メンテナンスができている方は少ないです。
そこで、どのような症状が見られたら交換タイミングか、参考にしてみてください。

水漏れしている

排水管の劣化やパッキンの劣化・緩みによって水漏れが起きる可能性があります。
水漏れを放置してしまうと、水道料金が使っていないにも関わらず上がってしまったり、水の勢いが弱くなってしまったりして不便なことが多いです。
水漏れ箇所によってはカビが繁殖、周辺木材が傷んでしまうことあるため、早めの交換が必要になります。

排水管がつまった時は高圧洗浄

排水管がつまってしまった時は交換ではなく高圧洗浄を依頼しましょう。
高圧洗浄をすることで多くの場合はつまり解消され、さらにはつまりの再発防止にもなります。
つまりは悪臭の原因にもなるため、排水口から臭いがするという場合も高圧洗浄を検討してみるのがよいかもしれません。
まずは高圧洗浄を試してみて、それでもすぐにつまってしまう場合は交換を検討しましょう。

排水管交換費用を抑えるために

排水管の交換費用は先述した通り、高額な傾向にあるため、費用はできるだけ抑えたいという方も多いです。
費用を少しでも抑えるために知っておきたいポイントについて紹介していきます。

複数の業者から見積もりをとる

複数の業者から見積もりをとることで、比較的安い業者に依頼することができます。
もちろん、相場より料金が安過ぎる、高過ぎるといった業者は注意が必要になります。
ただし、排水管の交換工事は費用が高額なので、相場料金の範囲内でも選ぶ業者によっては数万円の差が出てくる可能性もあります。
また、他の業者の価格と比較していることを伝えることで、価格交渉にも応じてもらえる可能性もあるので、複数の業者から見積もりをとってできるだけ安く済ませましょう。

複数の作業を依頼する

もし、他に業者に依頼したいことがあれば、一緒に作業を依頼してしまうことで結果的に節約につながります。
何度も別々に依頼するとその度にかかってしまう料金(出張料金等)が勿体無いです。
業者の中には複数の作業を同時に依頼すると、割引してくれる業者もあります。
無理に複数の作業を依頼する必要はありませんが、排水管交換のタイミングで他にも水まわりで困ったことがあれば一緒に依頼してしまうのがおすすめです。

まとめ

排水管の交換費用について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
水まわりでトラブルが起きてしまうと生活が制限され、気持ちよく家で過ごすことができなくなってしまいます。
特に排水管のトラブルは家全体に関わるため、できるだけ早めに交換を依頼したいものです。
その際、依頼する水道修理業者が料金相場からかけ離れていないか確認し、複数の業者から見積もりをとることが費用を抑えるポイントになります。
排水管の交換の際には、ぜひ記事の内容を役立ててください。