2024.10.28
その他
汚水枡(排水桝)を自分で掃除する方法や頻度は?業者の費用相場も紹介
一戸建てに住んでいる皆さんは、汚水枡(排水桝)を掃除したことはありますか?汚水枡の掃除を放置していると排水管が詰まってしまったり、汚水枡から悪臭や害虫が発生してしまったりする原因になります。
今回は、汚水枡を自分で掃除する方法をご紹介します。掃除の注意点や、汚水枡の掃除を業者に依頼する費用相場なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。
汚水枡は、汚水に混ざっている不純物を除去できるように作られており、油汚れを表面に浮かせ、固形物を沈殿させる仕組みになっています。ろ過された汚水は、雨水桝を流れる汚水とともに公共枡に流されます。
集合住宅に住んでいる場合は管理会社などが排水桝を管理してくれますが、一戸建てに住んでいる場合は自分たちで汚水枡の掃除などを行う必要があります。
汚水枡の掃除に必要な道具や具体的な掃除方法を紹介します。
上記の道具のうち、代用できるものがあればそちらを使用しましょう。
また、汚れてもいい服を着用する、ゴム手袋やマスクをするといった対策もしましょう。
排水枡の蓋が複数あって汚水枡の蓋がわからない場合は、キッチンなどから水を流し、汚水が流れてくるかを確認することで判別することができます。
排水管洗浄の仕上げとして、キッチンシンクに水を溜めて排水管に一気に流します。
汚れやゴミが再び出てきたら、再度ひしゃくなどを使って取り除きます。
汚水枡の掃除を放置することで起こり得るトラブルは主に以下の3つです。
それぞれ詳しく解説します。
汚水枡に溜まった汚れやゴミは、定期的に取り除かないと 次第にこびりついてしまい、汚水枡をつまらせる原因になります。
汚水枡がつまると、汚物や汚水が汚水枡の周辺に溢れ出たり、排水管を逆流してつまらせてしまう原因になったりします。
排水管がつまってしまったり、それによって破損してしまったりした場合、高額な修理費用がかかることがあるので注意してください。排水管のつまり修理や交換にかかる費用は以下を参考にしてください。
>>排水管のつまり修理にかかる料金は?つまりの原因について
>>排水管の交換費用はいくら?相場と選び方について解説
また、汚水枡がつまって汚物や汚水が溢れて出てしまった場合、汚水枡の周辺に悪臭も漂うため、近隣トラブルに発展する恐れもあります。
特に夏は悪臭が発生しやすいため注意が必要です。
ただし、適切な掃除の頻度は家庭の生活状況によって異なります。例えば、外食が多かったり日中は誰も家にいなかったりする家庭の場合は、生活排水が出にくいため、汚水枡の掃除の頻度も減るでしょう。
半年に一度を目安に、自分の家庭の生活スタイルに合わせて掃除頻度を調節してみてください。
基本費用と作業費用の相場について解説します。
以下の記事では、相見積もりが重要な理由や業者選びのポイントなどについて解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
>>水道業者に見積もりを依頼するべき理由とは
汚水枡の掃除は中腰の体勢で作業することが多く、汚水枡の状態によっては作業に時間がかかったり悪臭が漂っていたりするため、心身へのダメージが大きいものです。
また、自分で掃除した場合、綺麗に掃除できなかったり、誤って他の部品を破損させて高額な修理代がかかってしまったりすることもあります。
水道掃除のプロは、業務用の機械を使って正しい知識のもと掃除するため、短時間でしっかりと綺麗にしてもらうことができます。掃除にかかる時間や身体的な疲労、清掃力の高さなどを考えると、値段以上の価値を感じることができるでしょう。
汚水枡をキレイに保つには、排水口や排水管をキレイに保つことが大切です。具体的な方法として、以下3つのコツをご紹介します。
また、これらを意識することで排水口のつまりを予防することもできます。 下記記事では、キッチンやお風呂など排水口のつまりの原因や自分でできる解消法について解説しています。排水口をキレイに保つうえで参考になるため、ぜひ併せてご覧ください。
>>【場所別】排水溝・排水口つまりの原因と自分でできる解消法
毎日お湯を流すことが面倒な場合は、1週間に1回程度、重曹とクエン酸を排水口の周りに振りまき、お湯を流すこともおすすめです。
自分での掃除が難しい場合はプロに依頼することもおすすめです。
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汚水枡(排水桝)とは
汚水枡とは排水桝の一種であり、台所やお風呂、洗面所、トイレなどから排出された生活排水が排水管を通って流れてくる場所です。排水桝は、住宅の敷地内に埋設された排水管を点検・清掃できるように設置された枡の総称で、主に汚水枡・雨水桝・公共枡の3種類に分かれます。汚水枡は、汚水に混ざっている不純物を除去できるように作られており、油汚れを表面に浮かせ、固形物を沈殿させる仕組みになっています。ろ過された汚水は、雨水桝を流れる汚水とともに公共枡に流されます。
集合住宅に住んでいる場合は管理会社などが排水桝を管理してくれますが、一戸建てに住んでいる場合は自分たちで汚水枡の掃除などを行う必要があります。
汚水枡を自分で掃除する方法
汚水枡の掃除は水道業者に依頼することもできますが、自分で掃除することも可能です。汚水枡に汚れが溜まり続けるとさまざまなトラブルの原因になりうるので、定期的に掃除する必要があります。汚水枡の掃除に必要な道具や具体的な掃除方法を紹介します。
掃除に必要な道具
汚水枡の掃除に必要な道具は以下のとおりです。- ゴム手袋やマスク
- ビニール袋や新聞紙
- マイナスドライバー
- 汚れをすくう道具(スコップやひしゃくなど)
- バケツ
- 汚れを水切りするもの(ざるや三角コーナーなど)
- ゴミ袋
- 台所用洗剤
- ブラシ
- ホース
- タオル
上記の道具のうち、代用できるものがあればそちらを使用しましょう。
手順①汚水枡の周囲を養生する
まずは、ビニール袋や新聞紙を使って汚水枡の周囲を養生します。掃除をする際、汚水や汚物が汚水枡の周辺に飛び散るため、養生することで汚れによるシミなどを防ぎます。また、汚れてもいい服を着用する、ゴム手袋やマスクをするといった対策もしましょう。
手順②汚水枡の蓋を開ける
まずは汚水枡の蓋を開けます。汚れのつまりなどによって蓋を開けにくい場合は、マイナスドライバーを使ってテコの原理で開けます。排水枡の蓋が複数あって汚水枡の蓋がわからない場合は、キッチンなどから水を流し、汚水が流れてくるかを確認することで判別することができます。
手順③表面や底にある汚れを取り除く
汚水枡の蓋を開けたら、ひしゃくやスコップを使って表面に浮いている汚れや底に沈殿しているゴミなどを取り除きます。 この時、ざるなどで汚水を切ってからゴミ袋に入れたり、あらかじめゴミ袋に新聞紙を敷いたりしておくと、ゴミ袋からの水漏れを防ぐことができます。手順④エルボを取り外す
汚水枡内の汚れを取り除いたら、エルボと呼ばれる下向きに曲がったパイプを取り外します。手順⑤ホースを使って排水管を洗浄する
家側の排水管にホースを差し入れ、隙間をタオルで埋めたら水を流します。排水管の中に水が行き渡ったら、タオルとホースを一気に外して排水管の水を出しましょう。排水管洗浄の仕上げとして、キッチンシンクに水を溜めて排水管に一気に流します。
汚れやゴミが再び出てきたら、再度ひしゃくなどを使って取り除きます。
手順⑥洗剤を使って汚水枡内の汚れを落とす
洗剤とブラシを使って、汚水枡内の汚れをこすり落とします。この時、先程外したエルボも一緒に洗浄します。手順⑦エルボを戻し、汚水枡の蓋を閉める
きれいになったエルボを正しく取り付け、汚水枡の蓋を閉めて掃除完了です。汚水枡の掃除をしないとどうなる?
汚水枡の掃除を放置していると、汚水枡や排水管がつまるなどのトラブルが発生する恐れがあります。トラブルの内容によっては修理費用が高額になることもあります。汚水枡の掃除を放置することで起こり得るトラブルは主に以下の3つです。
- 汚水枡・排水管がつまる
- 異臭が漂う
- 害虫が発生する
それぞれ詳しく解説します。
汚水枡・排水管がつまる
キッチンから出る油汚れや食べかす、トイレから出る排泄物、お風呂の排水口に落としてしまったヘアゴムやピンなど、さまざまな生活排水やゴミが排水管を流れ汚水枡に溜まっていきます。汚水枡に溜まった汚れやゴミは、定期的に取り除かないと 次第にこびりついてしまい、汚水枡をつまらせる原因になります。
汚水枡がつまると、汚物や汚水が汚水枡の周辺に溢れ出たり、排水管を逆流してつまらせてしまう原因になったりします。
排水管がつまってしまったり、それによって破損してしまったりした場合、高額な修理費用がかかることがあるので注意してください。排水管のつまり修理や交換にかかる費用は以下を参考にしてください。
>>排水管のつまり修理にかかる料金は?つまりの原因について
>>排水管の交換費用はいくら?相場と選び方について解説
異臭が漂う
汚水枡に汚れやゴミが蓄積されると悪臭が強くなり、排水管を通して排水口からイヤな匂いが漂う可能性があります。また、汚水枡がつまって汚物や汚水が溢れて出てしまった場合、汚水枡の周辺に悪臭も漂うため、近隣トラブルに発展する恐れもあります。
特に夏は悪臭が発生しやすいため注意が必要です。
害虫が発生する
汚水枡の周辺から悪臭が発生していると、ゴキブリやハエなどの害虫が寄ってくる原因になります。汚水枡に溜まった汚れやゴミの上に卵を産み落とされ、害虫を大量に発生させてしまう恐れもあるため、汚水枡は定期的に点検・掃除をしましょう。汚水枡を掃除する頻度
汚水枡の掃除は、汚れが溜まらないうちにすることで負担を減らすことができるので、半年おきにするのがおすすめです。少なくとも2年以上は空けないようにしましょう。ただし、適切な掃除の頻度は家庭の生活状況によって異なります。例えば、外食が多かったり日中は誰も家にいなかったりする家庭の場合は、生活排水が出にくいため、汚水枡の掃除の頻度も減るでしょう。
半年に一度を目安に、自分の家庭の生活スタイルに合わせて掃除頻度を調節してみてください。
汚水枡の掃除の注意点
汚水枡を掃除する際は、以下4つの注意点を意識して作業しましょう。- 近隣に配慮する
- 汚れの飛び散りに対策する
- 汚れの水分を切って捨てる
- 勢いよく排水管を洗浄しない
近隣に配慮する
汚水枡には汚水や汚物、ゴミなどが溜まっているので、掃除をする際は悪臭が発生します。近隣の方に迷惑をかけたり近隣トラブルに発生したりしないよう、事前に近隣の方に一声かけてから掃除をするなどの配慮をすることが大切です。汚れの飛び散り対策をする
汚水枡を掃除する際は、汚水や汚れが周囲に飛び散ります。汚れても問題ない洋服を着用する、汚水枡の周りを養生するなどして、飛び散りの対策をしてから掃除をしましょう。汚れの水分を切って捨てる
汚水枡からすくいとった汚れやゴミは水分を含んでいます。ゴミ袋に捨てる前に、ざるやネットなどで水を切るようにしましょう。ゴミ袋に新聞紙を敷いておくとさらに水分を切ることができます。勢いよく排水管を洗浄しない
散水ホースや高圧洗浄機を用いて掃除をする際は、勢いよく水を出さないよう注意してください。水の勢いが強すぎると、汚水が排水管を逆流して家の中が汚れてしまう恐れがあります。少しずつ水を出し、水圧を調整しながら洗浄するようにしましょう。汚水枡の掃除を業者に依頼する費用相場
水道業者に汚水枡の掃除を依頼する場合、料金は主に「基本費用」と「作業費用」がかかります。2つの費用を合わせると、汚水枡の掃除の費用相場は1万円前後〜が目安です。基本費用と作業費用の相場について解説します。
基本費用の相場について
多くの水道業者は、作業費用とは別に基本費用を設定しています。基本費用の相場は5000円程度ですが、業者によっては出張費用や見積もり費用、作業の時間帯による割増費用などを追加で請求することもあるので、事前に電話で確認することが大切です。作業費用の相場について
汚水枡の作業費用の相場は、2000円程度です。しかし、汚水枡の汚れがこびりついている場合は、高圧洗浄などを使った念入りな洗浄が必要になるため別途料金がかかります。高圧洗浄の費用は住宅の大きさや排水管の長さなどによって異なり、相場は1〜3万円程度です。相見積もりをとることがおすすめ
同じ依頼内容でも地域や業者によって費用が異なるため、水道業者に依頼する場合は相見積もりをとることがとても重要です。悪質な業者を選んでしまうと高額な費用を請求されてしまうこともあります。以下の記事では、相見積もりが重要な理由や業者選びのポイントなどについて解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
>>水道業者に見積もりを依頼するべき理由とは
汚水枡の掃除を業者に依頼するメリット
汚水枡の掃除を業者に依頼する場合、自分で掃除するよりも費用が高くなってしまいますが、以下のようなメリットを得られます。- 掃除による心身への負担がない
- 清掃力が高い
- 専門知識のあるプロに対応してもらえる
汚水枡の掃除は中腰の体勢で作業することが多く、汚水枡の状態によっては作業に時間がかかったり悪臭が漂っていたりするため、心身へのダメージが大きいものです。
また、自分で掃除した場合、綺麗に掃除できなかったり、誤って他の部品を破損させて高額な修理代がかかってしまったりすることもあります。
水道掃除のプロは、業務用の機械を使って正しい知識のもと掃除するため、短時間でしっかりと綺麗にしてもらうことができます。掃除にかかる時間や身体的な疲労、清掃力の高さなどを考えると、値段以上の価値を感じることができるでしょう。
汚水枡をキレイに保つコツ
汚水枡をキレイに保つことで、汚水枡の掃除の負担や頻度を減らすことができます。水道業者に掃除を依頼する際も、費用をできるだけ安く抑えることができます。汚水枡をキレイに保つには、排水口や排水管をキレイに保つことが大切です。具体的な方法として、以下3つのコツをご紹介します。
- 排水口から油や汚れを流さない
- 一日の終わりにお湯を流す
- 定期的に排水管を洗浄する
排水口から油や汚れを流さない
汚水枡をキレイに保つには、できるだけ排水口から油や汚れを流さないよう意識することが大切です。水切りネットを活用し、油分や食べ残しを排水口に流さないようにしましょう。また、これらを意識することで排水口のつまりを予防することもできます。 下記記事では、キッチンやお風呂など排水口のつまりの原因や自分でできる解消法について解説しています。排水口をキレイに保つうえで参考になるため、ぜひ併せてご覧ください。
>>【場所別】排水溝・排水口つまりの原因と自分でできる解消法
一日の終わりにお湯を流す
毎日、その日の終わりに60度程度のお湯を排水口から流すと排水管に汚れが溜まりにくくなります。このとき、熱湯を流してしまうと排水管を痛める恐れがあるため必ず60度程度にしましょう。毎日お湯を流すことが面倒な場合は、1週間に1回程度、重曹とクエン酸を排水口の周りに振りまき、お湯を流すこともおすすめです。
定期的に排水管を洗浄する
1ヶ月に1回程度、市販の洗浄液を使って排水管を洗浄しましょう。お湯やクエン酸ではとることのできない汚れを流し、排水管をキレイに保つことができます。定期的に汚水枡を掃除しよう!
汚水枡の掃除を怠ってしまうと、汚水枡・排水管のつまりや害虫・悪臭の発生の原因となり、場合によっては排水管のトラブルなどによって高額な修理費用がかかる可能性があります。 また、汚れやゴミの蓄積期間が長いと一回の掃除の負担が大きくなってしまうため、汚水枡は定期的に掃除を行うようにしましょう。自分での掃除が難しい場合はプロに依頼することもおすすめです。
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