2021.12.27
水道管が破裂する原因と対処法を解説
水道管が破裂してしまった場合、対処法が分からずに頭の中がパニックになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
水道管が破裂したら早急に水道業者や建物の管理者に連絡を取るのはもちろんですが、自分でできる応急処置もあります。
この記事では、水道管が破裂する原因や破裂した際に起こる症状、対処法、修理費用について解説していきます。
これら原因についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
劣化した水道管を使い続けると水道管が破裂するリスクも高くなります。
水道管の寿命は10~15年ほどと言われていますが、劣化のスピードは環境によっても変わるので、何年間使用したら破裂するといった具体的な基準がありません。
水道管の耐用年数を超えて使用することを避ける、水道管の点検を定期的に行い劣化が見られる水道管は使わないといった注意が必要です。
水は凍って固体になると体積が増えるため、水道管が膨張して破裂してしまうということです。
水道管内の水が凍結する目安はマイナス4℃以下とされていますが、日陰や風当たりなどの環境でも変わってきます。
水道管の凍結を予防するには、蛇口から水がチョロチョロと流れ出るぐらいに流しておく方法が有効です。
また、水道管の露出部分に布や保温シートなどを巻きつける方法も効果があります。
経年劣化が見られる水道管は、それほど大きくない地震の揺れで破裂することも。
反対に新しい水道管でも地震の揺れが強ければ破裂する可能性もあります。
地震の揺れがおさまったら、水道を全て止めて水道メーターを確認するといいでしょう。
水道設備を全て止めているのにメーターが動いていた場合は、漏水が発生している可能性が高いです。
実際に、地中の工事の際に誤って水道管を傷つけたことにより、水道管から水がどんどん溢れ出して道路を冠水させてしまった事態が起きたことがあります。
まず、トイレやキッチン、お風呂場などの水道管から水漏れが発生します。
水漏れの勢いが激しい場合は、床や壁から水が染み込んでしまい、集合住宅の隣の部屋や下の部屋にまで水漏れの被害が広がる可能性があります。
このような事態になってしまった場合は、迅速な処置が必要になります。
また、戸建て住宅の屋外の場合、天気が良い日が続いているのにも関わらず地面が濡れているといった現象が見られるようであれば、地中の水道管が破裂している可能性があります。
地面の濡れ方に違和感がある、急に水道料金が高くなったということがあれば業者に水道管の点検を依頼した方がいいでしょう。
しかし、落ち着いて対処すれば被害を最小限に食い止めることが可能になります。
水道管が破裂した際の対処法をお伝えするので、この流れに沿って行動するようにしましょう。
止水栓を閉めれば水道管からの水は流れなくなるので、水漏れなどの被害がさらに広まるのを防げます。
止水栓は水道メーターの近くにあるはずです。壁や床下、屋外などに設置されているので確認してください。
建物の配管図を見れば止水栓の場所が分かりますが、分からない場合は管理会社に聞くのがいいでしょう。
止水栓のレバーは主にドライバー式、ハンドル式、内ネジ式の3つにわかれています。
ドライバー式と内ネジ式は、ドライバーなどで栓を右に回せば閉まります。ハンドル式は手でハンドルを回せば閉まります。
破裂箇所が目で見える、手が届く場所なのであればいらないタオルとビニールテープで応急処置をしましょう。
水道管の破裂した箇所にタオルをきつく巻きつけ、上からビニールテープを貼ってしっかりと固定してください。
さらにその下にバケツを置いておけば、タオルが水浸しになって吸水できなくなった場合も大丈夫です。
破裂箇所に巻きつけているタオルの給水力がなくなったら取り替えましょう。
建物のルールや水漏れの水道管の症状によって誰に連絡するのかが異なります。
戸建て住宅の場合は、その建物を建てた時に水道工事を担当した水道業者が連絡先です。
担当業者が不明であればハウスメーカーや工務店などに問い合わせましょう。
マンションやアパートの場合は管理人または管理会社に連絡を入れてください。
とはいえ、早急に対処しなければならない症状の際は、まずは直接水道業者に連絡してから管理人や管理会社へ連絡を入れるのが好ましいケースも。
連絡先が不明な時は市の水道局に相談すれば、市で指定されている業者を紹介してくれるはずです。
水漏れによる建物や家財への影響がなかった場合は水道管自体の修理費用だけで済みます。
水漏れの規模が大きい場合は修繕費用もかなり高くなるので気をつけましょう。
水道管の破裂の原因が自分の過失ではない場合は、保険が適用されて修理費用を補填できることもあります。
加入している火災保険の条件はよく確認しておきましょう。
水道管を部分的に修理する場合の費用の一般的な相場は、屋内での水道管破裂であれば2万円ほどです。
天井や床下といった箇所での水道管破裂であれば3〜5万円ほどとされていますが、これはあくまで目安になります。
さらに、壁の中などの目視できない場所の水道管破裂の場合は、一度壁を取り壊して水道管を修理し、再び壁を作り直すという工程を踏むことになるので修理費用も高くなります。
水道管を修理する施工範囲によっても費用に差が出るので、業者に事前に確認するようにしてください。
水道管は目には見えない場所に設置されていることも多いので、水道管の劣化や破裂の前触れが事前に確認できないケースも多いです。
水道管の破裂を防ぐために最も効果的な方法はメンテナンスをきちんと行うことです。
自分の住んでいる建物の管理者が、定期的に水道管のメンテナンスをしているかどうかをしっかり確認しておきましょう。
水道管が破裂したら早急に水道業者や建物の管理者に連絡を取るのはもちろんですが、自分でできる応急処置もあります。
この記事では、水道管が破裂する原因や破裂した際に起こる症状、対処法、修理費用について解説していきます。
水道管が破裂する原因とは?
水道管が破裂する主な原因は経年劣化によるものや凍結、地震などの自然的要因によるもの、工事中のミスといった人為的要因によるものなどがあげられます。これら原因についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
水道管の経年劣化による破裂
水道管にも寿命があり、長く使っていると劣化していきます。劣化した水道管を使い続けると水道管が破裂するリスクも高くなります。
水道管の寿命は10~15年ほどと言われていますが、劣化のスピードは環境によっても変わるので、何年間使用したら破裂するといった具体的な基準がありません。
水道管の耐用年数を超えて使用することを避ける、水道管の点検を定期的に行い劣化が見られる水道管は使わないといった注意が必要です。
凍結による破裂
寒冷地や特に気温が下がる日は、水道管の中の水が凍結することによって水道管が破裂することがあります。水は凍って固体になると体積が増えるため、水道管が膨張して破裂してしまうということです。
水道管内の水が凍結する目安はマイナス4℃以下とされていますが、日陰や風当たりなどの環境でも変わってきます。
水道管の凍結を予防するには、蛇口から水がチョロチョロと流れ出るぐらいに流しておく方法が有効です。
また、水道管の露出部分に布や保温シートなどを巻きつける方法も効果があります。
地震による破裂
地震による揺れが原因で水道管が破損または破裂することもあります。経年劣化が見られる水道管は、それほど大きくない地震の揺れで破裂することも。
反対に新しい水道管でも地震の揺れが強ければ破裂する可能性もあります。
地震の揺れがおさまったら、水道を全て止めて水道メーターを確認するといいでしょう。
水道設備を全て止めているのにメーターが動いていた場合は、漏水が発生している可能性が高いです。
工事中の過失による破裂
工事中の人為的なミスで水道管を傷つけてしまい、破損や破裂が発生するケースもあります。実際に、地中の工事の際に誤って水道管を傷つけたことにより、水道管から水がどんどん溢れ出して道路を冠水させてしまった事態が起きたことがあります。
水道管が破裂するとどんな症状が起こる?
水道管が破裂した場合は様々な症状が起こります。まず、トイレやキッチン、お風呂場などの水道管から水漏れが発生します。
水漏れの勢いが激しい場合は、床や壁から水が染み込んでしまい、集合住宅の隣の部屋や下の部屋にまで水漏れの被害が広がる可能性があります。
このような事態になってしまった場合は、迅速な処置が必要になります。
また、戸建て住宅の屋外の場合、天気が良い日が続いているのにも関わらず地面が濡れているといった現象が見られるようであれば、地中の水道管が破裂している可能性があります。
地面の濡れ方に違和感がある、急に水道料金が高くなったということがあれば業者に水道管の点検を依頼した方がいいでしょう。
水道管が破裂した時の対処法の流れ
水道管が破裂してしまったらどうしたらいいかわからず慌ててしまいますよね。しかし、落ち着いて対処すれば被害を最小限に食い止めることが可能になります。
水道管が破裂した際の対処法をお伝えするので、この流れに沿って行動するようにしましょう。
まずは止水栓を閉める
水道管が破裂してしまったら一番にやるべきことは止水栓を閉めることです。止水栓を閉めれば水道管からの水は流れなくなるので、水漏れなどの被害がさらに広まるのを防げます。
止水栓は水道メーターの近くにあるはずです。壁や床下、屋外などに設置されているので確認してください。
建物の配管図を見れば止水栓の場所が分かりますが、分からない場合は管理会社に聞くのがいいでしょう。
止水栓のレバーは主にドライバー式、ハンドル式、内ネジ式の3つにわかれています。
ドライバー式と内ネジ式は、ドライバーなどで栓を右に回せば閉まります。ハンドル式は手でハンドルを回せば閉まります。
破裂箇所をタオルで塞ぐ
止水栓を閉めても水が漏れ続ける、止水栓を閉められなかった、業者が来るまでの間に水を使用したいといった場合は、水道管の破裂箇所をタオルで塞ぐ方法が効果的です。破裂箇所が目で見える、手が届く場所なのであればいらないタオルとビニールテープで応急処置をしましょう。
水道管の破裂した箇所にタオルをきつく巻きつけ、上からビニールテープを貼ってしっかりと固定してください。
さらにその下にバケツを置いておけば、タオルが水浸しになって吸水できなくなった場合も大丈夫です。
破裂箇所に巻きつけているタオルの給水力がなくなったら取り替えましょう。
水道業者や管理者へ連絡する
水道管の破裂や破損を発見した場合やそれらの可能性がある場合は、直ちに水道業者や管理人へ連絡をしてください。建物のルールや水漏れの水道管の症状によって誰に連絡するのかが異なります。
戸建て住宅の場合は、その建物を建てた時に水道工事を担当した水道業者が連絡先です。
担当業者が不明であればハウスメーカーや工務店などに問い合わせましょう。
マンションやアパートの場合は管理人または管理会社に連絡を入れてください。
とはいえ、早急に対処しなければならない症状の際は、まずは直接水道業者に連絡してから管理人や管理会社へ連絡を入れるのが好ましいケースも。
連絡先が不明な時は市の水道局に相談すれば、市で指定されている業者を紹介してくれるはずです。
水道管が破裂した場合の修理費用の相場は?
水道管が破裂した際にかかる修理費用は、破裂箇所や水漏れ被害の症状の規模によって変わってきます。水漏れによる建物や家財への影響がなかった場合は水道管自体の修理費用だけで済みます。
水漏れの規模が大きい場合は修繕費用もかなり高くなるので気をつけましょう。
水道管の破裂の原因が自分の過失ではない場合は、保険が適用されて修理費用を補填できることもあります。
加入している火災保険の条件はよく確認しておきましょう。
水道管を部分的に修理する場合の費用の一般的な相場は、屋内での水道管破裂であれば2万円ほどです。
天井や床下といった箇所での水道管破裂であれば3〜5万円ほどとされていますが、これはあくまで目安になります。
さらに、壁の中などの目視できない場所の水道管破裂の場合は、一度壁を取り壊して水道管を修理し、再び壁を作り直すという工程を踏むことになるので修理費用も高くなります。
水道管を修理する施工範囲によっても費用に差が出るので、業者に事前に確認するようにしてください。
まとめ
水道管が破裂してしまう原因や破裂時に起こる症状、対処法、修理費用の相場について解説しました。水道管は目には見えない場所に設置されていることも多いので、水道管の劣化や破裂の前触れが事前に確認できないケースも多いです。
水道管の破裂を防ぐために最も効果的な方法はメンテナンスをきちんと行うことです。
自分の住んでいる建物の管理者が、定期的に水道管のメンテナンスをしているかどうかをしっかり確認しておきましょう。